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 地球は、宇宙空間を飛んでいる、宇宙船のようなもの。
この宇宙船の中には、限られたスペースしかなく、
また、限られた資源しかない。
この中で起こっていることが二つある。

 一つは、人間の数がどんどん増えていること。
人口が減っているのは日本とヨーロッパの一部ぐらいで、
他の国は、みんな増えている。
国連によると2060年に地球全体の人口は、百億になる。

 もう一つは、一人一人の人が、
「より豊かになりたい、より便利な生活をしたい」と思い、
電気を大量に使う生活をするため、
石油やウランなどの資源が枯渇しかかっている。

 つまり、今、「限られた空間」の中で起こっているのは、
減っているのが資源、
増えているのが人間と、
それが出す大量のゴミ、
そして地球温暖化を始めとする環境問題たち。

 歴史的な経緯を見てみると、

1963年、アメリカの
都市工学の専門家のバックミンスター・フラーが
「宇宙船地球号操縦マニュアル」という本を書き、その中で、
地球は宇宙を飛んでいる『閉じた空間だ』という概念と、
『地球の資源は有限だ』ということを発表。

 1966年、アメリカの
経済学者であるケネス・ボールディングが
「来たるべき宇宙船地球号の経済学」を執筆し、
「無限の資源を想定している現在の経済学ではダメ。
 資源を減らさずゴミを出さない
 循環型社会を構築してゆく必要性がある」
と記載。

 そして、1972年、
マサチューセッツ工科大学のデニス・メドゥズ博士ら
(ローマクラブ)が、人口の爆発的増加について発表。

西暦0年の頃は3億人弱だったのに、
1760年代にイギリスで産業革命が起こってから人類は急増。
1810年頃10億人を越えたと思ったら、
2011年に70億人。

つまり、人類は2千年かけて徐々に増えて来たのではなく、
最近の二百年間で爆発的に増えた、という事実。


 ところで、人間以外の生物は、
資源を減らさず、ゴミを出さない、
循環型の生活をしている。

蚕(かいこ)が繭(まゆ)を作る時も、
海の牡蠣(かき)が堅い殻を作る時も、
資源を減らさずゴミを出さずに自分の必要な製品を作っている。

私たちがまずするべきことは、他の生物を見習うことか。


 最後に格言を一つ。「われ、ただ、足るを知る」。



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参考:

「吾唯、足るを知る(われただ、たるをしる)」。

今を満ち足りたものとし現状に不満を持たない者は
満ち足りた心で生きていける。
自分の分相応を知り、
それ以上を望まないことが豊かに生きるということ。
周りと自分を比較し、
それに追いつき追い越そうとする限り、
際限がないため永久に幸せにはなれない


補足:
上記は、某新聞社に頼まれたため
書いた原稿の一つ。