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モザンビークでの活動


山本 では、(留学の)後半の半年間は
   モザンビークの途上国の現場で、活動していたんですね。

あまこ はい、そうです。

山本 じゃあ、住んでいたのは、
   首都とか、途上国でも地方でも大きな町に住む場合とでね、
   本当の田舎に行く場合とあるんですが、どっちでしたかね?

あまこ うちは、一応村の中に住んでいたんですけども、
    ただ、近くに車で15分程行けば
    ナカラという4番目に大きい市があったので、
    その近くの村だったんです。

    4番目に大きな市と言ってもそれほど大きな市ではなかったんですが。

山本 ほうほう、ではそこは、電気とか水道とかは通っていたんですか?

あまこ 水道はないです、電気はありましたけど、
    土日になると停電になるという感じでしたね。

山本 そうですか、
   生活環境も突っ込むと(質問をすると)長くなるのでやめて、
   (実際に行った)活動を聞きますね。

   最初にちょっとしゃべってましたけど、
   (学校の先生の養成学校で)英語のクラブを作った
   と言っていましたけど…

   (教師養成学校へ)英語を教えに行ったんだけど、
   英語のクラスがなかったので英語のクラブを作った、
   と言っていましたけれど
   その辺をもうちょっと詳しく教えていただけますかね。

あまこ 英語を教えるっていうのが
    私の仕事の第一位のように大事な所になっていて、

    私だけじゃなくて何かを教えるじゃないですか?

    (そんな)中で(私は)
    英語(を教えること)が一番できるじゃないですか…

    ボランティアにとって、だから(教師を)育てたんですけど

山本 その学校は小中高のどの学校の先生を育てる学校だったの?

あまこ 一応小学校の先生を育てる学校でした。

山本 ちなみに 何歳くらいの方が学びに来るんですか?

あまこ 18歳から30歳位の人達です、

山本 男性女性の比率は?

あまこ 半々位です。

    それで、英語(の授業をやるはず)だったんですけど、
    私が行った年からモザンビークでの(政府の)カリキュラムが変わって
    (今までは)2年半あったんですけど教員養成課程が1年になって…

    なので英語の時間が削られてしまって…

   (派遣されて)行ったら(英語の時間が)ないという事になって、
   どうしようかと思いながら
   最初は(彼らの)活動を見たりとかしながらしていると、

   生徒(学校の先生の卵)たちから
   「英語を教えてほしい」と言われて、
   クラブの時間が夜にあったのでそこで始めたんですね。
   小劇とか作ったりしながら英語を学んでもらいました。

山本 その人たちは英語を学ぶのが初めての人たちで、
   そこで中学1年生レベルの英語を学んだ、という事ですか?

あまこ 基本的にはそうですね。
    たまに、何人かは英語をしゃべれる人がいたんですけど。
    基本的には [Hello] から始める感じでした。

山本 [Hello] [How are you] [This is a pen]
   から始まるレベルなんだね。

あまこ はい、そういう感じでした。

山本 それなら私でも教えられる感じですね。(笑)

あまこ いや、そんなに難しい事はなくて…

山本 それ以外にも、あなた、
   HIV・AIDS関係の事をやったと言っていましたけれど、
   それはどういったあれ(活動内容と経緯)でしょうか?

あまこ 英語を教えると(それを教えるための枠が)あったんですけど、
    時間が週1か週2回位しかなかったので
    それ以外の時間はやることがないじゃないですか?

    もしやりたい事があればボスに提案して
    可能であれば出来る環境だったので、

    それで何が出来るだろうと考えて、

    (先生の卵たちが行う)教育実習が週に3日間あって、
    その3日間は近くの小学校に行って実習をしているんですね、
    小学生相手に(授業を)教える練習をしているんですね。

山本 (小学校の)教室の先生をしているんですね。

あまこ 最初それに行って、(先生の卵たちが)
    ちゃんと(教育)実習に出席しているかどうか
    (ちゃんと教えているかどうか)をチェックするんです。

山本 見張りですね。

あまこ 見張りをして、それだけじゃなくて、
    そのなかで一緒に教材を作ったりだとか、
    学校が2部制なので午前中授業があると午後授業がないじゃないですか?

    午後(授業が)ない時間に課外実習をしましょう
    っていう時間があったんですけど、
    実習生はあまり何をやっていいのか分からないんですね、

    学校の掃除か、サッカーかそういう事をしてたので、
    その時間に出来るとこをしようと、

    「HIVの授業をしてみたら」と実習生に持ちかけて
    実習生が実行するという形をつくったんです。

    わかりますか?
    私が実行していたわけじゃないんですけど。

山本 ちょっと戻るとですね、
   2部制の学校(のこと)は(ブログを読む人が)分らないと思うので
   説明をしますと、まず一般論として
   アフリカの小学校に来る子供たちの数は多いので、
   午前中に300人児童が授業に来て、午後に300人別の児童が来るという、
   午前と午後で児童の総入れ替えをしている小、中、高校が多いのが
   アフリカの教育制度の特徴です。
   これを、2部制、といいます。

   彼女は今教員養成学校に対して2部制という言葉を使ったんですけれども
   私が推察するに、たぶんほぼ同じ状況ではないかと思って
   聞いていたんですけども…

あまこ 2部制は実習先の小学校の話です、
    教員養成学校は普通に朝から晩まで授業が行われています。

・・・

イギリスの学校CICDの目的


山本 もうひとつそろそろ明確にしなければいけないのが、

   あなたのいた学校
   「CICDがやっているプログラムの目的」は

   モザンビークの場合は教員養成学校で教える先生を手助けしよう
   という活動だというわけですか?
   それがメインと言うわけではないんですか?

あまこ それがメインというわけではないんです、
    イギリスのカレッジがやっている目的は

    ボランティアになりたい人を集めて勉強をさせるんですけども、
    アフリカの現状だったり、
    プロジェクトに行った後に使える知識ですね、

    HIV(のこと)でも、
    私たちが日本に暮らしているとわからないじゃないですか、
    マラリアとか・・
    現地で直接使えそうなことを勉強して派遣しているんですね、
    派遣先のプロジェクトも色々あって、

    私の場合は教員養成学校だったんですけど、
    村の中で
    児童がちゃんと生活できるように支援するプロジェクトだったりとか、
    幼稚園や個人支援というプロジェクトだったり、
    農民の支援をしていたり、
    あとはHIV・AIDSのプロジェクトだったりと
    いろんなところに派遣されるんですね、

    で、私はたまたま教員養成学校だったんですね。

    いろんなプロジェクトの話も聞くので、
    聞いただけで知っているんですけど…

山本 イギリスのCICDというイギリスの学校がが目的としているのは、
   あなたのように国際協力等に興味のある子に
   (最初に必要な知識と)
   活動の場所を提供すること自体が、
   きっかけや活動の場所を与えること自体が目的で、

    現地では何やってもまぁ別に問題ないわけで…
    悪い意味じゃなくて、いい意味で(何やってもいいと)。

    学校の教育であろうが、
    コミュニティーの啓発運動であろうが何でもいいわけで…

あまこ 何でもいい、という感じですね。

山本 だから、さっきあなたが言ったような
   週に一回の暇な時間を使って英語のクラブを作るだとか、
   (自分で思いついたプロジェクトをやることが可能だったんですね。)

・・・

モザンビークのローカルNGO、ADPPとは?


山本 (ところで、)
   HIVに関する啓発教育をやってもいいですか、と、
   「ボスに聞いた」と言っていたけれど

   その「ボスと言うのは誰なのか」
   ということを聞きたいんだけれども、

あまこ 現地のNGOのプロジェクトのリーダーですね。

山本 イギリスのCICDという学校が連絡を取っていた
   モザンビーグ側の現地の「ローカルNGO」が
   ADPPというNGOですね。

   ADPPとは何の略ですか?
   (パソコンでADPPのホームページを見ながら)
   ポルトガル語ですね…
   日本語でどういう意味ですか?

ADPP 英語サイト 派遣先のモザンビークのNGO
http://www.adpp-mozambique.org/

あまこ 「人から人への開発への支援」というような感じです。

山本 「人から人への開発への支援」という意味ですか、いい感じですね。

   ADDPというモザンビークのNGOに、
   CICDというイギリスの大学が、連絡をっとって、
   興味のある学生を送りこんで、
   ボランティア活動をさせるというプログラムだったわけですよね。

あまこ はい、現地では普通にNGOとして活動しているわけですけど。

・・・

モザンビークでの活動費用は?


山本 あなたはADPPのボランティアスタッフとして
   活動に行っていたんですね。

あまこ はい、

山本 これって、渡航費や飛行機代金、現地での家賃や生活費、食費は
   誰が出しているんですか?

あまこ 現地のNGOが出しているんですね、
    参加者はイギリスの学校にまずプログラム費用を払うんですよ、

山本 いくら?

あまこ 50万位です。

山本 それは、1年間の・・

   (前半の半年間の)イギリスの大学の座学(講義の聴講)と、
   (後半の半年間の)モザンビークでのプログラム参加費用も含めて?

   全部で50万なの? ずいぶん安くない?

(注:例えば、イギリスで大学院修士を取ろうと思った場合、1年間で、
 学費に300万円、生活費に300万円で、合計600万円と言われている。
 だから普通、奨学金を申請する。
 あまこさんの行ったCICDは、その10分の1にもならない。
 安すぎるので、かえって不安。)

あまこ 安いんですけど、
    イギリスの研修期間中に資金調達を手伝うという活動の一部があって、
    そこで資金を調達するために古着回収活動をしているので

山本 どこで?

あまこ イギリスで…

    それ(古着の回収)を手伝ったりとか、
    路上で雑誌を作って売ってみたりとかして、
    それでお金をためて活動することで
    アフリカでは殆ど自分のお金は使わなくていいわけです。

・・・

自分で望んだ、イギリスCICDから、モザンビークのADPP


山本 聞くのを忘れていたので、ちょっと戻るんですけども、

   そもそもあなたは東京外大のフランス語学科に入って
   3年生の秋から1年間、
   イギリスのCICDの大学に通って、
   モザンビークのプロジェクトに通う事になりましたけど、

   これはほぼ(大学側の方針か何かで)強制的に決まってたんですか?
   それとも自分で(望んで募集した)…?

あまこ 自分で(決めました)…。
    大学(東京外国語大学)は休学なのでほぼ関係なく、
    自分でインターネットで調べて知りました。

山本 どうして、これをやろうと決めたんですか?

あまこ ほんとは交換留学に行こうと思っていたんです、大学の。
    フランスとか、スイスとか、フランス語圏の(国に)…

    ただ、向こうの国に行った時に
    何ができるのか自分はよくわからないという事になって、
    せっかく長期で行けるんだったら
    途上国の現場を見てみたいということになって、
    色々インターンを探して行って、

    ただ、フランス語のインターンって
    かなりフランス語ができないと難しいようなので、
    (さらに)実務経験(社会人経験)が1年以上だったりとかして
    なかなか見つからなかったときに…

山本 ちょっと待ってくださいね、
   今あなたインターンっておっしゃいましたけど、

   インターンといってもですね、
   一般企業のインターンの場合も、
   国連のインターンの場合も(いろいろありますが)…

あまこ 現地のNGOのインターンです。

山本 NGOのインターンですか?

あまこ 条件付きの所がかなり多くて、
    そのなかでこのプログラムを見つけて、

    費用的にもそれほど高いものでもなかったし、
    現地に行けるという事もあって、

    あと、イギリスで色々な国から来たボランティア達とも
    生活ができるという事もいい経験かなと思って、

    そのプロジェクトに決めました。

山本 しかし、フランス語圏の
   例えばパリのソルボンヌ大学に「かっこよく留学」するのと、
   途上国見るような現場に留学するのでは、
   「180度、逆な方向性」だと私は思うんですけども、
   その段階ではかなり途上国に興味があったという事ですよね。

あまこ そうですね、
    大学に入ってからは開発とか国際関係論とかを勉強していたりして、
    長期休暇にはアジアや途上国に何回か旅行に行っていたので、
    そこでだいぶ興味が固まっていたので

山本 ちなみに長期休暇とは、大学の夏休みや冬休みですか?

あまこ はい

山本 ちなみに、何カ国位、どこの国に行かれましたか?

あまこ インド、タイ、フランスとかも行っているんですけども、
    カンボジア、ベトナム、

山本 わりと典型的な所に行っていますね。

あまこ アジアのほうが行きやすいので

山本 なるほど、それはもうあれですか、
   将来的に国際協力団体に就職も考えていましたか?
   なんとなくまだぼんやりとしていたんですか?

あまこ なんとなくそういう仕事ができるならしたい
    と思っていたんですけれど。

    ただ単に興味のある所に行って、
    あと、途上国の雰囲気が好きだったというほうが強いと思います、
    長期休暇に何度も行ったというのは。

・・・

・・・

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