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研修医が終わった後、どこの医局に入ったか?


山本 で、(医者になって)3年目になりました。

拓也 はい。

山本 さぁ、S病院に残るか移動するかを 
   考えないといけませんよね。

拓也 はい、そうですね。
   
山本 ここが結構ポイントですけれど…。

拓也 ははっ(笑)。

山本 えー、結局(移動して)A病院に行ったんですよね? 

拓也 えー、結局はK大学の小児科の医局に入りました。

山本 あぁー、そうなんですか。
   ぼっ母校の?

拓也 そうです。

山本 なんで(母校の小児科に入局したの)?

拓也 えー、まぁ、もちろん小児科は
   まぁその市中病院だと見れる疾患は
   非常に限られていて…。
   
山本 はい。

拓也 1次(医療)か2次(医療)までですね。
   だから、3次(医療)を(市中病院では)全く見れなくて。
   
   特に内科に比べて小児科は
   えー、(疾患ごとの)その線引きが非常に濃くて、
   もう3次に少しでも
   えー、足を踏み入れるようなものだったら、
   他の病院と比べたりだったりとか
   大学病院と比べたら、

   やはり全体像をつかむには、
   やはり大学の医局に入れば大学での研修と
   市中病院での研修とを両方(経験)できるということで
   大学の医局を選びましたね。   

山本 はぁ、なるほど。 

拓也 まぁ、あとは自分の教室の先生方が
   非常に魅力的だったので(入局しました)。

山本 はい。 
   今のちょっと聞きたいんですけれど、
   えーと、1次(医療)2次(医療)3次(医療)と
   おっしゃいましたが、
   
   まぁ1次医療という、
   いわゆる診療所、外来で見るレベルと
   2次医療という
   いわゆるまぁ、入院・手術等が必要とされるレベルと、
   3次医療とおっしゃいましたけれども、
   3次医療と2次医療の境目になるのは
   どの辺なんでしょうか?
   
拓也 それは、えー…。

山本 小児科の場合で。

拓也 小児科の場合で言うと
   えー、必ずしもそうではないかもしれませんけど、
   えー、3次医療だったら
   その分野の専門家が必要になるような治療なんです。
  
山本 例えば「小児循環器」(の専門医)とか?

拓也 そうです。
   例えば、小児循環器、心臓。
   NICU(新生児集中治療室)もそうだと思うですけれど、
       
山本 はい。

拓也 小児科の中で(さらに各分野に)分かれている専門分野の
   専門家がいないとできないような治療が3次治療なんだと。

山本 まぁぶっちゃけ、
   簡単に言うと
   その、白血病とかですね…。

拓也 そうですね。

山本 あと、腎臓移植とかですね、  

拓也 そうですね。

山本 あー、いわゆるNICU
   Neonatal Intenive Care Unit、 
   えーっと新生児の集中治療室のことを
   NICUと言うんですが。

   えーもちろん、(それも)専門っちゃ専門ですがね。 
   なるほど。
   
   そういう(小児科医療の)全体像を知りたくて
   まぁ大学(の医局)に行った方がいいだろうって(判断した)。

拓也 はい。

・・・

小児科の専門医をとるまでは、大学の医局にいる方向


山本 えー、で、5年でしたっけね?
   小児科の(専門医を取得するまで)。

拓也 専門医をとるのは(研修医終了後)3年間(かかる)。
   
山本 えーっと、卒業して2年間S病院で
    
拓也 はい。

山本 そして、そのままあのー、
   母校のK大学に入りましたよね。

拓也 はい。

山本 そして、東京に戻ってきたと。

拓也 はい。

山本 で、あれ?
   それ(東京に帰ってきたのは)何歳ですか?
 
   卒業して25(歳)だから…。

拓也 27(歳)ですね。 

山本 27歳ですか。
   今、28(歳)ですよね?

拓也 はい。

山本 と言うことは今はまだそこに(K大学の付属病院に)
   所属しているってこと?

拓也 そうです。

山本 で、少なくとも小児科の専門医をとるまでは
   (K大学の付属病院に)絶対いますよね?

拓也 そうですね、一応います。

山本 普通に考えると(いるはず)。
   もうしばらくはここにいて。
   
拓也 はい。
 
山本 えー、(しばらくいる)ということですよね、
   (これからの進路の)方向として。

拓也 あと1年半ですね。
   はい。
 
山本 あとはその(自分の見た患者の)症例数が、
   例えば、循環器系とか。消化器系とか、
   (各分野ごとに)何例ずつって
   (自分が担当した症例(患者)の数そろえて…。
   
拓也 はい。

山本 (専門医に申し込むための)紙(の項目)を埋めれば、 
   あと(専門医の)試験ちょっと受ければ、  
   受かったら(専門医の資格が)取れるってやつですよね。

拓也 はぁ…。
   そうですね(笑)。
   簡単に言うとそうですね。

・・・

国際保健と地域医療の両方をやりたい医師の育成活動へ


山本 で、あのー、えー…。
   で、今はそのPLAS以外にも
   なんかやってるんですか?

拓也 いちおまぁ、PLASがメインと言えば
   メインなんですけれど

   うーん、まぁ、これ(言って)いいのかなぁ

   まぁいちお、国際保健医療学会、
   学生部会からの流れからですね、

   えー、まぁ若手で国際保健をやりたくて、
   なおかつ、まぁ臨床、
   特に地域医療も、まぁ同時にやりたい
   っていうような人たちの

   えー、まぁ受け皿(になる病院)、
   あるいは人材を育成するような組織をまぁ、
   えー、作ろうといったところで

   少しまた別のところで活動を始めようかと思ってます。 

山本 国際保健をやりたい学生や
   若い医者を集めて…?
    
拓也 (募集人員は)学生ではないですね。

山本 医者を集めて?

拓也 そうですね。
   
山本 ははぁ。

拓也 医者、あるいはナースも含めて、
   えー、若手の医療従事者を(集める)。

山本 えぇ。 

拓也 とりあえずはそこですね。
   そこをターゲットに
   これから国際保健のキャリアを積んでいけるように
   ま、サポートする。
 
山本 ふんふん。
   
拓也 なおかつ、国際保健の現場に行って帰ってきて
   まぁ、日本で臨床をやる受け皿を
   しっかりサポートしてあげる。

山本 はい。

拓也 えー、そんな目的のNPOですかね。
   そういったものを今作ろうと考えています。

山本 えー、なるほど。
   PLASとは全然別のNGOを作ろうとしてるんですね。
   
拓也 まぁ
   (国立国際医療研究センターの)N先生が
   中心となってやってる(やろうとしてる)んですけれど、
   一緒にやらさせていただいてて。

山本 なるほど…。 
   N先生は確かそろそろ…。
   これ言っていいのかなぁ。
   
拓也 ははっ(笑)

山本 多分(もうすぐ)定年退職で…。

拓也 多分そうですね(笑)。
   もうちょっとでね。

山本 で、多分、定年退職後に
   「(自分で)NPOを作って、好きなことやるんだ」
   とか言ってるっていう話は聞くんですけれど…。

拓也 多分、それですね。

山本 それですね。
   それが今、(あなたが)言ったやつですね。 

拓也 そうですね。
   はい。

山本 なるほど。
   状況がわかりました。

   けれども…。なるほど。

拓也 (笑)

・・・

医師5年目で専門医がとれたら、その後どうする?

 
山本 えー、で、(研修医後、K大学の医局に)戻って、
   あなた、これからの1年半で、
   仮に順調に小児科の専門医が取れた場合、
   その後どうするんですか?
   具体的には。

拓也 具体的には、えー
   PLASで現地に1年間…。

山本 ウガンダに行っちゃう?
    
拓也 (ウガンダに行く)っていうのも
   考えてるんですけれども。

   まぁそれはどうなるかはわかりませんが、
   まぁ結局その1年を挟むかどうかは
   わからないにしろ、

   アメリカに1回留学しに行こうかなと。
   公衆衛生のマスターを取りに行こうかと思っています。

山本 なるほど。
   えーと、国際保健…。
   えーと、これ普通の人わかんないんだろうな…。
   
   医療系の国際協力をする場合に、
   えー、まぁいわゆるプロ、
   お金を取るためには、
   (有給のプロとして国際協力をやっていけるようにするためには)

   えー、Master of Public Health(MPH)
   「公衆衛生学修士」っていうのを取っていないと
   まぁJICA系、国連系からは相手にされない(就職できない)ので。

   それはまぁ大体、欧米だと1、2年で取れるんですけれども
   2年の場合もありますが。
   それをどこかで取りに行こうと考えているんですか?

拓也 はい。
   
山本 考えていらっしゃるっていうことですね。
   えー例えばアメリカの
   ジョーンズ・ホプキンス大学とか
   ハーバード(大学)等々を考えているということですね。

拓也 はい。
   そうですね。
   はい。

山本 え、どこ?
   ちなみに(笑) 

拓也 えー(苦笑)
   それはここでは伏せておきます(笑)。
   はっはっ(笑)

山本 いっぱい(取得できる大学)ありますもんね。 
   それ10個以上、あげられますもんね、私。   

拓也 ははっ(笑)。
   そうですね。

山本 アメリカだけでも。 

拓也 いっぱい、いっぱいあるんで、
   まぁここじゃないとダメっていう風に思ってないんで、
   
山本 そうですね。

拓也 まぁ行けるとこに行って。

・・・

医学生時代に作ったPLASは、今どんな活動を?


山本 えぇ、あとは…。
   次はあれですよね。
   もう1個(の質問は)そのPLASでの活動ですけれども。

   この辺で聞くのがちょうどいいですね。
   えーっと、もう医者になりましたけれども、

   あのー、当時医学生で作ったPLASは、
   じゃぁ今、どんな活動をしてるんでしょうね?     

拓也 今はだいぶやり始めてから、
   えー…、

山本 N先生の指導とかもあって
   改善とかしてますか? 

拓也 N先生の指導と言うよりは
   まぁ他の国際協力系の先生のご指導を受けてですね、
   まぁJICAからも色々アドバイスを受けて、
   最初はこう、(学校の)建築だとか
   そういう教育のサポートだったんですが…。
  
山本 AIDS孤児に対する(サポート)ですか?

拓也 はい。

山本 はい。

拓也 今はどちらかと言うと、
   まぁえーと、
   (HIVウィルスの)「母子感染予防」に力を入れている。

山本 あぁ今一番メジャーな話題ですね(笑) 

拓也 ふふふ(笑)。

山本 母子感染予防…。

拓也 はい(笑)。

山本 Mother to child transmission の
   予防ってやつですね。

拓也 そうですね。

山本 1番、はやりっちゃはやりですよね(笑) 

拓也 はやりっちゃはやりですけどね。
   はい。

山本 なるほど。
   えっそれはどの段階で、
   それ防ぐ方法は色々ありますけれど、
   どれをやってるんですか?

注:
HIVの母子感染は、以下の三つの種類がある。
1)妊娠中に胎盤を通して感染
2)出産時に産道で児が母の血液を飲む
3)出産後、母乳を飲んで感染
以上の全て、予防する方法がある。
1)は母が抗HIV薬を内服、
2)は母に抗HIV薬を点滴、
3)は母乳を禁止にして、人工乳(ミルク)を与える。

拓也 えーっと…。
   ま、妊婦健診への受診を促すのが…。

山本 はい。
   1番、あったり前の(方法)。 

拓也 そうですね。

山本 なるほど。
   ま、妊娠した女性は妊婦健診、ANC、
   Ante-Natal Counseling (カウンセリング)を受けなさいと
   一般の住民に(行う)。

拓也 そうですね。

山本 HIV陽性だろうか陰性だろうが
   啓発して(受診させて、子どもへの移行を予防する)…。
 
拓也 はい。

山本 妊娠した女性は全員片っ端からHIV検査を・・
   まっ、出来れば自発的に
   受けていただくということですか?

拓也 まぁ、そうですね。
   平たく言うとそんな感じですね。

山本 ですよね。
   なるほど…。
   あれって(検査を)強制はできないんですよね?
   
拓也 強制はできないですね。

山本 お前、絶対にHIV検査を受けろと…。 

拓也 強制はできないです。
   
山本 そうですよね。

拓也 はい。

山本 人権侵害になっちゃいますもんね。 

拓也 日本でも受けてない人、いますもんね。

山本 まぁ、「出来ればやってね」って、ことですかね?

拓也 (HIV検査を)やる意義と言うか
   (HIV検査を)やる大切さを啓発してもらって。
   
   もちろん、えーっと
   現地のリーダーに(検査の)必要性を教えて
   まぁリーダーを教育する。

   リーダー研修をして、
   リーダーが地域に行って
   まぁそういった…。

注:
リーダーとは、いろいろなケースがあるが、
例えば、
村のエイズ予防啓発のコミュニティーを作り、
その中心となる人物がリーダーの場合や、
地方自治体の地域のエイズ予防担当官の場合とか、
(あるいは、その人に雇われた人とか)、
ローカル(途上国現地の)NGOの人とか、
いろいろな場合がある。
 
山本 (妊婦に検査をするように)説得させる?
    
拓也 そうですね。

山本 まぁそりゃそうですよね。
   あぁなるほど。
   じゃ最近そっち…、
   あ、まぁ…。 
   まぁANCという事をやってるんですね?

拓也 そうですね。
   えっとー、AIDS孤児の教育だとか、
   職業訓練だとかそういったものも
   同時並行で一応やってますけれど…。

注:
エイズ孤児の教育は、
性教育と、エイズの予防教育、エイズの正しい知識など。
職業訓練は、将来自立して生活していけるように、
HIV感染者のコミュニティーに、
通常、まとめて職業訓練をする。
   
山本 はい。

拓也 今、ケニアで母子感染予防を中心にやっていて
   まぁウガンダでは
   AIDS孤児の教育支援(をやっている)…。
   
山本 (昔のまま、教育支援を)をやっている。
   そうなんですか。
   なるほど。
   へー…、わかりました。

   (ケニアとウガンダの)両方ですね。

・・・

・・・

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