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写真絵本「HIV/エイズとともに生きる子どもたち ケニア」
の制作に協力して頂いた、青年海外協力隊・エイズ対策隊員の
「あずたん」に、帰国後のインタビューをさせて頂きました。

エイズ対策は、なにも資格を持っていなくても、
青年海外協力隊の派遣に応募できる
職種の一つなので、
村落開発、青少年活動、環境教育などとともに、
人気の職種です。

というわけで、ここで紹介させて頂きます。


「あずたん」のプロフィール

26歳、女性。

好きな食べ物: すじこ、さくらんぼ
誕生日:    2月(水瓶座)
血液型:    0型


(あずたんは、インタビュー中は、あず、と記載)

2009年12月29日(火)午後2時
仙台、駅前、某ティーラウンジ


azutan11







・・・

山本 では、ニックネームは、あずたんで。

あず はい。

山本 あ、ケニアでは、当時(2009年8月、9月)、
   大変お世話になりました。(ぺこり)

あず あ、いえ。こちらこそ。

山本 えっと、何歳でしたっけ?

あず えへ(笑)。26歳です。

山本 今、協力隊、終わって、何か月でしたっけ?

あず えっとー、もう3か月になりますね。

山本 今、何してます?

あず 今はー、何もしてないです。(にっこり)

山本 あ、そうですか。(苦笑)

あず えへへ(笑)

山本 えっとー、
   ・・すると、この3か月は、実際、何してました?

あず それがですね。
   なぜ、仕事をしていなかったかと言うと(笑)

   そこなんですよー。

   あのー、まず帰ってきて始めにー、
   私の地元の教育機関(学校等)からー、
   (ケニア滞在中の活動場所へ、服などの)
   支援物資を送ってもらっていたのでー、
   それのご報告、というか・・

山本 はい。

   (写真絵本「HIV/エイズとともに生きる子どもたち」に
    登場する子どもたちの着ている服が、比較的いい服なのは、
    あずたんが、無料であげていたから。
    日本の学校等から送ってもらった服を。)

あず あと、中学校とか小学校とか、興味があるところから、
   講演をして下さい、というお話を頂きまして、
   それで、各施設で講演を行ってまして、

山本 はい。

あず プラス、JICA(日本政府の国際協力機構)から言われた
   行事(イベント)に協力したりとか。

   そんなことをやってました。

山本 はい。

あず その間、一回、就職活動をしたんですけどもー、
   やっぱり、こっち(上記の三つの仕事)のほうが優先だったので、
   すぐ働けないということで、
   落っことされてしまって(爆笑)。

山本 なるほど。

あず まあ、私のほうも、中途半端な時に
   就職活動をしたのが、悪かったので。

   これが、落ち着いてから、
   また就職活動をしようと思ってました。

   もう、来年でいいかなぁ、と。

山本 じゃ、その・・

   ええと、今、あなた仙台に住んでいるけれど、
   めし代とか、家賃代とかは、
   例の、協力隊が終わった後、
   日本の銀行口座に振り込まれているはずの
   「就職準備金」と呼ばれる、200万円、
   その、9万円x24か月分、を使って払っていた、と?

あず (うんうん、うなずく)

   あ、でも、200万円じゃないですよ!
   100万ぐらいですよっ(怒)

山本 えっ、なんで?

あず 多分、年金とか、(医療)保険のやつ、とか・・
   けっこう差し引かれた・・んですかね??

   あと、もともと自分がとっていた給料からの算定で、
   だされるもの、らしいんですね。

   わたしもともと、そんなに給料をもらってたわけじゃないので、
   それでなのかなぁ・・、と。??

山本 えっ、それほんと!?

あず あ、はい。そんな風な話を聞きました。

   あと逆に、
   協力隊に行く前に、定職についてなかった
   フリーターの人とかの場合、
   200万円まるまるもらえるらしいんですね。

   そこら辺、あやふやなんで、真に受けないで欲しいんですけど。

山本 わかりました。後でJICAに確認しておきます。

あず やって下さいよ!(怒)
   (100万円じゃ)少ないって!!

   少ないっていうのも、あれなんですけどね。(爆笑)

山本 しかし、おかしいなぁ。
   年金と保険以外、引かれないと思うけど?

あず あと、あれですね。
   (福島や長野の協力隊訓練施設で)
   訓練を受ける前に、
   出発前の「仕度(したく)準備金」っていうのが、
   たしか、10万円ぐらい、もらえるんですけど、
  
   (ノート)パソコン買ったりとか、
   トランク買ったりとか、
   2年分の生活用品を買ったりとか、

   あたし最初に、わーって、買っちゃってたので。
   10万円より、だいぶ多くなっちゃったんで。

   どうしても、多くなっちゃうんですよね。
   女性は、いろいろと。

山本 生理用品、等?

   (途上国には日本のような肌ざわりのよい生理用品はない)

あず そうです。
   化粧品、等とか。

山本 日焼け止め、等とか?

あず そうですね(笑)。

山本 ま、いいや。
   お金の話をすると、きりがないんで。

あず そうですね(笑)。


・・・

山本 まず、正式な職種の名前は、「エイズ対策」だよね?

あず はい、そうです。

山本 (応募した時の)倍率は、何倍ぐらいでした?(当時)

あず あたしは、人に聞いたんですけど、7倍・・

山本 なるほど。
   で、一次試験は、村落開発の場合は、
   1.志望動機と、
   2.ケニアのA村で困っている人がいます。どうしますか?
   っていう論述試験の二つ、なのね?

   あと、健康診断もあるけど。

あず (うんうん)

山本 で、エイズ対策の場合、他になんかあった?

あず あとは、技術的な筆記試験。
   エイズにかかわる、基本的な問題が、何問か。

山本 はい。

あず あと、村落開発といっしょの、
   だけど、エイズがからんだ問題の、論述試験。

   村の人がこのくらいいます。
   エイズがこういう風に蔓延しています。
   あなたは、どういう風に行動しますか?
   どういうエイズ対策をしていきますか?

   っていう感じの、論文的なものを書いて、提出、
   ですね。   

山本 なるほど。
   その論述試験の内容は、
   また、募集期間である春か秋になれば、
   当然、(ホームページ上で)見れるんだよね?

あず そうだと思います。

   あ、たしか・・
   ある村の、一角に工場、工場地帯があります。
   そこに、出稼ぎに来ている男の人たちがいて、
   そのまわりに、性商売(セックス・ワーカー)の人たちが
   住み着いてー、
   そこで、エイズが蔓延しているー、という
   内容だったと思います。   

山本 なるほど。

   (南アフリカ共和国(南ア)はHIV感染者数が非常に多いのだが、
    一方、アフリカでは一番豊かな国でもあるので、
    金などを採掘する鉱山と、そのまわりの精製工場に、
    他国からの出稼ぎ労働者が集まって、
    彼らがターゲットにした売春婦等もたくさんおり、
    労働者が、HIVに感染しまくり、
    南アフリカ周辺国に、HIVが蔓延してきた実例を
    例題としてとりあげたのだろうな。)

あず そこで、あなたは、どういった対策を行いますか、
   という。

山本 それが、シミュレーションの論述試験ね。

あず (うんうん)

山本 もう1個の、エイズの知識を問う試験は、何がでるの?

あず 本当に基本的なことだったと思います。
   感染経路とか、エイズとHIVの正式名称だとか。

   そういった、何かを見ながら書ける、ものなので。


・・・

山本 で、一次が終わりました。
   受かったよね?

   で、二次試験でぇ、広尾に行きました?

あず 広尾でした。JICA地球広場の。

山本 英語の試験と、面接以外に、何かありました?

あず エイズ対策は、他のと違うのかもしれませんが・・

   面接が、2回、
   あ、細かく言えば、3回あるんですよ。   

山本 こないだインタビューした村落開発の人は、
   人物面接と技術面接を
   20分の間に、1回でやっちゃってたけど、
   それとは違う感じ?

あず えっと、
   まず、一回は、人物面接があって、
   次に、全然別に、技術面接が、あるんですけど、

   その中でも、
   (技術面接が、また二つに分かれていて、)

   最初、グループでディスカッションさせられまして、
   シミュレーション的な感じで、

   「ある村に、みなさん派遣されました」と。

山本 そこに、4,5人の協力隊応募者がいるわけね?

あず 4人でしたね。あたしたちの場合は。

   「そこで、あなたたちは、同じ同期で、
    これからいっしょに活動していきます。

    これから活動するにあたって、
    まずここは、(現地にある)喫茶店です。」みたいな。

山本 はい。

あず 「話し合いをしていって下さい。」
   たぶん、話の進行の仕方、とか、
   チームワークの作り方、そういうのを
   みてるのかな、と思ったんですけど。

   グループディスカッションの中で。

山本 はい。

あず そういったことをやって、
   その後に、また個人面談を、
   やったっていう感じですかね。

   一人ずつ、また呼び出されて。

山本 なるほど。
   面接は、一人、グループ、また一人、と。

あず その2番目のほうは、多人数の面接官がいて、
   まわりから
   グループディスカッションの様子を、見られます。   

山本 わかりました。
   健康診断は、全然大丈夫だったんですか?

あず (うん、と、うなずく)


・・・

山本 ほいでー、めでたくうかりました、と。

あず はい

山本 で、技術補完研修っていうのが、
   エイズ対策の職種の場合、
   どこでやりました?

   国立感染症研究所とかに委託してた? 

あず あ、それは、・・忘れました。(笑)
   ごめんなさい。

   東京、うといんで。

   JICAの、安く泊まれるところ。
   外国から研修かなんかで来られた人が泊まる所、
   あるじゃないですか。

山本 はいはい。
   たぶん、JICA東京国際センターだと思います。


参考:
JICA東京・東京国際センター
〒151-0066 東京都渋谷区西原2-49-5
http://www.jica.go.jp/tokyo/


あず そうですかね?

山本 はあ。まあ、いいです。

   で、その時の、技術補完研修の講師の先生の中に、
   二次試験の面接の時の、面接官もやってた先生は、
   いた?

あず ・・・、いたと思います。

山本 その人の名前、わかる?

あず (ぷるぷる、首を横に振る)

   そういうのー、覚え悪いんですよー

   あ、でも、それが気になるんであれば、
   同期のエイズ対策の子に聞いてみますよ。
   すごく、覚えがいい子がいるんで。

山本 あ、ほんと。
   じゃ、よろしくお願い足します。

あず あ、はい。


参考: 
後日、あずたんより連絡が来ました。
上記の、面接官および技術補完研修の方は、おそらく、
沢田貴志さん
(特定非営利活動法人SHARE=国際保健協力市民の会)
http://share.or.jp/share/


山本 技術補完研修は、一週間ぐらい?

あず ええと、たしか、トータルで10日間の、
   中1日休み、だったかな?

山本 はい。


・・・

山本 で、あなた様は、たしか、歯科衛生士、だよね?

あず はい

山本 で、エイズ対策で、合格した人ってのは、
   だいたい、看護師とか、歯科衛生士とか、薬剤師とか、
   なんらかの医学的素養がある人ばっかりだった?

   それとも、全然関係ない人もいたの?

あず 私の周りでは、同期では、
   ほとんどが医療関係だった方なんですけども、
   その中でも、数人は、
   まったく医療関係にたずさわっていない人もいました。

山本 いましたか。

あず はい。

山本 普通の会社員とか?

あず そうですね。今まで普通の会社系の、そういう。

山本 じゃ、(誰でも)可能性はあるってこと?

あず はい。
   もともと、応募されている項目(案件)の中にも、
   募集条件が、
   (医療関係とかはなくて)
   社会人経験4年以上、っていうだけだったので。

山本 ・・・
   (エイズ対策で派遣される場合)
   もともと、エイズについて、
   知っている必要あるかなぁ・・?

   どう思います?

あず ええと、わたしも、エイズについて、
   応募した時に、勉強して、知ったことがほとんどだったので、
   そう考えると、いらない・・。

   むしろ、向こうに行ってから、(現地の病院などに)
   私たちよりも、
   (HIVやエイズについて)専門的知識が
   豊富な方がたくさんいるので
   
   そういった知識うんぬんよりも、やっぱりあの、
   イベントを作る能力だったり、
   何か企画して実行する力、だったりとか、
   そっちの方を、求められる、職種なのかな、と。

山本 はあはあ。

あず どちらかというと、村落開発・・

山本 に、近い、ファシリテーションとか、そういうやつ?


(注: ファシリテーションとは、
 あるコミュニティー(小集団)や会議などにおいて、
 活発な意見交換などが行われたりするようにさせること。)


あず (うんうん)

   そういったことに近い、職種なんじゃないか、
   ということを、昔、みんな(エイズ対策隊員たち)と
   話して・・、ました。

   もともと、土台がない職種なので。
   行って、何をすればいいか、わからない職種で。

   基本的に、村落とエイズ対策は、
   そういった点で、似てるところがありまして。   

山本 はい。

あず 学校隊員は、また別なんですよね。
   最初から、授業が決まってて、
   そのカリキュラムに、ただ単に、自分たちが入っていって、
   そこで、    ま、工夫して、っていうのがあるから、
   入りやすいんですけど。

   やることが決まってて、ある意味、入りやすいんですけど。

山本 理数系教師とか、そういうやつは、
   やることが(一応)決まっているから、
   (その組織に)入りやすい、ってことですよね?

あず (うんうん)

   私たち(エイズ対策)の場合は、そういうのがないので、
   いくら、知識うんぬんを持ってたとしても、
   そういった、実行力がないと、なかなか活動が始まらない
   職種だと思います。


azutan12







(続く)
・・・

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