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昔、読んだ本に、こう書いてあった。「完全な愛とは、妊娠した女性と、その子宮の中にいる胎児の関係に、ほかならない。身体的にも精神的にも『融合』しており、お互いを欲し欲され、お互いにとって『唯一無二の大切な存在』である状態」。この愛に比べれば、他の愛の形は『虚実』にすぎないのだろうか


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物理的


胎内回帰(unbirth)。体内進入嗜好の一種。人間の膣から子宮へと入っていく描写。体内進入の例にもれず、大抵の場合、縮小化または巨大化表現とセットで描かれる。

体内進入嗜好(Endsoma、Endosomatophilia)。フィクション上において、自分ないし主人公が縮小した状態で、もしくは相対的に巨大な人間の体内に進入(侵入)するシチュエーションに対する性的嗜好。以前はフィクションにすぎなかったが、現在は内視鏡による擬似的な体験が可能

胎内回帰。縮小された人間が体内に進入し病気を直すタイプは、手塚治虫が1948年に発表した「吸血魔団」(38度線上の怪物)が元祖。本作をベースに製作されたテレビアニメ『鉄腕アトム』の第88話「細菌部隊の巻」からインスパイアされて、映画『ミクロの決死圏』(1966年、米国映画)が作成


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理念


家族は、利益追求のための機能的集団(ゲゼルシャフト)ではなく、(母の愛が象徴となる)愛の共同体(ゲマインシャフト)。だが多くの文化では、子供たちは、ゲマインシャフトから追い出されて、ゲゼルシャフトの中で大人として成熟していくのをよぎなくされる。それが嫌な人は、胎内回帰を嗜好する?

浦島太郎は「胎内回帰」の象徴か。亀を助けたら、海の中の竜宮城に連れていってもらえ、美しい乙姫様と出会う。このストーリーは、何か良いことをすると、いつの日か、どこか(温かい水(羊水)で包まれた)『幸せな場所』に連れていってもらえ、永遠に美しい『母』と出会える、という古来からの願望か


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「海よ、僕らの使う文字では、お前の中に母がいる。そして母よ、フランス人の言葉では、あなた(母は仏語でmere)の中に海(mer)がある」 三好達治(1900-64年) 「母よ、淡くかなしきもののふるなり 紫陽花いろのもののふるなり はてしなき並樹のかげを そうそうと風のふくなり」


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胎内記憶

胎内記憶の参考サイト、参考文献のリストが、文末にあるサイト 「胎内記憶解説」(資料:胎内回帰解説) http://t.co/ROx0xpa8