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現代パレスチナ編の目次

アメリカのネオコンの失敗、親米ではなく反米になる中東の民主化
パレスチナの最近の動き、イスラエルによる軍事行動
パレスチナの最近の動き、米国の拒否権発動
パレスチナの最近の動き、和平交渉の停滞、内部の権力争い
パレスチナの最近の動き、国としての承認
パレスチナの最近の動き、パレスチナ支援船の拿捕事件
パレスチナの最近の動き、2011年の中東民主化ドミノ
日本の支援
JICA専門家(キリスト教徒)の滞在経験
難民、国内避難民
パレスチナの開発の遅れ、貧困の状況など
イスラエルの豊かさ
芸術による和平の試み
文化
有名なパレスチナ人
有名なユダヤ人
その他、イスラエルに関する情報
その他の、ユダヤに関する情報
哲学


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アメリカのネオコンの失敗、親米ではなく反米になる中東の民主化

ネオコンは民主化の名の元2003年イラクに親米政権を作り反米のイラン・シリアに民主化ドミノを起こそうとした。だがそれは起きず反米感情が高まった。2011年独裁政権への不満からデモが起き親米のエジプトで政変。反米感情が高まった中東で民主化が起きると反米政権になる可能性。歴史の皮肉か

ブッシュ政権でイラク戦争などを主導したネオコンだったが、イラクの状況悪化とともに政権の内外で影響力を減少。右派のユダヤ系のロビー団体、米国イスラエル公共問題研究委員会(AIPAC)は力を失い、中東問題に関してより穏健な「J Street」というロビー団体が2008年創設された。

J Street(The political home for pro-Israel, pro-peace Americans、親イスラエルで平和を愛するアメリカ人のための政治的活動場所)。2008年に創設。非営利のリベラルな啓発団体。 http://jstreet.org/

アメリカのメリーランド大学などが中東・北アフリカ6カ国で実施した世論調査で、「イランの核兵器保有が中東にとって好ましい」と答えた人が57%と半数を超え、「オバマ政権の中東政策全般について失望した」も63%。理由は、1)アフガニスタンの治安回復の失敗と、2)イスラエル核問題の棚上げ


パレスチナの最近の動き、イスラエルによる軍事行動

イスラエル軍は2008年12月末パレスチナ自治区ガザ地区へ軍事侵攻。5千戸ともされる破壊住宅のうち再建されたのは百戸以下。多くの住民が半壊家屋で暮らす。住宅の再建が進まない理由はイスラエルが07年6月からガザを封鎖し建設資材の搬入を認めていないため。「ハマスが戦闘能力を高める」と

イスラエル軍は、2010年12月、パレスチナ自治区ガザ中部のデイルアルバラ地区近郊を空爆。ガザからの情報によると、パレスチナ武装勢力の5人が死亡。国際テロ組織アルカイダに共鳴する組織のメンバーとみられる。軍報道官は「イスラエルに向けロケット弾を発射しようとしていたので攻撃した」


パレスチナの最近の動き、米国の拒否権発動

アラブ諸国が提出したイスラエル入植活動をめぐる非難決議案をめぐり、国連安全保障理事会は2011年2月18日、安保理メンバー15カ国中14カ国が賛成したものの、米国が拒否権を発動、同決議案は廃案となった。オバマ政権発足後、米国が常任理事国の特権である拒否権を発動したのは初めて。

国際連合・安全保障理事会・常任理事国の拒否権の発動回数。1)ソ連・ロシア124回(ロシアとして4回)。2)アメリカ83回(対イスラエル非難に対し38回)。3)イギリス32回。4)フランス18回。5)中華民國・中華人民共和国7回(後者としては6回)。中国より米国の方が十倍以上多い

イスラエル・パレスチナ直接和平交渉は2010年9月に再開し1年以内の成立を目指していたが占領地で進めるユダヤ人入植活動をめぐる対立から交渉は早々に頓挫。2011年2月には、入植活動を非難する国連安全保障理事会の決議案に理事国15カ国のうち米国以外の14カ国が賛成。米国は拒否権発動

国連安全保障理事会で、イスラエルによる入植活動を「違法」と非難する決議案に米国が拒否権を発動したことに対し、パレスチナ自治政府のアブルデイナ報道官は2011年2月、「世界各国がイスラエルの入植の違法性を指摘する中、米国の姿勢は遺憾だ。和平交渉を進める上で障害になる」と述べた。

国連安全保障理事会で2010年2月イスラエルのユダヤ人入植非難決議案に米国が拒否権を行使したことについて複数のパレスチナ解放機構(PLO)幹部は「もはやオバマ政権に期待しない」と。米国が仲介し頓挫したままの対イスラエル和平交渉とは別に、パレスチナの国家承認を独自に求めていく方針。


パレスチナの最近の動き、和平交渉の停滞、内部の権力争い

パレスチナ和平交渉を支援する米国、国連など4者の代表が2011年3月上旬、エルサレムで会合を開き、イスラエル政府がその場で暫定和平合意に向けた新提案を提示。パレスチナ国家の暫定的な国境画定などが含まれる模様だが、最終和平合意の先送りを恐れるパレスチナ側は提案に反対するとみられる。

イスラエルとの和平を担当するパレスチナ解放機構のエラカート交渉局長が2011年2月、辞表提出。アルジャジーラが1月パレスチナ側から流出した内部文書を番組で暴露。このため引責辞任。エラカートはパレスチナとイスラエルが互いの存在を認めた1993年のオスロ合意から交渉役を担ってきた人。

パレスチナ解放機構(PLO)高官は2011年2月、パレスチナ自治政府が近い将来に議長選と評議会(議会)選を実施する方針。9月ごろに実施。両選挙は2010年1月に実施予定だったがパレスチナの内部分裂が原因で延期。アッバス議長は議長選への不出馬を表明。パレスチナ内部での権力争いが激化


パレスチナの最近の動き、国としての承認

パレスチナ自治政府のアッバス議長はチリのピニェラ大統領との会談で2011年3月「イスラエルはパレスチナへの占領をやめるべきだ。パレスチナは独立国として国連に加盟する必要がある。主権国家として国連に加盟することは、アメリカのオバマ大統領が2010年の国連総会で約束したことでもある」

パレスチナ自治政府は2011年2月、キリストの聖誕地であるベツレヘムの聖誕教会を世界遺産として登録しようとユネスコに申請。世界遺産の登録は国家であることが条件となっており、自治政府であるパレスチナにとって初の試み。デイベス観光相は「国家を樹立する計画の一部」。ユネスコの判断に注目


パレスチナの最近の動き、パレスチナ支援船の拿捕事件

パレスチナの人々に(医療物資などの)支援物資を届けようとした市民団体の人々が地中海でイスラエル軍に拘束された。世界各地から集まったボランティアの人々600人が依然拘束。少なくとも10名以上が殺された。「決して許される行為ではない」と世界中の人々が非難。しかしアメリカは同盟国を養護

イスラエルがパレスチナ支援船に乗っていた人道的市民団体600名を拉致し10名以上を殺した問題に対し、トルコ外相などが国連安保理に提訴。安保理は緊急理事会を開き「遺憾に思う」との議長声明を出した。アメリカが養護したため、このように弱めの声明になり、さらに「事実関係の解明が先」と主張

イスラエルがパレスチナへ人道支援する人々数百人を拘束し10名前後を殺害した問題に対し、イスラエル首相は「正当防衛だ。決して謝罪しない」と明言。パレスチナのガザ地区は2007年から交易が封鎖されており、人道支援団体の物資だけが搬入できた。今回それも不可能になったので困窮するのが確実

2010年5月パレスチナへ向かう人道援助団体の船団がイスラエル軍に急襲され数百人が拘束、十人が殺害。この中に多くのトルコ人も。トルコ外相はイスラエルが謝罪しなければ外交関係を断絶すると警告。が、イスラエルは謝罪する意志はない。トルコはアラブ諸国で唯一イスラエルを支援する国だったが

トルコとイスラエルは、ともにアメリカと軍事同盟を結んでいる国。しかしパレスチナ支援船の拿捕事件で両国は対立。アメリカにとって両国は、イラク・アフガニスタンの治安を安定化させるための重要な軍事・外交的な拠点のはず。オバマ大統領は、イスラエルのネタニヤフ首相に働きかけ和解をさせる方向

先日パレスチナ支援船に乗っていたトルコ人の人道支援活動家9人がイスラエル軍に射殺された件で、トルコがイスラエルに再三、謝罪を要求している。が、イスラエルは応じない。トルコは、イスラム教徒が多い国だが「政教分離」を掲げ、イスラエルとも友好的だったが、今回の結果いかんによっては断交へ

イスラエルは核兵器を持っているが、それだけでなく大規模な軍需産業もあり、戦闘機などを製造している。具体的には、イスラエル・エアロスペース・インダストリーズなどの会社が、戦闘機・ミサイルなどを製造。近隣のトルコなどにも製品を輸出していた。しかし今回の外交悪化でトルコとの貿易は途絶か


パレスチナの最近の動き、2011年の中東民主化ドミノ

エジプトは経済的に北アフリカの大国。ムバラクの方針で親米派。イスラムの台頭を恐れ選挙で対立候補を妨害し政権を維持。この体制が崩れたため一気にイスラム化か。アルカイダの流入。テロの続発。米国の中東への影響力は低下。エジプトは米国に協力しパレスチナ問題の解決に努力してきた国でもあった

イスラエルで2011年2月ベニー・ガンツ前副参謀総長が、軍の新参謀総長に就任。彼は、アラブ諸国の中で数少ない友好国、エジプトのムバラク大統領が反政権デモで辞任を余儀なくされたことを懸念。特にエジプトが管理する海上航行の要所スエズ運河や、シナイ半島方面に関する軍事戦略の見直しが急務

米シンクタンク「ワシントン近東政策研究所」は2011年2月エジプト国内で世論調査。次期大統領にふさわしい人物として同国の元外相でアラブ連盟のムーサ事務局長が26%と首位。イスラエル批判などで人気。ノーベル平和賞受賞者の国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ前事務局長は3%と低迷

エジプト次期大統領候補は、元エジプト外相でアラブ連盟事務局長アムロ・ムーサ。イスラエルに対する歯切れのいい批判やアラブの大義を掲げる言動は国民に人気。2010年チュニジアでの日本・アラブ経済フォーラムで中心的役割。「民主主義とは国民一人一人の投票により指導者が選ばれるもの」と発言

ムバラク大統領の辞任に伴い、全権を受け継いだエジプト軍最高評議会は、2011年2月中旬、現内閣を暫定内閣として機能させ、全ての国際条約を順守すると発表。イスラエル、アメリカなどとの友好関係は、これまで通り維持することを示し、国際社会が抱く中東地域の不安定化への懸念を払拭する狙いか

エジプト・ムバラク政権崩壊の影響だが、「(野党勢力の)ムスリム同胞団が政権を取ったところでイスラエル、アメリカ、欧州、日本などとの外交関係はそれほど変わらない。シリアやアルジェリアでは政権側の取り締まりがさらに強化され、民主化の実現は容易ではない。」 東京外国語大学・飯塚正人教授

エジプト情報省から入手した資料の情報として、2005年のエジプトからイスラエルへの天然ガス輸出契約に際して、独裁批判で辞任したムバラク前大統領の長男アラーと次男ガマルらがイスラエルから巨額の仲介料を得ていた。25億ドルで結ばれた契約について、ガマルは仲介料5%、アラーらが2.5%

エジプト情勢をめぐりオバマ米大統領は、トルコ、イスラエル、サウジアラビア、英国の首脳と2011年1月、電話で会談し「エジプト国民の願望に応じる新政府への秩序ある移行」を支持。30年にわたって支えてきたエジプトのムバラク政権と距離を置き包括的な新政権づくりを後押しする方針をとった。

イラン軍の艦船2隻が2011年2月22日スエズ運河を通過し地中海に入った。イラン軍艦船が同運河を通過するのは、1979年のイラン革命以来、初めて。イランと敵対するイスラエルは警戒態勢。スエズ運河を軍艦船が通航するためには、エジプト国防省の承認が必要。政変でイスラム寄りになったか?

イランのアフマディネジャド大統領は2011年2月イスラム革命32周年記念式典でエジプトのデモについて「新たな中東が間もなく出現する」と述べ親米のムバラク政権崩壊に期待。1979年2月イランでイスラム革命が起きた直後の3月エジプトはイスラエルと平和条約。イランは反発しエジプトと断交


日本の支援

外務省、パレスチナ暫定自治政府に対するノン・プロジェクト無償資金協力、2010年。10億円。経済社会開発努力の推進に寄与する目的。パレスチナ自治区において必要とされる物資を購入する代金の支払いのために使用。2000年9月以降の度重なる衝突によって様々な社会・経済インフラが破壊。

ノン・プロジェクト無償資金協力(ノンプロ無償)とは、貧困削減などの経済社会改革を実施している開発途上国を支援するため、国外からの資機材などの購入のための資金を供与する無償資金協力。支援決定時に特定のプロジェクト(学校を建てるなど)が想定されていないため、ノン・プロジェクトと呼称。

外務省、日・パレスチナ首脳会談、2010年11月。菅総理は訪日中のファイヤード・パレスチナ自治政府首相と会談。パレスチナの国家建設努力を引き続き支援していく旨表明し,2011年度は、約1億ドルの支援を実施する目途である旨表明 http://bit.ly/hFf2MA

外務省、ファイヤード・パレスチナ自治政府首相の訪日。2010年11月。1)イスラエルとパレスチナが平和裡に共存する二国家解決を支持。2)本年度は,約1億ドルの支援を実施。3)地域協力モデルとして,「平和と繁栄の回廊」構想を、パレスチナ自治政府,イスラエル,ヨルダンの協力で進める。

外務省、イスラエルによるガザ地区からの輸出拡大に関する決定について。2010年12月。イスラエル安全保障閣議において,ガザ地区住民の負担緩和を目的として,ガザ地区からの輸出拡大の促進を目的とする追加的な基準を承認した。今後,家具,農産品及び軽工業品がガザ地区から輸出される見通し。

前原誠司外相は2010年12月チュニジアで、イスラエルとパレスチナの和平交渉について「東エルサレムを含む(イスラエルの)入植活動の完全凍結を求める。直接交渉が中断している状況を憂慮しており、国際社会が問題解決のために努力を倍加する必要」。第2回日本・アラブ経済フォーラムの開会式で

第2回日本・アラブ経済フォーラムの概要。1)インフラ整備への日本の先進技術活用の促進。2)JICAは毎年アラブ諸国から4千人の研修員を受け入れ。日本で学ぶアラブ人留学生は過去7年間で70%増加。人材育成に貢献。3)アラブ諸国間の貿易自由化。4)イスラエルの入植活動の完全凍結を要求

NPO法人柔道教育ソリダリティー主催事業「イスラエル・パレスチナ少年柔道チーム招へい事業」への外務省の協力、2010年12月。17日から29日まで,同NPO法人(山下泰裕理事長)は,イスラエル,パレスチナの少年柔道チームを日本に招待 http://bit.ly/g49rZa

外務省、ゴラン高原国際平和協力隊の派遣延長2011年1月。国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)への自衛隊派遣期間を6か月延長。UNDOFはイスラエルとシリアとの間の停戦監視等のため両国間の和平交渉における中心的な課題であるゴラン高原に展開 http://bit.ly/ewhEy0

国連ミッションへの軍事要員・警察要員の派遣状況(PKO等、G8諸国及び近隣アジア諸国、2011年まで) 1)パキスタン10672、2)バングラデシュ10380、3)インド8680、4)ナイジェリア5873、5)エジプト5404、15)中国2038、47)日本268、68)米国98

外務省、パレスチナ自治区に対する環境・気候変動対策無償資金協力「ジェリコ市水環境改善・有効活用計画」2011年3月26億5,000万円。汚水の滞留が深刻な問題となっている渓谷において資源循環型の下水処理施設を建設しその処理水を灌漑の水源に http://bit.ly/dXItSV


JICA専門家(キリスト教徒)の滞在経験

「被抑圧者としてイスラエルのアラブ人はユダヤ人から差別され搾取されていると思っている。そのアラブ人はイスラエルではさらに低い序列となるアジア人種を見つけると迫害する。『されて嫌なことは他者にしない』というのは極めて限られた国や地域にだけ存在する常識だった」黒田一敬、JICA専門家

「カトリック教徒である私に対しイスラエルのユダヤ教徒たちは、つばを吐き、私の妻に『くそくらえ』と言った。アラブ系イスラム教徒はビンを投げてくる。そんな愚痴を言っていた私に対し神父様は、『イエス様がいた場所でイエス様がされた目に遭えるなんて幸運ですよ』と」 黒田一敬、JICA専門家

「望むと望まざるとに関わらず兵隊に行かねばならない国、ユダヤ人入植者が世界中からやってくる国、針ねずみのように隣接国家群からの攻撃への危機意識を煽っていないと国を存続できないと思っている政治家のいる国、これほど違う境遇を日本人が簡単に良いとか悪いとかを決めつけられない」 黒田一敬

「外国人である私の顔を見ると『俺たちを憎むんだろ、悪者扱いだろ。フン、わかってたまるか俺たちの気持ちが。ガザの人道支援だと!自己満足の偽善者どもめ!』とからんでくる。しかし少数だが、日本の支援について、『我々がやらなければならないことを日本人がしてくれてありがとう』と」 黒田一敬

「パレスチナを去る時、親しくしていた人から、こう言われた。『君がパレスチナを離れても、日本で、日本の問題と戦ってくれて、時々祈ってくれて、そして君の家族を大切にして、周囲の人や出来事を大切にしてくれたら、君はパレスチナを去っても、我々とともにあるよ』」 黒田一敬 、JICA専門家


難民、国内避難民

難民(2009年末、UNHCR)。1)パレスチナ476.7万人、2)アフガニスタン288.7万人、3)イラク178.5万人、4)ソマリア67.8万人、5)45.6万人、6)ミャンマー40.7万人、7)コロンビア39.0万人、8)スーダン36.8万人、9)ベトナム、10)エリトリア

世界の難民(UNHCR、2008年)は、1)パレスチナ472万、2)イラク460万、3)コロンビア343万、4)アフガニスタン337万、5)コンゴ民主共和国192万、6)ソマリア186万、7)スーダン173万、8)ウガンダ86万、9)コートジボワール71万、10)スリランカ65万


パレスチナの開発の遅れ、貧困の状況など

人間開発指数(HDI、2010年)が計算できたのは169カ国。HDIを計算することができない国や地域は25。HDIの4要素のうち、一人当たりGNIが計算できない国や地域は、キューバ、イラク、北朝鮮、マーシャル諸島、モナコ、ナウル、パレスチナ、パラウ、サンマリノ、ソマリア、ツバル

中東は水不足が深刻化。ヨルダン川やヤルムク川などの主要河川の水量は過去50年で大幅に減少。ユーフラテス川が干ばつで干上がる場合があることも予測され、死海は2050年には小さな湖に。これらの河川の下流に位置するイスラエル、ヨルダン、パレスチナ自治区はそれぞれ5億〜7億m3の水が不足

パレスチナ自治区は、1)イスラエルの東にある、ヨルダン川西岸地区と、2)イスラエルの西にある、ガザ地区に分かれている。この二つは、文化・風習もかなり違う。1)の方は隣りのヨルダンから近代文明が流入するため、女性もある程度開放的。2)の方は非常に保守的で、女性も旧来のイスラム型生活

パレスチナ自治区のガザの人々が困窮。もともと2007年以降イスラエルは人と物資の流通を封鎖していた。アムネスティインターナショナルの発表によれば、ガザ地区では住民の8割以上が援助物資依存して生活。水の供給は1日1時間だけ。今回その支援物資を運ぶ援助団体が拿捕されたので、もはや・・


イスラエルの豊かさ

人間開発指数(HDI、2010)高い順に、1)ノルウェー、2)オーストラリア、3)ニュージーランド、4)米国、5)アイルランド、6)リヒテンシュタイン、7)オランダ、8)カナダ、9)スウェーデン、10)ドイツ、11)日本、12)韓国、13)スイス、14)フランス、15)イスラエル

出生時平均余命(平均寿命、UNDP2007)は、高い順に、日本82.7、香港82.2、アイスランド81.7、スイス81.7、オーストラリア81.4、イタリア81.1、フランス81.0、スウェーデン80.8、スペイン80.7、イスラエル80.7、カナダ80.6、ノルウェイ80.5


芸術による和平の試み

「人は昔から、絶望から逃れるための、『避難所』を必要としてきた。それは時に、歌であり、詩であり、音楽であり、本である。」 ロマン・ギャリー(1914-80年)。ソ連領リトアニア、ユダヤ人集落で誕生。1915年ユダヤ人収容所に。27年フランスへ移住。45年「ヨーロッパ風教育」を著作

「イスラエルとパレスチナの問題について心を痛めてきました。私は音楽には何かを変える力があると信じています。敵対する相手の民族の歌を歌えば、その人たちを爆撃することは、きっとできなくなります。私が家で、肘掛け椅子に座りながら政治家の努力が足りないと批判しても、何の役にも立ちません」

イスラエルとパレスチナの双方と友好的なフランスが仲介しユダヤ人とパレスチナ人の音楽家による合同コンサートが計画。ユダヤ人がパレスチナの歌を歌い、アラブ人がイスラエルの歌を歌うという平和への企画。だが政治の話をしてはいけないと事前に決めていたのに一人がそれを行い以後双方の不満が爆発


文化

Vサイン(ピースサイン)。1)1337年からの英仏の百年戦争で英軍が仏軍を挑発した行為。2)第二次世界大戦中、英首相チャーチルが勝利への意欲をみせたVictoryの頭文字。3)イスラエルでは敵対するパレスチナのアラファト議長がVサインが好きでそれを繰り返したため、Vサインはご法度

映画『442』がアメリカで公開。第二次世界大戦中アメリカ軍の中に、日系アメリカ人2世と3世で編成された部隊があった。それが第442連隊。敵国・日本の血を引くため「敵性外国人」とみなされ偏見にあうもヨーロッパでドイツ軍相手に勇猛に戦い勝利しユダヤ人収容所を解放。すずきじゅんいち監督


有名なパレスチナ人

「状況がどんなに困難に見えても、必ず別の道はある。」 エドワード・サイード(1935ー2003年)。パレスチナ系アメリカ人の文学研究者。キリスト教徒のパレスチナ人としてエルサレムで生。米国へ移住しハーバードで博士取得。パレスチナ民族評議会の一員だったがオスロ合意でアラファトと決裂

「パレスチナは存在しない。もし存在するとすれば、記憶としてであり、より重要なことだが、アイディア、政治的経験、人間的経験としてであり、さらには持続する民衆の意志の行為としてである。」 エドワード・サイード 「この世界に希望をもつためには、批判し続けることこそが必要だ。」


有名なユダヤ人

「学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるかを思い知らされる。自分の無知に気付けば気付くほど、よりいっそう学びたくなる。」 アルベルト・アインシュタイン(1879-1955年) 「私は頭が良いわけではない。ただ人よりも長い時間、問題と向き合うようにしているだけである。」

「学校で学んだことを、一切忘れてしまった時になお残っているもの、それこそ教育だ。」 アルベルト・アインシュタイン(1879-1955年) 「過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望を持つ。大切なことは、何も疑問を持たない状態に、陥らないようにすることである。」

「人生にはたった二つの生き方があるだけだ。一つは奇跡などないかのような生き方、もうひとつは、まるですべてが奇跡であるかのような生き方だ。」 アルベルト・アインシュタイン(1879-1955年) 「無限なものは二つあります。宇宙と人間の愚かさ。前者については断言できませんが。」

「世界の歴史は進歩するだけ進歩し、その間に幾度か戦争が繰り返されますが、最後に戦いに疲れる時が来ます。その時人類は世界を真の平和へと導いてくれる者を探し出さなければなりません。その世界を導く者は武力や金の力ではなくあらゆる国の歴史を抜き越えた尊い者」 アルバート・アインシュタイン

「蛙の卵が池からなくならないのと同様に、アイデアは決して枯渇することはない。」 ピーター・F・ドラッカー(1909-2005年)は、オーストリア・ウィーン生まれのユダヤ系経営学者・社会学者。「マネジメント」(management)の発明者。著書に『すでに起こった未来』など多数。

経営学のP・ドラッカーだけではなく、マーケティングのフィリップ・コトラー、競争戦略のマイケル・ポーターもCSRを啓発。ドラッカー:社会責任の真髄は、知りながら害をなすな。コトラー:CSRは他ブランドと差異化できる有効なカード。ポーター:企業をどれだけ社会化できるかが生き残りの条件


その他、イスラエルに関する情報

2010年11月、国連総会第3 委員会・北朝鮮人権状況(拉致等の非難)決議の共同提案国・52カ国。これを見ると、日本と諸外国との外交関係の一部がわかる。ミクロネシア、パラオ、韓国,サモア、ツバル,バヌアツ,豪州,ニュージーランド、欧州諸国、イスラエル、トルコ

コンゴ民主共和国のタンタル鉱石の主要な鉱床はキヴ及びマニエマ州。これらはウガンダとルワンダが支援する2つの反乱派が支配下に置いている部分。占領軍は採掘に独占制を導入し代理人(ルワンダの代理人はSomigl社)に譲渡。一方キンシャサ政府はイスラエルのダン・ゲルトラー社に独占権を授与

テルアビブ地裁は2010年末、部下への強姦などの罪に問われたイスラエルの前大統領カツァブ被告(65)に対し、有罪の評決。カツァブ被告は、観光相だった98年当時に部下の女性を2回にわたって強姦し、大統領だった2003年と05年にも公邸の女性職員2人に抱きつくなどの性的嫌がらせをした

「鉄の女」。1)マーガレット・サッチャー(イギリス首相)、2)インディラ・ガンディー(インド首相)、3)ゴルダ・メイア(イスラエル首相)、4)ユージェニア・チャールズ(ドミニカ首相)、5)エレン・ジョンソン・サーリーフ(リベリア大統領)、6)ジルマ・ルセフ(ブラジル大統領)、など

産業制御システムを乗っ取る新しいコンピューターウイルス「スタクスネット」が、国家が関与するサイバー攻撃の一環として開発。ニューヨーク・タイムズはイランのウラン濃縮を妨害する狙いで、イスラエルがスタクスネットの試験を行っていたと報じた。開発には米国も協力。産業制御システムの乗っ取り

主要国のHIV感染者の入国規制。1)重度の制限:中国(改訂中)、アメリカ(改訂中)、シンガポール、カタール。2)軽度の制限:韓国、台湾、モンゴル、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエル、UAE、イエメン、エジプト、モロッコ、ロシア、ノルウェー、カナダ、キューバ

シオニスト政権イスラエルの「市民の抗議の弾圧を専門としたグループ」がカダフィ政権を支援するため2011年3月リビア入り。目的は「カダフィ政権が反政府軍の手に落ちた都市を再び制圧するのを支援すること」。カダフィ大佐とその息子イスラームが政権を存続させるためイスラエルに支援を要請した


その他の、ユダヤに関する情報

共産主義とは資本家的私的所有の廃絶を目指す思想及び体制。1)キリスト教共産主義。イエスが所属していたユダヤ教エッセネ派では財産が共有。2)科学的社会主義。カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスが共産主義思想を体系化。3)十月革命。ウラジーミル・レーニンが1917年ロシアで革命

サントメ・プリンシペはアフリカ大陸の西、ギニア湾に浮かぶサントメ島、プリンシペ島などからなる島国。無人島だったが1470年にポルトガルが上陸、ポルトガルからユダヤ系住民の流刑地として使用。一方、奴隷貿易の中継基地にも。はじめサトウキビのちにカカオ栽培。1975年ポルトガルより独立


哲学

「ユダヤ教」はユダヤ人だけが楽園に行けるという『選民思想』。このため多くの民族から嫌われた。しかしユダヤ人虐殺したナチスも「アーリア人至上主義」という選民思想。振り返って見れば我々は「人権」という言葉で「人類みな平等」などと言っているが人間以外の生物を下に見ている選民思想なのかも

人権とは、1)トーマス・ホッブズの唱えた社会契約説で聖書の楽園(原始社会)において自然に存在した権利(『自然権』)である、生命権と自由権。2)国によって保障される『基本的人権』。幸福追求権などの包括的基本権、思想・表現の自由などの自由権、法の下の平等 、労働基本権などの社会権など

「人権」などというものは無い。「毛の無い猿」が作った妄想だ。増え続け、50年後に百億を超える数の猿が地球を喰い尽くした時、水・食糧・電気が足りなくなり、一気に大半の猿が死ぬ。そこでようやく気付くのだろう。必要なものは、人権ではなく、他の生物たちと共存する、「生命権」だったのだと。

人間とは、どこまでを「自分と同じ仲間」とみなすかで行動が変化する動物。自分だけが豊かなら良いか?家族もか?友達までか?同じ民族あるいは同じ国までにする?同じ人間までか?それとも同じ生き物?あるいはそれすらもとりはらって、この宇宙に住む「同じ存在」として、ひたすら共存を望むべきか?

「私には夢があります。それは、全ての生物にとっての『持続可能な世界』を作ること。そのために、1)人間の数(人口)を適正な範囲に抑えること。2)経済活動による資源の減少と廃棄物の生成を、原則禁止にすること。3)全ての生物に人権のような『生命権』を認めること」 宇宙船地球号・山本敏晴