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将来の展望は?


山本:で、あの、
   今年の5月に修士取れそうだということですけれども
   そのあとまた、peace corpsに戻る可能性はあるんです?

ラグ:一応あるんですけど、、、

山本:ぶっちゃけその、
   日本での就活に失敗した場合、
   全部(の会社などに)落ちた場合、
   (ピースコーに)戻ることも考えてますよね?

ラグ:考えてますね。

山本:ですよね。私もそう思います。
   私でもそうすると思います。

   (問題は)そのあと(の就職)ですね。

   普通に考えると、

   アメリカのUSAIDで環境やっている部門か
   日本のJICA(地球環境部という部署がある)に応募するか、
   国連JPOを受けるか、
   開発コンサルタントか、
   環境系NGOでも大手の、
   WWF(世界自然保護基金)とか
   コンサーベーション・インターナショナルとか、
   いっぱいありますよね。

   そういったのに片っ端から応募して、
   受かれば良いですけど・・

   今、環境、流行りですからね。
   応募する人が多いと思うので
   そう簡単には・・

   よほどの「売り」がないと
   採用されないんじゃないかとおもいますけどね。

ラグ:うですね。結構そこは一番の問題というか。

山本:強烈な売りを作らないと、ですね。
   「英語とスペイン語をしゃべれますよ」
   くらいではなかなか、、、

   (アメリカには、移民の関係で、そういう人)
   いっぱいいますからね。

ラグ:大学の教授とかにも、
   お前は『魚がいるところで釣りをしなきゃダメだ』と言われて。

   ニーズに合ったところに応募すれば
   もしかしたらいけるかもしれないみたいな。

   例えば中南米に進出している日本企業の下請けじゃないですけど、
   地元で例えば、
   JICAとかのプロジェクトをやっているNGOとか、
   そういうところが良いんじゃないかとか。

山本:私のtwitterでも散々書いてありますが、
   レアアースやレアメタルをはじめとする資源を、
   三菱商事、三井物産、等々の商社がですね、
   資源獲得のために南米に多く進出していますから、
   あれがODAと非常に結びついて事業をしているので、
   外務省直接(のプロジェクト)にしろ、
   JICAが絡むにしろ、
   そこから金もらってやる商社やNGOがいっぱいあるので、
   そこに就職するというのが、環境問題系でもありかなと。

ラグ:はい、そうですね。

山本:私は、国際協力関係の分野に就職するために
   「そういう方法もあるよ」という意味で
   そういった情報を大量に
   (インターネット上で)ばらまいていますので。

   あと、何か私のほうに質問はありますか?

ラグ:先ほど、政策提言という形で
   外務省とかJICAに、
   協力隊についての政策提言なんですか?
   それとももっと全般的に
   国際協力、国際協力師っていう資格を設けたほうが良い
   というブログの記事とか読ませていただいてますけど。

山本:一応、もともと外務省は、
   青年海外協力隊の(帰国後の)就職難をなんとかしようとして、
   武士の『士』を使った方の
   『国際協力士』を以前から検討していて、
   ただそれ(の進展)が最近、滞っていたので、

   私が、(看護師の『師』を使う方の)
   『国際協力師』に関する本を2冊出版して、
   ぎゃあぎゃあ騒いで、
   NHKとか毎日新聞で広報してもらってたら、
   また最近、
   (2008年から外務省とJICAが)動き出して
   去年(2010年)の9月に、
   「実現可能性調査」がJICAによって公示されたので、
   少しは動いているんじゃないかな、
   と間接的に絡んでいるということですね。

ラグ:なるほど。
   あの、私も先生の本を読ませていただいて

   国際機関で働こうと思ったら
   英語力と2年の職務経験と修士
   (が必要だと書いてあって)ですね。

   そこから例えばJPOであるとか、
   ほかのプログラムであるとか、
   もしくは、
   国連競争試験とかで(国連に)入るという手があると思うんですけれども、

   昨日、
   国連フォーラムとか
   クラブJPOとか、

参考:
クラブJPO
国際機関就職希望者などが集まるウェブサイト
http://homepage3.nifty.com/clubjpo/

   メーリス(メーリングリスト)のオフ会というのに行ったんですけど、
   現在世銀(世界銀行)で働いている人に聞くと
   9割9分コネが大事というふうに言っていて
   世銀のジュニア・プロフェッショナル・アソシエイツという
   修士なくても(大卒で)応募できるプログラムに
   応募しようと考えているんですけど、
   こねないとだめだよっていうふうに言われて。
   コネを作る機会っていうのは、、、

山本:(これを録画しているビデオテープの残り時間が)
   あと、30秒くらいなんで結論を言ってしまうとですね、
   はっきり言うとですね、

   (コネを作る方法は)

   JICAとか、USAIDとか、世界銀行とか、
   自分の入りたい援助機関を決めてですね、

   例えば、(日本の政府系に入りたい場合は)

   これから、青年海外協力隊に行ってですね、
   その派遣された国で、
   外務省とかJICA本部に、しょっちゅう出入りして、
   そこで出入りしている、
   (日本政府から金をもらってプロジェクトをやっている)
   国際協力・ODA絡みの人と、面識を作るんですよ。
   全員と、何度も。

   その人たちに、片っ端からしっかり覚えてもらって
   JICA専門家とか、JICA職員の人、
   開発コンサルタントの人とか、
   ODA関係の事業をしている商社の人とかに、
   顔を覚えてもらうんですよ。

   そこでコネを作るっていうのが、一つの方法です。

   国連が好きなら、
   国連ボランティア(UNV)などにいって、
   同様のことをするのも、一つの方法。

   もう一つは、
   大学院自体に、世銀や国連などの国際機関にインターンにいき、
   その行った先でコネを作る方法。
   また、その大学院の講師と仲良くなり、
   その先生がからんでいるプロジェクトに雇ってもらう方法。

   あとは自分の大学・大学院・高校のOBで、
   国際協力をやっている人を調べて、
   その人を頼って、
   いきなり電話かメールして訪ねていき、
   顔を覚えてもらう方法。

   いずれにしても、(国際協力のプロの)最低条件である、
   1)英語(仏語)、2)修士、3)2年の勤務経験
   をクリアした後は、

   または、それらを取得する前から、

   コネ(人脈)を作る、ということにもがんばらないと
   就職できないのが、国際協力の有給のプロの世界だと思います。

(注:コネを作るなんて、そんなことしなくても、大丈夫、
 という、国際公務員などの方もいるが、
 自分一人の経験しかない、その方と、
 国際協力をやりたい方を、何百人もみてきて、
 そのうちの8割以上が(持続的な)就職ができないことを知っている私とでは、
 意見が違う、ということ。)

   もちろん、そういうコネがなくても入れた人はいるが、
   よっぽど優秀だったり、
   (求人に対して応募した)タイミングが良かったりした少数派だ。

   国際機関にも、政府機関にも、有給の「席」は少なく、
   JICA職員の倍率は20倍、
   国連JPOの倍率は15倍、
   その他の(有給の)席は、もっと倍率が高い。

   と、いうわけで、考え方として、三つに分かれる。

   1)執念でコネを作って、
     なんとしても国際協力の世界に就職する努力をするか、

   2)国際協力の世界も就職活動の一つとして応募するが、
     落ちることを前提とし、
     外資系企業・商社等も同時に応募。
     要するに、国際協力だけに、こだわらない。
     一般の企業に入った場合、
     その経済活動や、CSR(企業の社会的貢献)として、
     世界や社会によりよい貢献をするようにがんばる、
     というのが、現実的な方針の一つ。

   3)あるいは、逆に、
     そもそも、資本主義社会における「競争」の中で、
     貧困におちいってしまった人を助けるのが、
     『国際協力』であるのなら、
     その(国際協力の)働く場所に入るために、
     他人を蹴落とすために、コネを作り、
     なんとしても「自分だけは就職する」、
     などということは、「私はやりたくない」、と思い、
     そうした人気の高い組織は受験せず、
     地元の中小企業などの会社員などとなり、
     平日の夜や、土日などの休みの日に、
     NGOなどとして、活動してゆく、
     という方法もある。

   どれも、一つの人生、だと思います。