.

都内にあるK中学校の生徒が、毎年、
私にインタビューの依頼をしてくる。

どうも、学校の社会の授業の課題として

『戦争・平和に関し、世界で活躍している日本在住の人物・
 地球環境に貢献している人物』

というテーマで、インタビューレポートを提出する
というのがあるらしい。

学校の先生からの紹介状を持っていたので、
(断りにくいので)受けることにした。

が、
毎年、ほぼ同じことを聞かれるので、
今回のインタビューの内容を、
私のブログにアップすることを条件にした。

(そうすれば、来年から、
 同じ質問は、来なくなるだろうから。)


で、以下、その内容。


・・・


山本:まず、あなたのニックネームを決めないとね。

将軍:クラブの中では将軍って言われます。

山本:将軍って、あの、戦国時代の。

将軍:はい、ジェネラル。

山本:ほう。じゃ、その(クラブは)何部?

将軍:弓道部。

山本:はい。
   じゃ、ニックネームが決まったところで、
   その学校の課題の質問は?

将軍:えー、山本さんが、
   活動していく時の信念やモットーみたいなのを、
   お願いします。

山本:えっと、モットーは何か(というと)。
   「座右の銘」は一応ありまして…

   「自分が正しいと思った時に全ての間違いが始まる」、

   っていうことわざがあるんですね。

将軍:はい。

山本:自分が正しいと思った時に全ての間違いが始まる。

   この意味は、
   自分が、これがいい、正しい、と思ってやってることがあったら、
   まずそれが

   本当に意味があるのか、
   本当に正しいのかとか、

   ということを考えることが何よりも重要だ、ということです。

   さらに、仮にそれが正しい可能性の方が高いとしても、
   それを実行する上での自分のやり方が正しいのかも
   徹底的に疑ったりすること。

   いい意味で疑ったり、
   より良い活動にするように変えていく、
   努力していくってことだと思っています。

将軍:はい。

山本:例えば今、例えばなんだけど、

   「地球温暖化」をワイワイみんな騒いでいるけども、
   果たしてそれが、本当に正しいのかとか、

   (仮に)それが、じゃあ正しいとしても
   それに対してどうやったらいいのか
   (本当に意味のある対策になるのか)

   っていうふうに考えることが必要じゃないか、と。

   CO2を減らそうとか、電気消そうとか(みんな)言っているよね?

将軍:はい。

山本:あれが本当に意味があるのかっていうことを
   検証するっていう事も、
   自分がそれを本気でやっているからこそ疑うことが必要だ、
   と、私は思います。

将軍:はい。自分が正しいと思った時に自分の間違い、が…

山本:そうだね。

将軍:えっと、あ、えっともう一回お願いします。

山本:(笑)

   自分が正しいと思った時に全ての間違いが始まる。

将軍:あ、はい。(メモをとる)


・・・

山本:じゃあ次いきましょうか。

将軍:あ、はい。えーと、今まで活動なさってきたなかで、

山本:は。

将軍:えーと、あの、
   嬉しかった事とか辛かった事とかなんでもいいので、
   一番印象に残っていることを、どんなことでもいいのでお願いします。

山本:うーん、そうですね…。
   えーと、アフガニスタン難民で、

将軍:はい。

山本:イランに逃げていた少女、
   ま、「ザグネ」っていう名前の少女がいたんですけれども、

将軍:はい。

山本:その子に、ま、
   (アフガニスタンの隣りにある)イランの
   アフガニスタン難民キャンプで会ったんですけども、

将軍:はい。

山本:その五年後ぐらいに
   私が医者として、アフガニスタンに行って、
   ま、病院作ったり医療をするっていう、そのー、
   プロジェクトをやりに行ったら、

将軍:はい。

山本:難民だったザグネが、
   アフガニスタンに戻ってきていて、

将軍:はい。

山本:で、私が教育の支援をしていた、その医学部に入ってきて、
   で、「祖国を救うために医者になる」
   っていうふうに言ってくれたのが、
   まぁ、最大の思い出ですかね。

将軍:あー、はい。

山本:その、難民だった子に(数年度)再会できるっていうだけでも、
   まぁ、一万分の一くらいの確率なんですけれども、

将軍:はい。

山本:しかもあのー、えーと、
   女性で医者になろうっていうのは
   中東では難しいんですね。

将軍:はい。

山本:そういう、ものすごい(低い)確率なのに再開できたので、
   えー嬉しかったですね、はい。

   奇跡だと思いました。



彼女の夢みたアフガニスタン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838714971/


・・・

将軍:はい。あとじゃあ、一番辛かった事っていうのは?

山本:一番辛かった事はですねー、えーと、
   今のあなたのような、中学生・高校生の頃に
   やりたい事が全然見つからなかったことですね。

将軍:あー、はい。

山本:中学・高校の頃の「屈折した思春期」が一番辛かったですね。

将軍:はい。

山本:はい。


・・・

将軍:えーと、次なんですけど…

山本:はい。

将軍:これからどのようなことを、どのような活動を、
   あの、していきたいと思っていますか?

山本:えーと…、うちの団体は基本的にそのー、
   社会や世界のために貢献する人を増やすという活動をしていて…

将軍:はい。

山本:いわゆる「国際協力師」といって、プロで国際協力をやる人と、

将軍:はい。

山本:二番目がいわゆる会社員でできる、会社でできること。

将軍:はい。

山本:で、三番目が消費者としてできること。

将軍:はい。

山本:この三つを、えー、まぁ、
   その人の立場が。どの立場であろうが、
   世界に貢献することを紹介していくっていう事業を、
   しているんだよね。

将軍:はい。

山本:で、まー、既にいろいろさんざんやっているんだけども(笑)、
   あのー、ま、今後よりわかりやすく、えー、より深く、
   やっていこうと思っています、はい。

・・・

将軍:えーと、では、えーと、

山本:はい。

将軍:国際協力師であり、
   医師である山本さんの立場から

山本:はぁ。

将軍:見た「平和」というものはどういうものなのか、
   えーと、お願いします。

山本:平和も非常に難しい概念でねー、
   あのー、あんまり子どもに言うことじゃないんだけれども…

将軍:はい。

山本:なんていうかその、ま、
   今ある体制、例えばその、

   例えば日本っていう国(の政府)がね、ま、
   ある程度いい場合(国民の半数以上が幸せな場合)は
   それを維持した方がいいよね。

将軍:はい。

山本:政府(の政治家)がもし、いい人(ばかり)だったらね。
   ところが、もしも、政府が、
   賄賂(わいろ)とか汚職ばかりで悪い人ばっかりだったら、

将軍:はい。

山本:その政府は一回倒した方がいいかもしれないよね。

将軍:あ、はい。

山本:えー、そうするとさー、
   革命を起こすことになり、平和ではなくなるわけだけれども、

将軍:はい。

山本:結局その、
   現在ある政府とか、もしくは国連のような(世界の)体制が
   良ければそれを維持した方がいい。

将軍:はい。

山本:悪ければ、それはやっぱ倒した方がいいので、
   あのー、平和ではなくなるんだけれども、
   まぁ、どっちがいいかっていうのは、
   やっぱりその時の、体制がどうなっているか

   (その体制の中で、半分以上の人が幸せなのか?、
    また、それをどうやって判断するのか?)

   という非常に難しい問題があるんだよね。

将軍:はい。

山本:えー、その体制で恩恵を受けている人は、
   例えば、
   日本政府から、お金をもらって儲(もう)けてる会社とかは、
   今の政府を続けようと思うだろうし、

   また逆に、税金が高いなと思っている人は
   続けるのがイヤだと思うだろうしね。

将軍:はい。

山本:必ずどんな体制でも一方的に良いっ、とか悪いっ、とかはなくて、
   常に、都合がいい人と都合が悪い人の両方がいるんだよね。

将軍:はい。

山本:だからそのー、今の体制がいいか悪いかはわからないので、
   今の体制を続けていくこと、すなわち、
   「平和」がいいのかどうかは、わからない。

   えー、平和を一度壊してまで、
   より良い世の中を作るの(に挑戦すること)がいいかどうかは、
   ま、人によっては違うので、わからない(判断できない)という、
   非常に難しい問題でございますね、はい。

将軍:はい。(メモを取る)

山本:こんなもんかな。


・・・

将軍:あ、あと最後に…

山本:はい。

将軍:えーとあのー、えーと、僕たち中学生に対して、
   あの、山本さんからの、
   メッセージを載せたいと思っているのでお願いします。

山本:ま、中学生に一言だけ言うなら、
   要するにあのー、ま、

   「国際協力師」という職業があるということを
   人生の将来の選択肢に入れてください、ということになります。

将軍:はい。

山本:国際協力はボランティアでやっている人は、
   まー2,3割ぐらいで、   
   7,8割の人はプロとしてお金をもらって国際協力をずーっと、
   仕事としてやってます。

   警察官、消防士、医師、看護師、弁護士などのように、
   国際協力師という仕事があるんです。

将軍:はい。

山本:あなたの将来の選択肢にも入れてくださいね。

将軍:はい。

山本:えー、給料は国家公務員以上は出ます。
   そうですね、はい、こんなもんです。

将軍:あっ、はい。



国際協力師になるために
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560031630