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目次:

プラハ演説
世界の核兵器
戦略核と戦術核
戦略兵器削減条約(START)
戦略核削減の経緯、2010年
戦略核削減の経緯、2011年
戦略核削減の経緯、2012年
戦術核
シンクタンク
IAEAと日本は、米国寄り
今後の問題
関連ブログ


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プラハ演説


プラハ演説。米大統領バラク・オバマが、2009年4月に、チェコ共和国の首都プラハで行った演説。核廃絶へ具体的な目標を示し、これにより同年10月、ノーベル平和賞を受賞。『核兵器を使用したことがある唯一の核保有国』として、米国が先頭に立ち、核兵器のない世界の平和と安全を追求する決意


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世界の核兵器


ストックホルム国際平和研究所2010配備核弾頭数。1)ロシア4630(戦略核2510、非戦略核2120)、2)アメリカ2468(戦略19968、非500)、3)フランス300、4)中国210、5)イギリス160、6)イスラエル80、7)パキスタン80、8)インド70、9)北朝鮮?


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戦略核と戦術核


「戦略核兵器」とは威力が高く遠距離を攻撃する核兵器のこと。大陸間弾道ミサイル・航続距離の長い戦略爆撃機・潜水艦発射の弾道ミサイル等。「戦術核兵器」とは戦場単位で通常兵器の延長として使用を想定した核兵器。米ソ間の核軍縮協定では射程距離500km以下のもの。が、冷戦終結後定義は曖昧に


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戦略兵器削減条約(START)


戦略兵器削減条約(STrategic Arms Reduction Treaty:START)とは、アメリカとソ連/ロシアの間で結ばれた軍縮条約。1982年交渉開始、91年(第一次)START Iが調印。核弾頭数に上限設定。94年(第二次)START IIが発行し2009年に失効


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戦略核削減の経緯、2010年


オバマ大統領とメドベージェフ大統領が2010年11月に会談。オバマは「ロシアの世界貿易機関(WTO)加盟に向け密接に協力している」ことを明らかにするとともに、米議会に対し、ロシアと4月に調印した「新戦略兵器削減条約(新START、配備されている核兵器の30%削減)」の批准を求める

米上院は、2010年12月、米国とロシアの核兵器数を制限する「新戦略兵器削減条約(新START)」の批准承認を巡って、審議を打ち切って採決に入る動議を賛成多数で可決した。米メディアによると、野党共和党から10人近くが批准支持に回っており、採決で承認されるのは確実な情勢。

米議会上院(定数100)は2010年12月、米国とロシアの核兵器数を制限する新戦略兵器削減条約(新START)の批准承認に関する「審議の開始」を賛成多数で可決。「核なき世界」へ一歩前進した。批准承認の投票では承認に必要な定数の3分の2にあたる67議員が賛成に回る公算が大きい。


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戦略核削減の経緯、2011年


ロシア下院は2011年1月、米国とロシアの戦略核兵器の新たな削減目標値を設定する新戦略兵器削減条約(新START)の批准を承認。ただし米上院が(2010年末の)批准承認の際に「米国のミサイル防衛(MD)推進は新条約に縛られない」旨の付帯決議をしたため、ロシア下院側も同様の措置を。

米国とロシアが2010年4月に調印した新しい核軍縮条約「新START」が2011年に発効。2010年末に米上院が批准、ロシア議会も批准、両政府の批准書交換で発効。1)配備する戦略核弾頭を7年以内に30%減らし1550発以下、2)ミサイルや戦略爆撃機など運搬手段も800基以下に制限

クリントン米国務長官とロシア外相が2011年2月にドイツのミュンヘンで新戦略兵器削減条約(新START)の批准書を交換すると発表。これにより米ロに戦略核弾頭数の配備数を7年以内に1550発以下に削減するよう義務づけた新STARTが発効。ミサイルや爆撃機などの運搬手段も800以下へ

米ロの新たな戦略兵器削減条約(新START)が2011年2月発効し戦略ミサイルや戦略爆撃機など核運搬手段の上限は各800に設定。兵器の老朽化で核戦力の劣るロシアは米国に量的な枠をはめる一方、自らは兵器更新に専念。核弾頭を最大10個搭載可能な新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発

米ロが新STARTに基づき交換した2011年2月時点の戦略核弾頭数を6月に公表。’枷戦略核弾頭数は2018年までに1550以下が義務。ロシア1537で既に達成。米国は1800。核弾頭を搭載する大陸間弾道ミサイル等の数は800以下が義務。2月時点でロシアは865、米国は1124

「核兵器のない世界」を目指す米オバマ政権が、東西冷戦期から欧州に配備する戦術核兵器の完全な撤去について、北大西洋条約機構(NATO)加盟国と協議。2011年7月。背景には財政難。年間数億ドルの配備関連支出を削減。核兵器は射程の長い戦略核、短い戦術核、保管中・廃棄待ちの核弾頭に大別

ルーマニアに米国のミサイル防衛施設を建設する合意を両国が交わしたことについて、ロシア外務省は2011年9月、「ロシアが米国やNATOから、MD(ミサイル防衛)がロシアの戦略核に対するものではないとする法的保証を受ける緊急性(緊急な必要性)が高まっている」との声明を発表した。


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戦略核削減の経緯、2012年


「核兵器のない世界」を目指すオバマ米政権が戦略核弾頭の配備数を300〜400発に減らすことを検討。2012年2月。爆撃機や大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載できる戦略核弾頭を11年9月時点で1790発配備。ロシアとの核軍縮条約、新STARTで18年までに1550発以下にする方針

米政府が国防費削減のため、配備済み戦略核弾頭の最大80%削減を検討。2012年2月。米ロ核軍縮条約「新START」は米ロの戦略核弾頭の配備数上限を1550発としているが、これを大幅に下回る。。隠娃娃亜腺隠隠娃鞍、■沓娃亜腺牽娃鞍、300〜400発、とする三つの案を検討中。


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戦術核


オバマ米政権が射程の短い「戦術核」についてもロシアと2011年、削減交渉へ。新戦略兵器削減条約(新START)では戦術核は対象外。オバマが掲げる「核兵器なき世界」を目指す動き。ロシアは通常戦力で北大西洋条約機構(NATO)に劣るため戦術核維持は不可欠と見られており交渉は難航が予想


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ロシアの潜水艦と弾道ミサイル


ロシアのポポフキン国防次官は2011年2月、2020年までに約53兆円を投じて軍装備を現代化する計画。新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラワ」を搭載する原潜8隻のほか、液体燃料式の大型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を新たに開発すると述べ、戦略核戦力の強化を最優先に掲げた

ロシア国防省は2011年6月、戦略核の主力となる新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラワ」の発射実験を行い成功。ロシア西部の白海から極東カムチャツカ半島に到達。2040年代までのロシアの戦略核の主力を担う。新STARTで戦略ミサイル数の上限は下げられたが代わりに兵器の更新

ロシア軍が極東で大規模な軍事演習。2011年9月。)綿領土問題で日本を牽制。∧胴颪粒棒鑪に対抗するため新型長距離ミサイル「ブラバ」を搭載する原潜を極東の太平洋艦隊基地に配備。2012年にアジア発の空母就航が見込まれる中国の軍備強化路線を意識。オホーツク海などの「縄張り」確保

「最悪の核事故が起きる瀬戸際だった」。ロシア北部の修理用ドックに係留中の戦略原子力潜水艦エカテリンブルクで2011年12月、火災が発生した事故で、有力紙コメルサント発行の週刊誌ブラスチによれば2012年2月、同艦に核弾頭を搭載した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が積まれていた


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シンクタンク


外交問題評議会(Council on Foreign Relations : CFR)とは、アメリカのシンクタンク。オバマ政権に影響を与える。1921年に設立され、外交問題・世界情勢を分析する非営利の会員制組織。1950年代、核戦略に関し「大量報復戦略」を批判し「制限戦争」を提言


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IAEAと日本は、米国寄り


ウィキリークスが公表した米外交公電。国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長が2009年の就任直前、「重要な決定で常に米国側に立つ。幹部の人事案件からイランの核兵器開発疑惑への対応まですべての重要な戦略的決定で米側に立つ」と、米国の駐ウィーン国際機関代表部大使に述べていた。


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今後の問題


「核兵器のない世界を目指す」とオバマ大統領がチェコ・プラハで演説したのは2009年4月。その後10年12月に米露が新START(戦略兵器削減条約)が批准。だが問題は山積み。1)包括的核実験禁止条約(CTBT)。2)戦略核だけでなく戦術核も。3)北朝鮮、イラン等の核開発。4)核テロ


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関連ブログ


「神に祝福された子 3587字」 http://t.co/3dgzGOzp 山本敏晴のブログより