.

途上国での経験がないので、それを獲得
   

山本 …、えーっと、とにかく
   2010年の9月に
   えっと修士論文を出して、
   暇になりましたよね? 

天使 そうです。

山本 JPOが、いつでしたっけ?
   (2010年の)6月(に書類を)出して、
   8月(面接)試験で、
   9月ぐらいに終わった(合格した)んでしたっけ?
   
   で、受かりましたと。
   で、翌年の、(言いかえると)
   今年(2011年)の6月まで、
   「暇です」になりましたよね?
      
天使 えぇ。

山本 で、何してたんですか? 

天使 (2010年)9月から、
   そのインターンを3カ月してた…。

山本  WHOのインターンを?

天使 期間は、9、10、…
   12月、年末までして
   やっぱ、年末年始は日本に帰って

   (2011年の)1月2月の2ヶ月は
   フランス語をやろうと思って
   フランスで語学学校に通ってて…。
   フランスで…。

   で、JPOの、えっと、

   JPOが合格しても実際働く口って
   (本人の希望と職場の希望の)マッチングは、
   またその後行われるので、
   そのまま、そのマッチングまでどうするかって話を
   インターン先とちょっと相談しながら 
   (働く場所を探)していて、
   
   …、そうですね。
   いつ開始するかっていうのも
   その、ちょうどフランスにいた頃に相談していて、
   
   で、私は途上国の精神保健サービスを
   JPOとして
   WHO本部で取り組むにもかかわらず、
   (自分には)途上国経験がなかったので。
       
   あのー、インターン中に知り合った
   国境なき医師団の子とか、
   あのー、レッドクロス(赤十字)の子たちとか、
   まぁWHOのインターン先の上司とか同僚とかに
   ちょっとずつ相談をしたときに、
   
   まぁ、国境なき医師団のケニア難民キャンプで
   精神科のポストが開くかもしれないということで
   ちょっとそれを受けてみたりもしたんですけど。


参考:
国境なき医師団日本
http://www.msf.or.jp/
    

   で、結局その…
   えっと、
   (前任者の)精神科の医者が、
   えーっと、
   ミッションを(辞めずに)伸ばしたので
   ポストは閉じられたので
   それは私は行かなかったんですけれど。
 
   でまぁ、ちょっと、
   途上国経験はしたいなぁと思っていたところに
   
   えーっと私の学会の知り合いに、
   マレーシア人の先生が

   「ちょうどフィジーで法律も改正になるし、
    病床も拡張するような
    精神保健向上サービスのプロジェクトもやっているので
    一緒に行きますか?」

   ってことで。

   (2011年の)3月4月5月とそっちに合流して
   でまぁ、それが終わってから
   WHOには合流したいってことにして
   開始時期はその部署と
   相談して決めてくれればいいってことで

   で、開始時期は6月の末にして
   っていうような感じにして。

   でまぁ、予定を立てながら
   相談しながら取り組みながら
   色んなものを同時進行でまぁ、
   過ごしていたっていう感じですけど。

山本 なるほど。
   要するに、
   (あなたが)途上国経験を獲得するために
   色んなプロジェクトを模索していたら
   色んな知り合いからの紹介の末、
   フィジーに行くことになったと言うことですね。

天使 そうですね。
   
山本 なるほど、わかりました。 
   えーっと、
   結局フィジーには何カ月いたんですか?

天使 9週間。

山本 9週間。 
   …2ヶ月…ちょっとですね。

天使 (うんうん)。

山本 フィジー、私も行きました。
   (地球温暖化で沈むと言われている) 
   ツバルに行くときに通るので、必然的に


参考:
山本は、2007〜8年ごろ、
地球温暖化などをテーマとする
映画「ツバル 大切なものに導かれて」
を制作した。
http://www.ets-org.jp/hosoku/YouTube20080124.html

 
天使 そうですね。
   フィジーはパシッフィクの
   ま、お兄ちゃん的存在で。


参考:
太平洋の島嶼国(とうしょこく)は、
弱小国家が多いが、
経済規模などにおいて
フィジーは、他の島国よりは、まし。


   こういろんなものがフィジーをベースにしつつ
   ちょっとずつツバルに派遣になったり
   バヌアツに派遣なったりしてると思うんで。

   南太平洋で仕事する人は
   1回フィジー経由で
   行くパターンも多いかなって
   思ってますけど。

山本 私の場合、(ツバルに行く時)
   日本から、まず飛行機でフィジーに行った後、
   そこから小さい飛行機でツバルに向かったので、
   どうしても通らざる得なかったっていう。 

天使 そうですね。
   あと、色んなオフィスもありますしね。
   NGOも国連機関も日本大使館もそうですし。

山本 えーっと、確か…。
   フィジーにWHOのオフィスがあって
   私行きましたよ。
   3年前ぐらいに。 

天使 あぁそうですか。
   
山本 あのー、(そこのWHOの担当官に)
   フィジー(と)、ツバル地域の
   「健康状態はどうですか?」
   「健康課題は何ですか?」
   ってきいたら、
   はっきり言って
   「糖尿病が多い」って。  
   「デブで糖尿病が多い」
   とはっきり言ってました(笑)。

   (話していたのは)女の人でしたけど。


参考:
途上国の人は、食べ物がなく、やせている、
と思っている人が多いと思うが、それは間違い。
途上国ほど、肥満の人が多く、
糖尿病などが大きな問題になっている。
いわゆる、
飢餓や栄養失調などが問題になっているのは、
まさに戦争と旱魃のダブルショックを受けている、
アフガニスタン、スーダンなどの一部の地域で、
ほとんどの国際協力・開発は、
既に戦争が終わている
「開発段階」と呼ばれる時期の途上国で
経済的な発展をうながすため行われている。
すると、
マクドナルド、コカコーラ、ポテトチップなどの
高カロリーの商品が大量に売られるようになり、
この結果、住民たちは肥満となり、
いわゆる成人病(生活習慣病)を発症する。
糖尿病、高脂血症。それらからくる心筋梗塞など。
特に、太平洋地域にある島国では、
こうした事態が典型的と言えるほど起きており、
行ってみればわかるが、肥満の人ばかりだ。

・・・

noncommunicable disease(非伝染性疾病)


天使 今、保健大臣が
   フィジーで優先課題にしているのが
   noncommunicable disease(非伝染性疾病)で、
   Obesity(肥満)とか
   Diabets(糖尿病)とか
7つの疾患あげてて、
   そのうちの1個に
   Mental Health(精神保健)を入れているので。

   なので…
   political commitment(政治的誓約)は、
   すごく強い、フィジーは。


参考:
commitment、コミットメントとは、
人や組織が、
これこれこういうことをしますよ、
という約束を、はっきり公言すること。
また、その意志のこと。

   
山本 ちょっと待って下さい(笑)…、

   (これを読んでいる人のために、
    noncommunicable disease(非伝染性疾病)
    とは何かについて、説明します。)
 
   確かに、
   WHOは2015年のミレニアム目標が終わった後から


参考:
「ミレニアム開発目標」
(Millennium Development Goals,MDGs)とは
国際社会が2015年までに達成することを合意した
8つの目標。
1)貧困と飢餓の撲滅、
2)初等教育の完全普及、
3)ジェンダー平等と女性の地位向上、
4)乳幼児死亡率の削減、
5)妊産婦の健康改善、
6)HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止、
7)環境の持続可能性確保、
8)開発のためのグローバルなパートナーシップの推進
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs/mdgs_mp.html


   ミレニアム目標が終わった後(ぐらい?)から
   noncommunicable disease(非伝染性疾病)
   に力を入れる、ということを
   WHOは言っています。

   まず、
   communicable diseaseとは、
   人にうつる病気のことで、
   伝染性疾患のことで、
   要するに、感染症のこと。

noncommunicable diseaseは、
   人にうつらない病気のことで、
   要するに、
   成人病(生活習慣病)などのことで、
   糖尿病などのことを
   noncommunicable diseaseというんですけれど

   それにWHOは
   今後、力を入れてゆく方向だって言うのは
   聞いてるんですが、
   2015年から、でしたっけ?

天使 今盛り上がっているのは
   今年(2011年)の9月にニューヨークで 
   NCDサミットが開かれるので
   
山本 NCDって
   noncommunicable diseaseでいいんですか?


参考:
WHO、Noncommunicable diseases : NCD
Noncommunicable diseases / Chronic diseases
http://www.who.int/topics/chronic_diseases/en/

Chronic diseases and health promotion
Global Status Report on NCDs
http://www.who.int/chp/ncd_global_status_report/en/index.html

Noncommunicable diseases and mental health
2008-2013 Action plan for the global strategy
for the prevention and control of noncommunicable diseases
http://www.who.int/nmh/publications/9789241597418/en/index.html


天使 はい。
   サミットに向けて盛り上がってます。


参考:
IDF & NCD Alliance: Consultation on non-communicable diseases
International Diabetes Federation and the NCD Alliance
国際糖尿病連盟(IDF)と非伝染性疾患(NCD)同盟
NCD Summit (19-20 September 2011).
http://www.who.int/pmnch/media/membernews/2011/20110531_idf_ncd/en/


   それで、えっと…。
   一応Strategyとしては4つのrisk factor。
 
   4つの疾患で
   Causal Effect(因果効果、原因と結果)が
   はっきりするようなもので
   タバコ、アルコール…

   (4つのRiskFactorは)
   .織丱魁
   ▲▲襯魁璽襦
   I垠鮃な食事…、
   うっんと…、
   ど堙切な運動

   で、病気の方は
   ヾ癲
   Cardio Vasucular Disease(循環器疾患)、
   G召修叩帖並語では脳卒中)、
   (医学用語では)脳血管障害、
   づ尿病。

   でその(Risk Factorが)4つで
   (疾患も)4つだって言うのを
   まぁ、主張してるんですけれど。

   まぁ、おそらく
   noncommunicable disease ていうと
   communicable(感染性のもの)以外は全部
   って言っているようでいて、
   4つしか見ていないのが
   Choronical Disease(慢性疾患)のコミュニティーとかから。
   まぁそれぞれみんな(不満を)持っている、
   
   Oral Healthの人も不満ですし、


参考
WHO Oral Health 口腔内の健康
http://www.who.int/oral_health/en/


   Mental Healthも不満ですし、
   まぁ、色んなとこで声は上がっているので
   NCDの枠組みに何を入れるかって言うのが…
   今ちょっと討議中だと思うんです。

山本 まぁ要するに、
   あなたの専門が精神保健だから
   MentalHealthを…

天使 (サミットの中に)入れてほしい。(笑)

山本  入れてほしいんですよね、簡単に言うと。
    そういうことでしょ?(笑)
    わかりました。

天使 で、入れないんであれば、
   名前を変えたらいいかなってのが 
   私の個人的な意見です。

   しかも
   「4つの病気のStrategyです」
   っていうんであれば
   4つでいいと思うんです。
    
   ははは。(笑)

   noncommunicable disease が
   まるで多くを網羅してるようなふりをして
   4つしか見ていないっていうのが
   うーん、どうかなぁって(思う)。
 
   あと、
   noncommunicable disease っていうと
   まるで大事じゃなさそうな響きがあるっていうので。

   その、
   『Non』、じゃなくて、もっと別の…。
   communicable disease ありきのそれ以外じゃなくて
   もっと少しこっちに主役を
   主軸を置いたようなネーミングがいいんじゃないかって
   話も、ちらちら聞くんですけれど。

山本 なるほど。 
   まぁネーミングは大事ですよね。
   例えば、その…。
 
   neglected tropical disease(NTD)は
   「顧(かえり)みられない熱帯病」のことを 
   言うんですけれど
   日本だと、その名前がよくないので
   全然、その概念が普及していないみたいです。


参考:
NTDとは、
顧(かえり)みられない熱帯病
(neglected tropical disease)のこと。
WHOが定義する3大感染症
(エイズ、結核、マラリア)以外で、
途上国で慢性的に流行している17の重要な感染症。
デング熱、狂犬病、トラコーマ、ブルーリ潰瘍、
風土性トレポネーマ症、ハンセン病、シャーガス病、
アフリカ睡眠病、リーシュマニア症、嚢虫症、包虫症、
メジナ虫症、食物経由の吸虫症、土壌伝播蠕虫病、
リンパ管フィラリア症、回旋糸状虫症、住血吸虫症、
Neglected tropical diseases : NTD
http://www.who.int/neglected_diseases/2010report/en/index.html


   noncommunicable disease(非伝染性疾患)も
   日本では絶対普及しないような
   タイプの名前だと思いますよ…。

天使 そうですね。
   Nonとかつくと
   まるで
   何か既にある概念の否定で成り立つ概念だから
   じゃぁこっち(既存の概念)が無くなったら
   崩れがちな感じがしますけどね。

山本 なるほど、わかりました。

・・・

国連職員の給与形態の説明


山本 でー、話を戻してですね…。
   で、大体これで今、
   (これまでの経緯の)概要は聞きましたかね?

   で、その今年(2011年)の6月から
   さっき言っていた
   (自分に与えられた仕事の)4つの柱で、
   えーっとそのTOR(仕事の説明書)で
   働くことになっているということですね。


参考:
上記したが(もう忘れている頃だと思うので)
WHOにおける天使さんの4つの仕事を再掲する。
mhGAP、途上国の精神病の患者が治療にアクセスできない件。
Human rights、精神保健と人権の関係。
Nations Development、いわゆる開発と精神保健の関係。
Pacific Islands、太平洋の島国における精神保健。
  

天使 そうです。

山本 えーっと、
   JPOだから、
   立場はP2で(WHOに入って)


参考:
国連の役職にはランクがあり、下から
P1(大卒)
P2(大学院卒)
P3
P4
P5
D1(ディレクター・クラス)
D2
などとなっている。
外務省から派遣されるJPOの場合、
P2で入る。
他にもいろいろある。上記は一部。


   お金(国連職員の給料)は、
   あのー、
   国連の(サイトに公開されている)一覧表、
   インターネット上に公表されているもののに準じて

   グロス(給与総額)から、
   スタッフ・アセスメント
   (職員課金、税金のようなもの等)を引いた、
   ネット(手取り額)のお金を、もらうことになり、


参考:
SALARY SCALE FOR THE PROFESSIONAL AND HIGHER CATEGORIES SHOWING:
ANNUAL GROSS SALARIES AND NET EQUIVALENTS AFTER APPLICATION OF STAFF ASSESSMENT*
(United States dollars)
(Effective 1 March 2001)
例えば、JPOの場合、
P2の1年目として入るため、
グロスで、年収が400万円ぐらい、
ネットで、年収が300万円ぐらい。
これが基本給となる。
ただし、これにいろいろ追加される。後述。
http://icsc.un.org/resources/pdfs/sad/ss/sal0103.pdf


   外務省が国連の代わりに(その給与を)払うってのが
   (日本政府が、日本人の国連職員を増やすために行っている)
   JPOシステムですね?

天使 はい。

山本  えー、住む場所は? 
   
天使 自分で探すんですけど…、
   ジュネーブは住環境があまり良く…
   良く…なんて言うんでしょう。

   競争率は高いといわれているので
   まぁ見つかった順に住むとは思うですけど。

山本  あぁ、そうですか。
    
天使 ただ…、
   JPO同士での情報交換があったりとか
   WHOのイントラネット(内部だけのネット)で
   あのー、探したりだとか
   一応情報は得られるようにはなってますけど。

山本  あぁ、そうですか。

天使 たったか…。 
   日本と同じぐらいの家賃ですね。

山本 えっと、
   『ポスト・アジャストメント』だっけ? 

   要するにえーっと、
   赴任先の物価等(生活費)が高い場合に
   あの、
   もらえる給料に上乗せされるので
   まぁ大体チャラ…、
   チャラもしくはそれ以上になるっていう話もある。


参考:
ポスト・アジャストメント(地域調整給)
P2、1年目(ステップ1)の場合、
ニューヨークで、200万円ぐらい追加、
東京で、400万円ぐらい追加、
など。
要するに、生活費(物価)の高い都市に
派遣された場合、追加手当がでる。
WHOは、途上国政府を指導するタイプの
国際機関のため、
スイスのジュネーブなど先進国側の都市、
または、
途上国でも比較的大都市に派遣されることが多い。
このため、
このポスト・アジャストメントが
高額になることが多い。


参考:
モビリティー・アンド・ハードシップ
(僻地・危険地手当)
WHOとは逆に、
UNHCRや、WFPなどの職員になると、
途上国の田舎の、かなり危険な場所に
派遣されることもありうる。
こうしたケースでは、
現地の物価は先進国の10分の1ぐらいだが、
逆に、自分が死亡する危険が増え、
また文明的な生活ができなくなるため、
それに対する手当が支払われる。
P2でアフガニスタンに1年派遣の場合、
100万円ぐらい、もらえる。


参考:
国連職員の給与は、上記の他、
扶養家族手当、(子どもの)教育補助手当、
住宅手当などが追加される。
保険に関しては、国連内にそのシステムがある。

   
天使 あぁ、それ。

   (ポスト・アジャストメント(地域調整給)について)
   一応私が聞いてるのは、ジュネーブは大体、
   90%から100%で
   ポストアジャストメントが基本給と100%。
   だからまぁ要するに2倍ぐらいになるって風に
   聞いてるんですけれど。

   えっと、もしかしたら
   えっと…
   換算レートとかも関係するのかもしれないんですけど
   日本は今は140%だって言う風に噂では聞いたんで。
      
   まぁ、はっはっは(笑)。
   日本…、まぁそうですね。

山本 なるほど。 

天使 日本よりもちょっと物価が安いところって位置づけに
   ジュネーブは多分なってるんだと思います。

山本 そうですか。
    ちなみにですねぇ、
    えっと国連職員のP2だと大体、  
    
    2,3年前の段階で、
    今は知りませんけど、    
    グロスで、年収が650万円ぐらい、
    
    税金のようなもの(職員課金)を引かれた、
    ネットで、450万円ぐらいだったかと思いますが。

    今もそんなに変わってないですかね。
    (給料は)減りました?

天使 まぁ大体そんなもんですね。

   ただ(最近)円高なんで、
基本的にドル支給ですので…
   (ドル安なので、給料は減っちゃています)

   はっはっはっは(笑)
   2割ぐらいは減っているんですかね。
    
   だからっ(笑) 
   ドルではそのまんま
   同じぐらいのまんまですかね。

山本  はぁ。
    ドルでは同じだけれども
    そっか。

    日本が円高ドル安のせいで
    日本円に換算すると減ってしまう、
    っていう意味ですね。

天使 だから、(ジュネーブで、お金を)使ってきちゃうのが
   いいんじゃないですかね。

   はっはっ(笑)
   向こうで。 

山本 Citi(シティバンク)とかに口座持ってます?


参考:
シティバンク
山本も口座を保有している。
米ドルでそれなりの金額を持っている場合、
ドル安の今、円に換算にすると損をするので、
円安ドル高になるまで、
10年ぐらい放置しておくために必要となる。
無論、資産運用等も可能。
http://www.citibank.co.jp/ja/index.html


天使 私は日本の銀行しか持ってないので
   行ったらスイスで開けようと思ってるんですけど。
   
山本 口座を開設するってことですね。

天使 (うなづく)。
   そうして国連で
   どっちに、こっちに…
   半分ずつ入れたいとか、
   全部入れたいとか配分は自分で決めれるので。
    
   えーっと、日本円で…、
   日本の口座に全部入れてもいいですし   
   スイスの口座にスイスフランに換算して
   全部入れてもいいですし
   半々にしたい人はそれでもいいですし。
   まぁ、個人の選択で決まるので。
   
   その円高などの影響を避けるために
   色々工夫している人も
   いるんじゃないかなぁって思うんですけど。

・・・

大学院での出会いとインターン

   
山本 はぁ。
   えぇっと、あとは
   1点お聞きしたかったのは
   その…
   
   えっと、大学院によっては
   公衆衛生修士(MPH)をとる場合でも、
   2年ぐらいの期間があって、

   2年目はあのー、まぁ、国連とか、
   えーっと
   イギリスのJICA(に相当するDFID)とか、
   アメリカのJICA(に相当するUSAID)とかに
   インターン、
   まぁ半年とかそれ以上、
   インターンに行くとこもあるんですけれども。


参考:
DFID、イギリス国際開発省
http://www.dfid.gov.uk/
USAID、アメリカ国際開発庁
http://www.usaid.gov/


   あなたが行ったロンドン大学のやつ(修士課程)は
   1年目が座講で
   2年目以降に自分で勝手に(見つけて)
   インターンに行くとかいう
   システムはなかったんですか?

天使 えーっと、1年で卒業なので…
   (いけない)です。

   だから、まぁ、
   卒業後はどう過ごしてるかは人それぞれですけど、
   まぁ元々いた職場に戻る人もいれば、
   また全然違う organization(組織)に所属する人もいれば
   それぞれですけど。

   (WHOに)インターンに来る人も結構多くて
   卒業後、
   私、9月から12月に(WHOに)行ったときに
   同級生10人か20人ぐらいは
   その大学院の…

山本 (同級生の)何人中? 

天使 えーっと、6…。
   500人ぐらいですかね。
   はいたので…。
   私が知ってる中では(500人ぐらいは)あったので
   結構みんな自分で大学院の教授に相談したりとか、
   で、個人的な…
   (個人的)に紹介してきてる人もいると思うんですけど。

   2年間の大学院のコースで
   えっと、インターン組み込まれて来てる、
   来てる子との1番の違いは
   その子たち、多分、
   学校から奨学金みたいな形で
   金銭的援助が出てるので。

   私達はまぁ、じ…自費。
   
山本 自費? 

天使 自費で来てるので。
   でドイツは、
   ドイツ人の子は、
   ドイツ政府から
   (お金が)出るようになってるって言ってたので

   で、まぁ来てる人によって(いろいろ)。

   あと私は(WHOの)本部(で勤務)ですけれど
   あのー、もっとCountry Office(WHOの国事務所)で
   やってる人もいましたし

   だから…、
   私本部で10人、20人
   (のインターンをしている人に)会ったけども
   他の世界中で見たらもっと色んなとこで
   インターンしてるかもしれない。

山本 なるほど、わかりました。
   すると、えーっと、
   インターン先をですねぇ、
   そのー、
   WHOとかどっかの国の政府機関とかで
   やりたいと普通思うんですが。

   あの、それはですね、
   その大学の大学院によっては
   学生向けのOfficeみたいなのがあって
   インターン先を紹介してくれる部署がある場合と
   自力で勝手に探せば、っていう場合が
   あるんですよ。

天使 あぁ、うんうん。

山本 で、どっちでした? 

天使 私は自分で探して、
   えーっと、
   大学院の教授に、
   (教授)となんかまぁあのー、
   進路相談をしてたときに
   卒業後に何ができますかねって
   聞いた時に、

   まぁその先生が
   インターンとか始めてみたらっていうことで。
   私、もともとその先生に色々相談もしていたので、
   大学院に行く前から。

   …私の希望もご存じでしたし
   まぁ大学院での学術的…っていうか、
   Academic Achievement
   (学力達成度、またはその試験)
   もしてましたし、
   数年、私の様子を知ってた、
   ある意味私の人間性もご存じだったと思うので
      
   まぁ、えーっと、
   メールを1本、
   WHOのダイレクター(ディレクター)にしてくれて
   そっから話は進んだっていう感じですけど。

   インターン先はみんなそれぞれ
   決まり方は違うかもしれないですけど。

山本  なるほど。
    じゃ、その先生は
    ロンドン大学の講師の一人ってことですか?

天使 その先生はロンドン大学の教授で、
   で、WHOともよく仕事をしてたので
   もともと、えーっと
   向こうも、まぁその推薦者、
   この先生が言うならば
   (天使さんは)
   安心な人でしょうって言うのが。
   まぁ…あるので
   その辺は、えっとWHOと関係の強い機関で
   教育を受けるメリットだと思います。

山本 なるほど。
   えっと、
   さっきその先生に進路相談してたって
   言ってましたけど
   それはあなたが、別に、そういう、
   えーっと
   学生が教授もしくは講師の誰かと
   進路相談できる機会を
   学校側で既に設けてるカリキュラムがあったのか、
   それともあなたが勝手に
   個人的に教授に頼み込んでたのか、
   どっちですか?

天使 まぁ両方ですけど、
   個人的にって要素の方が強くて
   私はまぁ臨床医をしてた時
   大学院に行く前から
   Global Mental Health
   っていう分野には
   興味があったので。


参考:
Global Mental Health(地球の精神保健)
国際精神保健のこと。
昔は、
International Mental Health(国家間の精神保健)
と言っていたのだが、
国際協力の世界が激変して来たため、
最近は、グローバルという単語が
使われる。
主な変化(違い)は、
WHOが世界の保健の頂点に君臨していた時代は去り、
現在は、
民間の財団や、NGO、患者団体など、様々な要因で
世界の保健に対する活動が行われるようになったこと。


参考:
インターナショナル・ヘルスとは、
1990年代中盤までの、
国際機関(WHO等)や先進国(JICA等)が
途上国の貧しい人に医療だけを提供していたこと。

参考:
グローバル・ヘルスとは、
1990年代後半から、
1)WHO以外の組織(世界基金,GAVI等)が登場、
2)途上国の健康問題解決に加え、
3)経済発展や格差の是正までを含めて考えることに、
4)保健をビジネスチャンスに使い、民間を参入させる動き、
5)民主主義を広めるためのツールに先進国が保健を利用、
6)医薬品製造の為の生物資源の提供の代わりに途上国が利益要求、
7)保健の外交カード化、新興国の保健外交の活発化など。
要するに、
以前より、はるかに複雑化してきた現状を言う。


   でまぁ、Global Mental Health(国際精神保健)は
   世界でもやってる人が少ないので
   まぁその先生の学会発表とか

   えーっと…
   『ランセット』の記事とか色々と目を通してたのと
   私の日本での共通の知り合いが
   まぁ、メール上で紹介して下さったりして。


参考:
ランセット(The Lancet)とは、
医学専門雑誌の一つ。英国の雑誌。
米国の、
New England Journal of medicine
と並んで最も権威のある医学雑誌。


   で、
   「こういうのがやりたくて
    Master(修士の取得)も考えているけれども」、
   って言ったときに
   「じゃ、うちの大学院の(公衆衛生学の)講座を
    取っても(あなたの方向性と)あってると思うから
    検討してみたらどうか」
   ってところまで
   メールで一度相談してたりもしたので。
   
   大学院に就いてから
   「その後どう?」
   って言うような感じで
   話が進んだりしてく感じですね。
   
山本 なるほど、わかりました。

・・・

続く
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65648967.html