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合宿後、任地の南米C国へ


山本 駒ヶ根訓練が終わってからー、
    何日後、若しくはどの位後に(任地の国へ)
    派遣になりましたか。

やまこ うーんとー、12月の頭に・・・

    (合宿は)10月から始まって、
    10月11日から始まって12月の頭まであって、
1月の9日に(日本を)出てます。
    1ヶ月くらい、多分、時間があったと思いますね。

山本 あ、そうですか。
    ま、出発したのは2008年の、

やまこ の、1月上旬、はい。

山本 上旬で。

やまこ はい、はい。

山本 なるほど。

やまこ (合宿が終了してから)3週間ぐらい、あったと思います。

(注:彼女は恵まれている方で、合宿の終了後、
 任地への出発まで、1週間前後しかない人もいる。)

山本 で、まあ、(任国へ)行くとー、
    普通首都で1ヶ月くらいの、現地での省庁周りや、
    (改めての)語学研修があったりしますけれども、

現地でー、あのー、あ、そうかそうか。

    アフリカと違って、現地語の勉強とかを別にするわけでは・・・

(注:アフリカ国に協力隊で派遣された場合、国にもよるが、
 日本での二か月の合宿中は、植民地にしたヨーロッパの言葉
 (要するに、英語かフランス語)を勉強し、
 いざ、実際にアフリカに行ってからは、その首都で、
 最初の一ヶ月間ぐらい、現地語の勉強をする場合がある。
 しかし、
 やまこさんの場合、派遣されたのが南米のC国で、
 スペインの植民地だった国だが、
 C国全土で、ほぼスペイン語が通じるため、
 現地語を改めて勉強する必要は、なかったようだ。)

やまこ えーっと、私達の場合は、首都で表敬訪問等々をして、
    まぁ1週間前後で、
    まぁそのへんのオリエンテーション的なものが終わったら
ちょっと場所を変えて、
    語学、現地(での)語学訓練を、
    ホームステイで一ヶ月やりました。

山本 ええ。

やまこ その後に任地に入るっていう形でした。

山本 なるほど。
現地の語学は
    (駒ケ根での合宿の時と)同じスペイン語でしたか、
    それとも(C国の先住民の)現地語でしたか?

やまこ も、同じスペイン語。

えーと、南米C国はもー、一部ー、なんだろ、昔・・・

山本 先住民族

やまこ うん、先住民族の言葉を使っている人もいるんですけど、
    すごく、ごく少人(数)なので、

山本 ええ。

やまこ も、スペイン語一本で。

山本 あ、そうですか。

やまこ はい。

山本 それもある意味、
    (現地の伝統的な文化が植民地化によって失われたという点で)
    ちょっとなんかかわいそうな気もしますけれども。

やまこ そうなんです。そこも、ま、悩みましたね、後々。

山本 あ、そうですか。

やまこ はい。

山本 あ、ちなみに余談ですけどもー、
ま、先住民族を仮にインディヘナと言って、
    ま、その、ヨーロッパ系の人を仮に白人と言った場合、
南米は一般的にそれらの混血である・・・

やまこ そうなんです、メスティーノ・・・

山本 メスティソって

やまこ そうですね。

山本 メスティーノって言いましたね。

やまこ そうなんです、メスティーノ。

山本 あ、そうですか。

やまこ はい。

山本 えーっと、ペルーでは、メスティソて言ってましたけど、

やまこ はい。

山本 じゃ、C国ではメスティーノ(と言うんだ)・・・

やまこ メスティーノだったと思います、はい。

山本 若干違いますね。

やまこ はい。でもあんまり現地の人、あんまり、なんか、
    ヨーロッパの血と混ざってるよ、みたいな、
そういう、なんだろ、単語的には使われてなかったですね。

山本 なるほど。

やまこ どちらかというと、インディヘナの・・・、
    っていうそういう先住民の言葉の方・・・

うーん、単語の方が多く出てましたね。

山本 じゃ、今の3つの(人種)、
    その、白人、メスティソ、インディヘナの、
    どれが一番多い国なんですか、C国は?

やまこ えーっと、メスティノ、メスティーノですね。

山本 メスティーノが一番多いと。

やまこ はい。一番多いですね。

山本 わかりました。

やまこ ほどんど。

山本 大体(C国の)状況は一応・・・(これで把握しました)。

あ、あと宗教はどこ?、あのー

やまこ カトリックが80%ぐらいでー、

山本 カトリック、はい。

やまこ プロテスタントが10%、20%。その他まあいろいろ。

山本 なるほど。

やまこ はい。いろいろ。

山本 それは、一般的な他の南米と一緒ですね。

(注:南米は、どこの国も大体、キリスト教のカトリックが強い。)

やまこ そうですね。

山本 はい、わかりました。そんなもんかな。
あと、食い物・・・食べ物はー、

やまこ はい。

山本 やっぱ、南米は肉が異常に安いので、

やまこ そうですねー、やっぱ肉も多いしー、えーっと主食は芋かパン。

山本 はい。

やまこ ま、お米もーわりと食べるけれども、
    塩と油を使ってしっかり味をつける、みたいな感じで。

山本 はい。

やまこ まー、最初は味が濃かったりとかー、
    肉がやたら硬かったりとかっていうのはありましたけど、
そんなに食事は困らなかったですね。

山本 あなたの口にはあった、と。

やまこ はい、大丈夫でした、はい。

山本 あと、それで、えーっと
で、それで一ヶ月終わりましたと。

やまこ はい。

・・・

いよいよC国の田舎の任地へ


山本 で、いよいよ任地に行くんですけども、

やまこ はい。

山本 首都からー、かなり遠いですか?、近いですか?

やまこ 中ぐらいですね。
ていうのは、えーっと、南米C国はー、
    ま、北から南、非常に距離がある国なのでー、

山本 あ、(地図上でも)そんな感じですね。

やまこ そうそう、そうですね。なのでー、

山本 南北に長い国ですね。

やまこ はい、なのでー、
    その国の中では、中ぐらい(の距離です)。
    バスで首都から5時間、6時間。

山本 はい。

やまこ 中ぐらいです(笑)

山本 キロメートルでは。
やまこ えーっと四百・・・、五百キロなかったですね。
    470、80キロぐらいですね。

山本 なるほど。
で、えーと、あなたが2年間住む家は、
    えーともう、あのー、
例えば病院等が用意してくれている場合と
    地方自治体等が(用意してくる場合と)、
    若しくは自力で探す場合と、
    (いろいろあるんですが)
    どちらでしたか?

やまこ あー、そーですねー、
    私の場合は実は
    (協力隊が以前から派遣されて来ていて、私で)
    三代目だったんですね、隊員の。
看護師として三代目の、隊員だったのでー、

山本 はい。

やまこ えーと、配属先がー、
    準備してくれるっていう風だったんですが、
いろいろとちょっと問題があって。
    結局は、大家さん付きの、一人暮らしのような形で

山本 はい。
    
やまこ まあえーと、JICAの事務所の方も知ってるっていう所で、
    そこを借りて、

山本 はあはあ、なるほど。

やまこ はい。

山本 じゃ大家さんの家に、まあ、

やまこ 大家さんの隣に、はい。

山本 家賃払って住むっていう

やまこ そうですね。

山本 ま、家賃は当然JICAが払ってくれて、

やまこ そうですね、はい。

山本 てことは、治安は全然、問題ない・・・

やまこ 悪くないです。
    ま、首都はスリとか、引ったくりっていうのは、
    まあ、どこ(の国)でもありますので、
    それはありましたけどー、

山本 ええ。

やまこ (田舎では)全然、治安は・・・

山本 そうですよね。

やまこ ま、スリ、引ったくりはねー、
    どーしてもありましたけどね。

山本 はい。
暗くなった後の、
    いわゆる夜7時8時以降の外出はどうなってましたか?

やまこ は、全然問題なかったです。

山本 問題なかった(可能だった)。

(注:治安の悪い国に行った場合、
 通常、午後6時以降の外出は禁止。)

やまこ ただ、首都はー、ま、それなりに都市化しているのでー、

山本 はい。

やまこ ま、夜食事する場合は、ま、出ても大丈夫なんですけど、

山本 はい。

やまこ ま、交通ルートを気をつける程度。

(注:街灯の無い、暗い道を、一人で歩かないこと。)

山本 はい。

やまこ で、私の任地は田舎だったのでー、

山本 はい。

やまこ 全然何時に出てもー(笑)

山本 あ、はいそうですか。
そりゃもう、アフリカ等と比べるとすごい楽な環境ですね(笑)

やまこ 全然、もうそうなんですよ(笑)

山本 わかりました(笑)もう状況が大分(わかりました)。

やまこ 田舎です。田舎にぽつんと。

・・・

語学の勉強のため、診療所で問診の手伝いを


山本 はい。
で、次いよいよ仕事の話ですけれども、

やまこ はい。

山本 えとまずですね、えっと、
    (その地域では協力隊派遣の)三代目ってことですよね?

やまこ はい。

山本 それは楽だ。
    前任者がいるかいないかってことで、
    全然話が変わるんですけれども、

やまこ そうなんですよ、その通りです。

山本 前任者がいる場合は、もう大体もう自分がやることが、
    良くも悪くも決まっている場合が多いので、

やまこ そうですね。

山本 じゃああの普通は、
    (前任者がいない場合は)
    最初の3ヶ月から半年間くらいー、
    (自分で)何やろうかと探すことが多いんですけれども、

やまこ はい。

山本 三代目なんでそんなことはなくて。

やまこ 全くない。全くない。

山本 え、で(前任者から)何をしろって言われました?

やまこ えーっと語学をー(勉強しろと言われました)。

    あの、すごい日本人の受け入れも、
    やっぱ三代目だし、良かったっていうのもあるしー、

山本 ええ。

やまこ 語学で苦労するってのもすごい解ってくれてたのでー、

山本 はい。

やまこ 言葉を覚えるのとー、あと診療所のお手伝いをしてー、

山本 ええ。

やまこ あのー、まあ(診療所での医療活動を)
    語学の練習にして欲しいってことで、

山本 はい。

やまこ そのー、本来の要請であった、予防教育、小学生の、
    小学校に行って予防教育するってのはもっと先でいいよ、
って言われたので、ま、
    まずは診療所で、血圧、体温を測って、患者さんと話す、

山本 はい。

やまこ っていうところから。

山本 なるほど。

やまこ 3ヶ月、もーずーっと続けましたね。
    結局2年間、(ずっとでした)。
    それは、はい。

山本 すると、えーっとまずその・・、

    っていうことはあなたの、
まず、あなたの「カウンターパート」は?

(注:現地側の相棒。通常、地方自治体の職員など。)

やまこ はい。

山本 えーっと、(カウンターパートは)
    地方自治体の職員、若しくは病院の職員など、
    現地の人が割り当てられるはずなんですが、
誰がカウンターパートでした?

やまこ あのー、同僚の、看護師。
    その南米C国の資格を持った、
    看護師のカウンターパートさんでした。

山本 あ、C国の国民の・・・えっと

やまこ はい、看護師免許を持った、はい、
    カウンターパートさんでした。

山本 配属された診療所は国立でした公立でした?
    地方(自治体の)?

やまこ んー、もう公立、国立、公立ですね。
    私立ではありません。

山本 じゃ、国家公務員か地方公務員の看護師さんたちが

やまこ そうですね。

山本 カウンターパートですね。

やまこ はい。

山本 わかりました。

やまこ (その看護師は)とても頭が良かったです。

山本 毎朝、そこに行っては、診察の前に

やまこ お手伝い・・・

山本 バイタルサイン、というか、血圧、体温、脈拍等をとる。

(注:バイタルサインとは、
 大人の場合、体温、脈拍数(心拍数)、血圧。
 子どもの場合、血圧に代えて、呼吸数。
 救急室の場合、意識レベルも入る。)

やまこ そうですね、あの医師の診察の前の問診とか、

(注:看護師が、おおよその症状を聞いて書いてしまう。
 また、本人の既往歴や、家族歴(家族の病歴)も聞く。
 これらは、語学の練習にはちょうど良い。)

山本 はい。

やまこ そういったことをしてました。
も、言葉が勝負なんですよ。

山本 ええ。問診大変じゃないですか、だって。

やまこ 問診ってか、ま、
    「今日どうしたの」みたいなかたちでー、

山本 ええ、ええ。

やまこ で、まちょっとー、
    早く診てもらった方がいい(重症の)患者さんは、
    私がまあドクターに直接報告して(優先的に診てもらう)、
みたいなこともしてたし、あのー、
    一日(に、ドクターが)患者さんをみれる数も
    決まっているので、

山本 はい。

やまこ そういうところに、
    がばっと(大量に患者さんたちが)来てしまいますよね、
    悪くなったからみてちょうだい、(みたいな)。

ま、そういう患者さんの対応もしたり、
    時間の調節をしたりとか。

山本 なるほど。

やまこ ま、そう、そう。ほんとにちょっとしたマンパワー(笑)

(注:マンパワーとは、労働力の提供のこと。)

山本 はい。

やまこ をしてましたね、毎日。

山本 なるほど。それはどのくらいやってたんですか?

やまこ も、ずーっと2年間。

山本 2年間ずーっとそれを。

やまこ ずーっとやってました。

山本 わかりました。

やまこ ま、あの小学校の予防教育に出る時は、
    あのー、席を外しましたけどー、

山本 はい。

やまこ ま、ずーっと(笑)。ひたすら(その診療所で手伝いを)。

山本 で、この勤務時間は普通に9時5時ぐらいなの?

やまこ えーっと、8時・・・8時5時なんですけど、

山本 はい。

やまこ 最初のうち友達もいないし、
    家に帰ってもすることもなかったのでー、

山本 はい。

やまこ あのー、夜の診療、7時ぐらいまであるんですけれども、
    ま、そのお手伝いをしたりとかはしてました。

山本 なるほど。

やまこ なので、8時6時になったり、
    8時7時になったり、まあ適宜。

山本 はあはあはあ。

やまこ みて・・・。

山本 え、問診とバイタルサインをやってましたけれども、
    いわゆるその、注射とか点滴とかは、やってない?

やまこ (そうした処置)は、できないですね。

山本 あ、できない。

やまこ あのー、えーJICAとあと南米C国の保健省とのやり取りで、
    んー、昔はできたそうなんですが、

山本 はい。

やまこ なんですが、もう私が行った時は一切医療行為禁止。

山本 あー、ようするにあのー、看護師的な(処置は)・・・

やまこ ま、注射、侵襲的(しんしゅうてき)な行為ですよね、

山本 そうですよね。

やまこ は、一切禁止。

山本 え、侵襲的というのは、
    (読者のために解説すると)
    ま、針を刺すなどの行為ですね。

ま、あと(メスなどで)切ったりする行為は駄目だと。

やまこ はい、一切禁止。

山本 になってると。

やまこ はい。

山本 ま、これは国の取り決め

やまこ そうですね。

山本 国と国同士の取り決め

やまこ なんか中南米全体的になんかそういう取り決めがあったそうで、
たぶんー、私が着いた3、4年前くらいに。

山本 はい。

やまこ そういうことで。

・・・

・・・

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