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1945年、米国が核兵器の開発に成功し、
広島、長崎に原爆を投下した。
これにより、
第二次世界大戦は「連合国」の勝利に終わったが、
(英語表記では)それと同名の団体、
すなわち「国際連合」が、
世界を牛耳る体制ができてしまった。

49年にソ連、53年に英国が保有した所で、
これ以上、核兵器が拡散しないように、
米国はIAEA(国際原子力機関)を作り、
「核兵器の平和利用」という建前で、
他国の核兵器開発を牽制した。

だが64年、フランスと中国が核保有したため、
結局、国連は70年、NPT(核拡散防止条約)を作り、
これ以上の他国の核兵器所持を禁止した。
自分たちは核兵器を持ってよいのに、
他国はダメという、とんでもない不平等条約だった。

だが、
74年インド、79年イスラエル、
98年パキスタン、2006年北朝鮮が核兵器を保有し、
2011年イランの核開発が露呈したため、、
NPTはほぼ形骸化した。

というか、もともと明らかな不平等条約である
NPTで、世界を丸め込もう、という米国の戦略が、
そもそも無理だったとも考えられる。

こうした状況の中、二つの新しい動きが誕生した。

一つは、核兵器禁止条約(NWC)である。
2010年にコスタリカとマレーシアが
国連に共同提案した新しい条約の素案で、
全ての国の核保有を認めない、というものだ。
開発、実験、製造、備蓄、委譲、使用、威嚇、
の全てを認めないという「完璧」な条約。

もう一つは、上記のNWCは、
当面、実現困難であるため、
非核兵器地帯(非核地帯)構想というものが
各地域ごとで進んでいる。
東南アジア、アフリカ、ラテンアメリカ、
中央アジア、南太平洋という五つの地域において、
それぞれが、この非核兵器地帯を実現している。
それに署名した国は、
核兵器の開発・製造・実験・配備等ができず、
同時に、核保有国(米英仏中露)にも
核兵器の使用・威嚇をしないことに
署名してもらうもの。

つまり、当面は、地域ごとに、
この非核兵器地帯を実現していき、
やがてインドの軍事力が突出してきた頃、
国連安保理改革と共に、
それらの国による核兵器の独占を打破する
新たな条約(NWC?)の締結を目指すのが、
現実的なのではないかな、と思う。