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「女性と国際協力」に関する、
これまでのツイッター上での「ツイート」(つぶやき)を
まとめてアップしておきます。

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女性と国際情勢(現在)

バニラアイスクリームに使用されるバニラは、メキシコ原産で中南米等で栽培される植物。授粉に「ハリナシミツバチ」が必要なのだが、最近森林伐採等で減少し授粉に支障。代わりに手の小さな女児が、手作業で授粉を行う。「あなたがバニラアイスを食べるために、中南米で女の子が児童労働させられる?」

世界の女性団体の集合体「ギア(GEAR)・キャンペーン」によると、世界で読み書きができない人の67%が女性、全女性の3人に1人が殴られたり望まない性行為を強要された経験、141カ国で夫婦間のレイプは犯罪でない、世界の議会で女性比率は18.2%、家計を助けるため学校を辞めるのは女児

国連女性開発基金(UNIFEM)によると、1990年代のルワンダ大虐殺では25万人の女性がレイプ被害にあったが、現在でも紛争地での性暴力は頻発。コンゴ民主共和国(旧ザイール)では武装勢力が乱立し、最大級の国連平和維持活動(PKO)が今も展開しているが、ここでも女性への性暴力が無数


女性と国際連合

世界の女性の状況を改善するための新組織「国連女性」(通称)が2011年1月に設立。国連総会で今月、全会一致で採択。子どもに対する「UNUCEF」のように、女性に対しても有名で強力な組織を作る動き。既存の女性問題を扱う4機関を統合して創設。予算は2.2億ドルから倍増し4.4億ドルへ

「国連女性」が新設。女性問題を扱う4機関を統合。国連女性開発基金(UNIFEM)、国連ジェンダー問題特別顧問事務所(OSAGI)、国連女性の地位向上部(DAW)、国際女性調査訓練研修所(INSTRAW)。「性と生殖に関する女性の権利」を担当する国連人口基金(UNFPA)は入らない

国連新女性機関(通称UNウィメン)の初代トップに前チリ大統領が就任。国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は女性に関する機関などを統合した組織の初代トップにあたる担当事務次長に、チリのバチェレ前大統領を任命。UNウィメンは国連女性開発基金(UNIFEM)など四つの機関を統合したもの

国連内の女性に関係する4組織が統合され「国連女性」(UNウィメン)が創設されたが女性の権利を扱う組織だけで構成。ミレニアム開発目標で最も遅れているのは妊産婦死亡率だがこれは保健医療の分野。しかし新組織に保健関係は入っていない。これを補うために医師でもある元チリ女性大統領を選んだか

ジェンダー開発指数(Gender-related Development Index : GDI )とは、男女間の不平等を反映させて、人間開発指数(HDI)を補正したもの。8つの指標から計算。男女の出生時平均余命、男女の成人識字率、男女の総就学率(GER) 、男女の推定勤労所得。

人間開発指数(Human Development Index : HDI)とは、各国の生活の質や発展の度合いを示す指標。以下の4つから算出する。1)出生時平均余命(歳)、2)成人識字率 (15歳以上)、3)複合初等・中等・高等教育総就学率、4)購買力平価で計算した一人当たりGDP

ジェンダー・エンパワーメント指数(gender empowerment measure : GEM)とは、女性の政治参加や経済界における活躍や意思決定に参加できるかを表す指数。UNDPが導入。国会議員、専門職・技術職、管理職などにおける女性の割合と、男女の推定所得などを用いて算出

ジェンダー開発指数は、医療・教育・経済の各国の指標から計算した人間開発指数を、多少、男女間の不平等で補正したもののため、元々人間開発指数が、高い国は高く、低い国は低くなりやすい。よって、直接的に男女の格差を表現する、ジェンダー・エンパワーメント指数の方が、男女の差を反映しやすい。

ジェンダー・エンパワーメント指数GEMは、109カ国中、1)スウェーデン0.909、2)ノルウェー0,906、3)フィンランド0,902、57)日本0.567、107)エジプト0.287、108)バングラデシュ0.264、109)イエメン0.135 ちなみに日本はHDIでは10位

ジェンダー・エンパワーメント指数(GEM)をみると109カ国中最下位はイエメン。しかしイエメンの女性の社会進出度が世界最低なわけではない。世界の国の数は約二百。GEMを計算するためには政府が国内にある会社の管理職の数と女性の割合などを把握する必要があるがデータがなく計算できないの

「ミレニアム開発目標」(Millennium Development Goals,MDGs)とは国際社会が2015年までに達成することを合意した8つの目標。2000年9月ニューヨークで開催された「国連ミレニアム・サミット」に参加した189の加盟国代表が「国連ミレニアム宣言」を採択

ミレニアム開発目標。1)貧困と飢餓の撲滅、2)初等教育の完全普及、3)ジェンダー平等と女性の地位向上、4)乳幼児死亡率の削減、5)妊産婦の健康改善、6)HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止、7)環境の持続可能性確保、8)開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

ミレニアム開発目標(MDGs)の中で最も遅れている「ゴール5」とは、妊産婦の健康の改善。その中に二つターゲットがある。ターゲット5A)2015年までに妊産婦の死亡率を1990年の水準の4分の1に削減。ターゲット5B)2015年までにリプロダクティブ・ヘルスへの普遍的アクセスを実現

妊産婦死亡率の改善がうまくいかない理由を、以前ブログで詳述しました。興味のある方は、こちらへ。 「妊産婦死亡率の憂鬱(ゆううつ) 5203字」  http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65290555.html

WHO、UNICEF、UNFPAと世界銀行が発表した妊産婦死亡率の動向では、妊娠や出産が原因で亡くなる女性の数は1990年の54万6,000人から34%減少し2008年は35万8,000人。MDGsでは妊産婦死亡率を2015年までに1990年比で75%(4分の1まで)の削減を目標

国連人口基金(UNFPA)が「お母さんの命を守るキャンペーン」を実施中。ミレニアム開発目標(MDGs)の中で妊産婦死亡率の改善がものすごく遅れている中、同機関は必死。今月6月のG8サミットで母子保健が議題にのぼることに期待。9月にMDGsの戦略見直しがあるが、それが最後の希望か?

国連人口基金(UNFPA)によれば「避妊実行率の上昇や助産師などが出産に立ち会う割合の上昇によって、ミレニアム開発目標(MDGs)の一つである「妊産婦の健康の改善」(妊産婦死亡率の低下)につながることが実証された、という。こうした証明のために統計データを正しく集めることが重要だと

開発途上国における妊産婦死亡率を改善するためには、「各国のデータ収集システムを強化することも重要です。出生、死亡、死亡要因などの情報を含む、正確な住民登録システムを確立し、すべての妊産婦死亡が明らかにされる必要があります」 マーガレット・チャン世界保健機関(WHO)事務局長の弁。

途上国の貧困撲滅などを目指すミレニアム開発目標(MDGs)の首脳会合が2010年9月20日、3日間の日程で開幕。2015年が起源だが母子保健分野で遅れが目立ち目標達成が困難。先進国が踏み込んだ追加援助を打ち出せるかが会合の焦点で、最終日に具体的な行動指針を盛り込んだ成果文書を採択

菅首相は国連ミレニアム開発目標(MDGs)サミットで、1)保健分野では妊産婦の定期健診や新生児ケアを行う病院の整備、ワクチン接種など妊産婦と乳幼児の死亡率削減のための保健支援モデル,2)教育面では学校やコミュニティー、行政が一体となり学習環境改善に取り組む基礎教育支援モデルを提案

菅直人首相は2010年9月ニューヨークで開かれている国連ミレニアム開発目標(MDGs)サミットで途上国の保健・教育分野を支援する「菅コミットメント」を発表。母子保健やエイズなど感染症対策として2011年からの5年間で50億ドル(約4200億円)、基礎教育の普及等に35億ドルを拠出

国連分担金の分担率だが、日本は以前、全体の16.6%(4.1億ドル)を担当していた。しかしリーマンショック等の世界同時不況で日本のGDPがマイナス成長したため、それに伴い分担率も12.5%(2.7億ドル)に減少した。このため浮いたお金が発生。この差額を母子保健に「拠出」するか検討


女性とG8

ミレニアム開発目標(MDGs)の中で最も達成できそうもないのが「妊産婦死亡率」の改善。これをなんとかするため今月下旬にカナダで開かれるG8サミットで、カナダの首相がその改善のために新しい基金を作ることを提案。HIVに対するグローバルファンド、ワクチンに対するGAVIなどに続くか?

カナダのハーパー首相により今2010年のG8 サミットの主要イニシアティブとして「妊産婦および子どもの保健」。2009年のイタリアにおいて「世界の飢餓と食料の安全保障」に合意。2010年は「世界で最も弱い立場に置かれ、予防可能な原因で亡くなっている貧しい女性と子どもを助ける」約束

G8サミットで途上国の「5歳未満の子ども死亡率」と「妊産婦死亡率」の改善をするための枠組みを作ることで合意。6500億円余の資金援助が表明された。日本は5年間で500億円規模の追加支援をする方向。今後のポイントは感染症やワクチン関係の既存の財団の資金を、こちらに流用するかどうか?

カナダのムスコカで開かれたG8サミットで議長国カナダのハーパー首相は2010年6月25日開発途上国の新生児や妊婦の死亡率低下を目的に母子保健対策を強化する「ムスコカ・イニシアチブ」を表明。8カ国で今後5年間に総額50億ドル(4500億円)を支援。日本もこのうち5億ドルの支援を表明

カナダ首相スティーヴン・ハーパーは「人権」の人。2006年首相になって以来、中国の民主化に対する粛清、日本の従軍慰安婦問題、自国の先住民同化政策などを批判。2007年に「百万人の命を救うためのイニシアティブ」を提言。今回のサミットで「世界の子どもと妊産婦を救うこと」を議題に入れた

5歳までに(予防可能な病気で)死亡している子どもは年間900万人。妊娠・出産に伴うトラブルや感染症で亡くなる女性は35万人。G8 首脳国の「二国間援助」を2015 年まで毎年40 億ドルに倍増させると5 歳未満の子どもたち100 万人と妊産婦30 万人を新たに救うことが可能となる

ミレニアム開発目標(MDGs)で「母子保健」分野は大きく遅れているため6月のカナダのG8で今後5年間で50億ドルの追加的拠出を約束。この支援で、i)乳幼児の死亡を130万人防ぎ ii) 妊産婦の死亡を6万4000人防ぎ iii)1200万組の男女が家族計画の近代的方法へアクセス。

「1分間に一人の女性が出産や妊娠が原因で死亡」、「1分間に16人の子どもが5歳になる前に死亡」。6月、カナダのムスコカ・サミットで日本は500億円規模の追加支援を発表。しかし日本のODAは10年前までは世界一だったが、今は5位に転落。財政赤字のため今後は、技術移転で途上国に援助か

G8もG20サミットもどちらも経済危機後に成立した枠組みだが、その役割の分担は(先日のカナダのそれを見る限り)、G8は、開発(母子保健等)、アフリカ(貧困削減等)、環境問題(温暖化等)、安全保障(イラン・北朝鮮問題等)。G20では、経済成長と財政赤字削減の調整、国際金融規制改革。


女性と母子保健、妊産婦死亡率

国連と世界銀行が共同で声明を出している「ミレニアム開発目標」。2015年までに貧困の削減や子どもの就学率、医療などに関する具体的な数値目標を提案している。この中で最も遅れているのが、「妊産婦死亡率」の改善。他の分野が30〜70%ぐらいは進んでいるのに、10%も達成できていない。

世界で最も有名な医療系の専門雑誌の一つが「ランセット」。6月に「母子保健」の特集。15歳から44歳の女性の二大死因は(1)HIV/エイズ(19%)と、(2)妊娠出産に起因するもの(15%)。The Lancet Vol. 375 Number 9730 Jun 05, 2010

JICAの北林春美はフィリピン農村で妊産婦・新生児死亡率を減らすため保険の有資格者による施設分娩を推進。しかし9割の妊婦が健康保険適用外。理由は、1)第四子以上の出産、2)妊娠13週までの妊婦健診未受診、3)被保険者の出生証明書不届け、4)結婚証明書不届け。貧困層女性に保険資格を

子どもに対して活動を行う国連機関「UNICEF」の予算は年間32億ドル。ところが、女性に対して活動を行っている(4つの女性関連の)国連機関の予算は合計しても2.2億ドルでユニセフの十分の一未満。ミレニアム開発目標の達成率が最も遅れているのは子どもの死亡率ではなく妊産婦死亡率の改善

世界保健機関、国連児童基金、国連人口基金と世界銀行が発表した報告書「妊産婦死亡率の動向(Trends in maternal mortality)」によると、妊娠や出産が原因で亡くなる女性の数は、1990年の54万6,000人から34%減少し、2008年は35万8,000人と推計

「妊産婦死亡率の動向」 によれば(1990年比で2008年の)妊産婦死亡率は34%減少。しかしミレニアム開発目標は2015年までに75%減少させることを目標。まだ1日あたり1000人以上の女性が死亡。4つの死因。出産後の大量出血、感染症、高血圧性障害(妊娠中毒症)、安全でない中絶

2008年の「妊娠や出産が原因で死亡する女性の数」は、毎日およそ1,000人。その1,000人のうち、570人がサハラ以南アフリカ、300人が南アジア、高所得国の女性は僅かに5人という割合である。開発途上国で、妊娠や出産が原因で女性が死亡する危険性は、先進国の実に36倍におよぶ。

アフガニスタンでは毎年2万5千人の女性が妊娠と出産が原因で亡くなっている。実に27分間に1人が死ぬ計算。妊産婦死亡率は(出生10万あたり)1,900人超。最近シエラレオネを抜いて世界最悪に。特に「バダフシャーン州ラー地区」では6,500人という人類史上最悪の妊産婦死亡率を記録 。

妊産婦死亡率(出生10万対、2008年WHO)は多い順に、アフガニスタン1400、ソマリア1200、チャド1200、ギニアビサウ1000、リベリア990、シエラレオネ970、ブルンジ970、中央アフリカ850、ナイジェリア840、マリ830、ニジェール820、ギニア680、日本6

「妊産婦死亡は、貧困が原因で引き起こされるものであると同時に、貧困を招く要因。出産は大きな支出となるため、家計はますます苦しくなる。私たちは政府や援助ドナーと連携し、保健システムが整っていない国々を支援する必要がある」 タマール・マニュエリャン・アティン世界銀行人間開発担当副総裁

NHKの道傳(どうでん)愛子解説員がミレニアム開発目標に対し日本ができることとして最も遅れている妊産婦死亡率の改善に対し戦後「母子手帳」などを用いて劇的に改善させた「母子保健のモデル政策」を途上国に示すことと言っていた。しかし母子手帳の効果にエビデンス(証拠)があるかはまだ議論中

日本の国際協力機構(JICA)はパキスタンなどで母子手帳の普及を推進している。 「母子手帳、途上国への普及 9765字」 (国際協力、開発学) http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65293245.html

保健サービス基本パッケージ(Basic Package of Health Services : BPHS)とは、母子保健、緊急産科ケア、小児栄養不良、結核を含む11課題の基礎保健医療サービスのこと。バランス・スコアカード調査というランダム・サンプリング調査法による外部評価で管理

ローマ教皇ベネディクト16世は『避妊、人工妊娠中絶、同性愛』に対し断固反対という立場をとっている。国際協力の世界では、1)妊産婦死亡率・乳児死亡率を下げるため、母親の体力が回復しないうちに連続した妊娠はしない方が良いという統一見解がある。2)HIV/エイズの予防にコンドームも必要


女性と女性器切除(FGM)

女性器切除(Female Genital Mutilation : FGM、女子割礼)とは、2千年以上前からアフリカ等において行われている女性が成人することに関する現地の儀式。陰核等の外性器を取り去り性感を減じさせる。処女性を保ち結婚の条件とされる場合がある。ソマリアでは陰部封鎖

女性器切除(FGM)に関して国際保健機関(WHO)は、1)医学的必要性はなく、女性にとって何のメリットもない。2)大量の出血、排尿障害、後に出産時の障害、それによる新生児の死亡を起こす可能性。3)1億から1.4億の女性が現在FGMを受けている。4)乳児期から15歳までに施行される

女性器切除(FGM)を国際保健機関(WHO)は、4つのタイプに分類。Type1.Clitoridectomy(陰核切除)、Type2.Excision(陰核と小陰唇の切除)、Type3.Infibulation(陰門封鎖、ソマリアで4〜8歳)、 Type4.Other(その他)

女性器切除(FGM)を国際保健機関(WHO)は、「国際的に認められた女性の人権に関する侵害」としている。アフリカだけでも10歳以上の女性の9200万人が施行されている。 http://www.who.int/topics/female_genital_mutilation/en/

女性器切除(FGM)有病率。1)ソマリア97.9%、2)エジプト95.8%、3)ギニア95.6%、4)シエラレオネ、5)ジブチ93.1%、6)マリ91.6%、7)スーダン、8)エリトリア88.7%、9)ガンビア78.3%、10)エチオピア74.3%、11)ブルキナファソ72.5%

女性器切除(FGM)廃止のための女性団体、La Palabre(ラ・パラーブル、フランス語で「長談義」という意)が設立。同団体の欧州メンバーに性器切除、性的暴力や強制結婚を綴った自伝「切除されて」の著者であるキャディ・コイタ  http://www.la-palabre.org/

2008年3月4日、シエラレオネの(首都から東300kmにある)カイラフン(Kailahun)の町で女性800人が女性器切除の存続を訴えるデモを行った。「われわれの伝統儀礼を奪うな」 という内容の歌を歌い、女性器切除の廃絶に向けた動きを見せている政府や海外の人権保護団体に抗議した

シエラレオネで女性器切除(FGM)の存続を訴える女性たちは、「FGMは無害で女性の貞操を守ってくれるし宗教的価値もある」。「この文化を百年以上も前から受け継いでいる。 FGMにより夫への忠誠も確固たるものになる」。「わたしたちはFGMを文化として愛してきたしこれからも愛し続ける」


女性とHIV/エイズ(世界)

世界のHIV感染者は増え続け3340万人。うち約半分が女性。ただし新規HIV感染者数は減少傾向で270万人。ではなぜ累計有病者数が増えるかというと死亡が減ったため(2004年220万でピーク。2008年は200万)。皮肉なことに治療法の開発で死ななくなったため有病者数は増え続ける

「娘のテネレは赤ちゃんの時HIVに感染していると診断されました。具合が悪く歩くどころかハイハイもできない状態でした。でも1歳から治療を始め、今は2歳ですが走ることもできます。HIVに感染しても、死を意味するわけではなく『生きられるのよ』と言いたいです。」スワジランド、35歳、女性

スワジランド。世界で最もHIV感染率が高い国。大人の4人に一人が感染。母親の半数近くが感染。成人のHIV感染率26.1%(妊婦は42%)。HIV陽性者数19万人(人口は120万人)。治療を受けている人、32,700人。治療を必要とする人、59,000人。エイズ遺児、56,000人

「私の願いは仕事を持つこと。そうして家を建てたいです。今はまだダンボールで作った家に住んでいるからです。私はHIVに感染していますが、夫はコンドームを使わずセックスしています。コンドームを使うのは、私に身を捧げていない証拠になると感じるから、みたいです。」南アフリカ、34歳、女性

南アフリカは世界で最もHIV感染者数が多い国。アフリカ最大の経済大国のため他国から出稼ぎ労働者が来て感染。成人のHIV感染率、18.1%。HIV陽性者数、570万人(人口、5010万人)。治療を受けている人、701,000人。治療を必要とする人、170万人。エイズ遺児、140万人

ファトゥマタ・モロ、26歳、女性、マリ共和国。その主治医:「この国は一夫多妻制。検査をしてHIVに感染しているとわかっても怖くて夫に言いだせない。だから彼女は二度と病院に来なかった。治療を受けていないだろうから、今、彼女が生きている可能性はゼロ。もしかすると夫や他の妻たちも・・」

マリ共和国では、一夫多妻の伝統が今でもある。成人のHIV感染率、1.5%。HIV陽性者数、10万人(人口1300万人)。治療を受けている人、17,100人。治療を必要とする人、30,000人。エイズ遺児、44,000人。全国の保健センターでHIV検査が無料で作られる制度を作った。

マリ共和国は西アフリカの内陸国。国土は日本の3.3倍だが、70%がサハラ砂漠占められている。地球温暖化によると言われている急速な砂漠化、旱魃やバッタの異常発生等の被害によって、常に飢饉に脅かされている。人口1300万人。イスラム教徒90%。識字率が世界最低。一夫多妻の習慣が根強い

識字率(人間開発レポート2007/2008)は低い順に、ブルキナファソ23.6%、マリ24.0%、チャド25.7%、ニジェール28.7%、ギニア29.5%、ベナン34.7%、シエラレオネ34.8%、エチオピア35.9%、モザンビーク38.7%、セネガル39.3%、日本 99.0%

ケニアのHIV感染経路は以下。1)異性間の性交、75%。2)母子感染、10%。3)注射薬物乱用((Injection Drug Use: IDU)、5%。4)不衛生な医療上の注射、2%。5)輸血、1%。うち母子感染の原因は、出産時(産道で血を飲む、50%)>母乳>妊娠中(経胎盤)

ケニアのいくつかの地域では降水量が減少。地球温暖化による気候変動のせいかも、との報道。飲料水に使える水が減っているため、人々はミルク(人工乳)を作ることができない。HIV感染者の母が乳児に母乳を与えると、感染する可能性があるが、やむなく母乳を使い続ける。その結果、母子感染が増加中

2008年には43万人の乳幼児が母親からHIVに感染。このうち90%はサブサハラ(サハラ砂漠以南)アフリカ。母子感染の内訳は、出産時(産道で血を飲む)>母乳>妊娠中。母子感染予防"PMTCT"(Prevention of Mother to Child Transmission)

「処女を強姦すればエイズが治る」。この噂がアフリカで出回っている。もちろん、医学的根拠はなく、ウソ。しかし、多くの男性が信じており『確実な処女』である、10歳前後の(初潮前の)女児が強姦されるケースがあいついでいる。HIV感染者の男性に強姦された場合、感染してしまう危険性が高い。

タイのとったHIV/エイズ対策は数少ない成功例。新規感染者は1990年代初頭にピークだったが現在80%以上減少。84年国内初感染。87年国家エイズ予防対策計画(財源確保)。89年チェンマイで売春婦などのハイリスクグループに大量コンドーム配布。女性に教育支援をし売春婦になるのを防ぐ

韓国で国際結婚の悪徳仲介業者が増加。花嫁のHIV感染情報伝えずに紹介。この1カ月間で761人を不法営業の疑いで検挙。韓国では国際結婚が急増、結婚仲介ビジネス市場規模も拡大、それにからむ犯罪も正比例。背景には「嫁不足」に悩む韓国農村部の男性と「豊かさ」を求めて来韓する東南アジア女性

香港で、ベトナムからの密入国者が増加。この人たちは、わざと警察に見つかり、こう言う。「私は伝染病にかかっている。医療刑務所に収容して欲しい」と。彼ら彼女らのほとんどがエイズ患者。高額な医療費を払えない貧しい人の窮余の策だが、警察もその対応に慣れている。一種のメディカルツーリズムか

2010年7月のウィーン「国際エイズ会議」で「バジャイナル・ジェル」(膣のジェル)を使うと女性へのHIV感染率が下がるという南アフリカ実験結果の報告。男性に「コンドームをつけて」と女性が頼めない、男尊女卑の慣習が強いアフリカの農村部で有効 http://bit.ly/azwr4E

エイズ対策のため3000人の男女がキス。オーストリアの首都ウィーンで「エイズ対策を話し合うための国際会議」が7月18日から開かれているが、人々は運動の象徴である「レッドリボン」の形を形成し、お互いにキスをした。治療や予防対策を進めるため、国際社会による資金支援を求める声が相次いだ

ミシェル・シディベ(Michel Sidibe)は、国連合同エイズ計画(UNAIDS)事務局長。ユニセフなどで35年以上活動した後、UNAIDS勤務。各国でユニバーサル・アクセスの達成を目指す。2015年まで母子感染を完全に無くすことと、結核による死亡を半減することを最優先とする


女性とHIV/エイズ(日本)

「山本さんのブログを読んでたら私もHIVに感染してるか心配になりました。性行為をしたことなくても感染している可能性はあるんですか?」「日本の場合あまりないが、以下の可能性はある。1)ワクチンの集団接種で医師が針を変えずに回し打ちしていた場合、2)輸血・血液製剤の使用、3)母子感染

ガールズガード運動とは、「相手の男のコに嫌われたくないから。そんな理由で、コンドームを付けずにセックスをして性感染症にかかったり、望まない妊娠をしてしまったり。結局は、女のコ自身がいちばんの「被害者」になっているというのが現実です。女のコたちに、もっと自分自身を大切にしてほしい」

ガールズガード運動とは港区医師会会長の産婦人科医の赤枝恒夫医師が1999年から続けている活動。「性感染症や望まない妊娠から彼女を守ること。それが真の男らしさ。自信をもってコンドームをつけよう。女の子は私を守ってねと言ってみよう」http://www.girlsguard.com/

日本ではHIV母子感染予防対策により母子感染率が0.5%以下に抑えられている。しかしHIV感染者は増加しており若年者では女性の比率が高い。そのため今後もHIV感染妊婦は増加することが予想され、母子感染を予防することは重要。厚労省研究班の『HIV 母子感染予防対策マニュアル第5版』

「STOP・AIDS突撃NIGHT」。AV男優のカリスマ(五千人以上の女性を抱いた男として知られる)加藤鷹、有名なAV女優の紅音ほたる、港区医師会長の赤枝恒雄が毎月第4金曜21時より六本木GASPANIC BAR 3F 港区六本木3−14−11 性病クイズに答えて豪華景品をゲット

街角女性健康相談室(無料)毎週木曜日。ガスパニック・カフェ。21時から24時。「産婦人科は怖い」「親から保険証を借りれない」「病院はお金が高い」などの不安をなくすために無料で街角相談を実施。今すぐ役立つ性教育と、相談。東京都港区六本木3−15−24−1F 03−3746−1017


女性の権利と人口増加問題

「なぜアフリカでは人口が増えるのですか?」理由は、1)男児は10歳前後で性交開始、2)女子は初潮の始まる12歳頃から出産開始、3)他の娯楽がないので夜は性行為、4)子は宝という昔からの概念、5)部屋が一つのため両親の性交を幼少時から見る、6)多民族国家では自分の民族を増やすと有利

国連人口基金(UNFPA)の本当の仕事は「人口爆発」を止めること。しかし人口抑制策は避妊具の使用、中絶の容認など宗教の教義とぶつかるため世界的な合意が得られない。このため「女性の出産間隔を広げると妊産婦死亡率と乳児死亡率が減る」と言って間接的に人口増加速度を抑える戦略をとっている

世界最大の問題が人口増加。これを止める方法の一つが、出産数の多い途上国の女性を高学歴化し、かつ会社等で働く人を増やし、出産を開始する年齢を遅らせること。これを実現するために途上国でBOPビジネスをやろうかな。まず女性の職業訓練校を作り卒業生をそのまま雇用。社会企業のモデルケースを

一人っ子政策とは、1979年に始まった中国の人口規制政策。爆発的な人口増に法規制を加え、出産または受胎に計画原理を導入。子どもは戸籍上では夫婦一組に対し一人しか持たない、とした。違反すると罰金を支払い、かつ第二子以降は学校や病院などの行政サービスを受けられない。少子高齢化も問題に

女性が一生のうちに産む子どもの数が少ない(少子化の)国または地域はどこか?合計特殊出生率でみると、1)マカオ0.91(中国の少子化政策)、2)香港0.97、3)ベラルーシ1.20、4)韓国1.21、5)ウクライナ1.22、6)ポーランド1.23。ちなみに日本1.34、中国1.73

世界で人口減少が進んでいるのは、イタリア、ドイツ、ロシア、韓国、日本など。ロシアは第二子を授かった保護者に助成金を。成功例と言われるフランスは、国からの助成金・企業からの産休育休支援・公共施設無料化・ベビーシッター代金の税金控除などの総合対策。また(未婚の母等の)婚外子への支援も


女性と国際協力

青年海外協力隊が海外に派遣される前に福島県の二本松か長野県の駒ケ根にある「青年海外協力隊訓練所」で二ヶ月間、共同生活をする。この時、訓練を受けている男女が恋愛関係におちいることを「駒ヶ根マジック」または「二本松イリュージョン」と呼ぶ。派遣された後、任地の途上国で交際することも多い

毎日新聞の「人」で紹介された、竹中麻衣子さんが来場。彼女がやっているのは「ふろしきプロジェクト」。ベトナムのHIV感染者の収入向上・自立支援のため、使い古しの古着を「切り貼り」し、パッチワーク的なデザインのふろしきを作成。アート的要素が強いため、欧米人観光客が面白がって買っていく

以前マザーハウスの山口さんを取材させて頂いた。彼女がやっているのはフェアトレードというよりも「途上国発のファッションブランド」という概念。欧米のファッションブランドに負けない商品が目標。またフェアトレードのように生産者に寄りすぎず、大企業のようにお客様に寄りすぎないちょうど中間を

RTR(Room to Read)とは、約10年前にアメリカでマイクロソフトに勤務していた社員が創設した教育系のNGO。ネパールに登山に行った際「現地の女の子が教育を受ける機会がほとんどない」ことを知り「本を届けてあげる」ことから始まった。以後、女性の識字教育や学校建設などを行う

バングラディシュのムハマド・ユヌスが主催するグラミン銀行のマイクロ・クレジット(無担保・低利率での貧困層への少額貸付)はよく知られているが、アメリカのFlannery夫妻による「KIVA」(キーバ)のマイクロファイナンスも有名。 Kiva http://www.kiva.org/

幕末の長岡藩(現新潟県)に小林虎三郎という人がいた。「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」。この精神をもってカンボジアで学校を作っているのが「NPO法人・米百俵スクールプロジェクト」。私の亡き叔母も関わっていた。彼女の遺産は十以上もの学校

Yahoo!知恵袋 - 将来と大学について。 新高1女子です。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1138366671

ママで国際協力をするには? 既に2児の母で、大卒で、現在、普通の会社に勤務している女性とランチをごいっしょに。どうやったら、ママで国際協力ができるか?自分の母親や、夫に子どもを押しつけたりせず、子育てと両立することができるか?、という問題。一応、道を模索してみます。

宇宙船地球号の裏サイトでやっている、企業の社会的責任(CSR)ランキング今年度版が完成しております。一般の主婦の方でも見やすく使いやすくしました。あなたにできる最大の国際協力は、「環境に配慮された商品だけ」を買うこと。 http://www.ets-org.jp/csr2010/

「国際協力をする人を増やしたいんですか?」「はい。三段階の啓発をしています。1)きっかけの提供。写真展などでまず知ってもらう。2)最初の一歩。その人が学生でも主婦でも会社員でもできることを紹介。3)本当の考え方。実際の国際協力はどんな方法にも長所と欠点があるのでそれを公平に解説」

「国際協力ってなんですか?」「三つあります。1)途上国に行って直接的に教育や医療等をする。2)先進国側にいて計画を作り予算を獲得し各援助団体の分担を決める会議をする。3)消費者と企業が、残り少ない資源を奪い合う戦争が起きないよう、気候変動による降水量減少で飢饉がおきなう、節約する

NGOの人材募集を知りたいならここへ。ボランティア、インターン、アルバイト、契約社員・嘱託社員、正社員などの募集情報。大学生、大学院生、子育てが終わった主婦の方、退職後の方も。JANICの情報掲示板 http://www.janic.org/janicboard/recruit/

講演後「ODAに一長一短があると言ったがODAの利点の部分は何か?」という質問が来たのでODAが役に立っている部分もある実例を紹介。しかし納得せず同じ質問を繰り返す。どうやら(NGOである)彼女の真意は「ODAは悪いことだけしてる」という彼女の思い込みに同意して欲しかったのだろう

国連系の国際協力団体の長所は、ほぼ二百の国や地域が集合し国際的な決議ができるほぼ唯一の国際機関であること。短所は、1)内政干渉できないため国連決議に強制力はなくガイドラインに過ぎない、2)常任理事国五カ国(米・露・中・英・仏)に拒否権があり、第二次世界大戦の戦勝国に都合のよい体制

政府系の国際協力の長所は、1)二国間の協力により多数の省庁が連携し包括的な活動が可能、2)ODAという1兆円近い予算を使える。短所は、先進国の外交上または経済的な利益ために途上国を開発しているのが本質。援助した代わりに国連常任理事国になれるよう推薦の依頼、資源の獲得、市場の拡大等

NGOの国際協力の長所は、1)国の外交政策に影響されず純粋な「人道主義」のもと活動する、2)スタッフの給与が安いため募金されたお金のほとんどがプロジェクトに使用。短所は、1)思い込みが激しく偏った思想、2)予算が乏しくスタッフがすぐ辞める、3)学問的背景がなく数字で結果を出さない

有森裕子(1966年生)は1992年の五輪で銀メダル、96年銅メダル。引退後NPOハート・オブ・ゴールドを設立、カンボジアでハーフマラソンを通じ、地雷の犠牲となった子どもたちのスポーツ参加を支援。2002年から国連人口基金(UNFPA)の親善大使。今回IOCの女性スポーツ賞を受賞

アフガニスタン北東部バダクシャンで米国人2人・ドイツ人6人(うち女性3人)など11人の医師がタリバーンの襲撃を受け十人が死亡。アフガンで活動するキリスト教系のNGOインターナショナル・アシスタンス・ミッション(IAM)所属。タリバーンによるとキリスト教を布教しようとしたスパイだと

ミャンマー(ビルマ)のアウンサンスーチーが軟禁中の自宅で65歳に。彼女はオクスフォード大を卒業後(国際協力で有名な)ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)で助手をし、国連本部に勤務。1988年頃から帰国し民主化運動を。1990年、総選挙で勝利したが軍事政権は権力の委譲を拒否

拙著「アフガニスタンに住む彼女からあなたへ 望まれる国際協力の形」(白水社、山本敏晴)は、2005年に毎日新聞社主催の「高校生・読書感想文・夏休み課題図書」に指定された本。  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560049688/