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自転車が、個人の幸せにとって、なぜ有用か?

   
山本 じゃぁ(これを録画している)テープが
   あと6分なんですけれど。
   1時間テープ(なの)で。

   最後に、ご専門の、
   「自転車とその健康との結びつき」について
   あのー、6分でしゃべっていただきたいんですけれど。

   有酸素運動と人々の健康や幸福などが
   結びつくっておっしゃってたじゃないですか。
   
   まぁもちろん、その、今、
   地球温暖化が話題になっているので、
   CO2が出ない自転車がいいっていうことも
   わかるんですけれど。

   主にその、健康と個人の幸せのほうに結びつく方で
   自転車はどういう風に有益だとお考えなんでしょうかね?
 
絹代 いま、(慢性腎不全になって)
   人工透析をしてる方って27万人でしたっけ?

山本 (おおよそ)そうですね。

絹代 私(詳しくは)知らないんですけど。

   で、その割合の4割以上が糖尿病、
   要は食べすぎの運動不足。

   で、特に男性でお仕事をされている方、
   マイカー通勤されている方って
   極端に運動量が少ないんですよ。
    
山本 はい。

絹代 そういう方って定年までそのままお仕事をされていたら
   間違いなく体がさびてくる。

   で、気づかないうちに膝が上がらなくなる、
   つま先が上がらなくなる。

   で、そのまま布団につまずいて
   大腿骨を折ってしまって寝たきりになるとか、
   そういう方もいらっしゃいますし、

   やっぱり運動不足の食べすぎを引きずって糖尿病になる、
   人工透析を受けるっていうそんな方もいて。
   
   やっぱり多分欧米って、すごくセンシティブ(敏感)だと
   思うんですけれども。

   自分で動いて体の筋肉を使っていかないと、
   辛い思いをするのは自分だったり、
   自分の大切な人(は自分)なんですよ。
   
   で、自転車が全てを解決するとは思いませんけど、
   自転車って股関節をかなり大きく動かす乗り物で、
   「そのこ」の辺り(足の付け根や腰辺り)が緩んでくると
   すごく体の中枢が悪くなるので。

   内臓脂肪も改善(減少)されやすいですし、
   膝をあげるような筋肉も刺激してくれる
   っていうのがあって。
   
   なんかぜひ、自転車じゃなくていいんですけれど
   何か生活の中で体を動かす(ことが大事です)。

   自転車で通勤するってすごくいい習慣なんですけど、
   そういうことを変えていくことで、
   いくつになって自分のやりたいことをやれる体になる。


   で、私自身がやっぱり体が悪くて。
   体が動かない時の無力感ってすごく大きいんですね。

   「自分はこの世の中にとってなんでもない、何もできない」
   っていう感覚。

   で、そういうのを味わう人を一人でも減らせたらなって。
   
   やっぱり動けるようになることって
   体力がつくことで自信もつきますし、
   新しいチャレンジができる。

   「自分を信じることができるようになる」って、
   人間にとって、ものすっごい大きい。
   
   これができるっていうのと、
   あぁ、そんなの自分には絶対できないっていうのは
   大きな差なんですね。

   私も何回も人生の中で死ねたらどんなにいいだろうって
   思った瞬間もありましたし。

   でもそうやって体を動かしていくことで
   いいホルモンも出て 
   不安もどんどん小さくなっていくっていうのも
   立証されていて。
   
   そういうメンタルも明るくなる、
   体のフィジカルな面でも自信が付いてくるっていう。
   で、生活ってすごく変わると思うんです。

   それは自分が体感している部分で。
   だからこれからもぜひ。

   日本も医療費の問題はすごく大きくて。
   ぜひ何歳になっても元気でいられるように。
   
   イベントに行くと大体最高齢って
   75歳、76歳、77歳、78歳ぐらいまで、
   120キロ以上(自転車で)走るようなイベントでも
   それくらいの歳の方って走っているんですね。

   で、やっぱり(体を)動かし続けることで、
   みんな、自分も、自分の周りの1番大切にしなきゃいけない人も、
   ハッピーになるって部分も大きいですし。
   

   あとはやっぱりガソリンがなくなってくる
   っていう現状の中で、

   自転車で移動できるところは
   自転車に変えていくっていうことは
   すごくもう重要なことだと思いますから。
   
   ぜひ男性も女性もお子さんも。


   お子さんが今バランス感覚がなくなるという、
   そういう問題があって。

   ぜひ自転車に乗るとか早足で歩くとか。
   自然を近くで見て、またメンタルが変わる、体が変わる
   あと地球に対してプラスに働くっていう。

・・・

そして再び、JICAとの連携。国際協力との接点へ


   あと1個言っておかなくてはいけないのは、 
   私、JICAをやめた後に 
   JICA関係のお仕事はさせていただいているんですね。

   JICAの広報部の方と一緒に、
   まぁJICAのシンポジウムの進行をするとか、
   あと青年海外協力隊関係のお手伝いをするとか。
   だから…、(お互いにとって)1番いい形…。
   
   そのJICAの組織の中に(私が)いたら、
   ただの職員だったと思うんですけれど、

   これからもしもうちょっと影響力のある人間になれたら
   私が今持っているものを生かしながら、
   多分国際協力に関わって
   返していくことができると思うんです。   

山本 はい。

絹代 だからそういう志を持って動いていれば
   どこかでその道に接点が絶対に出てくるんですよ。
     
山本 はい。

絹代 動いていく中で。

   あと今、
   「メッセンジャー・バック」の開発で
   マザーハウスってところと
   バングラディッシュのジュウト(麻(あさ))を使って
   パリコレに出せる作品を作ろうって。

(注:メッセンジャー・バックとは、
 自転車便の方が使いやすいように作られたバック。)

マザーハウス
バッグの販売、途上国発のファッションブランド
http://www.mother-house.jp/

山本 私、マザーハウスに知人がいるんです。

絹代 いらっしゃいます?

   あそこがチネリっていう
   私が持っている自転車メーカーと
   一緒にメッセンジャーバックを作ろうって言っていて。

cinelli-チネリ
http://www.dinosaur-gr.com/cinelli/index.php

   そういう動きを一緒にやろうってのもありますし。
   だから、何だろう…。
   
   最後に言えば、
   やっぱり「私にとって一番大切なのは自分」なんですよ。

   「自分であり、自分の大切な人が大切」なわけであり。

   それを守りながらちゃんと関心を持っていれば
   自分を生かせるような形で関われるし
   出てくると思うんです。

   だからなんかこだわらないで、
   自分の追うべきものを追っていくっていうのも
   一つの案かなって。
   
山本 なるほど。

絹代 はい。

・・・

自分の居場所はどこ?


山本 あと1分30秒くらいあるんですけれど、
   じゃぁどうですか?
   今(仕事を)やっているところ(場所)は、あの、
   自分の「いい居場所」だと思いますか?

絹代 そうですねぇ。
   多分そうなんだと思います。

   私自身、自転車に関わってから
   すっごく変わりましたし、
   色んなチャレンジもできるようになった。
   無茶もきくようになった。
   
   で、自分はしゃべるのが比較的うまくて、
   物を伝えるっていうのがストレスなくできる。

   それを生かしながら、
   自転車っていう知識を生かしたり、
   あとこういう国際協力もそうですし
   環境問題もそうですし。
   
   ま、がちがちにならないレベルで
   全部今、出来てるんですね。

   だからそう意味では、
   流れ着いた先が1番いいところだったかな、と。 

山本 なるほど。

絹代 思います。

山本 わかりました。

絹代 はい。

山本 えー、あと30秒か…

絹代 ははっ(笑)

山本 わかりました。
   …自転車以外の趣味は?

絹代 …んー、ないですね。
   お料理は好きですけれどね。
   
山本 あぁ、そうですか。

絹代 うーん。
   なんか今はあまりに毎日が忙しくて。
   で、勉強ももう少ししたいんですよ。
   で、ここで…、また矛盾になってきちゃうんですけど
   ちょっと心理学がわからなくちゃダメだなっていうのと
   あと英語ができないとダメだなっていうのものもあって。
   
   だからもうちょっと、
   趣味とかっていうよりも知識を入れて
   ちゃんと皆さんに伝わるような
   情報をもっと発信できるようになりたいなぁと。

山本 なりたいなぁと。

絹代 はい。

山本 ピッタリ(時間)になりました。
   ありがとうございました。

絹代 ありがとうございました。



(以上で、終了)