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大学院生のインターンが受け入れられる理由の謎


山本 あとは、前から不思議なのは、
   まぁ国連とかNGOが大学院生を受け入れるじゃないですか。
   (インターンとして)

ひげ はい。

山本 あれは要するに、

   「じゃぁ分かりました、あなたの大学院の
    修士論文を書く為のデータを私達があげる代わりに、
    じゃぁ1年間ただでこき使うよ」

   っていう両者の利害関係が、
   ギブ・アンド・テイクが、利害が一致するから、
   受け入れてくれるってことですかね?

ひげ あれはどうなってるんですかねー。

山本 だって団体によっては、
   例えばデータを渡すとね、
   自分の団体のいい加減さがばれる可能性とかが出てくる、
   とかあるじゃないですか。

ひげ えぇえぇ。

山本 私は現場を色々知っているので、
   結構NGOなんか、金無いから、
   いい加減にやってるとこも多いことをよく知ってるんですね。

ひげ えぇえぇ。

山本 あのー、で、
   よくその(社会的責任のない)大学院生なんかにね、
   (データを渡して)どう使うかなんて、
   はっきり言って分かったもんじゃないのに、
   データを渡す時に、(危険だな、と)
   (NGOの)管理者側としては思うはずなんですね。

ひげ はい。
   おそらくですね、
   上の学年の方を見る限り「分けてる」みたいです。

山本 何を?

ひげ NGOで働く期間と、
   データを集める期間を分けて、
   その例えば、
   インターシップでやった場所は、
   インターシップで働いて、
   それで一度その仕事を辞めて、
   でその後に、
   近くのサイト(プロジェクト実施地域)なり何かで、
   質問票を持って行ってアンケートしたり、とかっていう。
   全くその、「別に」データをとる。

山本 あー。

ひげ UN(国連)なりNGOの中のデータを取るんじゃなくて、
   別個に自分でリサーチを掛ける。

山本 なるほど。

ひげ もしくは、えーっと、
   仕事をしながら空いてる日にリサーチを、
   また仕事とは別に(リサーチを)掛けると。

山本 なるほど。

ひげ とゆうことでやってます。
   なので、はい。

山本 例えば仕事が、月金、月曜から金曜だったら、
   土日、自分で勝手にやるとか、

ひげ そうです。

山本 終った後にそのサイト、
   サイトというのは途上国の地域で、
   プロジェクトが行われてる場所で、
   自分で勝手に統計調査を後日やると。

ひげ えぇ。
   とか、あとはこう、そういう風にやる人もいるし、
   分けちゃう(人もいる)。

   4ヶ月インターン、4ヶ月はデータ集めみたいな感じ。

山本 はい。

ひげ 仕事辞めた後は、
   一気に、全部データ集め(をする)みたいな形で、
   仕事辞めた後はデータ集め。

・・・

2年めは、4カ月ずつ、インターン、リサーチ、論文執筆


山本 なるほど。
   (2年目のフィールドワークは)
   あ、8ヶ月なんですか?

ひげ 8ヶ月ですね。

山本 あの、(修士論文を)書くのは、いつ書くんですか?

ひげ 帰って来てからですね、4ヶ月。

山本 あ、そうですか。

   例えばあの、8ヶ月がフィールドワークだとしたら、
   4ヶ月、そのNGOの仕事をして、
   (次の4カ月に)サイトで(論文のための)データ集めをして、
   で最後の4ヶ月で必死に(修士論文を)書くと。

ひげ 必死で書くという感じ。

・・・

英語で修士論文か、それとも、日本語で課題報告研究か


山本 それ日本語で書くんですか、英語で書くんですか?

ひげ えーっと、卒業生の方は両方いらっしゃいました。

山本 どっちでもいいということですね?

ひげ どちらでもいいです。

山本 なるほど。

ひげ はい。
   あのー、卒業要件としては、

   「修士論文」というかたちと、
   あとはあの、

   「課題報告研究」というかたちの
   両方が受け入れられるんですよ。

   両方ともあの、
   「マスター・オブ・パブリックヘルス」
   が貰えます。

参考:研究内容によって、修士論文に適したもの、
   課題研究報告書に適したものがあるので、
   指導教員との相談によって、どちらで提出
   するかを決めます。

山本 あ、そうなんですか、なるほど。

ひげ おそらく。
   私も、ちょっとそこの段階までいってないので、
   詳しくは分からないですけれども。

・・・

なぜ、MPHをとるのに、長崎大学を選んだのか?


山本 ところで、長崎大学で
   MPH(公衆衛生学修士)の取れる制度が始まったのは、
   非常に近年ですよね?

   あなた何期生?

ひげ 3期生です。

山本 ということは、2年前から始まったってことになりますよね。

ひげ 今年の3月に初めて卒業生が出たんですよね。

山本 ですよね。

ひげ はい。

山本 えぇ、そうなんですよ。
   私もだから自分のブログや本などで
   (この大学院を)紹介しておきながら、

   始まったばかりのシステムなので、
   ま、ぶっちゃけその、紹介していいものなのかどうか、
   ということを確認する必要がある訳ですよね、
   書いた責任として。

ひげ (笑)。

山本 でまぁ、あの、
   いや、だから、一般論としては、勿論その

   「MPHを取るのは、欧米の有名大学で取った方が良い、に決まってる」

   というのが当然あってですね。

注:
将来、国際協力のプロになりたい場合、
海外の大学院で修士をとったほうが良い理由は、
1)海外の有名大学院で取得したほうが、国際機関などに就職する場合、有利、
2)日本の大学院は、欧米のそれよりレベルが低いという偏見と事実がある、
3)海外の大学院で修士をとれば英語が話せることの証明になる、
4)海外の大学院では国連インターン等へいける制度が確立している所が多い、
5)海外の大学院の講師は、国連アドバイザーなどを兼任していることが多く、
  将来、就職する時の、コネ(人脈)を作れることが多い、)
など。

   ま、日本はその、MPHを取れる所が、
   ま、あるにはあるんですが、
   東京大学とか、あるとこにはあるんですけれども、

   ま…、(婉曲に言うと)
   ま、色々問題があるかもしれないということです。
   例えばその、
   (教えるほうの)講師のですね、質とか・・

ひげ バラエティとか。

山本 そうですね。

ひげ えぇ。

山本 色々(問題が)ありますので。
   でちょっと調べるとですね、
   他にも名古屋の大学などで取れると思いますけど、
   何でこの長崎(大学)を選んだんですか?

ひげ そうですね、長崎(大学)を選んだ理由というのは、
   ま私自身が、どうしてでしょうか…、

   ま、1個はですね、2つ理由はあるんですよ。
   ま、どちらかというと、その何て言うか、
   ま、どう言えば・・

   積極的な理由としてはですね、
   まずは積極的な理由としては、
   あのー、
   非常にプラティカル(実践的)な内容だった
   ということですね。

   例えば国内の中で言えば、
   名古屋とか東大とか京大(の授業内容)に比べると、
   非常に実践的な内容で、
   ま、インターシップで外に出れたりとか、
   (そう)いうのがあって、
   国内的な理由で言えば、国内の大学院で言えば、
   1番プラティカルであったと。
   だから選んだというのが1つですね。

山本 要するに、東大とか名古屋は、
   フィールドワークが無かったり、あのー…。

ひげ アカデミック、よりアカデミック(学問的)な。

山本 よりアカデミックな、学問的なやつで、
   プラティカルというのは、要するに、
   実践的に途上国の現場に入る、
   という意味で言ってるんですよね?

ひげ そうですね、そうですねー。てゆうのが1つですね。

   で、まぁあの、それは国内的な理由なんですよ。

   で、「何故海外ではないのか?」
   というとこなんですけれども、
   おそらく結構消極的な理由で、
   1つは私が、
   バックグラウンドが、国際保健(医療)じゃない、
   というのがありますね。
   そのー・・

山本 K大学の経済(学部)にいたんですよね?

ひげ K大学の経済にいました。

山本 経済学部って(中で)色々分かれてるんですか?

ひげ えぇ、経済学部の中でも、
   3、4年生で研究室をそれぞれ選ぶんですけれども、
   私は、ま、「人口学」をやってたんですね。

山本 ほぅ。

ひげ ま、人口学も国際保健の1つの分野ではあるんですけれども、
   まぁでも、
   国際保健の一部であって、本当に一部であって、
   他の事は何も知らないという。

山本 はい。

ひげ ことなので、知らない学問をですね、
   またこぅ、さして得意でもないですね、
   英語をですね、使って聞いて、分かるかどうかという(笑)。

山本 なるほど、自信がないということですね?

ひげ そうですね。
   で経済で行ったって、難しいだろうと。
   経済のバックグラウンドがあっても
   英語で経済の授業を、あっちで聞いたって難しいだろうと。

   それを全く(保健・医療の)バックグラウンドのない、
   僕が行って、
   (英語で授業をきいて、理解)できる訳ないだろう、
   という、すごい消極的な理由。

山本 なるほど。
   それを聞いて思い出したんですけれども、
   長崎大学の、さっきの大学院、
   国際健康開発研究科を受ける時に、

   TOEFLとかTOEIC(の点数)とか、英検準2級とか、
   そういうのは出す必要はあるんですか。

ひげ 無いんです。

山本 無いんだ!

ひげ えぇ。
   あの、(英語での)足切りがない。

山本 無いんだ。

・・・

長崎大学大学院、国際健康開発研究科の受験倍率と医療系の割合


山本 で結局何人合格、20人位でしたよね。

ひげ えーっとですね、10人募集で、11人合格。

山本 そうですか、(募集数が)少ないですよね。

ひげ だいたい倍率が3倍位でしたね。

山本 そうですか。

ひげ えぇ。

山本 でその中で、あの、
   いわゆる医者、看護師などの医療系の人と、
   そうでない人の割合は、何対何位なんですか?

ひげ えっと今年はですね、えーっと5(対)5位です。

山本 去年と、一昨年は。

ひげ は、もう9(対)1とか8(対)2とかです。

山本 医療系の方が多かったって事ですか?

ひげ 2年間は、1期生2期生は、もう9(対)1、8(対)2で医療系。

山本 なるほど。

ひげ 非医療系は、ほんと一部。
   去年、非医療系1人です、11人中。

山本 それが(今年から)突然、5(対)5になったってことですか?

ひげ はい。

山本 これは非常に大事な情報ですね、なるほど。

ひげ 今年は突然5(対)5になりました。

山本 これは、大学院側の方針が変わったということでしょうか?

ひげ その辺は私も詳しくは分からないですけれどもー。
   社会科学系は、非常に多くなりましたね。

山本 ということですよね。

ひげ 私以外のバックグラウンドだと、あのー、

   国際教養(学部)の人間がいたりとか、
   総合政策(学部の人)がいたりとか、
   あとは、
   法学(部の人がいたりとか、あとはー、
   農学部がいますね。

山本 はい。

ひげ そんな感じで、(今年の合格者は)
   結構バラエティに富んでいます。
   あとは看護師がいて、医者がいると。

山本 はい、分かりました。

・・・

卒業後、開発系(国際協力系)への就職状況は?


山本 で、次は卒業後なんですけれども、
   今年の3月に卒業生が出たばかりなので、
   (卒業生の就職状況の)
   データもくそもないんですけれども、

   要するにあの、卒業生がね、卒業後に、
   例えば国際機関とか政府機関のJICAとか、
   NGO等で就職出来たのかってことが、
   最も重要なことなんですね。

ひげ はい。

山本 これがはっきりしてないと、
   私、既に、(ブログや本で)勧めてるから
   不味いんですけれども、、
   本当は勧める方としては、
   そういうのがはっきりしてないと
   勧めてはいけないかもしれないなと、
   ちょっと微妙に不安に思いながら、
   本を書いてる訳ですよ、私はね。

ひげ えぇ。

山本 で、ちなみに1期生の(今年の)3月に卒業された方々は、
   まぁ9割が医療系ですけれども、
   どこで何してるんでしょうね?

ひげ えーっとですね、私が知ってる限り、
   えーっと、私が知ってるのが、1、2、3(人)…。
   半分位の方を知ってるんですけど。

山本 何してますか?

ひげ えーっとー、1人が今度、
   中南米でJICAプロジェクトに行かれますね。

山本 JICAプロジェクトって言ってもピンキリで、
   いわゆるJICA専門家、
   (正確には)技術協力専門家っていう、
   ま、結構なお金(給料)が貰えるやつと、

   (それよりは)かなり(給料の額が)下のですね、
   いろいろな仕事があって、ですね、

   まぁあの、どんな立場で、行ってますか?

ひげ (JICA)専門家じゃないでしょうかね。
   
人材募集・研修 - JICA
http://www.jica.go.jp/recruit/index.html

山本 あ、そうですか。

ひげ はい。   

山本 そうですか。

ひげ それからスリランカにやっぱり行かれる方。

山本 JICA系。

ひげ JICA系ですね。

山本 は、は。

ひげ それから、マダガスカルに行かれる方が。

山本 それは何、JICA。

ひげ JICA、マダガスカルもJICA系ですね。

山本 あそうですか。

ひげ あと博士の方(博士課程に進む方)が2名いらっしゃいます。

山本 えっとPHDを取るコースに、大学院にそのまま残った?

ひげ そうですね。
   が、2名いらっしゃって、それで計5名で、
   他の方がちょっと分からないですけど。

   ただ私3期(生で)、殆ど接点が無かったので、
   私が入学する頃には卒業されてるんで。

山本 そうですね。

ひげ まぁ、まぁ、知ってる方じゃないかと思いますけど。

山本 なるほど。

ひげ 他の同期の人とか多分、

山本 もっと知らないと。

ひげ もっと知らないぐらいだと。
   たまたま私、あの、早く長崎に入ってたので、
   何名かお会いする機会があってお話を伺ったと、
   そういう感じでした。

山本 なるほど、分かりました。
   までも、(卒業生の)半分が、
   JICAの仕事してればOKですね。

   理由はですね、ま、例えば
   国連の、JPO試験、えーっとね、
   ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー試験という
   外務省から国連の機関に派遣される、
   現在は2年間のシステムがあるんですけれども、
   その2年間が終った後に、えー、
   国連職員として残れているケースというのは、
   大体50%なんですよ。

JPO派遣制度 外務省国際機関人事センター
http://www.mofa-irc.go.jp/boshu/boshu_aejpo.htm

ひげ へー。

山本 それと比べると、(卒業生の)11人中、
   消息のわかってる5人が、 
   JICA関係で働いているか、PHD(博士)に進んでいる、
   というのは、もう、十分な数字なので。

ひげ はい。

・・・

補足:
1期生の就職先は下記の通り。

国際保健コンサルタント1名
国際連合ボランティア(UNV)1名
JICA現地事務所企画調査員1名
JICA青年海外協力隊1名
JICA専門家2名
日本NGOインターン1名
日本NGO現地専門家2名
大学院博士課程進学2名


・・・

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