.

私は、「世界の持続可能性」を
なるべく維持するような活動をしている。

全ての人が、全ての生物が、
現在の状態(日常の普通の幸せ?)を、
なるべく長く持続できるような状況(システム?)に
持っていくこと。

私がやろうとしていることは、それに尽きる。


で、
基本的に私は
人間だけの幸せを考えているわけではなく、
全ての生物の幸せ(現在の状態の継続)を考えている。

現在、
「人権」や「人間の安全保障」という概念が、
国際社会および国際協力の潮流になってしまっているため、
人間を大切にするあまり、
他の生物がないがしろにされているのが現状だ。


United Nations Human Rights 日本語版(全文)
http://www.ohchr.org/EN/UDHR/Pages/Language.aspx?LangID=jpn

世界人権宣言(仮訳文)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/udhr/1b_001.html



生物多様性会議が、今度名古屋で開かれるのは、
その裏返しにすぎない。

こうした状況を考える上で、
知っておかなければならないこと(情報?)の一つが、
動物の権利、というもの。

それに関連して、
動物愛護、動物福祉、という用語も存在する。

まだ勉強中で、私自身も整理できていないが、
ともかく、調べたところまでを掲載しておく。


・・・


「動物愛護」は、
どちらかというと、

動物は、かわいい、とてもかわいい、
だから、いじめられるのは、かわいそう。

だから、守ってあげる、という
「慈しみ(いつくしみ)」の心が前面にあるらしい。


これに対して、


「動物福祉」は、
学問として成立している分野で、
科学的に考えるものだ、という。

アメリカやヨーロッパでは、
動物福祉に関する学問が、大学等で確率されている。


有名な大学の一つが、
イギリスのエジンバラ大学で、
そこに動物福祉の学部がある。

大学および大学院にて勉強できる。


エジンバラ大学のサイト(英語)
http://www.ed.ac.uk/home

エジンバラ大学のサイト(日本語)
http://www.ued.jp/



・・・

日本には、以下の二つの組織がある。


財団法人・動物「愛護」協会
http://www.jspca.or.jp/

社団法人 日本動物「福祉」協会
http://www.jaws.or.jp/


・・・

動物「愛護」協会のやっている事業は、以下。


1.飼い主探し(捨てられた動物に新しい飼い主を探すこと)

2.動物相談(動物虐待やトラブルの相談)

3.災害時の動物救援(地震等が起こった際の動物の救済)

4.啓発活動

(1)学校飼育動物のサポート(子どもたちに命の尊さと飼育方法を教育)
(2)動物愛護週間(5月第一日曜から一週間のイベント実施)
(3)動物愛護講座(研修・講習の実施)
(4)動物愛護PR
(5)広報誌「動物たち」の出版


・・・

これに対して、
動物「福祉」協会の行っている事業は、以下。


1.新しい飼い主探し

2.動物の飼育管理の改善指導

3.災害時の動物救済活動


(以上の三つは、動物愛護協会と、ほぼ同じ。
 以下が、動物福祉、特有のもの。)


4.動物愛護管理法の周知徹底と動物関連法の整備

5.捨て犬・捨て猫を防止する不妊・去勢手術の徹底普及

6.動物闘争全面禁止(闘犬、闘鶏などの禁止)


つまり、動物福祉のほうが、
社会において、明確にしてはいけない行為を規定し、
それを法律化しよう、という側面
(これを、法整備、という)
が強い活動をしている印象を受ける。


・・・

ここで、動物に関する法律を、以下に掲載しておく。


動物愛護管理法(動物の愛護及び管理に関する法律)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H18/H18F18001000001.html

動物の愛護と適切な管理 (環境省)
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/index.html


・・・

動物福祉協会は、具体的には、以下のような活動を
行っているようだ。

例1:
動物園とか、ペットショップとかにおいて、
動物の扱いに関して、忠告したり指導をする。

例2:
動物の権利を守るために(動物虐待等をやめさせるために)
(国の)法律や、(地方自治体の)条例を作る。
または改善する。

例3:
保健所は、野良犬を殺すが、
その殺すまでの間に、ひどい扱いをさせないこと。

(どうせ殺すのだからと、食べ物をあげない、水もやらない、
 など、とんでもない扱いをしている施設もあるため。)

例4:
犬などを飼っている家の、近所の人からの
その飼い犬に対する苦情への対応をする。

例5:
家畜(牛など)の場合は、
正しく、福祉(動物の権利)に配慮した飼育をした方が、
それを食べる人間の健康にとっても良い、
という概念を普及する。

(韓国で、なぐって殺した犬の焼き肉のほうが、
 うまいという伝統・文化があるが、
 それを止めるよう啓発。)

(日本の松坂牛に、ビール等を飲ませ、
 無理矢理、霜降り肉を作ることを止めるよう啓発。)

(フランス等で、フォアグラを作るため、
 鳥をせまい籠(かご)にとじこめ、太らせ、
 脂肪肝、という病気にさせるのを、止めるよう啓発。)

(以上のような、動物虐待がなされない状態で、
 販売されている食物を、
 「フリーダム・フード」という。

 これを食品にラベリングすることが、
 ヨーロッパの一部では義務化されている。
 日本には、まだないので、
 そうした法律を作ろうとしている。)


・・・

フリーダム・フードについて。

これに関係するのが、
「ファイブ・フリーダム」(五つの自由)という概念。

その五つとは、


1.飢えや乾きがないこと

2.肉体的苦痛がないこと

3.怪我や病気がないこと

4.恐怖や不快がないこと
 (安全な住みかがあること)

5.動物本来の行動様式を尊重すること


(注:世界人権宣言でも、
 人間に対し、ほぼ似たような内容のものがある。
 が、上記は当然、動物に対しても
 同様の苦しみがあってはならない、というもの。)


ちなみに、動物本来の行動様式とは、
犬なら、毎日、散歩をする、群れる。
猫なら、上下運動をする
(高い所に登ったり、飛び降りたりする)など。


逆に、
動物本来の行動ではないことを、無理矢理させることも、
動物福祉に反する、ことになる。

で、
ここで問題になるのが、
盲導犬などの、
「本来、犬がするわけがない行動を、
 人間のためにさせることが、良いのか?」
という問題。


もちろん、
その人間(目の不自由な方)にとっては
役に立つのだが、

犬にとっては、
(本来の行動ではないので)精神的な苦痛になっている
かもしれない、という問題。

(人間のほうが、動物よりも、
 絶対的に偉い、と思うのであれば、
 この議論は必要なくなるが。)



動物愛護によせて ファイブフリーダム
http://okayama.lin.go.jp/tosyo/9601/tks19.htm


・・・

盲導犬について。

盲導犬の場合、
飼い主が、目が見えないので、
犬の「ボディー・ランガージ」
(身振りによって、その感情を察すること)
ができない。

だから、
本当は、犬自身がやりたくないことを
いやいややらされていても、
飼い主は気づかない。

よって、
聴導犬などよりも、この問題が大きい。


犬は、犬なので、
人間と全く同じように、
体の不自由な方の介助(介護)をすることはできない。

つまり、
犬が、それ(介助・介護)を
「遊び」(ゲーム)として楽しめる範囲で
やるのがいいのではないか、
というのが、動物福祉を主張する側の意見である。

(人間から見ると、
 遊びでやられちゃかなわん、と思うかもしれないが。)


・・・

ちなみに、一つの例としては、

目の不自由な人が、
フルマラソン(42.195キロ)を走りたいといって、
盲導犬をつきあわせた。

本人は、それで良かったかもしれないが、
付き合わされた犬は、死んだ。


上記は極端な例だが、
(目の不自由な方をともなって)
犬は、満員電車になど乗りたくないはずだし、

駅前の、人混みの多いところで、
いろんな不愉快な音が聞こえるのに、
そこで待っていたくなど、ない場合もある。

その他、
さまざまな問題がある。


・・・

犬の気持ちを察するために重要なのが、
「ボディー・ランゲージ」だという。

1.耳の形、
2.しっぽの動かし方、
3.体を触った時の(筋肉の)堅さ、

など。

これらにより、犬の精神的ストレスを
人間は察する必要がある、という。


・・・

ブリーダー(犬を繁殖して儲ける人や会社)による商売について。


先日、ある町で、
犬を育てる「ブリーダー」が足りない。
だから、募金を下さい、というのをやっていた。

犬を大量に繁殖させすぎたため、
ブリーダーが足りない。お金も足りない。
だから、募金をして下さい、などと言うのがあった。

実際は、
(犬を売って)
金儲けをしようと思った誰かが、
血統書つきの犬を、
無理矢理、交配(交尾)させたら、
犬が増えすぎたので、
募金をつのったにすぎなかった。

犬を使った誰かの「金儲け」に、協力することはない。

しかも、
動物を、金儲けの「道具」と考えている人に
利用されることはない。

しかも、こうした業者は、
ペットショップに(生まれた犬の子どもを)
売るだけ売った後、
交配できなくなった親犬は、
保健所に出して、あっさり殺してしまう。


・・・

ところで、
動物関係の団体は、一個一個、仲が悪い。

(これは、国際協力の世界でも、わりとそうなので、
 どこの業界でも同じか。)

上述の
動物愛護協会と動物福祉協会の間でも、
かなり、意見の相違があり、
ときどき、議論になっている。


(国際協力の世界でも、
 ヨーロッパ系のNGOと、
 アメリカ系のNGOでは、
 まったく違う考え方をしており、
 ケンカになることが多い。

 また、
 政府系の組織(国の外交のためにやる組織)と、
 NGO(民間で、自分のこだわりでやる組織)とでは、
 仲が悪い。
 お互いに、相手の理念をバカにする傾向がある。)


・・・

「アニマル・セラピー」について。

アニマル・セラピーとは、
動物を病院に連れて行き、
動物と患者さんの触れ合い(遊びなど)によって、

患者さんの「不安」などを取り除き、
精神的ストレスなどを低減する療法。

(一部の疾患や症例では、非常に効果がある。)


しかし、これも、
犬自身にとって良い場合と、悪い場合がある。

犬にとって、それを「遊び」として
楽しめるならいいのだが。


アニマル・セラピーをする前に、
犬は、24時間以内に、
体を洗わなきゃいけないし、
ノミ・ダニの駆除をしなきゃいけない。

病院で指定される、
(いやな臭いの)消毒薬が、犬の全身に散布される。

けっこう、犬も大変。


アニマル・セラピーをするには、
「デルタ協会」などの、大きな組織の
認定が必要になる。
「アニマル・セラピスト」、としての。

デルタ協会は、
「ハンドラー」(犬を扱う人)と犬の両方を見ながら、
「アニマル・セラピー」の認証を行う。

犬の様子(精神的苦痛がないか)も見ている。

かなり厳しい認証なので、
ここで合格するなら、
犬が、いやいややらされている可能性は低いかと。


しかし、(認証を受けていない)ハンドラーによっては、
うちの子(犬)を見せたい。

うちの子(犬)がボランティアをしている所を、自分が見たい、
まわりの人に見せたい。

また、そういうことをしている自分も好き。
という、「自己満足型」のボランティアも多い。



アニマルセラピー ナビ
http://www.animal1.net/

デルタ協会 The Human-Animal Health Connection
http://www.deltasociety.org/Page.aspx?pid=183

D.I.N.G.O.とは
http://www.dingo.gr.jp/delta/index_delta.html


・・・
・・・


さて、
以上が、動物の権利を考えるために必要な
いろいろな側面である。

どう思われただろうか?


結局、普通、一人の人間にとって、

一番大切なのは、自分自身であり、
次いで、自分の家族・恋人などであり、

その後、

同じ地域の人、
同じ日本人、
同じ人間、という順番になる。


その次にくるかもしれない、
同じ生物、である、動物や植物、微生物までを

自分の「価値観」に入れる
(自分が興味を持ち、それに対し責任を持つ対象にいれる)
人は、
極めて少ないのだろうな、と思う。





私は今から、牛丼屋にいって、
牛丼と、サラダと、味噌汁の、セットを食べる。

このために、

牛が「殺され」、肉になり、

野菜と米と豆を、「殺して」食べる。


毎日、この生物の「大量虐殺」を繰り返して、私は生きている。



これが、基本的な「事実」の一つである。

言い方を、いかに綺麗にしたところで、
我々が生きるために、
多くの生物を「殺しまくって」生きていることに
変わりはない。


本当に申し訳ない。
心から、そう思う。

・・せめて、できることはないだろうか?



その心を忘れた「人間」に
「地球の覇者」などになってもらいたくない、と思う。