.
NPO法人・宇宙船地球号は
三つの活動を行っている。

1.プロの「国際協力師」の養成
2.「企業の社会的責任」(CSR)の啓発
3.大切なものの「お絵描きイベント」

・・・

で、
1.の「国際協力師」については、

書籍で「国際協力師になるために」や
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560031630
「世界と恋するおしごと 国際協力のトビラ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093876401/
などを出版し、

ウェブ上でも、
「未来の国際協力師たちへ」
http://www.ets-org.jp/mirai/
や、
山本敏晴のブログ上での
実際に国際協力をやっている人への膨大なインタビュー集
http://www.ets-org.jp/hosoku/blog_000.html

公開しており、大量の情報を提供してきたつもりだ。

・・・

2.の「企業の社会的責任」(CSR)については、

毎年、CSRランキングを商品ごとにつけており、
今年度版は、
パソコン用
http://www.ets-org.jp/csr2010/
と、
携帯用
http://www.ets-org.jp/csr2010/m/

両方を作成した。
また
消費者が、これを使う方法として、
「亀は久美子」
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65339120.html
も、一応、紹介した。

・・・

ところが、
3.の「お絵描きイベント」については、
だいぶ作業が遅れている。

何が遅れているかというと、
既に60カ国から、たくさんの絵と写真が
集まっているのだが、
出版できた書籍は、わずかに、4冊。

あなたのたいせつなものはなんですか?―カンボジアより
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4097278916/

地球温暖化、しずみゆく楽園ツバル
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4097262955

ルーマニア どこからきてどこへいくの
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4097263730

HIV/エイズとともに生きる子どもたち ケニア
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/409726401X

なので、
「他の国の絵は、どうなっているんだ!?」
という
苦情がでても、おかしくない状況である。

しかし、
残念ながら、なかなか本になる所までいかない、
のが現状だ。

理由は、以下である。

・・・

(1)
まず、お絵描きイベントとは、
大切なものの絵を世界中の人に描いてもらい、
かつ、
その人の写真を撮影し、
可能であれば、
その人の家庭を訪問して、
家族や家、まわりの風景の写真なども
撮影する、というものだ。

で、その目的は
(A)世界の多様性を紹介することと、
(B)各国の社会にある問題を絵を通して紹介すること、
の、二つである。

だから、例えば、
カンボジアでは絵を通して「戦争」を、
ツバルでは絵を通して「地球温暖化」を、
ルーマニアでは絵を通して「経済格差」を、
ケニアでは絵を通して「HIV/エイズ」を、
紹介した。
各国が持つ問題を、わかりやすく説明するために。

で、ところが、
特に、子どもに大切なものの絵を描いてもらった場合、
だいたい、共通する傾向がある。

どこの国の子どもも、
以下のものを描くことが多いのである。
それらは、
家族、自分の家、まわりの風景、宗教。
以上の4つである。
これらは、どこの国に行っても必ず描かれるし、
また、仮に100人に頼んだ場合、
おおよそ80%の絵が、
これら4つで占められてしまうのである。

つまり、残りの20%ぐらいの中に、
「その国の社会問題に関係した絵を描く人がいるか?」
ということが、
(その国、一カ国だけの内容で、本を作りたい場合)
出版になるかならないかの
最初のポイントになる。

逆に言えば、ある国でお絵描きイベントを行っても、
全員が、
家族、自分の家、まわりの風景、宗教、
の4つしか描かなかった場合、
本にはならない、ということである。

(例外として、宗教が、
 キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、仏教などの
 当たり前の宗教ではなく、なにか特殊なものの場合は、
 本にできる(独自性がでる)可能性があるが。)

で、実際、それらしか描かれなかったことも時々あり、
そうした結果の場合、
その国一カ国だけで、書籍を出版することは、
難しい状況だ。

・・・

(2)
次に、
ある国でお絵描きイベントを行った結果、
社会問題と関係する絵を描いた人がいたとしよう。

わかりやすいように、具体例を紹介する。

南米のコロンビアで、
社会で問題となっている「麻薬」について
絵に描いた子がいた。

で、私はこれは、独自性のある本が作れる、と思い、
それなりに原案をまとめて、出版社に持っていった。

が、出版は、ダメだ、と言われた。

理由はいろいろあり、
(α)まず、最近、出版業界全体が、低調で、
   本はほとんど売れていない。
   インターネット上のメディアにおされている。
   だから、売れ筋の本でないと出版できない。
(β)南米コロンビアに対し日本人で興味にある人が少ない。
(γ)麻薬の問題に興味のある人が少ない。
だから、売れない。だから、ダメだ、ということである。

しかし、
そう言われてしまうと、
日本以外の国で起こっている、社会問題は、
(普通の)日本人が興味を持つものは基本的に少ないので、
「地球温暖化」のように
マスコミが馬鹿みたいに煽(あお)ってくれた社会問題でない限り、
この先、
本を出版できることはない、ということになる。

(ま、だから、今年、「生物多様性」の本を出す、という
 方向性は考えられるが。
 しかし、生物多様性は、地球温暖化ほどは、
 ブームになっていないのが現状だ。)

・・・

このように、
お絵描きイベント関係の本の出版が進まないのは、
以上の、2つの理由があるのである。

再掲すると、

(1)独自性のある絵は少ない(2割弱程度)
(2)出版社は、なかなか出版をOKしない

で、
今後も、この状況は続く見込みだ。

しかし、当法人は、社会に情報を公開しないと
存在する意味がないので、
ともかく発表しないといけない。

と、いうわけで、
本で出版するのは、あきらめて、
インターネット上で公開することにした。

・・・

もともと、
このお絵描きイベントは、
最終的に、次の本を作ることを目標としていた。

世界にある約200の国や地域の全てから
「大切なもの」の絵を集め、
まとめとなる1冊の本を出版すること。

しかし、
そもそも全部の国で実施することが
(現実的に)可能かどうか?
という問題があり、
それを待ってから、まとめの本を出そうというのは
「適切な判断」ではない、と考える。

よって、中間報告を出す必要があるのだが、
上記のように、本の形では難しいので、
まずは、インターネット上で、公開してしまおう、
と考えている。

・・・

まず、来年(2011年)の1年をかけて、
以下のものを製作する。

それは、ホームページである。

そのサイトに行くと、
でっかい、世界地図があって、
マウス(または、タッチパッド)で
カーソルをどこかの国の上にもっていくと、

ロシアなら、ロシア、
ベトナムなら、ベトナムにもっていくと、

その国で絵を描いた子どもたちが、
まずは、数人表示され、
その子の顔のどれかをクリックすると、

その子が描いた絵が表示され、
かつ、
その子の家族や家、まわりの風景の写真が表示され、
かつ、
その子が、どうしてそれを大切だと思うようになったのか、
という説明(社会背景)が表示される、
というもの。

とりあえず、
60カ国以上のデータ(絵と写真)が集まっているので、
それらを使って、以上のものを作ってしまおうと
考えている。

・・・

なお、
現在、青年海外協力隊の方々が、
多数、このプロジェクトに協力して下さっていて、

今も、少なくとも10カ国以上で、
大切なものの絵を人々に描いてもらい、
かつ、その人の写真を撮影する、
ということを行って下さっている。

(ちなみに、既に出版されている、
 ルーマニア写真絵本と、
 ケニア写真絵本は、
 青年海外協力隊の方の全面協力によって
 作成された。)

・・・

と、いうわけで、
協力者を募集します。

この、
「世界中の大切なものを紹介するウェブサイト」
を作成することに
協力して下さる方、ご連絡下さい。

2種類の方を、募集します。

1)プロのホームページ制作者(法人でも個人でも可)

 企画段階から最終的な形になるまで、
 1年以上かかるので、けっこうな時間がかかります。
 作業量自体は、それほどではないと思います。
 報酬は数十万円程度。
 途中で、なげださない方。(これが一番重要。)

2)パソコンが普通に使える方。(ボランティア)

 無給のボランティアの方を募集。
 作業内容は、
 世界中から送られてきた絵を、
 フラット・ベッド(平らな台)の
 イメージスキャナの上において、
 1枚ずつとりこんでゆき、
 それを適切な画像サイズに変換。
 かつ、そのファイルに名前をつけて、
 整理しやすくすること。
 また、
 絵と、それを描いた人のポートレート写真の、
 二つの画像を結びつけられるように
 ファイル名を付け、エクセル等で整理してゆくこと。

以上。

ご興味のある方は、以下へご連絡を!

info@ets-org.jp