.

国連、JICAだけが国際協力ではない。
社会企業(ソーシャル・アントレプレナー)の道もある。

NPO法人・宇宙船地球号のボランティア・スタッフとして
「企業の社会的責任(CSR)ランキング」の仕事などをしてくれた
『ぱぴ』さん(ニックネーム)が、
いよいよ、海外でのNGOインターンから、
大学院修士の取得に動き出した。

国連JPO試験を始め、
まずは専門性(の証明)を身に着けないと
話にならないからだ。

海外への出発を直前に控えた彼女に、
例によって、インタビューしてみた。


なお、
このインタビューが行われたのは、
奇しくも(くしくも)
2011年3月11日の
午後2時から3時半まで。

すなわち、
あの東日本大震災で揺れている中で
このインタビューは収録されたのである。


・・・
・・・

目次:(ブログ上では、二つの記事に分かれています。)


その1

『はぴ』さんの、だいたいの経歴について
近況報告、NGOでアフリカへ
国連JPO試験に受かった『テツ』さんとの出会いでフランス大学院へ
フランス大学院入学願書、パーソナル・ステートメント
過去の職歴。会社を3回、辞めた理由。


その2

国際協力に興味を持った理由と、生い立ち
大学を経営学部にした理由は?
趣味は、ソーシャル・ダンス
就職の繰り返しの詳細な理由と、国際協力への関心
フランスの大学院の学費と生活費などの捻出は?
将来の夢、『ネット上での金融』で、途上国を開発する!
目標の一つ、国連JPO試験
プライベートは?、彼氏、結婚、出産は?
「はぴ」さんから皆さんへのメッセージ


・・・
・・・

『はぴ』さんの、だいたいの経歴について


山本 最初に私の方で、
   はぴさんの簡単な経歴を喋ってしまいます。

   現在31歳の女性。

   愛知県出身。
   中学高校時代まで地元で過ごした。

   以後は、親元を離れ、
   K大学の経営学部経営学科へ。
   で、そこを卒業。

   ここから、職歴となるが、
   転職を繰り返しているため、
   キャリアとしては、けっこうバラバラな印象。

   入社した会社を時系列で書くと、
   1.人材派遣のR社で、スタッフ派遣の営業。
   2.ネット・オークションY社の子会社で事業立ち上げ。
   3.大手M銀行でネット・バンキング

   (詳細は、後述。)

   3番目の会社の時、うちの団体、
   NPO法人・宇宙船地球号の
   「企業の社会的責任(CSR)ランキング」の
   調査活動にボランティア・スタッフとして参加。

参考:
CSRランキング・2010年版
http://www.ets-org.jp/csr2010/

   この活動期間中に、私からの紹介で、
   やはり、うちのボランティア・スタッフの一人で、
   既に国連JPO試験に合格している
   「テツ」さんの話を聞き、いろいろ刺激を受ける。

参考;
テツさんのインタビューは既に山本敏晴のブログに掲載。
(その1〜その6まで、6回にわたる連載だった。)
国連JPOに合格し、WFPへ派遣される30歳からアドバイス_1 9937字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65466619.html

   その後、大手銀行を退社。

   途上国に派遣される可能性のある、
   某NGOのボランティア・スタッフとなり、
   2011年春から、アフリカのU国に2か月、派遣される予定。

   また、フランスの大学院、三つに応募し、
   そのうちの一つに合格したので、
   上記のNGO活動が終わった後、
   フランスの大学院に行くことが決まっている。

参考:
NGO: non-government organization
非政府組織。法人格を持っていない団体も多い。
その場合、国や地方自治体など、どこにも登録されていない。
このNGOの中の一部が、以下のNPO法人格を取得している。

参考:
NPO: non-profit oragnization
特定非営利活動法人。法人格を必ず持つ。
国の内閣府か都道府県に登録され、
活動状況と年間収支の報告が義務付けられている。
なお、
日本にあるNGOは、約100万団体と言われており、
そのうちの約4万(4%)がNPO法人格を取得している。

   余談かもしれないが、
   彼女の趣味は、ソーシャル・ダンス。
   彼女自身が長身なので、男性パートナーを選ぶ。
   が、
   腕前はかなりのもので、ネットで彼女の本名を検索すると
   いろいろな大会で入賞している。

参考;
踊る国連職員、ダンス・マイクロファイナンス?
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65414570.html


・・・

近況報告、NGOでアフリカへ


山本 NPO、NGOで途上国の現地に、
   (経験のないボランティアスタッフを)
   一定期間、行かせてくれる所は少ないんですが…

はぴ そうですね。

山本 最近、私のツイッタ―でも、その情報を流すようにしていますが、
   あなたの「ウガンダ」に行く応募事例はどこで見つけましたか?

はぴ 全くの偶然でして、
   (フランスの)大学院を目指す際に、
   (関西の)大学時代のゼミの担当の教授に
   推薦状を書いてもらいたいと思ってたんです。

参考;
欧米の大学院に入学願書を提出する際に
2〜4通の「推薦状」が必要となる。
大学の講師、職場の上司、援助団体の上司などから。

   (その教授が)MBA学を(担当)していたので、
   (ついでに、その時)その授業に参加させていただいたんですね。

参考:
MBA: Master of Business Administration
経営学修士

   その授業の中にいたMBA生の中の一人が、
   アフリカ支援に関わるようなNPOを神戸の方でしていまして、
   その関係で(そのNGOの)東京のオフィスに、
   そういった方がいると紹介していただいたんですね。

   元々、M銀行に勤めたまま、
   (フランスの)大学院に受かって、
   今年(2011年)の9月から(その大学院に)行ければいいな、
   と思っていたんですね。

   ちょうど去年(2010年)の夏ごろ考えていたんですね。

   一度、ボランティアとか(を)
   単発だったら出来るんじゃないかなと思っていたんですね。
   アフリカの地域だと…

   そのお話を理事の方に、
   ボランティアに応募という形でいったところ
   「もし、3ヶ月くらいボランティアで働いてくれれば
    アフリカに派遣というのも無くはないんだけどね…」
   と話してくださって、
   これは凄いチャンスなんじゃないかと思って、
   銀行辞めて、ここ(NGO)に来るという事をその場で決めました。

山本 客観的に今の話を聞いていると、
   (昔の恩師に、推薦状をもらいに行った時、ついでに)
   MBAの授業を聴講していると、
   たまたまそこにNGOで働いていた人がいて、
   そこの紹介で、
   そうなった(アフリカに派遣されることになった)という訳ですね。

はぴ はい、成り行きです。

山本 分りました。

   そういう行動をしていると、
   途上国に派遣してもらえる(機会が訪れる)ことが(たまに)ある、
   という話ですね。

はぴ そうですね…

   でも、HP(ホームページ)等に大々的に、
   「現地に派遣します」とうたっている訳ではないので…。

   見つけた人ぞ知る…みたいな…。

   結局、私が、
   去年(2010年)の春から大学院に行こうといろんな所を見ていると、
   広報なんかに若干名募集とか記載してあって、
   ここは殺到するんだろうなと分るような求人ばかりで、

   (応募数が多いだろうから、採用されないだろうと)
   あまり魅力を感じず、

   自分のキャリアからして
   (国際協力と関係ないので)
   売りが無いから、

   (採用されるためには)
   もうちょっと良い方法ないかな、
   と思っていた時だったんですね。

山本 知る人ぞ知るみたいなところの方が採用される率高いという訳ですね。

はぴ そうですね。

・・・

国連JPO試験に受かった『テツ』さんとの出会いでフランス大学院へ


山本 以前、私も、はぴさんから
   その種の相談をされた時期があって、
   結果どうしたかと言うと、

   私のブログで以前取り上げた
   「国連JPO試験に合格してWFPに合格した男性、
   『テツ』さんを紹介してほしい」と言われて、

参考:
『テツ』さんへのインタビュー。
国連JPOに合格し、WFPへ派遣される30歳からアドバイス_1 9937字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65466619.html
国連JPOに合格し、WFPへ派遣される30歳からアドバイス_2 11318字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65466620.html
国連JPOに合格し、WFPへ派遣される30歳からアドバイス_3 7486字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65466630.html
国連JPOに合格し、WFPへ派遣される30歳からアドバイス_4 7085字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65466626.html
国連JPOに合格し、WFPへ派遣される30歳からアドバイス_5 7141字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65466629.html
国連JPOに合格し、WFPへ派遣される30歳からアドバイス_6 5867字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65466631.html

   (彼が)うち(NPO法人・宇宙船地球号)で
   ボランティアをしていた事もあって、(はぴさんに)紹介をして、
   その方等のアドバイスで、

   フランスの『パリ政治学院』の、
   公共政策学科に合格したという訳ですね。

参考:
パリ政治学院(SciencePo)
http://www.sciencepo.fr/
フランスでは、かなりの名門校で、
エリート校の一つ。

   ここで修士を取って、
   国際協力を将来やるための最低条件のひとつの、
   大学院修士(マスター)を取るというのが、
   これからの予定ですね。

参考:
はぴさんの場合は、数ある大学院修士の中で、
公共政策学修士(Master of Public Admistlation : MPA)
を取得するコースを選んだ。

   …これに決めた理由は、
   例のWFPの彼の紹介とは別ですか?
   他には考えなかったんですか?

はぴ 他は考えなかったです。
   いろいろアドバイスもしてもらったんですが、
   彼にあったのは去年(2010年)の夏頃かな?

   それまでは開発学を勉強しようかなとか、
   自分の考えもブレていて、
   「修士」ということは決めていたんですが、
   何かをずっと探していたんですね。

   彼(テツさん)からマスター(修士)取りに行くんだったら、
   私の経歴も考慮して、
   社会人経験7年ほどありますし、
   マスターを得ることで、
   開発学とか0から学ぶのもしんどいんじゃないかと…。

   その後、(経歴の中で)目を引くものをという意味では、
   なかなか厳しいんじゃないと…。

参考;
国際協力の世界で、
国連や政府系の機関に、最終的に就職したい場合、
大学院修士(マスター)を持っているのは、あたり前で、
それを取得したからといって必ず就職できるわけではない。
修士をとった後、
将来、国際機関・政府機関に採用されるように、
自分の経歴を、ある程度、「一貫性」のあるものに
統一する必要がある、と言う考え方が主流になっている。
例えば、
大学は、法学部に行き、
女性の権利問題(ジェンダー)に興味を持ち、
大学在学中に、その関係のNGOでボランティアをし、
その後、国際人権法関係の大学院に進学し、
ジェンダー問題の修士論文を書いて修士を取得し、
大学院在学中に、ジェンダー系の国際機関で
インターンを半年程度させてもらい、
その後、2年間、再びジェンダー系NGOの
嘱託スタッフとして勤務した後、
(最終目標となる)
国連JPO試験に応募する、とか、
JICA職員(中途採用)に応募する、
などのように、
なんらかのテーマ(上記の場合はジェンダー)で
自分の経歴を統一しておいた方が、
一般的に言って、就職につながり易いと
言われている。
(一方で、めちゃくちゃな経歴のまま、
 就職に成功した人も、一部だが、存在する。)

   彼の経験から(の話ですが)、
   (彼は)フランスでマスターを取っていて、
   フランス語と言うのが、(彼にとって)
   『フック(きっかけ、重要なこだわり、将来の自分の売り)』
   になっていた、という話をされていて、

   語学でも職歴でも自分で勉強した事でも何でも、
   『ストーリーを描けて』
   せっかく自分が築いた、私だったらビジネスですが、
   そこが『強み』になるような学部を選んだほうがいいんじゃないか、
   と助言していただきました。

参考:
ストーリーとは何のことかと言うと、
最終的に国際機関などに就職をする場合、
面接や小論文で、自分の志望動機を説明しなければならない時に、
自分のこれまでの経歴と過去を、人生観とからめて説明し、
かつ、将来、自分がどのようなことをやりたいのか、
までを、一貫した「ストーリー」として描くことを言う。
例えば、
(前述のジェンダーの話の続きとして書くならば)
自分は幼い頃、母が、苦労しているのを見た。
育児などのため女性は一度、会社を辞めないといけない、
会社で女性は昇進できないと愚痴を聞いた、
子どもが風邪で熱を出すと保育園があずかってくれず
自宅で面倒をみることになるので女性は会社にいけない、
などを聞き、
女性が社会で働く環境の重要性を体験した。
このため、大学でも大学院でもジェンダーの勉強をした。
NGO等で途上国における女性差別の現場もみた。
だから、将来は、
国際労働機関(ILO)に入り、
全ての国において、
女性が自分の能力を職場で発揮できるような環境を整えることに
貢献したい。
などという風に「ストーリー」を作り上げることも
就職のためには、ある時期、必要となるということ。
(実際は、人間は、いろいろなものに興味を持つはずなので、
 理想的なストーリーには関係ない、
 様々な余分な「回り道」をしていることの方が多いはず。
 だが、就職時の面接の時などは、
 そうした余分な部分を省いて説明し、
 かつ、ある意味では、
 自分の理想の過去と、理想の未来を、
 嘘(ウソ)にならない範囲で、
 創作した小説のように滔々(とうとう)と述べる、ということになる。
 私個人は、こうした就職テクニックに頼ることは、基本的に嫌いだが、
 一般論としては、こうした手法を覚えた方が、
 就職できる確率は高いといえる。)
なお、こうした自分の経歴を作りあげる手法は、
就職の時だけでなく、
その前の大学院(修士課程等)へ願書を送る時なども、当然必要となる。

   山本さんにも相談させていただきましたが、
   自分のキャリアに専門性も無ければ、
   余り一貫性もあるようでないような…

   結構自分で悩みだったので…

   じゃあ…
   フランス語を0からやってみようかなって…
   そのフランス語が多少でもできると
   アドバンテージになるという事を、
   その時、彼から教えてもらったので、

   (また、もし)イギリスの開発学とは言っても、
   (それを、最初から学びだす場合)
   今まで(のネット・ビジネス等)とは全く違う分野で
   0ベースでのスタートとなってしまうので、

   それよりは今のビジネスにちょっとでも近いような分野で勉強して、
   かつ、フランス語も多少かじってきましたっていう方が
   ストーリーの展開としては良いんじゃないかなと言う風に思いました。

山本 それは、(将来)あなたを採用する側にとって、
   あなたを採用する理由になると…

はぴ そうですね。
   その時からフランスって行ってみたいって思うようになって…。

   第一希望(として)
   フランスでMBAやMPAコースのある大学院を、色々調べて決めました。

山本 MBAに関しましては、
   インターネット、グーグル等で調べると、
   (MBAを取得できる大学の)ランキングが無数にあって、

   フランスのMBAに関しては私は知らないんですが、
   アメリカでよく(そのランキングが)あるんですが、
   フランスにもMBA(のランキング)はあるんですか?

   有名な学校のサイトが100個くらい出るんですか?

はぴ その点では、フランスのほうはスッキリしていて、
   有名なトップ何校とかを数えても、10何校とかしかない…

山本 アメリカって沢山あるよね。

はぴ そうなんですよね。
   何を基軸にして選んだらいいかわからない…。

   フランスって学費の面でも質の面でも、
   日本で大学を選ぶくらい選びやすい、と思います。

   いわゆる良い学校はここで、
   …中級クラス(はここだ)…とか…

山本 結局、あなたは、
   SciencePo、という大学院に受かったんですよね。

   Political Science(政治科学)のことでしょうね。

   で、(フランスの大学院を)何校受けて何校受かったんですか?

はぴ 1/4です。

山本 4校応募して1校受かったということ?

はぴ そうです。

山本 (SciencePoは)中堅クラス位なんですか?

はぴ トップクラスでして、

山本 トップクラス?

はぴ はい、びっくりしました。

山本 受かっちゃった?

はぴ ラッキーでした。

山本 ・・えーと、
   フランス語の現段階の実力なんですけども  

はぴ Bonjour(ボンジュール、こんにちは)、しか言えないんですけど…

山本 フランスの修士取るなら、フランス語勉強しないと…。

参考:
国際協力系を目指すためのフランス語の認定試験。
1.フランス国民教育省フランス語試験(DELF DALF)
 http://www.calosa.com/delfdalfjp/index.html
2.フランス語能力認定試験 (TEF)
 http://www.ccfj.com/talk/tef/

参考:
国際協力をやりたいならフランス語ができた方がいい理由は、
1)英語はできて当然。
2)JICAの緒方理事長が旧フランス植民地の多い
 「アフリカに力を入れる」と言ってる。
3)国連公用語の六か国語のうちの一つであり、
 国連JPO試験で有利に働く場合がある。
4)日本が主導するTICAD4
 (第4回アフリカ開発会議、2008年5月)で
 日本のODA(政府開発援助)の予算がかなりアフリカに行くことが
 決定されている。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ticad/index_tc4.html

   フランス語の勉強をしたことは無い、という事ですね?

はぴ ただ、良い所があってですね、
   私の行く学部は全部英語で教えてくれるんです。

山本 ああ、そうなんですか?
   (学校は)フランスだけど、英語で教えてくれる…

はぴ 留学生の為の学部のクラスになるので、
   1学年60名くらいで、英語で教えてもらって、
   年間何百時間かはフランス語の授業があって、
   卒業する頃には、
   『なんちゃって(フランス語)』が
   使えるようになってる…(笑)

山本 日常生活でもフランス語使うし、という事で…。

   なんちゃって(フランス語)っていいですね…

はぴ そうなんです…

山本 ともかく、4つ受けて、1校合格して、
   まずは、良かった。

   ところで、合格するためには、いろいろな必要なはずで、
   まずは、推薦状。

   『Recommendation Letter』というのを、
   大学(の恩師など)からもらいましたか?

   あと、英語力に関しては、
   TOEFLとか、英検とか、何か持っているんですか?

はぴ IELTS。
   TOEFLのイギリス版と言われる試験を受けました。

参考:
TOEFL:トーフル、トッフル
Test of English as a Foreign Language
外国人を対象とした、外国語としての英語力のテスト。
アメリカ合衆国のNPOが運営する。
http://www.ets.org/toefl/

参考:
IELTS :アイエルツ
International English Language Testing System
海外留学や研修のために英語力を証明する必要のある人のためのテスト。
http://www.ielts.org/

山本 推薦状はさっき話にでた、K大学の経営学科の教授から
   もらったのですか?

はぴ 計4通いりまして、

   2通はプロフェッショナル、
   ビジネスパーソンと事務職歴側で。

   2通はアカデミック、学校関係ですね。

   私、どこ探しても最大3つくらいだったので、
   4つはちょっとしんどかったですね。

山本 そうでしたか。


・・・

フランス大学院入学願書、パーソナル・ステートメント


山本 ところで、実際の試験はあったんですか?

はぴ 論文だけです。小論文です。
   『パーソナル・ステートメント』、
   「何故(その大学の講義を)受講したいんですか?」
   というのを1000ワードでまとめてだして、
   職務経歴書を出して。

   …それだけですね。

山本 ワード(の書類)で(Eメールに添付して)送るんですか?

はぴ 今、結構進んでまして、
   オンラインのフォームがあってそこに入れると…

山本 じゃあ、ワードなどの他のソフトで制作したものを、
   コピー&ペーストで、貼り付けて送るとか?

はぴ そうです。
   面白い事に推薦状でさえも、
   教授がパソコンで作成してアップロード完了。

山本 その小論文のテーマは…、
   何故(Sciences Po)に応募するのかという動機を聞かれるの?

はぴ そうです、

山本 それだと、何でも書けますよね。
   それが唯一の試験?

はぴ そうですね。

山本 面接は当然なし?

はぴ なしです。

山本 じゃ、向こう(フランス)に行ってないんだ?

はぴ 行ってないです。
   面接あったら受かりません…そんなに喋れませんし…

山本 小論文等において、
   自分をアピールするための就職活動の情報誌などがありますが、
   それらを参考にしましたか?
   それとも自分の考えを書いたんですか?

はぴ 結構まじめにやりました。

   まず『パーソナル・ステートメント』が良くわからなかったので、
   情報誌など、書籍をあさって読んで…。

   だいたい皆こういう事書くんだな…とか参考にして…。

参考:
パーソナル・ステートメント
personal statement : PS
日本語の訳は複数あり、
身上書、自己紹介書、自己評価書、志望理由書、など。
欧米の大学院へ入学したい場合、その願書の一部になるもの。
通常、以下の三つを書く。
1)過去の経歴(学歴・職歴等)と自己紹介
2)大学院で学びたい内容と、その理由。
3)大学院を卒業した後の、将来の計画。
他の応募者よりも目立つ必要があるため、
自分の過去の業績を、具体的に書き、
かつ、ある程度、誇張した表現を使い、
(ウソにならない範囲で)
自分の「売り」を作ることが必要になる。
極端に言えば、自分の「理想の過去」を
脚色して描き、さらにそれらを、
これから大学院在学中に学びたいこと、
さらに卒業後の進路にまで結びつけて、
「作文」をすること。
一般的に、多く使われるのは、学生時代等に、
クラブ活動、ボランティア活動、ゼミ、インターンなどに参加した時に、
自分がどのように「リーダーシップ」を発揮して、
なんらかの計画を策定し、困難を解決し、それを達成したか、などの
功績を具体的に記述するのが、良いとされる。
同様に、意見の対立があった時のコーディネート能力や、
小さな成功体験の積み重ねにより、
現在の自分があることなどを書く例も多い。

   私は転職を何回も繰り返している事もあって、
   (経歴と自分の目標との整合性を理解してもらうことが難しいので)
   自分の経歴に(なんとか)一貫性を持たせて説明をすれば、
   相手に伝わるかなと思いました。

   それを英語で伝えるとなると確かに難しかったんですが…。
   自分なりにまじめに取り組みました。

山本 (あなたの場合)2,3回転職しているとこを、
   相手が納得するように説明する事を、
   (がんばって)英語で書いたという事ですね。

はぴ さらに、何故その大学で勉強したいのかという事まで伝えて、
   留学カウンセラーとも話したんですけども、
   その先(卒後)どういう方向に進むのかという、
   過去と現在と未来まで自分の言葉に直して論じて書きました。

山本 留学アドバイザーと言うのはどこに行くと会えるんですか?

はぴ (海外留学の)斡旋業者にいます。

山本 斡旋業者にいるの…
   あれって、相談するだけなら無料ですよね?

はぴ 無料です。

山本 そういう所に行くと、
   短い時間だけどアドバイスしてくれる人がいて、
   その話の中でも、
   過去と現在と未来との一貫したストーリーの話をしたりするの?

はぴ 短時間ですけどアドバイスしてくれて、
   後は大体、
   (日本でフランス語等を勉強させる)語学学校の話が中心になります。
   そこで(その人の会社・学校が)稼ごうという力関係が働くので…

   あとは、公開セミナーという形で
   パーソナルステートメントについての無料講習を
   4,5セミナーを聞きに行って情報集めたりとか…

山本 分りました。

   私も、留学斡旋業者と語学学校の(複合体の)、
   欧米の大学院に入るための予備校っていうのが
   渋谷や新宿等にいっぱいあって、
   そこで、
   国際協力関係に興味のある人のためのセミナーの講師を
   頼まれてやったことがあります。

   ところで、
   パーソナルステートメントとは、
   具体的には、何を書くと認識していますか?

はぴ 一般論としては、
   「私は、将来こうなる為には、あなたの学校が必要です」
   という事をイントロダクションとして、
   次にどういう事をどこでしてきたのかという事、
   何をどう考えているのか、等です。

山本 それは、学歴、職歴?

はぴ 両方ですね。
   大体、大学院に来られる方は職歴が少ない方が多いので、
   あと、
   学生の場合は、どういう事を学んできたかとか、
   インターシップ活動など、
   私たち(社会人)でいう職歴にあたるところです。

   それを半分ぐらい書いて、
   次にあなたの大学に行ったら、こんな事をしたいです、
   と述べるんです。

   自分はこんなテーマを持っていて、
   それはこの教科にマッチしますと。

   そういった説明をする訳ですね。

   卒業したらこういった事をしたいですと、
   始めの段落に戻るわけですね。

   ここが重要なんですけども、そこで、
   『何故あなたの大学を数ある中から選んだのか』、
   という事を3つ位書くんです…

   そして…という訳でよろしく…と締めくくる。

山本 実際は4つの学校があるわけだから、
   最後のあなたの学校を選んだ訳は
   その学校に合わせて変えるんだよね。

   例えば講義内容や、講師に有名な人がいるとか、
   国連のアドバイザーやってる人がいるとか、
   そういう人見つけて書くという事ですかね…?

はぴ そうですね。
   (実は)落ちちゃった3つはフランスではないんですね。

   何故受けたのかと言うと、
   それぞれの大学が提携してまして、
   1年目はこっちだけど、
   2年目はあっちいけるよとか、色々プログラムがあって、
   最後はフランスの所へ収斂(しゅうれん)していけばいいかなって…。

   始めはサテライト(衛星校)の所を受けたんですけど、
   受けたいモチベーション(動機)が
   (パーソナル・ステートメントの)最後の所(で)、
   無かったので、弱かったですね。

・・・

過去の職歴。会社を3回、辞めた理由。


山本 細かい事を聞きますと、会社3つ行かれてまして、
   簡単に言うと、
   1.人材派遣会社での派遣営業と、
   2.インターネット・オークションの会社と、
   3.銀行関係のネット・バンキングと…。
   インターネット関連が多いですよね…

はぴ そうですよね。

山本 履歴書の書き方についてはですね、
   私も色々喋った事はあってですね、
   簡単に言うと、
   大学のサークルであれ、会社のどこかの事業であれ、
   あなたが関わった事業があるはずだから、
   プロジェクトを立ち上げ、リーダーシップを発揮して、
   物事を実現して、何らかの成功体験があった、と。

   小さい成功体験があったという事を強調して、
   それら(の積み重ね)が、
   学生時代、社会人時代、現在に至る過程につながっているんだという
   ストーリを描いて、
   雇う側の面接官の人が
   「おぉ!」と思うようにする、ということですね…。

   まぁ、(あなたの場合)基本的には、
   それぞれの会社で、働いていた訳ですから、

   例えばインターネットオークション関係の仕事やっていた時に、
   自分はこんな事やって成功しました、とか書いたんですか?

はぴ ええとですね…。
   (インターネット・オークションの会社は、大手Y会社の子会社で)
   スタートアップ・メンバーのひとりでしたので、
   ある商品を任されて、
   それを大きくする事がミッションでした。

   もちろんサポートしてくれる人、
   マネージャーがいたにせよ、
   自分にかかる負荷は結構大きくて、
   3年間の中で商品としては大きく成長し、
   『三角形のピラミッド』の中で、自分は大きく成長しました。

   と言うと、やっぱりそれなりに経験してきたんだとなります。

参考;
上記の三角形のピラミッドの意味が不明だが、
おそらく、
上司であるマネージャー、
自分自身、
その他、サポートしてくれる人たち、
の三つを三角形のそれぞれの頂点とし、
ネット・オークション事業が拡大し軌道に乗ったことで、
その三角形が大きくなり、自分も育っていった、
という意味で言っているのだと思う。

山本 暗に、
   向こうが(大学院の面接官が)そう思う様な表現を使った、
   という事ですね。

はぴ そうですね…

山本 じゃあ、ちょっとこまかい事を聞くと、
   人材派遣のR社に入って、
   派遣スタッフの為の営業をやって、1年半勤めて…。

   (ここで一身上の都合で辞めた、と履歴書に書いてあるけど)
   この「一身上の都合」というのはなんですか?

はぴ 入る会社を間違ったなと思いまして…。

   一緒に働く人達が良くって…。
   その部署だけに入ってしまったので…。
   逆に会社の全体の展望に興味が持てなくなってしまったんです。

山本 (ま、いいです。)

   次が、某大手インターネット系の会社の、
   子会社の非常に小さい所に入って、
   オークション事業を広げる事を、
   4,5人でやっていたと…。
   (辞めるまで)3年半くらいやってますね。

はぴ 退社する頃には4,50名にはなっていました。

山本 これは面白かったですか?

はぴ はい、面白かったです。
   元々、インターネット系の(派遣)会社に入って、
   派遣の営業をしている頃に、
   いろんなお客さんを見てきて、

   自分が企画して回していけるものだったら…、
   正直インターネットでも何でもよかったんですけど、
   それがたまたまインターネット会社に採用していただいたので、
   職種として自分のやりたい仕事だったので…、
   楽しかったです。

山本 じゃあ、何故辞めたんですか?

はぴ 子会社の限界というか、
   3年ほどである程度自分で回せるようになっていくんですね。
   もうちょっと世界が広がった所を見てみたいというのが理由です。

   同じ事やっててもいいんですけど、
   もうちょっと大きな枠の中で出来ればと思います。

   その間に親会社に出向した事もあるんですが、
   もうちょっといろんな意味での
   リソース(資源:人・物・金・情報など)がある所で、
   自分の影響力が、
   少なくとも大きなことを動かせる事がしたいと思い、
   同業種で大きなところを探しました。

山本 (次に勤務した)M銀行で
   インターネット上の顧客を(発掘?)…。
   インターネットバンキング…。
   ここは、もう辞めたんでしたっけ?

はぴ 去年(2010年)の12月に辞めました。

山本 今が、(2011年)3月だから、
   2,3か月前に辞めたという事ですね。

   現在は、某NGOのボランティアをやっているということでしたね。
   で、4,5,6月と(二か月間)ウガンダに行くという予定ですね。






・・・

続く
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65621569.html