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「なぜ走るのですか?、
 とよくきかれます。

 その答えは、
 この写真展の中にあります。

 見て下さい。


 歩道で応援してくれる人の数を。

 旗(はた)をもち、それをふりまわす人の様子を。
 
 楽器を吹きならし、太鼓を叩く、人々の演奏を。

 ボランティアとして参加し、水を渡してくれる人の優しさを。


 そして何より、マラソンに関わる全ての人々の笑顔を!」


・・・

2010年2月14日(日)まで、
つまり、今日まで、
銀座で、この写真展をやっている。

アマチュアもプロも、見たほうがいいと思ったので
ブログで宣伝しておく。


この写真展を撮影した写真家は、
世界中の「市民マラソン大会」に参加し、
自分も実際に42.195キロを走りながら、
ついでに、歩道の人々の様子などを撮影する、
という方法をとった。

日本、韓国、カナダ、ドイツ、アメリカ、イギリス、など、
世界各地で撮影された写真が、てんこもり、だった。

で、
何が素晴らしいかというと、
写真に写っている、
歩道で応援してくれる人々の表情が、
ほとんど100%、素晴らしい笑顔であることだ。

また、
彼が撮影に使ったカメラは、
プロ用の高級一眼レフではなく、
アマチュア用の、安い「コンデジ」である。

コンデジとは、
コンパクトデジタルカメラのことで、
具体的に、彼が使っていたのは、

RICOH CX3(発売中)
http://www.ricoh.co.jp/dc/cx/cx3/

RICOH R10(発売終了)
http://www.ricoh.co.jp/dc/r/r10/

などの、最安値では、2万5千円ぐらいの、
アマチュア用の、安く、かつ機能も低いもの、であった。

http://kakaku.com/item/K0000053617/

(普通のプロは、必要とするはずの、
 「絞り優先撮影モード」(Avモード)や
 「マニュアル撮影モード」(Mモード)がなく、
 ど素人用の、全自動オートしかない機種。)


彼は、
基本的に共同通信の記者なので、
一眼レフで撮影できる能力が
当然あると思われるが、
それでもあえて、

「コンデジのほうがいい写真が撮れる」

という理由で、これらのカメラを使っており、
実際に、
素晴らしい写真を撮ってみせているのだから、
脱帽である。

・・・

この写真家の名前は、
辰巳郁雄(たつみ いくお)
という。

共同通信の記者で、
世界各地で、市民マラソンに参加しながら
撮影をしているとのこと。

彼は、自分のことを、こう呼ぶ、
「走るマラソンカメラマン」だと。


・・・

技術的なことを書くと、
彼がコンデジを選択した理由は、

1.軽い

マラソンをしながら撮影するには
重い一眼レフでは不可能。

2.いい表情

歩道で応援してくれる人の
いい表情を撮影するには、
「でかい」一眼レフでは、
撮られるほうが「構えてしまって」
ダメだそうだ。
つまり、コンデジこそ、
いい表情が撮れるのだ、という。

3.露出補正

彼も、報道系の記者らしく、
白トビを嫌う。

(私も、ものすごく、嫌う。)

白トビとは、明るい部分が、
まっ白になってしまうこと、である。

(まっ白、とは、その部分のデータがない、
 状態なのである。
 このため、プリントすると不自然になり易い。)

例えば、
曇りの日の空などが、そうなりやすい。

アマチュアは気にならないだろうが、
プロとしては、致命的な失敗である。

(紙媒体に印刷した時、不自然さが目立つからだ。)

これをなくすために、
ちょっと暗めになるように設定して
撮影しているという。
(−0.3段、アンダーで撮影しているとのこと。)

で、使っているコンデジには、
この機能がある、とのこと。

(ちなみに私は、ー0.7段アンダーにしている。)

4.JPEGで撮影

画像の加工は、上記の
−0.3段のアンダー(暗さ)を
適正なものに補正すること、
程度しかしない、とのこと。

よって、プロが常用する、
(後で、加工することが容易である)
RAW(ロウ)形式で、
画像データを記録することをせず、
(圧縮された、もはや加工できない)
JPEG形式で記録してしまう。

が、このほうが、
枚数はいっぱい撮れる。

5.連射はせず、一発撮り

いい表情を撮れてますねぇ、
これ、一発撮りですか?
と、きいたら、
一発撮りだ、という。

連射はしない、のだそうだ。

コンデジで一発撮り
(その瞬間、一枚だけ撮ること)
のほうが、
一眼レフで連射するよりも、
いい表情が撮れるのだ、
と彼はいう。

(私は、彼とは逆で、
 一眼レフで連射して、
 いい表情を引き出すまで撮り続けるタイプ。
 つまり、私と彼は、この部分において、全く逆。)

6.日中シンクロを多用

逆光の時は、日中シンクロを使い、
顔の暗さをカバーするとのこと。

日中シンクロ(にっちゅうシンクロ)とは、
昼間なのにフラッシュを焚き、
逆光などでも、メインの被写体を暗くしない技術。

やりすぎると不自然になるので、
(合成写真のように見えるようになるので、)
ちょっと弱めにフラッシュを焚くのがコツ。

(私は、日中シンクロは、仕上がりの「絵」が、
 あまり好きではないので、ほぼ使わない。)


・・・

と、いうわけで、
私は、いろいろな意味で、
勉強になった写真展だった。

「目からウロコ」のことが多かったでしゅ・・


コンデジで、いい写真が撮りたい人は、
この写真展へ、ゴー!




・・・

参考リンク:

日時:
本日、2010年2月14日が最終日。
午前11時から午後8時まで。


場所:
銀座リコーフォトギャラリー - RING CUBE Ricoh Japan
銀座四丁目交差点(三越の斜め向かい)三愛ビル9F

http://www.ricoh.co.jp/dc/ringcube/gallery/index.html

辰巳郁雄ホームページ
http://marathoncameraman.web.fc2.com/

辰巳郁雄ブログ
http://marathoncameraman.blog12.fc2.com/

辰巳郁雄写真展「走った!撮った!世界のマラソン」を開催
http://blog.ricoh.co.jp/GR/archives/2009/12/post_392.html

辰巳郁雄氏「走った!撮った!世界のマラソン」写真展
http://news.biglobe.ne.jp/it/711/hac_100205_7116827375.html