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フランス語で受験したほうが、得か?


山本 なるほど。

   ええと、ちょっと(話が)飛びますが、
   日本で、高校生が大学入試をするときに、
   もし英語とフランス語が同じくらいできるのであれば、
   フランス語で入試をしたほうが、
   はるかに簡単だ、(だからいい大学に入りやすい)
   と言ってる方がいるんですけれども、、、

テツ あ、はい、(似たような話を)聞いたことがあります。

山本 それと同じように、JPOの場合も、
   もし、あなたが
   英語とフランス語がまったく同じくらいできるのであれば、
   フランス語で受験をしたほうがいい点が取れる、
   ということはあるんでしょうかね。

テツ えっと、、、
   私の場合はあまり英語圏での生活経験がないので、
   フランス語のほうがむしろ得意というのはあるんですけれども、

   それを抜きにしても、やはり倍率と言うんでしょうか、
   他の受験者の方との競争のことを考えると、
   フランス語(の試験結果)を出して、
   そして、なおかつ英語もできないわけではないんですよ、
   と付け加えてアピールする方が、
   まぁ英語の試験結果だけ提出して審査されるよりは
   自分にとって有利かなと考えてそうしました。

山本 不勉強で申し訳ないんですけれども、
   例えば英語の場合は
   TOEFLのCBTとかIBTで
   300点とか210点とかいうのがありまして、
   それを証明書かなんかで出しますよね。
   何ヶ月以内とかの。

TOEFL: Test of English as a Foreign Language
http://ets.org/toefl/

   フランス語の場合も、同様のシステムがある、
   ということでよろしいでしょうか。

テツ はい、そうですね。

山本 それは名前は何と言うんですか?

テツ TEFという名前だったと思います。
   まぁTOEICやTOEFLの試験でもあるように、
   聞き取りだったり、作文を書いたり、という形式ですけれども。

TOEIC
http://www.toeic.or.jp/

山本 TEFって言うんですか。

フランス語能力認定試験 TEF 日仏文化協会
(Test d'evaluation de Francais)
http://www.ccfj.com/talk/tef/

テツ はい。
   このTEFという試験が
   (外務省国際機関)人事センターから指定されていたので、
   それを受験して、結果を提出したという感じです。

山本 それでその証明書か紙を持っていけば、、、

テツ ええ、もう今年(2010年)は
   (応募時の条件には)ないんですけれども、
   ないというか、(事前の提出としては必要なくて)
   2次面接のときに持っていけばいいということになったんですけれども、
   去年までであれば、
   英語なりフランス語なりで、その試験を受けましたという結果を
   願書書類の一式に含めて送っていました。

山本 わかりました。

   そうですね、
   フランス語で出したほうが競争相手が減るし、
   という意味でまったく正しいと思いますね。

(注:JPOの倍率は、普通15倍ぐらい。
 しかしフランス語受験すれば、多少、有利かも。)

・・・

JPO試験が、2010年から具体的にどう変わったか?


山本 あと、それとお聞きしたいのが、
   先日Eメールでおっしゃっていましたけれども、

   今年からJPO試験の制度が大きく変わって、
   国際協力系の経験がある人だけでなくって、

   全然関係ない専門分野がある人も採用するようだ、
   と言っていましたけれども、それはあれですか?
   外務省国際機関の人事センターのHPに
   そう明記してある、ということですか?それとも、、、

テツ そうですね、
   専門分野と国際協力の関連性がどうというよりは、
   いわゆる財務であったり、
   財務、調達、IT、あと人事、というような、
   一見関連がなさそうな分野での専門も
   今まではそうでもなかったんだけども、歓迎します、
   というんでしょうか、

   2009年度の2次募集時も募集要項に
   太字でそういう内容が明記してあったので、
   まぁそのやはり、
   少し(そういうような人を雇う方向に)シフトをしている
   と言うんでしょうか、

   従来は、その、国際法であったり、開発経済であったり、
   あと、農村開発とかあったりしたんですけれども、

   その分野(そうした国際協力の分野)だけじゃなくて、
   それ以外からも歓迎します、というような形をとっています。

注:
人材が求められている分野: 以下、ホームページからの引用。

「国連をはじめとする国際機関では、
開発、人権、人道、教育、保健、平和構築等の分野に加え、
財務・予算、人事、IT、ロジスティクス、
広報(渉外関係)・メディア、調達等の分野や
技術系、理工系の人材が広く求められています。
外務省としても、これらの分野で活躍する人材を
JPOとして積極的に派遣したいと考えております。」

2010年度(平成22年度)JPO派遣候補者選考試験募集要綱
http://www.mofa-irc.go.jp/boshu/boshu_jpo_info.htm

山本 なるほど、、、それは全く当然だと思います。

   というのは、先ほどもJICAというか、
   開発コンサルタント会社の方が、
   ここ(宇宙船地球号事務所)で喋っていたんですけれども、

   彼女のやっていた事業も、
   プロジェクトマネジメント、
   エチオピアのプロジェクトマネジメントなんですけれども、

   まぁ(プロジェクトに対して)間接的に(支援する仕事である)
   管理と財務と、そちらのほう(の仕事)ですね。

   まぁ当然、途上国で、
   (国民の税金から捻出されて、国際協力に使われているお金の収支に関し)
   「このようにお金を使いました」という(ことを示す)レシートを集めて
   会計をして、それが適切であるか(判断をする)、という仕事があって、

   それはいわゆる普通の企業の業務とか、
   会計監査というのもありますので、

   (要するに、国際協力団体も、財務の管理が必要という意味において、
    普通の企業となんら変わりがないので)

   まぁ当然、むしろそういう仕事をしている人のほうが、
   (国際協力でも)政府系の仕事であれば特に多いので、
   まぁ必要だと思いますけれどもね。

テツ はい、自分が参加していた団体Aでの活動も、
   やっぱりその現地に行って、そのもちろん、
   プロジェクトをしている人たちの活動を見るというのも
   日々の業務としてあったんですけれども、

   それ以外でやはり、あの、
   日本のほうにレポートを出すというのが重要な仕事だったので、
   それに伴う会計と総務業務というのは、すごく(量が)ありましたね。

   その、レシートを集めて、
   その、実際に数字が何に使われていたかというのですね。

山本 あの、いわゆる、
   アドミニストレータ(財務管理)というもの(仕事内容)ですね、
   現地の会計士ですかね。
   (国際大型)NGOでは確か、
   (そうした仕事内容の役職の人のことを)
   アドミニストレータというと思いましたけれどもね。

テツ あ、そうですか。

山本 わかりました。

   そうですね、どんな団体にしろ会計関係の経験がある人は必要だ、
   ということなので、

   JPOがそういうのは
   (財務・人事など国際協力と関係ない分野の人も採用すると言うのは)
   当然だと思いますけれどね。

   そうですね。
   で、(JPOに)受かったということですか。

   これで大体一通り聞きましたね。

・・・

将来の計画は?


山本 あと突っ込むのは、将来ですかね。。。

   で、今のところWFPの勤務が、
   そのローマの本部での2年間の勤務になる予定だという、
   今のところ(の予定では)。

   実際にそうなった場合は、
   まぁいわゆる本部という途上国から一番遠いところで
   会計の監査をするという仕事になるので、

   あなたが初めに言っていたような途上国でやる仕事とはですね、
   現場から一番遠い(仕事をすることになります。)

   もちろん本部でやる仕事も重要な仕事のひとつなんですけれども、

   ただまぁいわゆる、
   現地の様子が全然伝わってこない、
   まぁニュースとかありますけれども、
   直接的には伝わってこないところなので、
   あのまぁ、実感できないとか、
   モチベーション(やる気)が上がらないとか、
   そういう問題が将来発生する可能性がありますけれども、

   まぁ、将来は、さっきおっしゃったように、
   これ(本部の仕事)よりも「現場に近いところに行きたい」
   という感じになるんでしょうかね。

テツ そうですね、
   やはり、現地に行って、
   受益者の人たちがどういう反応して
   プロジェクトのことを受け止めていてくれているかとか、
   そういうプラスの面がすぐに見えるのが、
   NGOでの活動時も一番の喜びだったので。

   儀礼的だったり、形式的だったかもしれないんですけれども、
   まぁいろんな公式の場でスピーチして、村の代表の方から感謝されたり、
   子供たちと時間を過ごしたりという経験において、
   まさに「活動をしている」というのを実感できたので、
   やはり、そういうところからずっと離れていると、
   本来の目標というか、したいことから遠くなってしまうかな、
   というのがあります。

山本 楽しみですね。
   いや、何が楽しみかというと、
   (JPOが終わって)2年経ったときに、
   あなたがどういう選択肢を選ぶのかが、まぁ、、、楽しみですね。

   確か、えっと誤解かもしれませんが、
   先ほど「人脈」というと言葉は悪いかもしれませんが、

   JPOで2年間派遣された部署には、
   2年後に人脈を使ってその組織に居残ろうとする人が多いので、
   向こう1年間だか2年間だかは、
   WFPのローマ本部にいたJPOの人は、
   向こう1年間、JPOのローマ本部には就職できない、
   というの(確か、国連の規定?)があったと思うんですよ。

   そういうのは聞いていますか?

テツ えっと、規定としては聞いていないんですけれども、

   まぁ過去にWFPで仕事をしていた人たちには、
   ずっと本部にいるような職場ではないので、最初あの、
   ローマ本部でどうですかという話が打診されたときに、

   (私は)「最初に(現場から遠い)本部に赴任してもいいのか?」、
   という相談を諸先輩方にしたんですけれども、
   そういうのは全然気にする必要がなくて、
   逆にあの居たいと思ってもずっと本部には居れないので、
   その、(最終的に)現場に行くという(目標の)ために、
   まずは本部に行くんだという風に思っていなさい、
   という答えをもらったので、

   その、(途上国の現場に)行くために、まぁそうですね。
   ずっと同じ場所にいることは考えていないですね。

・・・

JPOをこれから目指す人に、アドバイスは?


山本 えっと、これで大体2時間で、
   あと(テープの残り時間が)4分程度ありますけれども、、、

   何かこれからJPOを目指す人に言いたいことはありますか?

テツ ええと、あの、私個人のメッセージとしては、
   あの、なんでしょう、どちらかといえば、
   人の役に立ちたい、というのは
   国際協力の目標としてあるとは思うんですけれども、

   それとは別として、
   自分の好奇心を満たしたいとか、
   利己的な部分はあるんですね。

   なので、まぁ、自分のしたい方向性と、
   結びつく形でキャリアを形成できるのであれば、
   それを目指していけばいいのではないかな、と思います。

山本 あなたの個人的な目的というのは、
   他人を助けるどうこうを抜きにした場合、なんでしょうかね?

テツ 「旅」ですかね、、、
   人生いつまで生きられるかわからないし、
   いつまで健康かもわからないので、
   まぁ行けるときにいろんなところに行って、
   自分と違う人や、違うものを見て、色々と驚きたいな、
   と、そういう感じですね。

山本 「驚く」、、、まぁ新鮮な感動とかそういうものですよね。

テツ はい。

山本 では、簡単に言うと、好奇心が強いとかいうことですかね。

テツ はい、そうですね。

山本 いや、いいまとめだったと思いますね。

   私が多分国際協力をやっている理由のひとつが、
   人間っていうのはなんなんだろうな、
   というのを

   いろんな国や、いろんな人を見て知りたいという、
   好奇心で動いているところが強いと思いますので、

   まぁ、ある意味、似ているのかな、という気がいたしましたね。

   以上ですね。ありがとうございました。

・・・

テツさんからの補足


テツ JPOの書類を用意をする上での2点アドバイスです。

   1点目です、
   TOEFLの試験結果により、
   (一定の点数以下の人は)足きり(あしきり)があるのではないか、
   という噂があって、応募をやめてしまう人がいるらしいんですけれども、
   実際に受かった他の候補者と話をしていても、
   また人事センターが出す公式書類にも
   そういう事実はありませんということで、
   応募書類は総合的に判断される、ということなので、
   英語のあの点数(が、仮に悪くても、点数)以外で
   どのように自分をアピールするかを考えるのが大事かと思います。

   あと2つ目は、
   書類の中で3つ機関を選んで書く、
   自分がどこの機関に派遣されたいのか、
   を記載する項目があるんですけれども、

   そこで、あの国際協力という言葉から、
   UNDP(国連開発計画)とUNICEF(国連児童基金)という
   2大組織、2つの団体を書く人が圧倒的に多いらしいので、

UNDP United Nations Development Programme
http://www.undp.org/

国連開発計画・東京事務所
http://www.undp.or.jp/

UNICEF
http://www.unicef.org/

日本ユニセフ協会
http://www.unicef.or.jp/

   自分の専門であったり、したいことと、それ(ら)を、
   (UNDPとUNICEFではない)他の団体がやっていないかというのを、
   調べてみるといいかと思います。
   
   例えばなんですけれども、ILO(国際労働機関)という、
   雇用であったり労働問題を扱う組織が
   あるんですけれども、

International Labour Organization : ILO
http://www.ilo.org/global/lang--en/index.htm

   例えばILOでは「災害復旧後の雇用問題」というのをやっているので、
   そこで緊急援助に近い事業をILOが実施しているということもあります。
   色々な組織において、「コア・マンデート」と呼ばれる、
   いわゆるそれぞれの専門(の仕事)、
   以外のものを補完しあって国際協力活動は進められているので、

   自分がしたいこと、イコール、ひとつの組織、
   と単純に結びつけるよりは、
   多岐に渡って幅広い機関を書類に書いたほうが、
   競争率という点でも他の候補者との差異を付けられるのではと思います。

   外務省のJPO制度自体、いろいろな組織に日本人を派遣するのが目的で、
   派遣対象機関は40機関以上あるらしいので、
   それぞれ(の機関)で自分が何をやれるのか、
   を探してみるのもいいのではないでしょうか。

   以上です。


(以上で、終わり)





国際協力師への道 4,737字 (国際協力、開発学)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/52357466.html