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 医療系の人たちのために、国際協力師になるための流れを解説しておく。

(1)最低限の資格の取得

^綮嫐筏、看護師免許などの国家資格が必要。
△修慮紂⊆駄碍亳海魄綮佞覆藐淒、看護師なら3年以上。
1儻譴フランス語のいずれかが話せることが必要。
以上がほぼ絶対条件。

できればあったほうがよいその他の条件としては、
助産師の免許、保健士の免許、
母子保健の知識と経験(小児科・産婦人科・小児外科の勤務経験)、
救急室の勤務経験(とりあえずどんな疾患でも診られること)、
ICU(集中治療室)や手術室の経験、などから最低ひとつ。

あとは、エイズ全般の知識、感染症対策全般の知識、
子どものワクチンに関する知識など、あったほうがよい。

意外なところでは、途上国では「モバイル・クリニック」
(自動車などで無医村へ行き、一日だけの診療所をやること)
があるので、自動車の免許や、自動二輪の免許。

その他、海外渡航経験(できれば開発途上国のもの)、
ボランティア経験(インドのマザーテレサの家、タイのナンプー寺など)、
スタディーツアー(途上国にある病院の見学ツアー)への参加経験、など。
(これらの詳細は、チャート1を参照)

(2)できれば、事前に熱帯医学と公衆衛生学の知識

  長崎大学熱帯医学研究所(三か月間)
http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/3months/

  タイのマヒドン大学(六か月間)
http://www.ic.mahidol.ac.th/

 これらにより、終了証明書(ディプローマ)を得ておく。

(3)現地へ挑戦
医師ならNGOしかない。看護師なら青年海外協力隊もある。
医療系の活動を行なっているNGOは無数にあるが、
ある程度有名なところを列挙すると、以下である。
日本赤十字社の国際部、IFRC(国際赤十字連盟)、ICRC(赤十字国際委員会)、
MSF(国境なき医師団)、MDM(世界の医療団)、SCUK(セーブ・ザ・チルドレン・イギリス)、
AMDA、ケア・インターナショナル、シェア(国際保険協力市民の会)、
JVC(日本国際ボランティアセンター)、HANDS、HuMA、MeRU、アドラ・ジャパン、
シャプラニール、ジョイセフ、ペシャワール会、国際看護交流協会、難民を助ける会、など。

(4)以上の経験の後、二つに分かれる。
  。裡韮呂任困辰箸笋
途上国の現場(田舎)に行き、直接患者さんを診られるNGOが好きなら、一生NGOへ。
日本でバイトをし、お金がたまったらNGOで海外へいく。このくりかえし。これもひとつの人生。
医療系は人材派遣会社が日本に豊富にあり、食いっぱぐれの心配はない。

 ◆々駭△JICAへ行く。
やはり給料がもらえる組織で活動したい場合、または国や世界をまるごと動かす仕事がしたい場合、
国連か政府系に行く。
政策提言とその実施などの、コーディネート業務が多いため、直接的な医療現場からは、離れる。
この専門家になるためには、大学院修士(公衆衛生学修士(MPF))が必要。

以下の三つが、国際保健の世界では、ビック3、である。
ハーバード大学大学院・公衆衛生学講座、
ジョンズ・ホプキンズ大学大学院・公衆衛生学講座、
ロンドン大学大学院・公衆衛生学講座。
これらに入るのが難しい場合、他の大学院で、
公衆衛生学修士(MPH)をとることを検討する。
日本では、東大、名古屋大学などでもとれるが、
最近新設されたものとしては、

長崎大学大学院・国際健康開発研究科
http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/mph/
帝京大学大学院・公衆衛生大学院・国際保健専門家養成コース
http://www.teikyo-u.ac.jp/graduate_school/mph/index.html

以上で、公衆衛生学修士(MPF)を取得したら、
基本的に、。複稗達狙賁膕箸、国連JPOのどちらかを目指す。

。複稗達繊⊃雄猜臀検
http://www.jica.go.jp/recruit/
■腺邸殖複丕論度 
http://www.mofa-irc.go.jp/
英語(または仏語)、修士、職務経験二年、三十五歳以下

それ以外の選択肢としては、
厚生労働省の医系技官(厚生労働技官)などが、
WHO,UNAIDS(国連合同エイズ計画)などに出向になるケースだ。
ようするに、国家公務員や官僚となり、
省庁を含む国立の組織や病院で働いていると、
(普段から人事担当の上司に、自分の希望を話しておけば)
国際機関に出向になったり、JICA専門家として活動するよう、
要請される場合がある。

厚生労働省 医系技官採用情報
http://www.mhlw.go.jp/general/saiyo/ikei/

最も有名なのが、
国立国際医療研究センターの国際医療協力局の職員になるケースである。
普段はここの職員となっており、JICA等から要請があると、
公衆衛生学修士(MPH)を持つ技術協力専門家として、
途上国の保健医療政策の指導をするために派遣される、という形だ。

独立行政法人 国立国際医療研究センター 国際医療協力部
http://www.ncgm.go.jp/kyokuhp/

また、国立感染症研究所からWHOなどへの出向というケースもある。
私の同級生の医師は、現在このルートで、
WHOのインフルエンザ担当のメディカル・オフィサーとして働いている。

国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/

いずれにしても、この世界は最終的にはコネなので、
英語、大学院修士、海外での活動経験、などの条件がそろった段階で、
(またはその前の段階から)
JICA関係の仕事や国連関係の仕事をしている人たちに顔を覚えてもらうことも必要だ。
普段からメールマガジンで情報を収集し、
将来自分が行きたい組織のイベントなどに出かけていき、
その組織の人と接触していくことが、かなり重要である。
最も重要なのは、大学院で公衆衛生学修士(MPF)をとる時に知り合う、
講師の先生や、在学中に経験することが多いインターン先での人脈である。
逆に言えば、それらを考慮して大学院を選ぶことが肝要である。