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子どもへの予防教育は、いつから始めたのか?


山本 わかりました。
    えっと、するとまあ、じゃ、
    基本的にそこ(診療所)に行っていて、

やまこ はい。

山本 えーっと、言葉がそこそこ喋れるようになってからー、
    子どもの予防教育を

やまこ そうですね。

山本 何ヶ月目からか始めたわけですね。

やまこ そうですね。

山本 いつから始めたんですか?

やまこ 結構遅かったんですけど、2年目・・・、
    任地に入って2年目くらいから行くようになりましたね。

山本 そうですか。

やまこ で、任地に入って1年目にー、
    ま一応、「日本展」ていうか、
    ま、よく協力隊員が、日本文化を紹介するイベントを
企画したりすると思うんですけど、

山本 はい。

やまこ ま、そういうこともやったりとかして、

山本 それは、(他の協力隊員と)合同で、ですよね・・・?

(注:私は、上記のつもりで言ったのだが、
 やまこさんは、現地のスタッフと合同で、という意味にとったようだ)

やまこ ま、でも、私がほとんどメインで動いたようなかたちなのでー、
    あの現地の人に協力を得たのはー、
何かの許可を取るとか、何かのものを借りるとかー、
    も、そういったこと(だけでした)。
    (私が)メインになってしまいましたねー。

山本 ああ、そうですか。

やまこ はい。
    あとは、他の地区で配属されている隊員たちの応援を借りて、
    ま、やったというかたちですかね。

山本 ま、「日本展」ということは、いわゆるその、
    (協力隊員でも、他の日本人でも、どこ行ってもやることですが)
    折り紙とか、日本の歌とか、浴衣ちょっと着たりだとか・・・

やまこ そうですねー。

山本 そういうのですよね。

やまこ ま、いわゆるイベント(笑)

山本 そうですね。

やまこ ま、それはーいろいろ悩んだ末にやろうかやらないか、
    でもいい交渉能力はつきました、それで。

山本 はい。で、子どもの予防教育ですけれども、

やまこ はい。

山本 ま、(それを行う)場所として考えられるのは、
    えーっとまず私が考えるにー

やまこ はい。

山本 ま、小学校等に行って、学校でやるかー、
    キリスト教の教会を利用するか、
    地方自治体の施設を使うか、
    ぐらいだと思うんですけれども、
どういう形式でした?

やまこ 私が直に田舎の小学校に行って、
    授業をして、というかたちです。

山本 田舎の小学校に。

やまこ はい。

山本 ふーん。

やまこ ていうのは、私の行ってた農村、
    5500人ぐらいの村だったんですど、

山本 はい。
    
やまこ ま、私セントラル、ま中心地に住んでますよね。
    
山本 はい。

やまこ ま、3000人ぐらいの集落なんですけれども、
そっからやっぱり車を使わないと行けないような、
    すごいもっと田舎の人たちがいたので、
全部で9校、回って。

    いろんなのを駆使して、
    車とか歩いたりとかミクロのバスとか、
    まあ路線バスですよね、現地の人が使ってるの、
全部うまいことやって(使って)、行って、授業して。

あとー、私運動好きなので、部活で運動してたのでー、

山本 はい。

やまこ あのー、ま、
    肥満とか高血圧がすごい(多かったので)、
    糖尿病とかもひっくるめて、
    (肥満や生活習慣病の予防のために、
     運動をさせるのは適切だと思いました。)

    体育の先生と、えっとー、
口頭での授業2つ組み合わせてやったりとかしてましたね。

・・・

車とバイクの中型免許をとった


山本 今のでちょうど(話に)出たんですけども、
    あなた、免許証、運転免許やバイクの、
    車の免許やバイクの免許は持ってます?

やまこ 持ってます。それは・・・

山本 どっち?両方?

やまこ 両方。
    バイクの免許は
    JICA(の青年海外協力隊)に応募するために取りました。

(注:青年海外協力隊の医療系の要請案件に
 無医村に車やバイクで行く
 モバイル・クリニック(移動診療所)があることがあり、
 その場合、車やバイクの免許が必要なことがある。)

山本 中免(バイクの中型免許)ですか?

やまこ 中免ですね。元々原付を乗ってたので・・・

山本 中免って中型免許ですよね。

やまこ はい。
    原付を乗ってたので。
    バイク好きだったんですけど、
    まJICA(の青年海外協力隊)を受けるってところで、
なんでもとりあえず(とっておこうと)、

    なんだろ、強み?

山本 はい。

やまこ 取れるところから取っていこうと思って、はい。

山本 はい。

やまこ 一応念のため。

山本 で、あのー、派遣された国によってはー、
    仮に免許を持っていても
日本人が運転することを禁止されている場合も
    あるんですけれども、

やまこ はい、禁止されてました。全く使えない、使わなかったです。

山本 じゃ全く使わなかったと。

(注:国際協力を行っている人が、海外で死亡する原因の第一位は、
 交通事故。このため、運転は原則禁止。地元の交通機関を使う。)

やまこ 全部公的なものと、あと友人の車とかー、
    診療所が出している車とかー、

山本 ええ。

やまこ 救急車とか、まそういうのも交渉して交渉して

山本 はい。

やまこ たまに一時間二時間歩いたりとか。

山本 はい。

やまこ ま、そういうのでやってましたね。

山本 公的なものっていうのは、
    もちろん公共のバスとかタクシーっていう意味ですよね。

やまこ そうですそうです、うん。
    タクシーはでも、通ってなかったですね。

山本 あ、そうですか。

やまこ はい(笑)

・・・

いよいよ学校にいって、子どもへの予防教育


山本 わかりました(笑)
で、学校を・・・え、9校でしたっけ回ったの。

やまこ 9校ですね。
    えー、3テーマぐらいやったのでー、
    ま、3回りぐらい、2、3周やりましたね、はい。

山本 それはー、どうやってそのー、
    (小学校で予防教育を)やることを
    アレンジメントするかというと、
やまこ はい。


山本 その、あなたがカウンターパートに頼むんですか?

    それともあなたが自分で校長先生に掛け合うんですか?

やまこ それがー、全部自分で交渉ですね、全部。

山本 あ、そうですか。

やまこ ていうのは、その(政府の)プログラムですよね、
    私がやって欲しいとされてた予防教育のテーマは、
元々国の保健省から降りて、
    ま、県、州からの保健自治体からも、
    さらに降りてるプロジェクトだったんですね。

山本 はい。

やまこ も、既にあるんですよ、その国は。
だから他の途上国とはまた全然違う状況だと思うんですけれど、
    もう既にプログラムが組まれていてー、
あとするかしないか(だけだ)、っていう国だったんですね。

山本 はいはい。

やまこ なので、あのカウンターパートさんも
    とても知識も技術もある方だったので、
ま、行っといで、みたいな感じで、
    「これとこのテーマで回ってきてね」、
    程度で、
あとは全部自分で交渉して校長先生に電話したりとかー、
    学校の先生と(交渉を)して

山本 じゃあ、何月何日に行くから(とか)

やまこ とか全部、はい。

山本 で3テーマあるから3回行かしてね、っていう風に。

やまこ とかまあ、そうですね。
で、ラテンの国なのでー、
    あんまりこう先のこと言っても
    覚えてもらえなかったりするのでー、

山本 はい。

やまこ ま、「今度行くから」、程度にしてー、
    あとは前日前々日に電話して、
    「また行くから」、って言うような感じで。

山本 あ、そうですか。

やまこ もー全部(自分で電話して)。

山本 前日に電話したら(授業を)空けてくれるんだ、
    授業なのに(笑)

やまこ そーなんですよ(笑)

山本 すごいね、すごいねそれ(笑)

やまこ そーなんです。
    ちょっとまだそのー、
    公立の小学校と私立の小学校の格差はある国ですね。

山本 はい。

やまこ どうしても、はい。

・・・

子どもに教えた三つのテーマとは?


山本 ちなみに、その3テーマっていうのはー、
    1、2、3回何を教えたんですか。

やまこ 1回目はー、えーとねー・・・
    タバコ、アルコール、・・・肥満。
肥満、タバコ、アルコール。

山本 えー、「タバコで癌になるよ」、とかいう話ですか。

やまこ うーん、そうですねー。

    だからやってて、
    (子どもにやるのに適切な内容だろうかと)
    「うーん」、とか思いながら。

でもー、(政府の)プログラムがあるんですね。
    (だから、さからえないんですよね)

山本 それ、要するに、
    国からこういうことをやんなさい、
    と書いてあるわけですね。

やまこ そう、やんなさい・・・
一年間の間に、この(小学校の)4年生5年生に対して
    何時間やりなさいとか、
    も、そこまでプログラムがある国なんですよ。

ただ、やっぱ公的な診療所はマンパワー不足なのでー、

山本 ええ、ええ。

やまこ 出かけて行ってわざわざやる人がいないと。
    そこでー、まあ・・・
    (青年海外協力隊が)来た、みたいな(笑)

山本 なるほど。

やまこ んー。

山本 ちなみに、その保健省が作ってー、
    県だの村だのに(プログラムが)降りてきて、
    その小学4年生等に教えるプログラムはー、
正式名称は何ていう名前なんですか?
    何か(名称が)付いてるはずですよ。

やまこ えーーとね、えーと

山本 ただ、エスパニョール語で。あ、スペイン語で。

(注:スペイン語でスペイン語のことは、エスパニョールという)

やまこ そうです、スペイン語で、スペイン語で・・・うーん
    ・・・いや、そんな・・・えーーとね

山本 単に「子どもの健康教育」って?

やまこ そう、そうですね、
    ちょっとあんま覚えてないんですけれど、
    「タバキスモ?」とか「アルコリスモ?」とか

山本 ええ。

やまこ ま、・・・ちょっとすいません、あんま覚えてないです。

山本 あ、そうですか。じゃまあ、うーんと。
えー、1回目はとにかくー、
    タバコの害を言って、アルコールの害を何か言って、

やまこ そうですねー。アルコール依存症も多い国なので、はい。

山本 はい。あとは、えーと

やまこ 肥満。

山本 肥満になると・・・

やまこ ま、高血圧(になりやすい)とかそういうのもひっくるめて。

山本 ええ。「高血圧とか糖尿病になるよ」っていう。

やまこ はい。
    それでーまあ子ども達20分も聞いてられないので、
    授業、こんな外人の、つたないスペイン語を

山本 はい。
やまこ 聞いてられないので、必ず学校の先生を同伴してもらうように頼んだのと、
山本 はい。

やまこ ま、たまに先生いなくなっちゃうんですけど。

あとは、もう半分の30分40分は外で体動かすことを、
    他の体育隊員に教えてもらった方法とかをちょっと盗んで

あのー、ストレッチとか、
    (教わったことないので)できないんですね。

    サッカーは異様にできるんですけど(笑)
    サッカーだけなんですよ。

なので、体育の授業というのも確立されてなかった
    ってのは知ってたのでー、

山本 ええ、ええ。

やまこ それとドッキングして、まあ、授業してたってかんじで。

山本 ストレッチってまあラジオ体操みたいなことをやるわけ?

やまこ ラジオ体操は診療所のメンバーには何回かやりました。
    あー、もうストレッチですね、
    もー笛吹いてピーピーピーっていうかたちで。

山本 ええ。それを(子どもたちは)面白がってやるわけ?

やまこ やりましたね。
    何か皆で一つのことやるっていうのが苦手なんですよね。

山本 ははは(笑)

・・・

小学校の授業では、エンターテイメントを入れる


やまこ なので、ま面白可笑しくやったり。
    あとは体育の授業をくっつけたっていうのもあるし、
    ま日本文化もそこで、
    小学生達に写真だのいろいろ見せて、
    あと趣味でギターとかー、三線(さんしん)とか弾くのでー、
    日本の歌をスペイン語に訳して歌ったりとかー
まそういうこともやりつつ。

山本 はい。

やまこ ちょっとエンターテイナー的なところも入れながら、はい。

山本 あの三線(さんしん)っていうのはー、
    「さんせん」という風に漢字で書いてー、
    いわゆる中国の楽器の一つですか?

やまこ 中国から入ってきた沖縄の楽器ですね(笑)

山本 あー、そうですか。なるほどわかりました(笑)

やまこ 沖縄人ではないんですけど(笑)
    ま、音楽元々好きでー、はい。

山本 はい、わかりました。

やまこ 独学で、はい。

山本 でまあ、そのエンターテイメント性と
    教える予防教育を、
    ま半々でま40分か50分(の授業を)もたせたという。

やまこ そうですね。

山本 まあそれは正しいとおもいますね。

やまこ 大体聞けないと思う、あと、学校の先生を同伴してもらった。

山本 はい。

やまこ ですね。

山本 で、2回目は。

やまこ 2回目・・・、や、それを、
    えっとだから
    肥満がテーマで
    運動のプログラムを入れたりとかー、

山本 あー、なるほどなるほどなるほど。

やまこ うーーんとー、
    タバコのテーマでー、
    日本文化を入れたりとかー、まーそれは・・・

山本 なんで、なんで、日本文化入れたの?

やまこ なんで・・・、うーん写真とかですね、
    ま喜ぶので、写真とかー、日本語を少し教えたりとか、
    黒板に書いて教えたりとかー、
あとはー、ま楽器を弾くとか。

    まそれは臨機応変に様子見て
    全部いつでも何でもできるようにして、準備して、
パワーポイントとかも全部準備してやりました。

山本 あなるほど、そっかじゃ、
    C国は先進国だから
    パワーポイントとプロジェクターが田舎でも使えるんですね。

やまこ はい、あります。

山本 あ、そりゃいいわ。

やまこ はい。

山本 なるほど。

やまこ 携帯も皆持ってるし。
    ま、アフリカでも今持ってる方多いって聞きますけど、
    携帯もあるしー、

山本 あ、子どもも?

やまこ そうですねー。はい。

山本 子どもは持ってますか?

やまこ 持ってます。持ってます。
    もーしょっちゅう電話しますね、親と(話すために)。

山本 なるほど、わかりました。

やまこ なので、途上国ではないんです(笑)

山本 はいはい。そうですね。

やまこ なので、ちょっと詳しい話を言うと、二国間協力ですよね。

(注:日本の政府が、途上国の政府と、正式な契約をして、
 国際協力・開発をすることを、二国間援助、という。)

山本 はい。

やまこ まー、元々ここに行くことが決まった時点で
    「私は日本のセールスマンだ」    と思っていっているので

(注:この段階では、山本は、やまこさんの言う
 「私は日本のセールスマンだ」の意味がわからなかった。
 後から察するに、要するに、
 日本の全体的なイメージを良くすることにより、
 例えば、南米のC国の人が車を買おうとした時に、
 (青年海外協力隊が日本のイメージを良くしておけば)
 日本の車のメーカーである、トヨタ、日産、ホンダなどを
 選んで買ってくれるのではないか、ということか?
 彼女は、青年海外協力隊に派遣される前に、
 事前に、上記のような「負の部分」も勉強して知っていた、
 と言っていた。)

山本 はい。

やまこ あの、もちろん
    看護師としての職種っていうのもあるんですけど、
    日本のセールスマンで、
    (日本のイメージを良くする)
    健康なエンターテイナーになりたいな
    っていうのがあったので、

    まあ(その)要請がたまたまC国だったていう。

・・・

・・・

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