.

目次:

サイコロジカル・ファーストエイドとは?
サイコロジカル・ファーストエイドの文献や関連団体
提供する際の、心構え
提供する、準備
1.被災者に近づき、活動を始める
2.安全と安心感
3.安定化
4.情報を集める
5.現実的な問題の解決を助ける
6.周囲の人々との関わりを促進する
7.対処に役立つ情報
8.紹介と引き継ぎ
支援者側に対する心のケア
その他
山本敏晴の過去のブログで関連するもの


・・・
・・・

サイコロジカル・ファーストエイドとは?


サイコロジカル・ファーストエイド(PFA)。子どもから大人までに対し使用可能な心理的支援の方法。初期の苦痛の軽減と、適応機能と対処行動の促進を目的。.肇薀Ε泙離螢好と回復に関する研究結果に合致。∈匈恩従譴悗療用が可能で、実用性。生涯発達の各段階に適切。な顕重な配慮、柔軟性

サイコロジカル・ファーストエイドの目的。ゞΥ凝な態度により人と人の関係を結ぶ。当面の安全と、物心両面の安心を確保。M遒礎紊せ、見通しが持てるように。ずして欲しいことを被災者が支援者に明確に伝えられるように。セ抉膽圓できることとできないことを明確に。θ鏈匱圓領呂魄き出す

サイコロジカル・ファーストエイド。目的は、ゞ貭砲鮓困蕕掘↓現在のニーズに対する援助をし、E応的な機能を促進。ぅ肇薀Ε淆慮海篌困辰燭發里両楮戮鯤垢だすことが目的ではない。ゥ法璽困膨樟槎鯲つ情報を提供する。θ鏈匱圓身を守るためにとった行動のうち、良い所を褒める。


・・・

サイコロジカル・ファーストエイドの文献や関連団体


「サイコロジカル・ファーストエイド 実施の手引き 第2版」(Psychological First Aid ; PFA) http://t.co/vs56oE2G アメリカ国立PTSDセンター、アメリカ国立子どもトラウマティックストレス・ネットワーク、兵庫県こころのケアセンター

「災害・大事故被災集団への早期介入―『サイコロジカル・ファーストエイド実施の手引き』日本語版作成の試み―」明石加代,藤井千太,加藤寛 兵庫県こころのケアセンター http://t.co/4USrJrDU 心的トラウマ研究 第 4 号 : 17-26,2008

「災害や大事故被災集団への早期介入法の普及に関する研究」明石加代、藤井千太、加藤寛 兵庫県こころのケアセンター http://t.co/9sQepcpk 兵庫県こころのケアセンター研究報告書, 平成 20 年度版, 2009

日本トラウマティック・ストレス学会。インタビューシリーズ JSTSS(Japanese Society for Traumatic Stress Studies) 副会長 加藤寛(兵庫県こころのケアセンター 研究部長) http://t.co/iYo6TN7M 

日本トラウマティック・ストレス学会(JSTSS)。2002年3月に創設。災害や事件、事故などによってもたらされるトラウマティック・ストレスとその心身への影響は、日本においても大きな社会的関心。医学・心理学に限らない多領域にまたがる分野 http://t.co/W78WFfqz

日本トラウマティック・ストレス学会(JSTSS、Japanese Society for Traumatic Stress Studies)。米国のISTSS (International Society for Traumatic Stress Studies)の連携組織

兵庫県こころのケアセンター(HITS: Hyoto Institute for Traumatic Stress)http://t.co/KE55pa1z 2004年開設。兵庫県では1995年の阪神・淡路大震災を契機とし被災者のトラウマや、PTSDなどの「こころのケア」の取り組み

兵庫県こころのケアセンター。JICAと協働で海外の被災地の人々の心のケア http://t.co/RIThHfES 2004年12月のスマトラ沖大地震・インド洋津波災害。国際緊急援助隊(JDR)医療チームの一員として、副センター長の加藤寛、精神科医の藤井千太、臨床心理士の大澤智子


・・・

提供する際の、心構え


サイコロジカル・ファーストエイド。専門家としての態度。仝認されたシステム枠内で実施。⇔票韻△襯皀妊襪鮗┐后焚困笋さ、慎重さ、親切な態度)。H鏈匱圓アクセスし易いよう配慮。と詭保持。ゼ分の役割を踏み越えない。自分の役割以外は適切な紹介。文化と多様性に配慮。┘札襯侫吋

サイコロジカル・ファーストエイド。,泙考融劼鮓る。関係作りに最も有効なのは現実的な支援(食糧、水、毛布)。2霪が負担にならないことを確認してから接触。と鏈匱圓拒否、逆に殺到する可能性。ノ語や専門用語は使わない。θ爐蕕何を伝えたいのか、あなたがどう役に立てるのかに焦点。

災害後の心理的初期支援。災害に遭った後の『急性ストレス反応』は、誰でも起きる「正常な反応」。だから「症状」と呼んではいけない。「診断」「病気」「障害」などの観点から話をしてはならない。それらは、侵入(再体験)・回避と麻痺・過剰覚醒・悲嘆(外傷性悲嘆)・抑うつ・身体反応(腹痛等)。

災害後の心理的初期支援。避けるべき態度。〜瓦討糧鏈匱圓話をしたがっている、あるいは話をする必要があると考えてはいけない。しばしばサポーティブで穏やかな態度でそこにいることが人々に安心感を与え自分で対処できるという感覚を高める。∀辰靴燭らない場合、何があったか話させる必要はない

災害後の心理的初期支援。子どもに対する場合。〕弔せ劼匹發両豺隋椅子に座るか子どもの視線の高さに合わせてしゃがむ。∈匈恩紂∋劼匹發旅坩戮筝斥佞一時的に「退行(赤ちゃん化)」することが多い。だが多くはじきに回復する。O辰鯤垢ながら「ちゃんと理解しているよ」と繰り返し伝える。

災害後の心理的初期支援。学童期の子どもに対する場合。感情、心配なこと、疑問を言葉にできるように手助けする。気持ちを表すのに使うシンプルな言葉(頭にきた、さびしい、怖い、心配など)を用いる。恐怖・脅えなどの極端な言葉は、かえって苦痛を増すので、使わない方がよい。

災害後の心理的初期支援。思春期の子どもに対する場合。‖膺容瓜里箸靴届辰靴ける。彼らの気持ちや心配や疑問に、あなたが敬意が払っているというメッセージを送る。∋劼匹發暴淑な情緒的支えを提供できるよう、親の機能を補強し、支える。

災害後の心理的初期支援。高齢者に対する場合。…偉呂北簑蠅ある場合、低いはっきりした声で話す。∈乱した高齢者は、記憶・判断などに不可逆の問題を抱えているように見える。だが多くは一時的。4超の激変は、脱水・栄養不良・睡眠障害・持病の悪化・社会的孤立・対応できないという不安を助長

災害後の心理的初期支援。障がい者に対する場合。,任るだけ静かな刺激の少ない場所で対応。介護者でなく本人に話しかける。たとえ、そう見えなくても、本人の言うことを信じてあげる。い修凌佑硫雜酩需品(薬品、酸素ボンベ、呼吸装置、車椅子など)を確保。


・・・

提供する、準備


災害後の心理的初期支援。支援を必要としているのは「急性期の苦痛の兆候」を示している人。それらは、状況判断ができずにまごついている人、落ち着きを失って困惑している人、気が動転し興奮している人、パニックになっている人、極端にひきこもっている人、無気力になっている人、極点に不安そうな人

災害後の心理的初期支援。文化と多様性に対し繊細に振る舞う。ー分の価値観・先入観について意識し、あなたの支援する地域のそれとどのように相違しているかを把握。彼らの習慣、伝統、家族の在り方、(男女の社会における)性役割、社会とのつながり方を理解し、それらを再建したりするのを助ける

災害後の心理的初期支援。リスクの高い人。/董癖欷郤圈砲販イ譴个覆譴砲覆辰討い觧劼匹癲⊃董家族、友達を亡くした子ども。親が重症を負った子ども。のた討篁童養護施設で養育されている子ども。ど村紊併劼匹癲β膺諭た搬両磴い者。ゴ躙韻覆海箸鬚笋蠅燭る思春期。ηタ韻靴討い觸性等

災害後の心理的初期支援。災害が発生する前から、社会においてマイノリティー(障がい者や、性的少数派である同性愛者など)は、もともと社会の主流から取り残されているという感覚を持っている場合がある。そうした場合、災害が発生すると、高い確率で精神的トラブルを発生すると言われている。


・・・

1.被災者に近づき、活動を始める


災害後の心理的初期支援。‥切とされる身体的、個人的接触は、個人、社会、文化、社会集団によって異なる。例えば、立った時にどこまで近づくか、どの程度目を合わせるか、身体に触れるか、など。特に異性に対しては要注意。近づきすぎたり、長く目をみつめたり、身体に触れたりはしない方がよい。

災害後の心理的初期支援。支援者が被災者の目をみつめる時間の問題。日本では一般的に50%程、相手の目を見つめ、50%程度はずすのが「一般的?」とされる。就職したい会社の面接では70〜80%にすると「採用され易い」と言う意見も。いずれにしても被災者側の性格の要因が大きいので判断が困難

災害後の心理的初期支援。被災者には自分から(今は)援助を求めない人もいる。大切な人を亡くした場合、周囲の人を信じるのには時間がかかるため。こうしたケースでは、後日、その人が支援を欲するようになった時のために、スタッフ・日時・場所などの情報を伝えておくのが妥当。

災害後の心理的初期支援。自己紹介。,泙此∀辰靴けていいかきく。何か役に立てることがないかを知るために来たと説明。A蠎蠅帽を降ろすように勧める。げ駭辰里燭瓩忘把禀要な個人情報を確認。イ修凌佑肪躇佞鮟乎罎掘△泙錣蠅鬚ょろきょろ見ない。Δ燭世掘¬椶鮓つめすぎてはならない。

災害後の心理的初期支援。子どもや思春期の人に近づく場合、,泙此⊃討箘貊錣砲い訛膺佑房分の役割を説明。許可をとる。周りに大人がいない子どもには、基本的に、まず保護者を探し出すことから始める。い覆襪戮、親か保護者と一緒に、会話を聞いてもらう。

災害後の心理的初期支援。「こんにちは。私は〇〇です。〇〇で活動しています。皆さんのご様子や何かお役に立てることがないかを伺っています。少しお話をしてもいいですか?お名前をお聞きしてもいいですか?〇〇さんですね。まず今すぐ必要なものがあれば教えてもらえますか?水などは足りてますか」

災害後の心理的初期支援。思春期。「こちらはお嬢さんですか?話しかけてもいいですか?(視線に合わせしゃがみ、笑顔で)こんにちは〇〇ちゃん。私は〇〇です。あなたや家族の役に立ちたいと思ってここに来たの。今すぐ必要なものはない?お水やジュースはむこうにあるよ。箱の中におもちゃもあるよ」

災害後の心理的初期支援。秘密の保持。支援者に対し、被災者が自分が被った災害のことを話した場合、支援者はその人の過去やトラウマを知ることになる。その秘密は守秘されなければならない。ただし例外は支援者の方が、その話によって二次的トラウマを受けそうな場合、専門のカウンセラーへ相談する。

災害後の心理的初期支援。援助活動に関する情報の提供。ー,法弊府などが)予定している行動。被災者を支援するために行われている各団体のサービス。出来事について現時点でわかっていること。ぐ貳姪なストレス反応(病気ではなく災害後の正常な反応だということ)。ゥ札襯侫吋△諒法。


・・・

2.安全と安心感


災害後の心理的初期支援。安全と安心。英語では、Safe and Comfort。当面の安全を確かなものにし、被災者が心身を休められるようにする。

災害後の心理的初期支援。安全と安心。^汰瓦箸蓮⊆腓棒府などが策定する安全基準。学者などの意見を参考に一般的に許容なレベルを制定。安心とは、リスクに対して、個人がどのくらい不安に思うかは千差万別のため、多様な選択肢を用意し、その人が不安を除けると思う選択肢を選べる状態にあること

災害後の心理的初期支援。からだへの配慮。ー鴫后¬世襪機風通し、備品の使いやすさ等について改善の余地がないか検討。トイレが長蛇の列、など。高齢者の場合、脱水、電解質異常、血圧、転倒などの問題を起こし易い。耳の聞こえを悪くするような騒音も防ぐ。車椅子、盲導犬など障がい者に配慮。

災害後の心理的初期支援。子どもへ。「あの人はね、すごくびっくりしてしまって、まだ落ち着くことができないんだ。落ち着くために他の人よりたくさん時間がかかる人もいるんだよ。私たちの仲間が彼を落ち着かせるためにここに向かっているからね。もし気持ちが落ち着かないと思ったらそれを話してね」

災害後の心理的初期支援。子どものためのスペース。〇劼匹眄賤僂両貊蠅寮瀉屐安全で人の出入りが少なく、救助活動から離れた一角。M諭垢頁齢の子どもに対応できる世話係を配置。い修海暴估りする人をチェック。コ銅錣もちゃを置く。η長の子どもにお兄さん、お姉さん役をやってもらう。

災害後の心理的初期支援。「あなたはたいへんな体験をされました。これ以上苦しみを感じるような映像からご自分やお子さんを守ったほうがいいでしょう。テレビで映像を見ただけで不安になることがあります。テレビを見るのを制限したほうがお子さんは楽かもしれません。大人も一時的に遠ざけましょう」

災害後の心理的初期支援。「あなたはもういろんな目に遭ったよね。こういうことが起きると、みんなテレビを見たくなったりするんだ。でもそれってちょっと危ないことなんだよ。こういう内容のテレビの番組は避けるのが一番。もし何か嫌なものを見てしまったときは、お母さんやお父さんに話すといいよ」

災害後の心理的初期支援。行方不明者を探す手伝いをする場合。まずは家族と一緒に、災害時の連絡方法に関する情報を確認。たとえば、学校や勤務先の避難計画、病院に運ばれた場合の搬送先の追跡方法、学校・職場・家族の緊急連絡先、親戚の家などその人が立ち寄りそうな場所(被災地内外を含む)など

災害後の心理的初期支援。急性悲嘆反応。大切な人や身近な友人を亡くした人には当然の反応。死に対する悲しみや怒り、死を防げなかったことへの罪悪感、安らぎを与えてやれなかったことやきちんと別れを言えなかったことへの後悔、亡くなった人への思慕、再会への願い(夢での再会も含めて)などが湧く

災害後の心理的初期支援。いかに家族や友人がそれぞれ独自の反応をするものであるか、話しあう。悲しみ方には正しいも間違いもなく(号泣する人も無表情の人もおり)、「正常な」悲嘆の期間があるわけでもない。家族や友人にとって最も大切なことは、それぞれがお互いの悲しみ方を尊重し理解しあうこと

災害後の心理的初期支援。子どもは、生活のなかで短い時間しか悲しみをあらわさない場合があることを知っておく。たとえ遊んでいたり、楽しそうにふるまっていたりしても、他の家族と変わらぬほど強い悲しみを感じていることがある。子どもが全く泣かないからと言って、悲しんでいないとは言えない。

災害後の心理的初期支援。子どもは、悲しみをどう言葉で表現していいか分からず、また話したがらない場合もある。できれば、プライバシーを守ってあげる。亡くなった大切な人のことを話したいと言ってきたら、黙って聞く。たくさん話さなければいけないと感じさせたり、細かく聞き出したりしないこと。

災害後の心理的初期支援。「悲しみのあらわし方はご家族一人一人違います。そのことを知っておくことは大事なことです。たくさん泣く人もいれば全く泣かない人もいます。どうかそのことを悪く考えたり、おかしいのだと考えたりしないで下さい。大事なことはお互いがそれぞれの感じ方を尊重しあうこと」

災害後の心理的初期支援。言ってはいけないこと。「きっとこれが最善だったんですよ。彼は楽になったんですよ。これが彼の寿命だったのでしょう。彼には苦しむ時間もなかったことでしょう。何か他のことについて話しましょう。がんばってこれを乗り越えないといけませんよ。そのうち楽になりますよ。」

災害後の心理的初期支援。言ってはいけないこと。「できるだけのことはやったのです。あなたは生きていてよかった。この世に起こる全てのことは、より高い次元の存在(神?)が計画した最善の結果なのです。耐えられないようなことは起こらないものです。いつの日か、あなたは答えを見つけるでしょう」

災害後の心理的初期支援。死の受け止め方。―学前の子ども:死が永久的であると理解できない。生き返ると信じている。学童期の子ども:死の物理的なリアリティは理解する。だが怪物・骸骨・幽霊のように擬人化する。思春期:死を理解するが、強い怒り、衝動的行動(家出、性行為に溺れる)をとる

災害後の心理的初期支援。死に関する子どもからの質問に対しては、|擦、わかりやすく、率直に、年齢に応じた表現を使う。価値判断はせず、どう感じているかを丁寧に聞く。死はあなたが引き起こしたものではなく、あなたの失敗でもなく、誰かがした悪いことに対する罰でもないということを伝える

災害後の心理的初期支援。肉親の死に対する親から子への説明。「今ここにお父さんがいないなんて本当に悲しいね。あなたも悲しくてしょうがないのね。お父さんのことを考えてるのかな。お母さんもすごく悲しくなることがあるよ。辛いときにはお母さんに話していいのよ。少しは楽になるかもしれないよ」

災害後の心理的初期支援。サバイバー・ギルト。子どもや思春期の人が、自分が生き残ったことに対して罪悪感をもつことがある。家族の死になんらかの責任を感じていることもある。家族の誰かが、誰のせいでもないのだということを教えてやり、子どもが自責感を払拭できるよう助けてやる必要がある。

災害後の心理的初期支援。サバイバー・ギルトからの子どもの救済。親から子へ。「私たちは、みんなを助けるためにできることは全部したの。お父さんはきっと、私たちが無事でいることを喜んでくれるよ。あなたはなんにも悪くないのよ。」以上のような言葉を、一度ではなく、繰り返し何度も伝える。

災害後の心理的初期支援。被災者が自分の「思い込み」による怒りを示したら、それが正しいか間違っているかについて議論しない。多くの人は「答え」でなく、判断しないで中立に聴いてくれる人を求めている。深刻な抑うつ、適応不全を引き起こしているようなら、カウンセラーへの紹介を希望するか尋ねる

災害後の心理的初期支援。宗教者が、善意から被災地で布教活動を行うことがたびたびある。このような活動に気づいたら、邪魔しようとせず、警備担当者その他の管理者に通報する。

災害後の心理的初期支援。葬儀への参列が子どもの役に立つこともある。辛い体験ではあるが、葬儀によって子どもは死の物理的な現実性を受け入れ悲しむことができるようになる。参列させなければ何か家族の重要なことから取り残されたように感じることもある。ただし参列するかどうかは子どもに選ばせる

災害後の心理的初期支援。外傷性悲嘆。/瓦鰺陲垢茲Δ併爐離ぅ瓠璽犬勝手にわいてくる。家族や友人との親密な関係からひきこもる。トラウマ的な死について思い出さないよう、日常の活動を回避する。せ劼匹發両豺隋悲惨な死の場面を再現するような遊び(トラウマティック・プレイ)を繰り返す。

災害時遺体取り扱い対応チーム(Disaster Mortuary Operational Response Team :DMORT)。災害時、遺体と対面する遺族の苦しみを和らげるために、遺体の保存や修復を行うアメリカのボランティア団体 http://t.co/5L96ivyG

災害後の心理的初期支援。遺体の確認。子どもや思春期の人には、見せない。子どもは、遺体がどれほど変わり果てているか、創造できない。「ねえ、〇〇さんは、あなたとこんなかたちで会いたくないんじゃないかな。私はその遺体が彼だと確かめに行ってくるけど、あなたは行かないほうがいいと思う。」

災害後の心理的初期支援。遺体確認について親から子へ説明。「〇〇さんに会うのは辛かったよ。〇〇さんは一緒に過ごした楽しい日々のことを考えてほしいって思うんじゃないかな。私は釣りに行ったことを思いだすよ。あなたも何か思い出を探して。そうすれば私たちはその思い出と一緒に生きていけるよ」

災害後の心理的初期支援。提供した支援のチェックリスト。安全と安心の分野。^汰干諒檗△らだへの配慮。親と離れている子に対応。ぢ臉擇平佑寮限験稜Г任ない人のケア。サ淦悲嘆反応に対処。Π簑里凌噺騎稜Щに支えた。二次被害を防ぐ情報提供と保護。┿劼匹發忙爐了実を伝える手助け


・・・

3.安定化


災害後の心理的初期支援。情緒的に圧倒されている被災者の気持を鎮める。その人のプライバシーを尊重し、介入する前に少し時間をとる。「もし、いま必要があれば何かお手伝いしますが、またのちほどご様子を伺うために声をお掛けします。そのときに必要なことがでてくれば、おっしゃってください」

災害後の心理的初期支援。いきなり話しかけるよりも、穏やかに静かにそばに控えている。話すことは認知的、情動的な負荷を与える。いつでも役に立てるように待機し相手に落ち着くための時間を提供。支援のタイミングを見計らいながら待機している間に書類を書いたりする。ただしその人のすぐそばにいる

グラウンディング(grounding)。楽な姿勢で座る。深呼吸。見回して嫌な気持ちにならないものを五つあげる。「床、靴、人、机、椅子が見える」。深呼吸。音を五つあげる。「話し声、ドア、時計、風、携帯」。深呼吸。体の感覚を五つ。「手に触れてる椅子、足が靴の中、背中で椅子、…」深呼吸

災害後の心理的初期支援。グラウンディング。恐ろしい体験をした後は、それが頭にこびりついて離れなくなる。それを解消するため、外界に目を向けさせる。深呼吸をしながら、(不快にならない)目で見えるもの、音に聞こえるもの、手などの体の皮膚で触れているもの等を、五つずつ列挙していってもらう

災害後の心理的初期支援。グラウンディング。心の中の恐怖体験の連鎖を断ち、外界へ目を向けさせる手法。子どもには、周りに見える色を言わせる。たとえばこんな風に言う。「次は、あなたが座っているところから見える色を5つ言ってみて。何か青いものは見えるかな? 黄色いものは? 緑のものは?」


・・・

4.情報を集める


災害後の心理的初期支援。被災者が今必要としていることのチェックリスト。抱えている困難について。行動の分野。ゞ謀戮虜乱、⊆髻¬物の過剰摂取。8瀕・ひきこもり。ご躙韻聞堝亜ヂ犢堙行動。κ離不安。暴力的行動。適応的でない対処法

災害後の心理的初期支援。被災者が今必要としていることのチェックリスト。抱えている困難について。情緒の分野。ゝ淦ストレス反応。急性悲嘆反応。H瓩靴漾⇔沺げ徇ち、怒り。ド坩臓恐怖。失意、絶望。Ш甍感または恥の感覚。┫蕎陲遼竅磧孤立感。

災害後の心理的初期支援。被災者が今必要としていることのチェックリスト。抱えている困難について。身体の分野。‘痛、∧痛、睡眠の問題、た事の問題、シ鮃状態の悪化、θ莽・消耗。動揺がおさまらない。

災害後の心理的初期支援。被災者が今必要としていることのチェックリスト。抱えている困難について。認知の分野。‖臉擇平佑了爐鮗容できない。対処できない。悪夢や苦痛な夢。侵入的な考えやイメージ。そ乎罎任ない。セ廚そ个擦覆ぁΠ媚弖萃蠅困難。Щ爐簀北任旅佑┐頭から離れない

災害後の心理的初期支援。提供した支援のチェックリスト。情報を集める分野。“鏈丗慮海寮質と激しさ。継続している危険への不安。身体・精神的な疾患と服薬の状況。ぜ責感や恥。ゼ囲からの支えの有無。Σ甬遒離肇薀Ε沺Р搬欧覆匹了燹大切なものの喪失。自分や他人を傷つけたい考え

災害後の心理的初期支援。災害でのトラウマ体験に関する情報を明確にしていく時、詳細な描写を求めることは避ける。さらに苦痛を与えてしまう可能性。トラウマを詳しく話すよう圧力をかけてはいけない。今一番役に立つ情報は、現在のニーズを知り、今後のケアの計画をたてるのに必要な必要最小限の情報


・・・

5.現実的な問題の解決を助ける


災害後の心理的初期支援。比較的うまくやっていくことができる要素。ヽ擺兌腟繊↓⊃誉犬詫渋可能だという確信。8的機関は自分のために動いてくれるという信頼(政府は頼りになる)。ネ匹襪ないものに支えられた信念。Ε櫂献謄ブな確信。「私はついている。物事はたいていうまくいく」など

災害後の心理的初期支援。現実的な問題の解決を助ける。「達成可能な目標」を定めるように助言。小さな目標を達成することによって、失敗感や事態にうまく対処できないという感情を軽くすることが可能。また、成功体験を積み重ねることや、「自分で状況をコントロールできる」という感覚を取り戻すこと

災害後の心理的初期支援。現実的な問題の解決を支援。〆最も必要としていることを確認。比較的すぐ解決できることと、無理なことを明確に。行動計画について話し合う。2魴茲妨けて行動。行動を細分化し一つ一つのステップが達成されるたびに被災者を褒めて成功体験の積み重ねによる自信の回復へ


・・・

6.周囲の人々との関わりを促進する


災害後の心理的初期支援。支えてもらうことをためらう理由。ー分が何を必要としているかわからない。⊇けを求めることが恥ずかしい。どこに行って助けを求めればいいかわからない。せ戮┐討發蕕┐襪里、それが役に立つのかと疑う。ァ峪笋体験したことは誰にも理解できない」と思っている

災害後の心理的初期支援。「あなたが安心できる人たちと時間を過ごしてくださいね。体験したことについて話しあうことが役に立つと思うこともあるでしょうが、いつ何を話すかは、自分で決めていいことです。全てを話す必要はありません。それぞれの相手と共有したいと思うことだけ、話せばいいのです」


・・・

7.対処に役立つ情報


災害後の心理的初期支援。トラウマ後のストレス反応。多くの人に起こる「正常な」反応。だから症状や障害とは言わない。/入(事件の再体験)。回避(思い出す物を避ける)と麻痺(感情の萎縮)。2畩螻仞叩焚疉辧法と畸家娠(喪失感等)。ネ泙Δ帖平欲・睡眠障害等)。身体反応(腹痛等)

災害後の心理的初期支援。子どもの身体反応。感情をいきなり言葉で表現させようとしない。多くの子どもにとってふさわしい言葉を見つけるのは困難。それよりも身体の感覚について話してもらう。例えば「おなかはどんな感じ?しくしくする?それともぎゅっとしめつけられるような感じ?」などと尋ねる。

災害後の心理的初期支援。子どもの身体反応。感情について話せるようなら、自由に答えを選べるオープン・エンドの質問(「どんな気持ち?」など)をするよりも、いろいろな感情を提示してひとつを選ばせるやり方(「いまの気持ちは悲しい? それとも怖い? それとも大丈夫?」)のほうが役に立つ。

災害後の心理的初期支援。子どもに説明。「すごく恐ろしいことが起こると、それまで感じたことのないような、へんな感じやいやな感じがすることがあるんだ。たとえば、心臓がすごくドキドキしたり、手が汗びっしょりになったり、お腹が痛くなったり、手や足に力が入らなくなって震えてきたり。」

災害後の心理的初期支援。フラッシュバックの子どもへの説明。「嫌な感じは恐ろしい出来事を思い出すようなものを見たり、聞いたり、臭ったりした時に起こることがあるんだ。例えば強い風が吹いたり、ガラスが割れたり、煙のにおいがしたりしたときなんかに。体がへんな感じになると、すごく怖いよね」

災害後の心理的初期支援。トラウマ後のストレス反応に対する対処法。‘課(食事や睡眠の時間)をできるだけ維持し規則正し生活を心がける。△靴个蕕動揺するのは当たり前だと自分に言い聞かせる。リラクセーション法(ゆっくり深呼吸をするなど)。し鯀瓦糞だ欧蕕靴鬚垢襦扮親亜読書、など)

リラクセーション。「鼻からゆっくり息を吸う。一つ、二つ、三つ。肺からお腹まで空気で満たす。静かに優しく『私の身体は満たされていく』と自分に語りかける。今度は口からゆっくり息を吐く。一つ、二つ、三つ。肺も空っぽに。静かに優しく『私の身体はほぐれてく』と自分に語りかける。これを5回」

「片方の手をこんな風にお腹の上におきます(実際にやってみせる)。じゃあ鼻から息を吸いましょう。お腹がこんなふうに膨らむよね。今度は口から息を吐きましょう。息を吐くと凹むよね。3つ数えるよ。ゆっくりゆっくり息を吸って。また3つ数えたら、ゆっくりゆっくり息を吐いて。よくできました!」

災害後の心理的初期支援。ストレス反応に対する不適切な対処行動。苦しさを紛らわす為にアルコールを用いる。ひきこもってじっとしている。家族や友人とのつきあいを避ける。怒りを爆発させる。自分や他人を過度に責める。食べ過ぎる、逆に食べない。長時間テレビを見る、あるいはゲームに没頭する。

災害後の心理的初期支援。思春期の人への説明。「今回みたいな災害が起こると、親は子どもの安全がそれまで以上に気になるんだ。それで制限も多くなる。親は君たちの無事を確信したくて拘束をきつくするんだ。だったら今は親を安心させてあげようよ。こういうのはたいてい一時的なものに過ぎないから」

災害後の心理的初期支援。睡眠の問題への対処。毎日同じ時間に寝て同じ時間に起床。酒を減らす(睡眠の質を低下させる)。午後にカフェインをとらない。運動を習慣づける(ただし就寝時間と近くならないように)。昼寝は15分までとし午後4時以降は昼寝をしない。就寝前は穏やかな音楽等でリラックス


・・・

8.紹介と引き継ぎ


災害後の心理的初期支援。紹介を必要とするケース。,垢絢N鼎靴覆てはならない身体的・精神的急性症状がある。以前からあった身体的・精神的問題が悪化。自分または他人に対する危害を加える恐れ。ぜ髻μ物依存の懸念。ィ庁屐∋童虐待。子どもが発達上の深刻な問題。被災者が紹介を依頼


・・・

支援者側に対する心のケア


災害後の心理的初期支援。支援者が自分自身について活動前に確認。.劵好謄螢奪な人に働きかける覚悟があるか。一見心理的支援とは思えないような仕事もする(水・食糧の配布、掃除など)。指揮系統が整っていない混乱の中で活動。ど藹や汚染のリスク。ケ臀の考え方が異なる他分野の人と活動

災害後の心理的初期支援。支援者が経験する通常のストレス反応。/臾欧量簑蝓感情の麻痺。いらだち、怒り、欲求不満。ぅ轡腑奪、恐怖、戦慄。ズ乱、注意の欠如、意思決定の困難。身体反応(頭痛、腹痛、過敏など)。抑うつや不安。┸佑鼎あいの減少。活動性の極端な増加あるいは減少

災害後の心理的初期支援。支援者が経験する過剰なストレス反応。ゞΥ競好肇譽后別砧牢兇覆鼻法共感疲労(意欲の喪失など)。D樟棔Υ崟榲に体験するトラウマが頭から離れず繰り返される。い劼こもりと孤立。ゼ鬚覆匹飽預検睡眠の障害。В庁屬覆病仗祐愀犬量簑蝓╂篷召らくる抑うつなど

災害後の心理的初期支援。組織による支援者のケア。ヽ萋飴間が12時間を超えないように。休暇を義務付け。H鏗欧侶擇そ蠅判鼎そ蠅鬟蹇璽董璽轡腑鵝ご浜者がスーパバイズ(監督)。ジ澆い冒蠱未垢襪海箸鮠励(ただし被災者の個人情報の守秘義務)。Ε好肇譽后Ε泪諭璽献瓮鵐箸離肇譟璽縫鵐

ストレス・マネージメント。…蟯的に組織の管理者によるスーパバイズを利用し一人で問題を抱え込まない。▲法璽困箸任ることの限界を常に認識。6腹、怒り、孤独感、疲れ(HALT:Hungry, Angry, Lonely, Tired)を感じたらセルフケア。し設的な活動を増やす。

災害後の心理的初期支援。支援者のセルフケア。〜瓦討鯤僂┐襪海箸呂任ないことを受け入れる。⊆分の境界線を維持する。人に任せる。できないことは「ノー」と言う。1日にあまりに多くの被災者と関わることを避ける。ペアやチームで行動する。て盈修らのピア・コンサルテーションを受ける。

災害後の心理的初期支援。支援者が避けるべきこと。^貎佑把校間活動する。休憩をとらず「ぶっ通し」働く。ネガティブなことを考える。自分は能力がない、自分はふさわしくない、と考えるなど。た物や医薬品の過剰摂取。

災害後の心理的初期支援。支援者が避けるべき考え。 峙抃討鬚箸襪覆鵑納分勝手だろう」◆屬澆鵑憤貽中働いている。私もそうしなければ」「被災者のニーズは支援者のニーズより大事だ」ぁ峪笋脇き詰めに働くことで、もっともっと貢献できる」ァ屬海譴笋△譴笋修譴鬚任るのは、私だけだ」


・・・

その他


災害後の心理的初期支援。避難所の課題。“鯑饑験茲離襦璽觝遒蝓幣壇時間、水の供給が限られている場合のシャワーの使用制限、食事時間など)。公衆衛生(衛生設備、医薬品の提供、病人の隔離、感染予防など)。生活する人同士や、スタッフとの間で起こるもめごとの解決、など。

災害後の心理的初期支援。米国の場合、2名以上で派遣チームを組むのだが、\崕住のスタッフ、∈匈殴瓮鵐織襯悒襯垢寮賁膕箸鵬辰┐董↓宗教関係者も入る。キリスト教プロテスタント等が信仰されている米国では、そうした側面からの心理的サポートを考慮する必要がある場合も。日本人は7割が無宗教


・・・

山本敏晴の過去のブログで関連するもの


災害後の子どもの心的外傷のツイート 20111123まで 5223字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65678653.html

災害後の心的外傷のツイート 20111123まで 13581字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65678500.html

学校保健、ヘルスプロモーション、震災後の子どもの心のケア等に関するツイート 20111114まで 3022字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65676435.html

原発事故と妊娠・胎児・乳児・幼児・授乳等への影響に関するツイート 3468字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65618106.html

東日本大震災、医療援助をする際の注意点と普段からの準備・訓練 10554字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65616136.html