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就職活動中の学生さんと話しをすることが多いのだが、
ほとんどの人が、「自己分析」というのをやっている。

希望の会社の面接試験の時に、
どのような答弁をすると採用されやすいか、という
「方法論の一つ」が、この「自己分析」らしい。

私は、「コーチング」も多少かじっているのだが、
「自己分析」とやらを調べてみたところ、
まあ、だいたい似たようなものだな、と思った。


全然知らない人のために、以下にその概要をまとめておく。


・・・

1.過去をふりかえり、未来の計画を作ること

いくつかの「ふりかえり」をするのだが、
基本的には、

自分の過去の「成功体験」を思い出し、
それを次のステップに結び付け、
その繰り返しによって、結果的にそれらが「自分の成長」に
どのようにつながったかを、認識すること。

こう書くとわかりずらいが、
以下に示す内容に関係してゆく。


2.成功体験の具体性

例えば、学生時代に
「ラグビー部で、がんばりました。
 すごくがんばりました。」
では、会社の面接官に伝わらない。

何をどのようにがんばったのか?
その結果、どのような結果がでたのか?

具体的には、箇条書き的に、以下のように事例を出す。)


(例えば、学生時代にラグビーをやっていた場合

(1)顧問の先生からの指導ではなく、
  新日鉄釜石のOBの人に会いに行き、
  臨時のコーチをしていただくお願いをし、
  かつそれを実現した。

(2)スポーツ医学の概念をとりいれ、
  試合前数週間は、炭水化物の摂取を制限し、
  直前の1週間に大量の炭水化物を摂食し、
  大量のグリコーゲンを筋肉に取り込む「スタミナ戦略」を導入。

(3)根性重視の精神論の練習ではなく、
  各自が、自分のポジションに必要な筋肉を特定し、
  その部分を集中的に強化するトレーニングを導入した。

以上の結果、県大会でベスト4に入ることができた。


3.リーダーシップ能力

以上の活動を行っていた時期である、
高校2年の後半から、私はラグビー部の部長として関わっていた。

新日鉄のOBに会いに行こうと言ったのも、
スポーツ医学の概念を取り入れようといったのも、
一応、私だった。

しかし、私の思いつきだけでは実現しなかったので、
顧問の先生に相談し、身近な友達に相談することにより、
ついに、実現することができた。


4.再現性のある成功体験

大学時代の以上の経験より、
卒業にあたって、卒論(卒業論文)を製作する時も
外部の有識者の意見を広く聞く姿勢ができた。

また、
「科学的・理論的に、最も効率のよい方法を選んでおこなう」
という習慣が見についた。

以上の結果、当面の目標だった卒論の執筆を早々に終え、
ゼミの担当教授から、既に(卒論に対し)OKをもらっている。

ちなみに、卒論のテーマは
「スポーツ科学の日常生活への導入による健康への貢献について」


5.上位目標

例えば、

以上の結果、将来は、スポーツを通して、
人々の健康に貢献する産業に関わりたい、と思っていた。

そこで、
大学の就職案内センターと、インターネット等で
その方面を調べていたところ、
御社(おんしゃ)を見つけ、御社の企業経営方針に、いたく感動した。

将来的には、
スポーツジム、健康食品、サプリメント等だけでなく、
日常生活に関わる全ての製品を通じて、
スポーツと健康が融合した「ブランド」を作れたらいいな、
と考えている。


・・・

ま、上記のような感じのことを言うと、
就職試験というか、面接で採用されやすいらしい・・。

この手法を、「自己分析」というのだが、
最近は、みんなこの方法を使っているため、
企業の採用担当の方も、
そろそろ飽きている頃ではないかな、と思う。


・・・

「自己分析」には、
以上の他にも、いろいろやることはある。

例えば、

「将来、自分が就くべき仕事は、

 1.自分がやりたい仕事なのか?

 2.自分に才能(能力)がある仕事なのか?

 3.自分と価値観があう仕事(職場)なのか?」

という哲学的な部分も考えさせる。


本人にとって、最も重要な側面は何か?

自分の過去を振り返らさせることにより、
その三つの方向性の中で、
もっとも自分の過去にフィット(適合)するものを選ばせる、
または考えさせる側面もある。


もう少し言うならば、
昔の、子どもの頃の自分と、
今の自分を比較することにより、

変わってしまった部分と、
変わっていない部分を、
紙に書き出す、ということをさせる。

例えば、

子どもの頃から、
(自分は)へそまがりだった。
それは、今も変わっていない。

でも、
子どもの頃、
人と話をすることが苦手だったが、
それは大人になるにつれて、話せるようになった。
その部分は、変わった。

じゃあ、これからの一生、
子どもの頃から変わっていない
へそまがりだ、と言う部分は、
一生かわらないかもしれない。

この価値観(?)を最も大事にするべきだろうか?

・・と、いうようなことも考えさせる。


・・・


で、最後に行うことが、
就職したい企業との「すり合わせ」である。

自分の経歴から、
上記のような、自分にとって都合のよい過去を思い出し、
それを描きだし、

1.成功体験の具体性
2.リーダーシップ能力
3.成功体験の再現性(成功したことを他の分野にも生かせたこと)
4.上位目標

などを入れて、答弁を作るのである。
その、就職したい企業の面接用に。


・・・

が、
先週、NHKのニュースでも言っていたが、
「最近、学生たちは、みんなおんなじことを言う」
と、企業の採用担当者たちが嘆いている、ということ。


ま、そうだろう。

私がもし、会社の採用担当(面接担当)だとしたら、
他の人と、全く違うことを言う人物を、
「こいつは、おもしろい!」
と思って、採用するだろうからだ。


と、いうわけで、「自己分析」はほどほどに。





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・・・


補足:

写真展も残り3日。山本は会場にいる予定。
会場では山本敏晴の全書籍10種類の見本が置いており、
無料で手にとって読めます。
すべて販売もしています。
一般の書店では、なかなか置いていないので、
実物に触ってから購入したい、という方はご来場を。
サインもします。(山本の自画像のイラストです。)


参考リンク:

PENTAX FORUM
山本 敏晴 「ルーマニアの記憶 ・・大切なものは何?・・ 」
http://www.pentax.jp/forum/gallery/20100414/

PENTAX FORUM
オンライン写真展「ルーマニアの記憶 ・・大切なものは何?・・」
http://www.pentax.jp/forum/gallery/20100414/online/index.html

PENTAX FORUM
ペンタックス・フォーラム・アクセス
http://www.pentax.jp/forum/access.html

ルーマニアの大切なもの 6306字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65318746.html

写真絵本 ルーマニア どこからきてどこへいくの
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4097263730

NPO法人・宇宙船地球号・山本敏晴ホームページ
http://www.ets-org.jp/