.

今回は、
「ワーク・ライフ・バランス」
について、紹介する。

広義には、文字どおり、
仕事と私生活のバランスをとることであり、
様々な側面が包含される。

狭義では、
出産および子育て期の女性(または男性)が、
職場を(一時的に)離れてしまう場合の、
その「産休および育休」をとる際の
待遇(給料の保障など)や復職のしやすさなどに
特化して議論されることが多い。

(これらが、少子化問題、高齢化問題に
 結びつけられることが多い。)

また、もちろん、
就業時間の長さや、残業をすることの是非、
なども頻繁に議論の対象になる。


・・・

内閣府の中に、
「仕事と生活の調和推進(ワーク・ライフ・バランス)」
というホームページがある。

このホームページによれば、
ワーク・ライフ・バランスという概念が、
(日本で)議論されるようになった背景は、
以下である、としている。


1.安定した仕事に就けず、経済的に自立することができない人が多い。
2.仕事に追われ、心身の疲労から健康を害する人が多い。
3.仕事と、子育てや老親の介護、との両立に悩む人が多い。

などの問題があるため、

1.働く人々が将来への不安を持ち、豊かさが実感できない。
2.社会の活力の低下
3.少子化・人口減少

などの社会問題につながる。


で、
そうはいっても、かなり抽象的な概念なので、
「仕事と生活の調和推進(ワーク・ライフ・バランス)」
に関する「憲章」というものが作られた。

(これがすなわち、ワーク・ライフ・バランスの
 内閣府の定義である。)


「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)
 が実現した社会とは

 国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、
 仕事上の責任を果たすとともに、

 家庭や地域生活などにおいても、
 子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて
 多様な生き方が選択・実現できる社会、である。」


具体的には

(1)就労による経済的自立が可能な社会

  A.若者の雇用を(社会に)確保。
  B.結婚や子育てをしながらの就労が可能。

(2)健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会

  A.健康の保持、家族や友人との時間の共有。
  B.自己啓発活動、地域活動への参加。

(3)多様な働き方・生き方が選択できる社会

  A.性や年齢と関係なく様々な生き方に挑戦できる機会。
  B.子育てや親の介護が必要な時期に多様で柔軟な働き方を選択。


参考リンク:

仕事と生活の調和推進(ワーク・ライフ・バランス)内閣府
http://www8.cao.go.jp/wlb/


・・・
・・・

シャープは、従業員に対して、
(2009年の、CSRリポート等によれば)
次のような取り組みを行っている。


・・・

1.育児休暇への経済支援

子どもが生まれた妻だけでなく、
夫も、この支援対象になる。

この結果、2008年度に
「男性」従業員で育休を取得した人の数は、
78名に増えた。
(制度ができる前の、前年度は、男性は1名だった。)


育児への経済支援制度の詳細は、以下

A.産前・産後休暇の期間中

(1)給与相当額の85%
(2)出産祝い金、1万円
(3)出産育児一時金、38万円

B.育児休職の期間中

(1)休職開始から10日間までを有給化
(2)有給期間終了後、休職期間終了まで
   月額6万円を支給

C.育児期間中の就業時間の短縮

(1)子が小学校6年生の3月末日までの間、
   1日最長3時間、30分単位で就業時間を短縮できる

D.職場への復帰

(1)出産等のため退職したものに対して、
   子が小学校入学までは再就職を保障

E.ホームヘルパー費用助成

(1)妊娠から産後9週まで(多胎妊娠の場合は10週まで)は14回。
(2)産休・育休後から子が小学校入学までは年14回。
   1事由につき日額5,000円を限度に実費支給。

など


・・・

2.介護への支援制度

寝たきりの親などを自分で介護しなければならない人を
支援する制度。


A.介護休職制度

(1)要介護者1人につき、通算1年以内の休職が可能

B.介護短時間勤務制度

(1)要介護者1人につき、通算1年以内(分割可)の間、
   1日最長3時間、30分単位で就業時間を短縮できる

C.介護のための週勤務日数短縮制度

(1)介護のため、週1日の無給休暇が取得できる

D.ホームヘルパー費用助成

(1)介護の場合は14回、利用が可能。
   1事由につき日額5,000円を限度に実費支給。


・・・

3.不妊治療への支援

これは日本の少子化問題を解決することに
協力する側面もあると思われる。

A.不妊治療を目的とした休職

不妊治療を目的とした休職や、
半日単位の年次有給休暇(年16日分、32回まで)を取得できる

B.不妊治療融資制度

不妊治療を受ける際の費用を
グループファイナンス会社で低利融資する社員制度



参考リンク:
ワーク・ライフ・バランス支援のための各種制度:シャープ
http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/report2009/social/action.html#content02


・・・

4.障害者の雇用

シャープは、1950年、
失明した軍人の方を雇用するために
プレス加工工場を作った。

この工場は、現在も名前を
「シャープ特選工業」として
事業を続けている。

ここ数年、障害者雇用率は、
2.02%で、横ばいである。


・・・

5.メンタルヘルスケア

どんな大企業でも、
うつ病・うつ状態等の理由で、
通常の就業ができないほどの
精神的な問題を抱える人が、
約1%いると言われている。

(ちなみに、一般の社会では、
 5〜10%ぐらい。)

で、シャープは、
2008年度は、
心の健康を診断するための
ストレス度のアンケート調査を行った。
(実施率、99.9%)

ストレス度の高い従業員には
産業医や、カウンセラーによる面接。

また、制度として、

(1)長欠、休職中の支援の強化
(2)職場復帰ルールの整備
(3)試し出社制度の導入

などが作られている。


・・・
・・・

企業が行わなければならない
CSR(企業の社会的責任)のうち、
もっとも重要な項目の一つが、
従業員との関係の構築、である。

企業にとっても、最も重要な
ステークホルダー(利害関係者、利害共有者)が、
社員、であるともいえる。

そうした中で、
従業員(社員)の
ワーク・ライフ・バランスに配慮した
企業経営を行っていくことは、
非常に重要であると考える。


ともかく、
今年度の、CSRランキング、
冷蔵庫部門の第一位は、シャープである。


詳細は、以下。








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・・・・・・・・・・・・


冷蔵庫

CSRの評価とランキング 2009

1.シャープ    ☆☆☆☆☆☆
2.パナソニック  ☆☆☆☆☆
3.三菱電機    ☆☆☆☆
4.東芝ホームアプライアンス ☆
5.日立アプライアンス    ☆

参考:
東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス ☆
日立製作所 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆


市場占有率(2008年) 
1.パナソニック       23.2%
2.シャープ         19.4%
3.東芝ホームアプライアンス 15.9%
4.三菱電機         14.6%
5.日立アプライアンス    14.2%



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・・・・・・・・・・・・


パナソニック  ☆☆☆☆☆

1.CSRリポート あり☆
「社会・環境報告」「エコアイデアレポート」
「企業市民活動リーフレット」
http://panasonic.co.jp/csr/reports/

2.CSRリポート前年度 あり☆
「社会・環境報告」「企業市民活動レポート」
http://panasonic.co.jp/csr/reports/backnumber.html

3.GRI対照表 あり☆
http://panasonic.co.jp/csr/guide/

4.第三者機関のコメント なし

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善  なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし
2006年度比で12.8%削減。

8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得   あり☆
1998年、全ての製造事業場で
認証取得を完了とある。
下記HP参照。
http://panasonic.co.jp/eco/vision/iso/

10.ISO26000の取得   記載あり☆
「社会・環境報告」詳細版のP15に
「日本経団連でCSRを担当する社会的責任経営部会の
部会長企業として、ISO26000の日本国内委員会、
円卓会議の総合戦略部会において委員活動を展開」とある。


参考:
従来の約4倍のスピードで冷凍できる「新鮮冷結」機能や
「ナノイー除菌」、「エコナビ」機能を搭載した
「トップユニット冷蔵庫」シリーズなど。
http://panasonic.jp/reizo/


担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
今回はステイクホルダーごとの構成になっており、
項目ごとに基本的な方針や取り組みへの考え方が記載され、
企業の姿勢が明確になっている。
具体的な取り組み事例も多数書かれているが、
年度の課題、重点目標が示されているとより良いと感じる。

2.昨年のCSRリポートに関しては
随所に「成果と課題」が見られるため、
年次報告としては今年度のレポートよりも分かりやすい。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
「社会・環境報告」には、今年度なし。
同じレポートにナチュラル・ステップ日本代表の
高見幸子氏のコメントもあったが、
抜粋での一部掲載のみのため、コメントには入れなかった。
まとまった形での第三者意見を望む。

5.自社への批判については
昨年度の第三者評価を担当したSAM社
シニア・エクイティアナリスト、イヴァン・ガフーリ氏は
「人材育成に関する次の課題は、
企業の利益を左右するスキル強化戦略の投資対効果を
積極的かつ恒常的に評価すること」とあるが、
これは取り組みへの批判というより
コンサルティングに近く、批判ではないと判断した。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
特になし。

7.CO2削減については
2006年度比で12.8%、51万トン削減の内訳を
「生産量減少で8万トン、削減施策により42万トン」と
明示してあり、より具体的に情報開示されている。

8.グローバルコンパクトについては
特になし。

9.ISO14001については
特になし。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
「CSR調達」をすすめることにより、
持続可能な社会に貢献する取引先への取引の集中化を
はかっている点は素晴らしい。
今年度はこの取り組みに対するフィードバックとして
初めて、取引先1社からの意見が載せてある。
今後も、双方のコミュニケーションが
より見える形で取組みを進めてほしい。
総じて、報告書からは、外部とのコミュニケーションが
あまり感じられないことが残念である。
省エネNO.1商品機種数の開発・販売がすすみ、
233機種を市場に出したことは大きく評価したい。
(2007年度は79機種)
障がい者雇用率2.05%。



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シャープ  ☆☆☆☆☆☆

1.CSRリポート あり☆
「環境・社会報告書」
http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/csr_report/index.html

2.CSRリポート前年度 あり☆
「環境・社会報告書」
http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/csr_report/pdf2008.html

3.GRI対照表  あり☆
http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/report2009/edit/guideline.html

4.第三者機関のコメント あり☆
あずさサスティナビリティ蠡緝充萃役 魚住隆太氏

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし
実質生産高原単位の推移として
1990年度比65%(35%削減)とあるが
総量では2004年度比114.2%。

8.グローバルコンパクトに参加   あり☆
2009年6月に参加。

9.ISO14001の取得 あり☆
生産事業所、非生産事業所共に取得を進めている。
http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/data_list/iso14001.html

10.ISO26000の取得 記載なし

参考:
雑菌を抑制する「プラズマクラスター」技術を搭載した
「フレンチドア(6ドア)」シリーズ、
「どっちもドア」シリーズなど。
http://www.sharp.co.jp/reizo/index.html


担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
年度の目標と実績、自己評価、次年度の目標が明記してある。
特に定量的に、具体的な数値で目標が示されているため、
非常に分かりやすい。
「スーパーグリーンファクトリー(SGF)」など
独自の評価システムがあるが、それについても
ページを割いた説明があるため、理解できる。

2.昨年のCSRリポートに関しては
特になし。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
形式的な審査にとどまるため、
第三者の客観的な意見を期待する。

5.自社への批判については
特になし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
特になし。

7.CO2削減については
2008年度より、生産高原単位の目標に加えて
総排出量削減の目標設定がなされた点を評価したい。
(ただし、「2007年度の実績以下に抑制」という
設定目標については、その設定の妥当性に疑問がある。
理由を明記するか、グローバル企業である以上、
なおのこと、他社より上の目標値を設定して欲しい)

8.グローバルコンパクトについては
参加を評価する。

9.ISO14001については
特になし。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
ワーク・ライフ・バランス支援として、
福利厚生の制度が非常に整っており、素晴らしいと思う。
(ならし保育制度、育児時間、介護短時間勤務制度、
ホームヘルパー費用助成、多目的休暇など。
特に、育児休職に対し10日間の有給化と、それに伴う
男性の育休取得者78名という成果は高く評価したい。)
利用実績まで開示してあると、もっと良いと感じた。
海外販売会社代表者に占める現地社員比率も40.7%と
非常に高い(ちなみにパナソニックは
海外会社社長に占める現地社員比率25%)。
障がい者雇用率2.05%。
CSR調達を国内から海外へ広げ始めたことも、評価する。



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東芝ホームアプライアンス  ☆

1.CSRリポート なし

2.CSRリポート前年度 なし

3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント なし

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし
生産工場全11社で2006年度比1.7%削減。

8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得    あり☆
国内・海外のすべての製造拠点で取得あり
(国内4工場、中国・タイ各3工場、ベトナム1工場)

10.ISO26000の取得   記載なし


参考:
ピコイオンによる除菌機能を搭載した
「ピコイオン除菌 ウイルスハンター機能搭載冷蔵庫」、
鮮度約2倍をうたった
「プラチナ潤い鮮蔵庫 まるごと鮮度名人」
「同 野菜収納名人」などがある。
http://www.toshiba.co.jp/living/refrigerators/index_j.htm

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
HPに「社会環境活動」ページがある。
http://www.toshiba.co.jp/tha/csr/index_j.htm
が、CO2排出量以外の年次データがなく、
報告書とはみなせないと判断した。
東芝コンシューママーケティングの家電事業部と
東芝家電製造が統合して
2008年4月に設立された会社であり、
今後の取り組みに期待する。

2.昨年のCSRリポートに関しては
特になし。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
特になし。

5.自社への批判については
特になし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
特になし。

7.CO2削減については
2008年度以降2012年までの計画が載っているが、
2009年にCO2排出量が増えており、
この点について全く触れていない。
将来の排出量が、
必ず右肩下がりである必要もないと思うが、
載せるのなら理由ぐらいは書かれていてもよいのでは。

8.グローバルコンパクトについては
特になし。

9.ISO14001については
海外も含めた全生産工場での取得は評価する。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
東芝ホームアプライアンスは、2008年4月に設立。
東芝コンシューマ・エレクトロニクス・ホールディングスの
100%子会社。なお、同社は東芝の100%子会社。


参考:
東芝コンシューマ・エレクトロニクス・ホールディングス☆
(東芝ホームアプライアンスの親会社)

1. CSRリポート なし

2.CSRリポート前年度 なし

3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント なし

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加 なし

9.ISO14001の取得   あり☆
子会社の東芝ホームアプライアンスにて取得あり

10.ISO26000の取得  記載なし


担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
こちらもHPに「社会環境活動」ページがあるのみ。
構成は上記、東芝ホームアプライアンスとほとんど同じ。
内容はむしろ、概略に外部リンクの貼りつけが多く、
子会社より簡略な印象を受けた。
親会社としての情報集約機能があるのならば、それを活かし、
今後、より一層統合的な内容を充実させてほしい。

2.昨年のCSRリポートに関しては
特になし。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
特になし。

5.自社への批判については
特になし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
特になし。

7.CO2削減については
親会社(東芝)が報告書を出しているとしても、
自社の実績と目標値くらいは個別に発信して欲しい。

8.グローバルコンパクトについては
特になし。

9.ISO14001については
特になし。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
中間持株会社の役割とは何か、考えさせられた。



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三菱電機   ☆☆☆☆

1. CSRリポート あり☆
「基本方針とマネジメント」「社会報告」
「環境報告」「環境特集」「社会貢献活動」
http://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/csr/index.html上記のウエブ版は下記
http://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/csr/index.html


2.CSRリポート前年度 あり☆
「基本方針とマネジメント」「社会報告」
「環境報告」「環境特集」の4部作成している。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/csr/backnumber/index.html

3.GRI対照表  あり☆
http://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/csr/guideline/gri/index.html

4.第三者機関のコメント なし

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善  なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし
売上高原単位での目標設定となっている。
実績は
国内製作所:実質前年度比15.9%増、
国内生産関係会社:実質前年度比6.6%減、
海外生産関係会社:前年度比9.9%増、
本社・支社:床面積原単位前年度比7.5%増。

8.グローバルコンパクトに参加 なし

9.ISO14001の取得   あり☆
三菱電機の全26拠点、及び国内関係会社65社、
海外関係会社27社が取得。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/eco/2008/management/iso14001/index.html

10.ISO26000の取得  記載なし

参考:
「光ビッグ」シリーズなど。
光の力で空気の除菌・脱臭、水のカルキや鉛成分を分解、
野菜室のビタミンC増量、冷凍ヤケや
ジャガイモなどの細胞を破壊せずに冷凍する
「瞬冷凍」機能を搭載。
http://www.toshiba.co.jp/living/refrigerators/index_j.htm


担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
ボリュームが多い割に、テーマが細かく分類してあるため
一つ一つは読みやすい構成になっている。
ただ、PDFファイルで確認しようとすると
全体で400ページを超える。
これは、一般の消費者には大きな労力を伴う。
できれば、コンパクトにまとめた概略版が欲しい。
昨年度から大きな内容変更をしていないのであれば、
なおさら、毎年度分を掲載する必要はない。

2.昨年のCSRリポートに関しては
「基本方針とマネジメント」「社会報告」は、
ほぼ今年のリポートと同じなので
時間をかけて読む必要はないと断言する。
辛口となるが、16ページからなる
「基本方針とマネジメント」は、
今年度「リスクマネジメント」の項目において
新型インフルエンザへの対応が加わった程度。
社長メッセージも、多少筆を入れたと感じられるが
ほとんど同じ形式、同じ内容の文章であり、
それが(大量に読んだだけに)残念に感じた。
後述するが、第6次環境計画の立案は
他社にない明確なもので、素晴らしいと感じるだけに
その他の報告に関しても期待度が高くなるのだと思う。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
これだけ大量の情報を掲載するのであれば、
なおのこと積極的に第三者のコメントを入れれば
データの信頼性が増すと思う。

5.自社への批判については
特になし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
特になし。

7.CO2削減については
2009〜2011年度の環境への取り組みを定めた
「第6次環境計画」において、
従来の「原単位でのCO2削減」から
「総量での削減」へ大きく目標変更した点は、
社会環境の変化をとらえたもので、
非常に高く評価できると思う。

8.グローバルコンパクトについては
特になし。

9.ISO14001については
着実に取組みをすすめていることがうかがえる。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
2021年へ向けた長期ビジョンに基づき、
2008年度までの成果と課題を検証して策定した
「第6次環境計画」(2009〜2011年度)については、
実績の検証(達成状況の確認と振り返り)と
計画策定の視点、及び計画の中に
具体的な目標が明記してあることを高く評価する。
「何のために、何をどこまで取り組むのか」が
明確になることで、報告書は一層
コミュニケーションツールとして意味をもつのだと思う。
数値を2年連続、落としている点が気になるが、
障がい者雇用率1.93%。また、
労働災害度数率が三菱電機単独で0.16%は素晴らしい。
(労働災害度数率に関し、製造業の平均は1.09%、
電機機械器具製造業では0.39%。
さらに欲を言えば、
全社合計の数値は、把握できていないのだろうか)

最後に今後は、ステイクホルダーの声を報告に開示し、
外部の意見を反映させていく
コミュニケーションの「見える化」を期待する。



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日立AP(日立アプライアンス) ☆☆☆

1. CSRリポート なし
「2009年7月に発行予定」とあるが
ウエブでは見ることができない。

2.CSRリポート前年度 あり☆
「環境報告書」
http://www.hitachi-ap.co.jp/company/environment/kankyo/report/index.html

3.GRI対照表  なし

4.第三者機関のコメント なし

5.自社への批判・苦言 なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 あり☆
製品を作るときのCO2排出量総量削減7%とある。

8.グローバルコンパクトに参加 なし

9.ISO14001の取得   あり☆
製造拠点を中心に国内8拠点、海外11拠点で
認証を取得とある。
全体の取得割合は不明。

10.ISO26000の取得  記載なし

参考:
日立製作所の100%子会社である。
栄養と鮮度のために酸化を抑えるチルドルームを採用した
「真空チルドSセレクト」や、
霜を有効利用して省エネ&乾燥制御をうたった
「フロストリサイクル冷却」機能を搭載した
「日立まんなか冷凍冷蔵庫」シリーズが主力製品。
http://kadenfan.hitachi.co.jp/rei/index.html

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
作成後、早急なHPへのアップをお願いしたい。

2.昨年のCSRリポートに関しては
自社の環境配慮製品の紹介に力を入れ、
消費者ができる省エネを
積極的に呼び掛けている印象を受けた。
12ページと簡易なため、
読みやすいが、内容も概略版といったところ。
また、この報告書に載せてある冷蔵庫が
「平成20年度省エネ大賞」を受賞したとあるが、
2009年4月、使用しているはずの断熱材を
実際にはほとんど使用していなかったことが発覚し、
景品表示法違反(優良誤認)で
公正取引委員会から排除命令を受けている。
(省エネ大賞の受賞も取り消し)
HPではニュースリリースをいくつか載せている程度。
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2009/06/0603a.html
原因・課題の洗い出しや再発防止については、
親会社の日立HPで掲載があるが、
http://www.hitachi.co.jp/csr/information/index.html 
自社ではその掲載がなく、
そもそも事件を起こした当事者としての意識が問われる。

3.GRI対照表については
特になし。

4.第三者機関のコメントについては
特になし。

5.自社への批判については
特になし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
特になし。

7.CO2削減については
国内の製造におけるCO2削減についての
6%達成のため、星をつけるか非常に迷った。
企業全体での6%達成とは、言えないからである。
しかし今回、他の4社が、
総排出量に視点を定めた削減対策ではなく、
(三菱電機は今年度から総量での目標にシフトしてきたが)
それと比較して優れていると思ったため、星をつけている。
今後は、国内の生産においてのみではなく、
他の事業も含んでの削減を報告して欲しい。

8.グローバルコンパクトについては
特になし。

9.ISO14001については
全体に対する取得割合が分かると良い。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
親会社が詳細なCSR報告を作っている場合でも、
市場占有率ランキングに乗るほどの規模の企業であれば
ある程度の情報開示はされるべき。
親会社からはできない発信をしていないのであれば、
そもそも情報発信をする意味がないと思う。


参考:
日立製作所 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(日立アプライアンスの親会社)

1.CSRリポート あり☆
「CSR報告書」「CSR報告書ダイジェスト」
「環境報告書」
http://www.hitachi.co.jp/csr/download/index.html

2. CSRリポート前年度 あり☆
「CSR報告書」「CSR報告書ダイジェスト」
http://www.hitachi.co.jp/csr/download/index.html

3.GRI対照表  あり☆
http://www.hitachi.co.jp/csr/download/gri/index.html

4.第三者機関のコメント あり☆
小林総合法律事務所弁護士 小林英明氏

5.自社への批判・苦言  あり☆
・最近になっても事件や問題事案が発生していることは
残念です。今後の、日立のコンプライアンスの
さらなる充実に期待しております。

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 あり☆
今年度CSR報告書の最初の部分で
「ステイクホルダーの参画をCSR活動の
意思決定プロセスのひとつに位置付け(中略)、
ステイクホルダー・ダイアログを実施した」とある。
また、営業部門においても
「事業グループ・グループ会社と4か所で意見交換」
との記載や、
報告書内に第三者の短いコメントが増えている点など。

7.1990年比でCO2削減6%以上 あり☆
生産工程における国内での総排出量が、
1990年度比で14%削減とある。

8.グローバルコンパクトに参加 あり☆
2009年2月に参加。

9.ISO14001の取得   あり☆
http://www.hitachi.co.jp/environment/activities/mind_management/system/more/iso14001.html

10.ISO26000の取得  記載なし


担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては
ボリュームがあるが、読みやすいと思った。
ダイジェスト版には、どこまで載っていて
どの項目が掲載されていないのかが示されている点も
非常に良い。
冒頭に、日立アプライアンスの不祥事に関する
トップメッセージと経緯について報告がある。

2.昨年のCSRリポートに関しては
この年度からダイジェスト版を作成している。

3.GRI対照表については
「CSR報告書」内にもある。

4.第三者機関のコメントについては
400字程度のコメントなので、
もう少し詳細な分析があると良いと感じる。
活動の全体を概観してのコメントが欲しい。

5.自社への批判については
意見に対して、「社会との対話の質を高めます」と
フィードバックが載せてある点を評価する。

6.昨年の問題を今年達成したかについては
改善に反映されていると感じる。

7.CO2削減については
日立アプライアンスと同様の理由で、
国内生産工程におけるCO2の6%削減達成を評価した。
ただし、海外での生産工程は
2003年度比で19.4%増加している。

8.グローバルコンパクトについては
参加を評価したい。

9.ISO14001については
特になし。

10.ISO26000については
特になし。

11.その他
厚生労働省が2008年度に開始した
「仕事と生活の調和推進プロジェクト」に参加。
労働環境見直しの結果、
長時間労働に関する数値が前年度に比べ半減したとある。
こうした取り組みは、高く評価したい。
障害者雇用率は日立製作所で2.06%と微減、
国内グループ連結で1.84%と0.08%増加した。



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総評: 冷蔵庫

各社、CSRへの取り組みには力を入れており、
提供している製品も魅力のある品ぞろえで、選択が難しい。

今回の報告書は、親会社の取り組みまでを見ると
どれもレベルが高いもので、
それぞれが、開示する情報の量だけでなく、
取り上げる項目のバランスや表現の分かりやすさ、
読みやすさなどに工夫をしていることが伺えた。

ただ今後一層、質的なレベルアップを図るには、
やはり、適切な第三者からの外部評価を取り入れた改善と、
一方的でない、ステイクホルダーとの継続した
コミュニケーションが欠かせないと思う。
また、グローバル企業なのだから、
もはや国内の情報を充実させるだけでは不十分だ。
その点では、不足していると感じることが多かった。

また、このように企業が工夫を凝らして
取組みをPRしてくるようになると、
読み手の側の読む力も問われることになりそうだ。

今回、報告の内容を見る限り、優劣をつけがたいが、
個人的に、冷蔵庫はシャープを選ぼうと思う。

ワーク・ライフ・バランスの支援のための
独自の福利厚生が非常に充実しており、
男性の育児休業取得者1名→78名に増加という、
他社に見られない実績に大きなエールを送りたい。
単に企業PRに終わっていないかどうかを含めて、
今後も見守りたいと思う取り組みである。


(担当:水晶、40歳、女性、NPO法人勤務)



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おまけ動画:

SHARP Ecology Campaign CM
http://www.youtube.com/watch?v=Z2n95TBF7y8

いいなCM シャープ プラズマクラスター 佐藤隆太 水川あさみ
http://www.youtube.com/watch?v=vqpsqWib-bA