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目次:

はじめに
略歴
言葉


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はじめに


「市井に生まれ、育ち、生活し、老いて死ぬといった生涯を繰り返した無数の人物は、千年に一度しか現れない人物の価値と全く同じである」 吉本隆明 「結婚して子供を生み、そして子供に背かれ、老いてくたばって死ぬ、それを想定でき、そういう生活をして生涯を終える者が、一番価値ある存在なんだ」

「詩は書くことがいっぱいあるから書くんじゃない。書くこと、感じることなんにもないからこそ書くんだ。」 吉本隆明(1924-2012年)。「言葉の幹と根は、沈黙である。」


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略歴


吉本隆明(1924-2012年)。日本の思想家、詩人、評論家。「戦後最大の思想家」と呼称。月島で生。実家は船大工。1958年、戦前の共産主義者らの転向を論じた『転向論』を発表。共産主義者や日本の知識人(インテリゲンチャ)を批判。1980年代、サブカルチャーを評価するなど多彩な活動

巨星、墜つ。戦後最大の思想家と呼ばれる、吉本隆明が死亡。2012年3月。60年の安保反対闘争では反日共系の全学連主流派と行動を共にした。60年代末の大学紛争では、全共闘の学生の「教祖」となり絶大な影響力。一方、左翼的でありながら、ソ連崩壊のはるか前に社会主義体制の行き詰まりを喝破

在野の立場から国家や言語について根源的に考察し、戦後日本の思想に多大な影響を与えた詩人・評論家の吉本隆明が死亡。2012年3月。作家のよしもとばななは次女。国家や家族、言語を原理的に論じた「共同幻想論」「言語にとって美とはなにか」などの著作で、若者らに影響を与えた。肺炎で死去


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言葉


吉本隆明の、新・新左翼。「社会主義は善で資本主義は悪という言い方は成り立たない」「左翼から右翼になったわけではない」「体制―反体制といった意味の左翼性は必要も意味もない」「全く違った条件を持った左翼性が必要」「なにか個別の問題が起ったときケースバイケースで態度を鮮明にすればいい」

「わたしたちは前を向いて生きているんですが、幸福というのは、近い将来を見つめる視線にあるのではなく、どこか現在自分が生きていることを後ろから見ている視線の中に含まれているような気がするんです。」 吉本隆明(1924-2012年)

「生愛は論じるものではなく、するものだ。」 吉本隆明(1924-2012年)。「芸術とはある意味で善悪を超えたところで咲く「花」である。悪、反道徳、脱道徳これらをすべて包摂することなしに、芸術が開花することはありえない。」

「左翼とは何かを探しつつあるものだけが左翼なのだ。」 吉本隆明(1924-2012年)。「ひとは、いつも論理自体によってうごかされることはない。ただ未知の領域にあくなき論理によって肉迫しようとする思想にうごかされるのだ。」

「国家というのは宗教の最後のかたちである。」 吉本隆明(1924-2012年)。「国家は幻想である。風俗や宗教や法もまた共同の幻想である。」