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目次:

はじめに、まとめ
妊産婦死亡
セイフ・マザーフッド(母性保健)の歴史
家族計画、望まない妊娠、危険な妊娠、人工妊娠中絶
妊産婦死亡と母親の出産回数、出産間隔の関係
危険な中絶による、産科瘻孔(フィスチュラ)
中絶するための医薬品
日本の人工妊娠中絶の状況
妊婦健診とリスク・アプローチの限界
緊急産科ケアへのアクセス
TBA(産婆)はダメ?、SBA(助産師等)及び有資格者の育成へ
ビヨンド・ザ・ナンバーズ(数だけでなく質、原因の調査)
プロセス指標
途上国の医療従事者の意識の低さ
アメリカのキリスト教プロテスタント福音派
世界人口増加問題
フィリピン、ジャピーノ、コピーノ
関連ブログ


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はじめに、まとめ


妊産婦死亡率の改善に関する(当面の)方向性のまとめ。〕祝鼻雰鮨如砲砲茲襯螢好の早期発見は困難なので、妊娠合併症が起こった時の臨床(緊急産科ケア)を重視。このための電話・道路・搬送などのインフラも必要。■咤贈繊塀産師等)の育成を国家が担保。E面はTBA(産婆)訓練で穴を埋める


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妊産婦死亡


妊産婦死亡の原因疾患(WHO/UNICEF、2000〜2010年の10年間の報告)。―亰譯械機鵝↓妊娠高血圧症候群18%、Gタ叡羸筍后鵝↓で垠貍稗検鵝↓ズ廟鬘院鵝↓β召了魂閉樟椹猖苅隠院鵝↓Т崟椹魂併猖苅隠検鵝http://t.co/9wQHL3wU

妊産婦死亡の定義。妊娠中、または妊娠終了から(分娩後)42日以内の母体の死亡。妊娠に関連して、あるいは妊娠によって増悪した病態、またはその管理(中絶手術等)に関連した病因によるものを指す。妊娠期間、妊娠部位は問わない(子宮外妊娠の卵管妊娠など)。ただし事故・偶発的な死亡は含まない

「妊産婦死亡率の動向」によれば(1990年比で2008年の)妊産婦死亡率は34%減少。しかしミレニアム開発目標は2015年までに75%減少させることが目標。まだ1日あたり1000人以上の女性が死亡。4大死因は、出産後の大量出血、感染症、高血圧性障害(妊娠中毒症)、安全でない中絶。


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セイフ・マザーフッド(母性保健)の歴史


妊産婦死亡の衝撃の大きさの啓発。「想像して下さい。250人乗りのジャンボジェット機が4時間毎に墜落し、乗客は全員死亡しているのです。乗客は全員、妊婦か産婦です。世界のどこかで、年間50万人の妊娠した女性が死亡し続けているのです」WHO Chron 1986; 40: 175-83

「母子保健というが、子どもばかり注目され、『母』の健康はどこへいってしまったんだ?」 Lancet. 1985 Jul 13;2(8446):83-5. Maternal mortality--a neglected tragedy. Where is the M in MCH?

Safe motherhood initiatives の立ち上げ。1987年ナイロビで母子保健の会議。ユニセフ、WHO、UNFPA、世界銀行、IPPF(国際家族計画連盟)、人口評議会が共催。『2000年までに妊産婦死亡を半減する』ことを目標とした。だが達成できなかった。

セイフ・マザーフッド(safe motherhood、母性保護)。セイフ・マザーフッド・プログラム(safe motherhood program、母性保護プログラム、母体安全計画、安全な母性プログラム)。1987年ケニア・ナイロビの国際会議で、セイフ・マザーフッド・イニシアチブ

安全な母性プログラム/イニシアチブ。1987年に提唱。2000年までに妊産婦死亡率を半分にする目標。妊産婦の主要な死因の、産後の出血、遷延分娩、子癇 、産褥熱、人工妊娠中絶の合併症に焦点。このためSBA(訓練を受けた出産介助者)による分娩、助産師教育、必須産科ケア(EOC)に注力

WHO,The Safe Motherhood Initiative and beyond(母性保護イニシアチブ) http://t.co/fIewGWuy 1987年提唱。だが、現状は改善されず。毎年少なくとも320万の死産、400万の新生児死亡、50万以上の妊産婦死亡。

セイフ・マザーフッド(母性保護)。。欧弔隆霹廖Ы性のための社会の平等。(現地の人・物を生かそうとする)プライマリー・ヘルス・ケア。■瓦弔涼譟Р搬卸弉茵Gド愀鮨如清潔で安全な分娩介助。基本的産科ケア。5つの疾患に焦点:産後出血、遷延分娩、子癇 、産褥熱、人工妊娠中絶の合併症。

セイフ・マザーフッド、4つの柱の論理的背景。_搬卸弉茵望まない妊娠を防ぐ、ハイリスク妊娠を防ぐ。妊婦健診:産科合併症の頻度を減らす、重症合併症を減らす。0汰粥清潔な分娩介助:産科合併症の頻度を減らす、重症合併症を減らす。ご靄榲参加ケア:合併症の死亡率を減らす。

セイフ・マザーフッド(1987年)の変遷。。隠坑坑闇代半ばまでは(地域にある人・物を生かす)プライマリーヘルスケアの発想でTBA(伝統的産婆)の訓練。■隠坑坑掲、10年目の評価で「TBAはダメ」という意見があり、以後はSBA(医師・助産師等)が中心に?だが地方では数が足りない

セイフ・マザーフッド(母性保護)。1990年代半ばまでは、(地元の人・物を生かす)プライマリーヘルスケアの概念のもと、’ド愀鮨任凌篆福瞥祝匹帆甦発見は、治療よりも安い)。■圍贈繊陛租的産婆)の訓練(施設分娩を地方で推進することはむずかしい。医療従事者の確保も困難)。2搬卸弉

セイフ・マザーフッド(母性保護)。妊婦健診。途上国では、リューマチ熱などによる心臓弁膜症を持っている人がおり、彼女らは妊娠7〜8か月目に心不全から肺水腫になり死亡する可能性。妊婦健診で心臓の聴診等ができれば、これを防げる可能性がある。

セイフ・マザーフッド。以前は妊婦健診が重視されリスクの早期発見が提唱された。だが途上国の田舎での健診は、お腹の大きさを測るだけの場合もあり、妊娠中毒症を見つける尿蛋白検査も前置胎盤を発見する超音波もできない。血圧すら測れない人が健診をしていることも多い。このため無意味という批判も

妊産婦死亡のリスク。高コレステロール血症は心筋梗塞のリスクだが心筋梗塞を発症している集団だけを見るとコレステロールが高くない人の方が多い。同様に妊娠合併症を発症する人は、例えば高齢や低身長などのリスクを「持たない」人の方が多い。つまり一部のリスクのある人だけに焦点を絞るのは間違い

セイフ・マザーフッド。昔は、リスク・アプローチと言って、高齢、低身長、前回出産で分娩停止などのリスクのある人だけに注意を払い予防や早期発見を重視した。だがそれらが困難と判明。現在は、全ての妊娠はリスクであると考え、予防でなく(妊娠合併症が起きた時の)治療(特に緊急産科ケア)を重視

妊娠合併症について論じる場合の特殊性。通常の医学では、肥満という状態のため糖尿病という原疾患が起き、合併症として腎症がおこり、腎不全で死亡する。妊娠の場合、蛋白尿や前置胎盤が生じると、いきなり合併症と呼ぶ。すなわち「全ての妊娠は(正常な状態ではなく)原疾患」だという考えなのである


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家族計画、望まない妊娠、危険な妊娠、人工妊娠中絶


国際家族計画連盟 (International Planned Parenthood Federation: IPPF) http://t.co/GkyyTW5r 全ての人がセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツを享受できるような政策提言するNGO。1952年インドで結成

国際家族計画連盟(IPPF)。1798年マルサスの「人口論」。人口増加と食糧不足の懸念。1820年代英国のF=プレースが新マルサス主義(出産制限で人口増加抑制を止める)。1952年インドのボンベイで開かれた第3回国際家族計画会議でIPPF創設。当時はキリスト教が強く避妊は反社会的

The Population Council(人口評議会) http://t.co/94pq2HN2 国際的な非営利・非政府組織。生物医学的・社会科学的・公衆衛生学的な研究を行い、途上国が研究能力を高めることを助ける。1/3はエイズ。残りは、性と生殖に関する健康、ジェンダー、貧困

家族計画(family planning、産児制限をする場合は planned parenthood)。効果:)召泙覆でタ韻鯔匹亜⇔産・中絶・出産による合併症・死のリスクを下げる。出産の間隔をあけることにより、母体の回復を促す。せ劼匹發寮は辰乏笋ことのできる時間を長くする

危険な人工妊娠中絶の試みの例(効果がないものも含む)。,劼泙渓(唐胡麻の種子から採取する植物油)、塩素系漂白剤を飲む。∪じ薬を膣または子宮頸管に入れる。K澄Ε魯鵐ー・鶏の骨などの異物を子宮に入れる。こ段・屋根から飛び降りる。ゥ潺愁廛蹈好函璽襦淵汽ぅ肇謄奪)の不適切な利用

人工妊娠中絶実施数の推計。アジアでは1000万件(うち安全でないものは60%)。アフリカでは200万件(うち安全でないものはほぼ100%)。南米も200万件(安全でない割合も同上)。 Shah-I and Åhman-E (2009). J Obstet Gynaecol Can

Unsafe abortion: global and regional incidence, trends, consequences, and challenges. J Obstet Gynaecol Can. 2009 Dec;31(12):1149-58. Shah I

ジェンダーの課題。|忙甸衙勝C忙が生まれるまで生む。女子なら中絶するか、生後すぐ嬰児殺し。家庭内での地位の低さ。自発的な外出は禁止。A畉А⊇性器切除、フィスチュラ(産科ろうこう)。っ棒医師は女性患者を診ない。シ觝Я阿寮交、不倫をした場合、女性は殺害される。宗教的にも追放

人工妊娠中絶の非合法化が妊産婦死亡率に与えた影響、ルーマニアの例。1965年、人工妊娠中絶が非合法化された所、出生10万対20だったものが、1983年150まで上昇(なんと7倍以上になった)。1991年、合法に戻した所、妊産婦死亡率は40まで低下。ルーマニア政府・保健省のデータ。

人工妊娠中絶の合法化の動き。1995年〜2005年にかけて、17か国で改正された。アルバニア、ベナン、ブータン、ブルキナファソ、カンボジア、チャド、コロンビア、エチオピア、ギニア、マリ、ネパール、ポルトガル、セントルシア、南アフリカ、スワジランド、スイス、トーゴ。

死亡統計に含まれなかった妊産婦死亡の割合。プエルトリコ、73%(1978〜79)。ブラジル、48%(86)。アメリカ、24%(74〜78)。イギリス、22%(82〜84)。途上国だけでなく、先進国でもかなりケースが見落とされている。理由は、”堙切な堕胎、∋匍楹闇タ韻陵餞蒜卜等


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妊産婦死亡と母親の出産回数、出産間隔の関係


妊産婦死亡率と、母親の出産回数の関係(バングラデシュ、1976−85年のデータ)。初産(一回目の出産)では出生10万対1000と高い。2〜7回目の出産では400程度で横這い。8回目の出産から600と再び増加し、9回目では1000以上となる。つまり、初産と8回目以降が出産のリスクに

parity。パリティー。産科の専門用語で、ある女性の経産回数(出産をした回数)のこと。一般には、同額、同等であることを意味する名詞。

妊産婦死亡率と、出産間隔の関係(バングラデシュ、1982−93年のデータ)。死亡リスクに対するオッズ比は、―仍佐岾屬9か月未満と短い場合、通常の1.3倍に上昇。■垢月から4年間隔を空けた場合は、0.9と通常より低い。5佞烹看を超える期間、間を空けた場合、通常の1.2倍に上昇


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危険な中絶による、産科瘻孔(フィスチュラ)


産科瘻孔(フィスチュラ、産科ろう孔)。予防。―性や少女を性的暴力、レイプ(紛争地域・難民キャンプ)から守る必要。∪賁腟伺充圈SBA)による分娩介助の推進も必要。4躙韻蔽羸笋鯣鬚韻襪燭瓩法∨召泙覆でタ韻遼瓢漾∪気靴と鯒イ両霾鵑肇機璽咼垢猟鷆‥が重要である。

産科瘻孔(フィスチュラ、産科ろう孔)。原因は、\的乱暴、▲譽ぅ廖↓4躙韻蔽羸笋砲茲觜臺讃鼻↓こ芦陛トラウマ(帝王切開術時の膀胱損傷)、ソ性性器切除(Female Genital Cutting;FGC,Female Genital Mutilation;FGM)による後遺症


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中絶するための医薬品


ミソプロストール(商品名サイトテック、ファイザー製薬)。プロスタグランジン製剤(PGE1誘導体)。‐嘆柔潰瘍の治療薬として使用されている。攻撃因子(胃酸)抑制と防御因子(胃粘膜)増強の両方の効果がある。妊婦には禁忌。妊娠初期から強力な子宮収縮作用がある。この為、堕胎に不正使用

ミソプロストール(misoprostol、商品名サイトテック、Cytotec、ファイザー製薬)。

Misoprostol. a drug for the prevention of NSAID induced gastric ulcers, for early abortion, to treat missed miscarriage, and to induce labor

「妊娠初期の人工妊娠中絶に関する、ミソプロストール800μg 単回投与と吸引法の比較」 産婦人科 弓削彰利 2009年 http://t.co/kjQ7cHGU 多くの報告で抗プロゲステロン薬とプロスタグランジンの合剤が用いられ、安全であると報告。『妊娠7 週以下』の女性を対象

人工妊娠中絶(メルクマニュアル)。世界の女性の2/3が合法的に人工妊娠中絶を受けられる。米国では妊娠第1トライメスター(12週以下)の中絶は合法。薬物による誘導は、ジノプロストン腟坐薬、ミソプロストール腟錠、ジノプロストトロメタミン筋注 http://t.co/R7AhROfP

ジノプロストン(dinoprostone、プロスタグランジンE2、科研)。〇匍樶管熟化作用、子宮収縮作用。このため、妊娠末期における陣痛誘発・陣痛促進に適用。∧胴颪任蓮∝戯遡瑤人工妊娠中絶に用いられる。

ジノプロスト(dinoprost、プロスタルモン・F、小野薬品工業。PGF2アルファ)。注射液。子宮収縮・蠕動運動亢進作用。適応は、’タ泳期における陣痛誘発・促進、分娩促進。⊆N電流産(卵膜外投与)。D牡賦斉夷郷福憤瀋牡票蟒僂砲ける術後腸管麻痺、麻痺性イレウス)。

マリー・ストペス( (1880–1958年) 。英国の性に関するヘルスケアの会社の名前。主に避妊・中絶に関する商品を扱う。女性向けと男性向けの両方の商品。 Marie Stopes International http://t.co/QYAXZmbe


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日本の人工妊娠中絶の状況


「日本人の死因の第一位は癌ではなく人工妊娠中絶(堕胎)だった?」日本人の死因の1位は約32万件の癌だが、厚生労働省が把握している統計によると、2000年頃まで人工妊娠中絶の件数は34万件以上あった。現在、中絶件数は24万件に減っているが、違法の不届けでの実施もあると思われるので…

日本における人工妊娠中絶の合法性・違法性。〃宰,梁賃杠瓠人間の胎児を母親の体の中で殺すか流早産させて殺すことを内容とする犯罪。1年以内の懲役。∧貘諒欷酲 糞譟νダ己欷酲 法J貔の生命健康を保護することを目的とした場合、不妊手術及び人工妊娠中絶を『母体保護法指定医師』が実施可能

厚生労働省、平成22年度衛生行政報告例の概況、母体保護関係、人工妊娠中絶件数及び実施率の年次推移 http://t.co/6XvjM85B 2010年は、212 665件。減少傾向。

人工妊娠中絶。厚生労働省の統計によれば、2008年に日本で行われた人工妊娠中絶は242,292件で、出生100に対する中絶数の比率は22.2件(全妊娠のおよそ5人に1人弱)。1955年に約117万件(2.5人に1人)から比べると減少している。10歳代と40歳代は7割が中絶する。

人工妊娠中絶の数の推移(全国)。2009年は、221,980件。近年は減ってきている。20歳代などの若年人口の減少のためか? 資料:厚生労働省「保健・衛生行政業務報告(衛生行政報告例)」 http://t.co/DCxBrGPp

厚生労働省の調査で2008年度の佐賀県の15〜49歳の人工妊娠中絶率は全国ワースト1位。医師や教師などの性教育に携わる人たちが市民団体「性と生を考えるネットワーク佐賀」(SNS)を立ち上げた。「性教育の授業を拒否する子どももいる。どうすればいいのか」などの教育現場から悩みを検討。

人工妊娠中絶。日本では、間引きは「七歳までは神のうち」という考え。七五三の風習に見られるように、近代以前は疫病や栄養失調による乳幼児死亡率が高く、数えで七歳くらいまではまだ人としての生命が定まらない「あの世とこの世の境いに位置する存在」とされ、「いつでも神様の元へ帰りうる」魂。


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妊婦健診とリスク・アプローチの限界


妊婦健診のジレンマ。ヾ往歴に「分娩停止」が「ある」場合、今回も分娩停止が起きる確立は10%。「ない」場合の1%に比べると10倍高い。△世逆に言えば「あり」の人の群だけをみた場合、90%の人には何も起きず10%の人にしかそれは起きない。だから過剰に精密検査をするわけにもいかない

セイフ・マザーフッド、十年目の見直し(1997年)。.螢好の高い出産を予知するのは困難。またその症例にだけ特別な配慮をする方向性はダメ。◆崛瓦討稜タ韻魯螢好を持つ」という方針へ。A簡娩を助産師並みのスキルを持った有資格者が介助することを目指すことに。ぃ圍贈舛亡悗靴討狼掴世

セイフ・マザーフッド、対策の転換(1997年)。昔は、〕祝表纏襦↓妊婦健診でのリスク予見、コミュニティが拠点、ぃ圍贈舛魴盈、セ愽犬惑セ塞愡猖歓堯8什澆蓮↓〕祝匹任覆臨床重視、誰もがリスクを持つとして緊急産科ケアへのアクセス重視、0緡纏楡澆魑鯏澄↓せ愽犬魯廛蹈札校愽検


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緊急産科ケアへのアクセス


セイフ・マザーフッド、十年目の提言(1997年)。ー舛旅發ぅ吋▲機璽咼垢悗離▲セスを担保(道路の改善、医療施設との距離の改善、支払える金額を考慮、医療サービスの質を改善、緊急産科ケアへのアクセスを改善)。∨召泙覆でタ韻遼瓢漾焚搬卸弉茵法0汰瓦平郵妊娠中絶ができる環境作り。

妊産婦死亡率の歴史的推移。アメリカ。1920年代頃まで、出生10万当たり800前後と、現在の途上国並みに妊産婦死亡率は高かった。ところが、1930〜1940年代に激減し、100未満に。理由は、ー動車の発明・普及による妊産婦の病院への搬送が可能になったこと。抗生物質の発明・普及

妊産婦死亡率の改善と自動車。1769年フランスで蒸気自動車。1876年ドイツのダイムラーがエンジン。85年ベンツがガソリン自動車。1908年アメリカのフォードが大量生産。22年、大衆車が普及。妊産婦の病院への搬送が可能になったため、1930年代から米国の妊産婦死亡率は劇的に低下

妊産婦死亡率の改善と抗生物質。1929年フレミングがアオカビからペニシリンを発見。だが、医療用として実用化されるまでには10年以上の歳月を要した。1942年ベンジルペニシリン(ペニシリンG)が単離されて実用化。1940年代、世界各国で妊産婦死亡率を下げ、第二次大戦の負傷兵も救った


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TBA(産婆)はダメ?、SBA(助産師等)及び有資格者の育成へ


セイフ・マザーフッド、十年目の見直し。以前は地域のコミュニティーが中心となりTBA(伝統的産婆)の訓練が重視されていたが指標としていた妊産婦死亡の改善がなかったため、米国際開発庁(USAID)等が「TBAはダメ」という方針を打ち出し「有資格者による全分娩介助」へ。だが数が足りない

TBA(伝統的出産介助者、産婆)の必要性。(貉卻欸鬚鯆鷆,垢訖佑凌瑤全体的に不足。特に地方で不足。⇒資格者(助産師等)は地方で働きたがらず、金になる都会で働く。イスラム圏では看護職の地位は低く、なりたがらない。ぐ緡貼昌者は一般市民にとって接しにくい。TBAは隣人なので安心

TBA訓練のブラジルでの成功例。1970年代より実施。80年代、東北フォルタレザ。55%の出産が自宅でTBA介助。3分の1が基礎的産科ケア施設で分娩。4%が包括的産科ケア施設で分娩。施設分娩の半数がTBAからの紹介。1984年の妊産婦死亡率は120に低下。WHO、1999年の報告

TBA訓練のブラジルでの成功例。.肇譟璽縫鵐阿鮃圓辰燭里魯屮薀献訝楼萇賊,琉綮奸⊆期的なスーパーヴィジョンが病院スタッフにより実施。TBAへの給与支払はなし。ユニフォームと定期会合への交通費の支給のみ。ぃ圍贈措宅敷地内にミニ産科が作られた例も(緊急連絡用の電話を設置)。

TBAトレーニング(伝統的出産介助者・産婆の訓練)が成功した事例。フィリピン、ブラジル、バングラデシュ、など。

TBAの訓練。’セ塞愡猖瓦録箏彙佑砲垢ないので、その減少がないからといってTBA訓練が無駄とは言えない。■圍贈膳盈により病院へ紹介・搬送された症例の増加は、WHOにより確認されている。周期的な病院スタッフによるスーパーバイズが必要。ざ杁淹の連絡・搬送手段を担保することが鍵

有資格者とTBAの比較。米国際開発庁(USAID)などが国家資格の有資格者による全分娩介助を提唱しているが、現場では、有資格者とTBAで、差がないという意見も。途上国の病院では、有資格者が「態度が悪い」「賄賂をもらわないと働かない」「病人を罵倒し、高圧的態度」「病室に来ない」など

有資格者による分娩介助率と、妊産婦死亡率との関係。ヾ靄榲に、各国のそれぞれの状況を比較した場合、有資格者による分娩介助率が高いほど、妊産婦死亡率は低くなる。△世一方で、有資格者による分娩介助率が低いままでも、妊産婦死亡率を低下させている国もあることが、知られている。

Can skilled attendance at delivery reduce maternal mortality in developing countries? Safe motherhood strategies 2001. pp. 97-130.Graham WJ

妊産婦死亡率に対するスウェーデンの政策。1870年代から1900年にかけて、まだ自動車も抗生物質も世界で普及していなかった時代に政策によって妊産婦死亡率を低下させた。―仞検死亡登録による状況の把握。∧欸鮠覆30年かけて助産師を育成。C楼茲暴産師を配置、自宅出産を助産師が介助

妊産婦死亡率に対するスウェーデンの政策。1749年、出生登録・死亡登録を開始。1751年、保健省が651死亡例中400が助産婦がいれば死亡しなかったと提言。以後助産師の育成。各地域に配置し自宅出産の介助をさせた。1870年代から妊産婦死亡率は出生10万対600から200へ減少した

妊産婦死亡率の改善。SBA(skilled birth attendant、助産師など)の普及。’セ塞愡猖肝┐任鷲床舛任ない。緊急時に必要な手段(電話、搬送、緊急産科ケア)を担保。(国家資格の)有資格者の漸増計画を国家が担保することが課題。じ住点では人数の不足、質が不十分

妊産婦死亡に関する用語の混乱。〃盈を受けたTBA(伝統的出産介助者、産婆)。■咤贈繊淵好ルを持つ出産介助者、助産師・医師)。M資格者(国家資格を持つもの)。だがこの三つはお互いに微妙に重なっている。,琉貮瑤△貌る場合や、ユニセフで訓練を受けた人は同組織内では有資格者に。


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ビヨンド・ザ・ナンバーズ(数だけでなく質、原因の調査)


WHO,妊娠をもっと安全に、2004年。Beyond the numbers. Reviewing maternal deaths and complications to make pregnancy safer http://t.co/iBZzOVwY

妊産婦死亡率。2004年、WHO、Beyond the Numbersを出版。Verbal autopsies(口頭による死体解剖)。死亡した妊産婦について、その原因・症状、行われた治療・経過等に関し、口頭で家族(親、姉妹)などから病歴を聞くことにより、状況を推察する方法。

妊産婦死亡率。2004年、WHO、Beyond the Numbersを出版。Facility-based maternal deaths review。施設(病院)内で妊産婦が死亡した場合、その死亡した原因を、カルテ(医療記録)等をみてレビュー(考察)すること。

妊産婦死亡率。2004年、WHO、Beyond the Numbersを出版。ニアミス。Reviewing severe maternal morbidity (near-miss)。死人は口なしなので死にかかったが助かった人の事例を検討。ロンドン大学のフィリップ・ベロニクが提唱

妊産婦死亡率の改善の方針に関する、米国の大学と欧州の大学の派閥争い。.▲瓮螢ではデボラメインを中心とするグループがプロセス指標の一つ(AMDDプログラム)を中心に、数字が下がらないからTBAはダメと主張。欧州では、数だけでなく質もみましょう、ということをロンドン大学などが提唱


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プロセス指標


妊産婦死亡の概況。。廝硲呂錬横娃隠闇に新しい算出方法(GDP、一人の女性の平均出産数、訓練を受けた介助者の立会割合から算出)。だが推計値にすぎないためプロジェクトの効果判定には使えない。代わりにプロセス指標(全分娩の15%以上を施設分娩、帝切のできる病院が人口50万当たり1)

妊産婦死亡率は、プロジェクトの指標(目標)としては、(推計値にすぎず、誤差が大きいため)全く使い物にならない。このため、代わりに、「プロセス指標」を用いる。妊産婦死亡が発生してしまう各段階に分けて、それぞれの指標の改善を目標とする。妊婦の病院への搬送、診断、治療などの各段階の指標

妊産婦死亡率に代わるプロセス指標。妊産婦死亡発生までの各段階(プロセス)をモニター(監視)してみる。々臺讃匹糧生(途上国では自宅)、医療施設へのアクセス(搬送、道路・交通機関のインフラの有無、人口あたりの施設数など)、0緡泥機璽咼垢陵用、ぐ緡泥機璽咼垢猟鷆‐況・質、など。

妊産婦死亡率に代わるプロセス指標。Guidelines for monitoring the availability and use of obstetric services UNICEF、WHO、UNFPA、1997年 PDF http://t.co/pTFM3psW

妊産婦死亡率に代わるプロセス指標。PROCESS INDICATORS Essential obstetric care (EOC) coverage、Performance of EOC facilities http://t.co/pTFM3psW

プロセス指標。Averting maternal death and disability(AMDD) http://t.co/LSYDdlB6 母親の死と、妊娠・出産による身体への障害を避けるためのイニシアチブ。

AMDD has long promoted emergency obstetric care (EmOC、緊急産科ケア) as a key strategy to prevent maternal and newborn death(母と新生児の死を予防するための鍵となる戦略)

Unmet Need(アンメット・ニード)。課題(問題)があるにもかかわらず、それが解決されない状態。Needとは、ある専門分野から見た場合の、ある特定の集団の課題。つまり、‖仂櫃箸垢詈野、対象集団を決めることで、ニードが確定し、その後に、ぅ▲鵐瓮奪肇法璽匹判明する流れ。

unmet obstetric need network http://t.co/qzx7KpSe

デボラ・メインは「母子保健と言っても『母』はないがしろにされている」 Lancet 1985; 2: 83-5 と言って、Tackling Unmet Need for Major Obstetric Interventions を提唱 http://t.co/F3mS4QmJ

Tackling Unmet Need for Major Obstetric Interventions. Concepts, General Principles and International Network. http://t.co/F3mS4QmJ

妊産婦死亡率の改善。カンボジアで、出生10万当たりで、400から200に下がった。JICAががんばったからだと言えるか?言えない。だが、産婆の介助が清潔になり(その目安となる)新生児破傷風は減った。妊娠合併症を見つけ、病院等へ搬送した件数は増えた。こうしたプロセス指標は改善された


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途上国の医療従事者の意識の低さ


妊産婦死亡率の改善の問題。途上国の病院の医療従事者の意識の低さ。.ンボジアの三次医療病院(首都の中核病院)の病室で、ある患者に遷延分娩が続いていても、誰も診ようとしない。▲泪瀬スカルで産婦が「痛い」と叫んだら「まだ出産まで時間がかかる。黙ってなさい」と怒られなにもしてくれない

妊産婦死亡率の改善の問題。途上国の病院の医療従事者の意識の低さ。ニジェールでは妊産婦が病室に入る時、家族は病室の入口でシャットアウト。だからと言って病院スタッフもつかない。妊婦は産まれそうになると自分で歩いてスタッフを呼びにいく。ぅ札優ルでは妊婦のお腹の上にカルテを置いて書く

妊産婦死亡を改善したい時の問題。病院スタッフに知識と技術を与えるだけではダメ。‘院中の患者に、緊急事態が起こっても、知らないのか?誰かが知っても、それを判断する人に届いてないのか?F呂い討眸獣任任ないのか?と獣任靴燭海箸鮗損椶任ないのか?ゼ損椶靴討盞于甦兒,靴討覆い里?

妊産婦死亡。カンボジア。Maternal Death Audit(母の死の監査)。保健省の指示で州レベルで死因のレビュー(考察)をする。だがお互いに責任のなすりつけあいをする場になっている。病院スタッフのせい、家族に金がない(賄賂を払えない)せい、道路や交通手段がないせい、など。


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アメリカのキリスト教プロテスタント福音派


米国ブッシュ大統領(2001-09年)は、共和党のキリスト教福音派原理主義者から支持されていた。このためブッシュは彼らの道徳や倫理観に配慮した政策を打ち出す傾向があった。聖書に「産めよ増やせよ地に満ちよ」とあるため、中絶・避妊・家族計画に反対。同性愛者同士の婚姻を禁じる州法を支持

ウィラード・ミット・ロムニー。1947年生。モルモン教徒。アメリカの政治家。共和党。ハーバードでMBA取得。2003年マサチューセッツ州知事。2008年大統領選へ。以前は同性愛や女性の中絶を支持したが、キリスト教保守の強い共和党で支持を得るため方針を転換。イラク戦争は一貫して支持

米大統領選に出馬するのがロムニー(モルモン教)でもペリー(聖書の無誤性)でもいずれもキリスト教プロテスタント福音派(ネオコンの一要素)が強い共和党内で支持をとりつけるため、避妊(出産間隔の延長)・中絶・同性愛に反対。母子保健とエイズに悪影響。USAIDにその関係の予算が来なくなる

リック・サントラム(Richard "Rick" Santorum)。1958年生。イタリア系アメリカ人の政治家。以前、連邦下院・上院議員。カトリック信者。共和党保守派の代表格で自他共に認めるキリスト教原理主義者。妊娠中絶や同性婚に強硬に反対。イラク戦争を推進した。ブッシュと懇意

2012年11月に行われる米大統領選に向け、共和党のペリー・テキサス州知事(61歳)が立候補。規制緩和を中心とする経済政策は、保守派の草の根運動「ティーパーティー(茶会)」の受けがよい。妊娠中絶や同性婚に反対する考えを明確にしており、大きな支持基盤であるキリスト教福音派からも人気

アメリカはキリスト教原理主義(プロテスタント福音派の一部など)が強いため、同性婚には反対、避妊(家族計画)にも反対、女性の中絶にも反対、という風潮が強い。ブッシュ前大統領がその最たるものだったが、オバマになりやや緩和。今後、どこまで少数派の意見を、米社会が汲み取るかが注目される。


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世界人口増加問題


世界人口増加問題が議論されない理由。基本的に国連を始め、国際社会はアメリカが支配。その政治を影で操っているのが、ウォール街を支配するユダヤ系財閥と、キリスト教原理主義のプロテスタント福音派。これらは避妊・中絶を認めない。またカトリックのローマ法王も、避妊・中絶に基本的に反対の姿勢

世界人口増加問題。議論されない理由の一つが、(全人類の55.8%にあたる)キリスト教・イスラム教・ユダヤ教の共通聖典である旧約聖書に、「人間は神に似せて作られた特別な存在。地球の支配者。産めよ、増やせよ、地に満ちよ」と記載してあるため。このため避妊・中絶に反対する人々や政府が多い

世界人口70億。だが、地球の未来を形作るはずのさまざまな国際会議で、真っ向から人口増加に触れることはほとんどタブー。理由のひとつは、宗教的な保守派による避妊や中絶への反対。政治家たちも、頭痛の種にしかならない一方で、実際に起きるのは何十年も先の問題に取り組むことに利益を見出さない

国連人口基金(UNFPA)の本当の仕事は「人口爆発」を止めること。しかし人口抑制策は避妊具の使用、中絶の容認など宗教の教義とぶつかるため世界的な合意が得られない。このため「女性の出産間隔を広げると妊産婦死亡率と乳児死亡率が減る」と言って間接的に人口増加速度を抑える戦略をとっている

ローマ教皇ベネディクト16世は『避妊、人工妊娠中絶、同性愛』に対し断固反対という立場をとっていた。国際協力の世界では、1)妊産婦死亡率・乳児死亡率を下げるため、母親の体力が回復しないうちに連続した妊娠はしない方が良いという統一見解がある。2)HIV/エイズの予防にコンドームも必要


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フィリピン、ジャピーノ、コピーノ

ジャピーノ(Japino)。日本に出稼ぎに来たフィリピン人女性が、日本人男性の子を妊娠したけれど、男性が逃げた場合、カトリックであるフィリピン人女性は中絶ををせず、自国に帰り出産する。その子のことを言う。Japanese Filipino child(JFC, JPC)とも言う。

コピーノ(Kopino)。韓国に出稼ぎに来たフィリピン人女性が、韓国人男性の子を妊娠したけれど、男性が逃げた場合、カトリックであるフィリピン人女性は中絶ををせず、自国に帰り出産する。その子のことを言う。Korean Filipino child(KFC, KPC)とも言う。


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