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目次:

歴史と経緯の概略
政府の政策
福島原発事故の影響
近隣諸国への影響
その他


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歴史と経緯の概略


スイスと原発。1959年、原子力法。62年着工。5基稼働。86年チェルノブイリ事故。90年、国民投票で10年間の開発凍結。2003年(ほとぼりがさめ)国民投票でモラトリアムの延長が否決。05年、原子力法を改正し原子力推進へ。だが11年、福島原発事故。同年、政府と国会は「脱原発」へ


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政府の政策


スイスのエネルギー政策と原子力政策・計画 http://t.co/Ks8EmIGs 化石燃料資源に恵まれない内陸国で、石油など一次エネルギーの60%は輸入。豊富な水力資源を利用し、水力発電が発電量の約60%。これに加えて原子力発電が約35%。両者を併せてスイスの電力需要のほぼ全て

スイスの原子力発電開発と開発体制 http://t.co/KcZX1Qpi 原子炉の研究開発は1959年の原子力法に基づいて1962年に着工。2009年時点で5基が稼働。総発電電力量の約40%を供給し、水力(56%)に次ぐ主要な電源。原発が寿命をむかえる20年以降の電力需給の逼迫


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福島原発事故の影響


東日本大震災で原発事故が相次いでいることを受けスイス政府は2011年3月14日、3カ所で承認していた原発の改修・建設計画を当面凍結すると発表。ロイタルド・エネルギー担当相は声明で「原発の安全性と国民の健康が最優先だと考えた」。1969〜84年に造られた原発が5基あり国内電力の4割

スイスで2011年3月31日、国内の原子力発電所を一体運営する共同企業体「スイス原子力」の事務所に届いた手紙が爆発し、女性従業員2人が怪我。警察は、福島第一原発事故による欧州での「反原発」機運を悪用したテロの可能性もあるとみて調査。スイスは約4割の電力が原子力でまかなわれている。

スイス政府は2011年5月25日、国内に5基ある原子力発電所を、寿命を迎える2034年までに廃炉とし、改修や新規建設はしないとの国家目標。福島原発事故後、ドイツに続き「脱原発」政策へ。スイスでは電力使用量の約39%を原発が担っている。今後は、約56%を占める水力発電の割合を高める

スイスの全州議会(上院)は2011年9月、国内にある原発5基の稼働を2034年までに段階的に停止し、更新を禁止する政府方針を承認。国民議会(下院)は6月に承認済みだが、条文が一部修正されたため、法案は国民議会での再可決を経て成立。5基の原発が稼働中で原発が電力供給の4割を占める。


スイスが2034年までに原発全廃。2011年5月。環境エネルギー相は「フクシマが、今後数十年のスイスのエネルギー戦略を変えた」。現在、電力の4割が原発、6割が水力。アルプスの水源を活用した水力発電所が500カ所以上あり、これらの設備を改修し効率化。さらに太陽光や風力の導入で穴埋め

スイス連邦行政裁判所は、首都ベルン近郊にあるミュールベルク原子力発電所の原子炉について、安全対策が取られなければ、2013年6月までに運転停止するよう命じる判決。12年3月。東日本大震災後、速やかな閉鎖を求めた地元住民の訴えを認めた。72年運転開始。福島原発の原子炉と同じ沸騰水型


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近隣諸国への影響


イタリア、原発再開めぐり2011年1月、国民投票。1986年のチェルノブイリ原発事故を受け国民投票で当時の原発関連法を廃止。電力の14%をフランスやスイスから輸入。しかし高コストで産業界が原発再開を求めた。ベルルスコーニ政権は脱原発政策を転換、2009年フランスの協力で原発建設へ

オーストリアは、スイス近隣諸国の中で唯一原発を持っていない国。1978年の国民投票の結果、原発建設を禁じる原子力禁止法が僅差で可決された。1999年には 非核条項が憲法に組み込まれた。しかし、他国の原発で生産された電力を輸入している。2011年4月、福島原発事故を受け、デモが発生

ベルギー、新政府樹立へ 「脱原発法」で合意。「ベルギーは新政権成立後、2015年からの段階的脱原発を目指す」と、既に脱原発を決めたドイツやスイスのメディアは2011年10月末、報道。ベルギーは55%の電力を原発に依存しているため新政府は発足後6カ月かけて短期・中長期計画を策定する


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その他


福島第一原発事故を受け世論調査機関が世界47カ国・地域で調べた結果、原発賛成が震災前の57%から49%に減る一方、原発反対は32%から43%に増加。各国の世論調査機関が加盟するスイスの「WIN―ギャラップ・インターナショナル」が3月21日〜4月10日まで3万4千人以上を対象に調査

原子力百科事典 ATOMICA http://t.co/7wCp9J9y 文部科学省の事業において作成。財団法人 高度情報科学技術研究機構 データベース部