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プロとして、有給で、国際協力を続けていく職業人のことを、
本書では「国際協力師」と呼ぶ。
国際協力師に含まれる職業としては、以下がある。

国際機関職員(国連職員等)・政府機関職員(JICA職員等)・
民間組織(非政府組織 (NGO) の有給職員、開発コンサルタント会社職員、
社会的企業職員(社会起業家)、一般企業のCSR担当者、など。

国際協力師になりたい場合、基本的に、以下の三つの条件が必要になることが多い。
 ̄儻賣蓮覆任ればフランス語などの国連公用語をもう一つ)。
大学院修士。
F麈間の社会人経験(できれば、正社員として、海外での経験)。
これらの条件の取得を目指して、
自分の経歴(キャリア)を作成していくことが必要となる。

(1)インターネットで情報の収集
まず、情報を集める手段が必要。
国際協力系のメールマガジンに登録し、有用なサイトを見る。

 〜躪臈なメールマガジン
国際協力マガジン
http://www.dwml.net/modules/dwmm/

◆々餾鬱ヾ愀蓮
国連広報センター 
http://www.unic.or.jp/
国際情報誌SUN 
http://blog.livedoor.jp/sun_news/
クラブJPO 
http://homepage3.nifty.com/clubjpo/
国際機関の概要及びURL 
http://www.mofa-irc.go.jp/link/link.htm
国際機関人事センター(外務省) 
http://www.mofa-irc.go.jp/
いっしょに国連(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/together-un/
UN News Service
http://www.un.org/apps/news/

 政府機関系 
ODAメールマガジン 
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/ODA/mail/
JICAメールマガジン 
http://www.jica.go.jp/mail/
JICA国際協力人材センター「パートナー」 
http://partner.JICA.go.jp/
国際協力 Station 国際開発ジャーナル社 IDJ 
http://www.idj.co.jp/
外務省 [ODA] 国別地域別政策・情報 
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/region/
JICA国別取り組み 
http://www.jica.go.jp/activities/regions/
JICAナレッジサイト 
http://gwweb.jica.go.jp/

ぁ〔唄崛反シ蓮
JANIC 
http://www.janic.org/
NGO/NPOウォーカー 
http://www.NPO.info/
NGOネットワークジャパン 
http://www.NGO.ne.jp/
内閣府 NPO(NPO法人格を持つNGOの一覧) 
https://www.npo-homepage.go.jp/
国連経済社会理事会で発言権を持つNGOのサイト 
http://csonet.org/
国連経済社会理事会で発言権を持つNGOのリスト 
http://csonet.org/content/documents/E2010INF4.pdf

NPO法人については社会的企業と重なるためチャート3も参照。

(2)学生時代にやっておくこと。
英語を鍛え、途上国で行なわれている国際協力の実際を見ること。

  ̄儻
国際的な活動を行なうためには、英会話能力は必須。
TOEIC、TOEFL(CBT、IBT)を受験。

◆‖膤愡代のインターン(企業またはNGO)
一般企業とNGOの両方でインターンを経験。

 スタディースター
国際機関、政府機関、民間組織のそれぞれに参加。
途上国で行われている各団体の活動を見学させてもらう。
通常、十五〜二五万円、二週間前後の日程。
これらを見つけるには前述のメールマガジンとホームページ。

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興味のある分野の活動をしているNGOなどに参加。
海外に一か月程度行きたい場合は、
インドのマザーテレサの家、タイのナンプー寺などが有名。

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英語はしゃべれて当たり前である。
もう一つ、国連公用語が話せたほうが就職に有利。
フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、アラビア語のいずれか。
JICAがアフリカに力を入れているため旧宗主国のフランス語がお勧め。

(3)大学卒業後の道
三つに分かれる。
いずれが先でもよいが、やはりまず、日本での社会人経験の取得を勧める。
日本社会の常識・礼儀がない人は、海外に行っても通用しないことが多い。

 ‘麈以上(できれば五年)の(日本での)社会人(正社員)経験の取得
2年というのは、国連JPO試験(後述)の必須項目のため。
5年というのは、国連ボランティア(UNV)に参加可能になるため。
なお、会社に行きながら、以下の講座などを受講しスキルを身に着ける。

a. 社会人としての、常識・礼儀を勉強する
b. コミュニケーション・スキルを養う
c. 企業の社会的責任(CSR)を勉強する(第二章第八節参照)
d. 社会的責任投資(SRI)を勉強する 
http://sri.kisokiso.info/
e. 社会企業家(ソーシャル・アントレプレナー)に関して調べる
     後述のチャート3:社会起業家への道を参照
f. 地方自治体の国際交流協会、外郭団体での国際協力事業を調べる
g. 日本ユニセフ協会の国際協力人材養成プログラムを受講
http://www.unicef.or.jp/inter/
h. FASIDの国際開発入門コースを受講
http://www.fasid.or.jp/
i. JANICの将来NGO/NPOで働きたい人のためのさまざまな研修
http://www.janic.org/

◆ヽこ阿任龍侈碍亳海亮萋

a. 青年海外協力隊    
http://www.jica.go.jp/volunteer/
もっともお勧め。二十歳から三十九歳。健康だけ。倍率五〜六倍なので何度も受験。
b. 国連ボランティア    
http://www.unv.or.jp/
二十五歳以上。社会人経験五年以上あればこちら。仕事内容が国連職員と同じ。
c. 在外公館派遣員制度    
http://www.ihcsa.or.jp/hakenin/
高卒で可。語学が堪能なこと。事務仕事。大学在学中でも可能。
d. 外務省の専門調査員    
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/
修士が必須。途上国の日本大使館でその国の経済・政治・文化などの調査。
e. NGOの海外インターン  
http://www.janic.org/janicboard/
給料は安いか、無い。しかし青年海外協力隊に何度も落ちたらこちらへ。

いずれの五つともダメだった場合、地方自治体の国際交流協会、
派遣会社からの政府系機関(JICAや国総研など)への派遣勤務、
NGO/NPOの国内事務所ボランティアを行ない、まず情報を収集する。
JICAの機関・施設 
http://www.jica.go.jp/about/structure/

◆‖膤惘,惺圓、専門性(修士)の取得

a. 日本の大学院へ(お金と時間がない場合、通信教育制度がある)
FASID:関連リンク:大学院
http://www.fasid.or.jp/link.html#大学院
日本福祉大学 大学院
hhttp://www.n-fukushi.ac.jp/daigakuin.htm
FASID(財団法人国際開発高等教育機構)
http://www.fasid.or.jp/

b. 海外の大学院へ(その前に、奨学金制度の把握)
日本学生支援機構 
http://www.jasso.go.jp/

お勧めの大学院は、
アメリカの場合、コーネル大学大学院、デューク大学大学院、ハーバード大学大学院、
スタンフォード大学大学院、ジョージタウン大学大学院、など。
イギリスの場合、ロンドン大学大学院SOAS、ロンドン大学大学院LSE、
ケンブリッジ大学大学院、マンチェスター大学大学院、サセックス大学大学院、など。

c. JICAによる研修システムを利用。
まなぶ@JICA(海外・国内長期派遣制度など)
http://partner.jica.go.jp/manabu/

JICAでは、将来途上国での活動を希望している人を対象に様々な研修を実施。
このサイトは、一通り、目を通した方がよい。奨学金も獲得できるかも。

d. アジア経済研究所の開発スクール(イデアス)から、海外の大学院へ
http://www.ide.go.jp/Japanese/Ideas/

国際協力の中の、どの分野に行くか、まだ迷っているようであれば、イデアスへ。

(4)プロの国際協力師へ
ある有名な団体に入ろうという考え方はお勧めしない。
ある分野のプロになることをお勧めする。
通常、そのある分野は、国連にも、政府系にも、NGOにも、あるはずだ。
よって、そのすべての組織に履歴書を提出することをお勧めする。
それぞれに一長一短があり、ここがベスト、というところは存在しない。

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以下は、国際公務員(国連職員など)を狙うための方法。

a. AE/JPO制度    
http://www.mofa-irc.go.jp/
英語(または仏語)、修士、職務経験二年、三十五歳以下
b. UNV(国連ボランティア)    
http://www.unv.or.jp/
国連公用語どれか、大卒、勤務経験五年、二十五歳以上
c. 国連インターン    
http://www.unic.or.jp/
大学院修士時代の経験。情報収集とコネ取得
d. 採用ミッション    
http://www.mofa-irc.go.jp/
各機関がその時点での即戦力となる専門家を雇う
e. 国連競争試験    
http://www.un.org/depts/OHRM/examin/exam.htm
もっとも普通の国連に入る方法。政治・経済系が多い
f. YPP
超エリートコース、UNESCO、UNDP、ILO、OECDなど
g. 空席募集
外務省が転載している、国際機関の最新の空席一覧
http://www.mofa-irc.go.jp/boshu/boshu_kuseki.htm
h. 空席募集
リリーフ・ウェブによる人材募集
http://reliefweb.int/jobs
i. ロスター登録    
http://www.mofa-irc.go.jp/
外務省の国際機関人事センターが空席情報を通知
j. 官僚からの出向
国家公務員(官僚等)として省庁で働いている部署から、国際機関へ派遣

結論から言うと、AE/JPO制度(俗に、JPO試験)が最有力。
まずはこれを目指すのが普通。
日本人の国際公務員を増やす制度のため、
他の国の人は応募できないから合格する確率が高い。
倍率は20倍ぐらいだが、これでも国連競争試験等より確率がいい。

◆\府機関
 以下は、JICAの多様な就職場所。

a. JICA職員(大学新卒)倍率は、四〇/一〇〇〇ぐらい
http://www.jica.go.jp/recruit/shokuin/
b. JICA職員(社会人採用、期限付職員採用)倍率は、年により変動
http://www.jica.go.jp/recruit/shokuin/ex/
c. JICA専門家(技術協力専門家)
http://www.jica.go.jp/recruit/guidelines.html
d. 国際協力専門員(普段は国総研、外国に行ったら専門家。プロ中のプロ)
http://www.jica.go.jp/recruit/senmonin/
e. ジュニア専門員制度
http://www.jica.go.jp/recruit/jrsenmonin/
f. 企画調査員(青年海外協力隊後、途上国で案件の発掘など))
大学院修士の必要なし。現地経験だけあればいい。
http://www.jica.go.jp/recruit/volunteer/
g. 国際協力推進員(都道府県、市町村に勤務。2〜3年で任期終了)
http://www.jica.go.jp/recruit/guidelines.html
h. 青年海外協力隊の研修施設(福島、長野。これも有期の雇用)
社団法人 青年海外協力協会
http://www.joca.or.jp/

ともかく、青年海外協力隊に行くとあとは道が開けやすい。
たとえば、協力隊帰国後、(以上の制度から)奨学金をもらって、
大学院修士をとり、そこでJICA職員を狙うか、
さらにジュニア専門員制度を受けて、
将来のJICA専門家を目指すことなどが一例となる。

 民間組織
 以下は、民間での就職場所。

a. NGO/NPO法人    
http://www.janic.org/
月給十万円以下が多い。国際大型NGOだと二十万以上。
b. 開発コンサルタント会社
JICA パートナー
http://partner.jica.go.jp/
国際協力 Station 国際開発ジャーナル社 IDJ
http://www.idj.co.jp/
ODAの下請け。ハードとソフトがある。
c. 一般企業でCSR(第二章第8節参照)
d. 金融機関などでSRI(社会的責任投資)
e. 社会的企業の社員(社会起業家)(チャート3:参照)

民間組織の中では、開発コンサルタント会社がお勧め。
普通の株式会社(または公益法人等)なので給料が普通にもらえる。
正職員(永久就職)になれるかどうかは状況次第。
ハード系と呼ばれる、道路や建物を作っている会社と、
ソフト系と呼ばれる教育や医療などのシステムを作る会社がある。

最後は、CSRとSRIである。
CSRは企業の社会的責任で、
経営・環境・社会性のバランスのこと(詳細は本文参照)。
SRIは社会的責任投資で、
CSR的な優良企業に優先して融資・投資をすること。
いずれも、一般の会社員として社会に貢献してゆく、最も堅実な道だ。