.

目次:

はじめに
映画「ナイロビの蜂」
HIV/エイズと結核の関係
多剤耐性結核(XDR−TB)の恐ろしさ
製薬会社の治験・臨床試験
アフリカで同性愛者等が迫害されエイズ検査・治療に来ない
関連ブログ
関連書籍


・・・
・・・

はじめに


映画『ナイロビの蜂』を観た。英語の原題は「The Constant Gardener』(不変の園芸家)。全く違うので当惑したが映画を見て納得。情熱的なヒロインと対照的な、主人公の「もの静かで優しい、そして変わらない愛」が描かれている。それが彼の趣味でもある「園芸」に比喩されていた

「ナイロビの蜂」。1970年頃、英国は結核の治療薬に関する臨床試験をアフリカで実施。93年WHOが「結核非常事態宣言」で結核の復活を警告。近年、多剤耐性結核が流行し製薬会社がその『市場』に目を付け新薬を開発し治験。またアフリカの人の命が軽んじられる傾向。それらを背景に作られた映画


・・・

映画「ナイロビの蜂」


ナイロビの蜂(The Constant Gardener) 。2005年制作のイギリス映画。ブラジル人監督フェルナンド・メイレレスがジョン・ル・カレの同名小説を映画。ヒロイン役のレイチェル・ワイズが2005年のアカデミー助演女優賞。 http://t.co/LPovkdMb

「患者たちが持っている、あの容器の中身は?」「多分、本人の唾液だろう」「HIVの患者に唾液の検査は必要ないわ。なぜ?」「エイズと結核の検査を同時に受けられる。『人道的な』追加サービスだとさ」「彼らは(営利目的の)製薬会社よ。『目的』があるに決まってるわ」 映画「ナイロビの蜂」より

「この『IC』の意味は?」「『告知に基づく同意』(informed consent)さ。治療内容に同意すると受診カードが公布されるのさ」 「同意しないとHIVの無料での治療を受けられないわけか。だけどこの人たちは、新薬の人体実験だとは伝えられていないんだろ?」映画「ナイロビの蜂」

「なぜ製薬会社は7000万ドルもかけて新しい結核の薬を試すの?」「今の抗生物質が効かない結核が、世界中に流行し始めてる。すぐに世界中に広がるわ。証券取引の業界は、こう言ってるの。『もし『結核の市場』が予想通り発生すれば、何十億ドルもの利益が発生する』ってね」 映画「ナイロビの蜂」

「俺たちと、助けあう方法もある。『お茶』さ。お茶をくれないか?」 「お茶?」 「ワイロだよ。賄賂。」  ケニアの警官が、一般市民などに賄賂を要求するときの『表現』。 映画「ナイロビの蜂」より

「ケニア政府は(副作用で死亡する可能性の高い)新薬の治験を認めたのか?」「『お茶』(ワイロ)を送ったのよ。政治家に5万ドル渡せば、なんでも認めるそうよ。『コーヒーを、皮膚病を治すための医療用ローションとして、テストすることもできる』って言われてるわ」 映画「ナイロビの蜂」より

映画「ナイロビの蜂」の詳細な、あらすじ。ネタバレあり。(映画の宝庫) http://t.co/O2Bc5nqc

映画:ナイロビの蜂 あらすじ(ネタバレあり) http://t.co/qLigFOCs (セレーネ、映画レビュー集)映画のあらすじと詳しい解説、批評


・・・

HIV/エイズと結核の関係


エイズと結核の関係。エイズとは、免疫力が低下するだけの病気で、基本的にエイズだけで死ぬことはない。だが、免疫力が下がると、結核などの重大な感染症を発症したり、癌が発生し易くなったりするため、これらの病気によって、死亡するのである。なお、HIVとは、エイズを発症させるウィルスの名前

「エイズとはなんですか?」 HIVというウィルスが、人間に感染して起こす病気です。HIVは白血球の中で免疫をつかさどっているリンパ球を壊してゆきます。ある程度、リンパ球の数が減ると、免疫がなくなり、結核やある種の癌などを発症して死亡します。免疫がなくなった状態を、エイズといいます


・・・

多剤耐性結核(XDR−TB)の恐ろしさ


「最強の感染症が復活 XDR-TB(超多剤耐性結核)」 その1 6005字 http://t.co/syI5RNIh その2 5569字 http://t.co/TVm5V3O8 山本敏晴のブログより。 ストレプトマイシン等の抗生物質の発見で、制圧したと思われていた結核が、復活?

感染症。1918年のスペイン風邪で4千万人が死亡し脅威。△世1980年にWHOは天然痘の根絶宣言をし医学万能論。だがマラリアは制圧できず2002年SARS等の新興感染症が勃発し、多剤耐性結核などの再興感染症も。だこΤ胴颪療垰圓国際線で結ばれ24時間あればパンデミックの懸念

結核緊急事態宣言1999年。WHOは1993年に「結核の非常事態宣言」。HIVの流行、多剤耐性結核菌の出現により、結核が拡大する警告。日本では平成9年の結核の統計において30年以上減少を続けてきた新規結核登録患者数及び罹患率について前者が38年ぶりに後者が43年ぶりに増加に転じた

厚生労働省、「21世紀に向けての結核対策(意見)」について(公衆衛生審議会からの意見書)1999年。〆洞輯鏡症としての結核の再認識と知識等の普及啓発、結核の地域間格差の是正、B榛淆兩結核対策、す睥霄圈↓ソ蚕衂堋蠎圈↓Ρ‘盍鏡 http://t.co/Wd9b0Xe

厚生労働省、緊急に取り組むべき結核対策について(提言)1998年。‖榛淆兩結核問題、結核の院内感染問題、7覲砲輪躊砧┯詐速度の鈍化、っ楼茣岾丙垢梁腓な要因となっている高齢者の問題、ゼN添て饉圓量簑蠹 http://t.co/JAkLxyW


・・・

製薬会社の治験・臨床試験


イギリスが東アフリカで抗結核療法の治験をしたことを示す論文。 Lancet 1973;1:1331-1339.  East African/British Medical Research Council…(中略)…clinical trial…(中略)…tuberculosis

米国胸部疾患学会・CDC ・米国感染症学会共同声明。結核の治療(第1回)。結核予防会結核研究所研究部 http://t.co/FXQjSLcr 英国医学研究委員会(BMRC)は東アフリカ において最初の短期化学療法(6カ月)の大規 模多施設治験を実施。INH、SM、RFP

世界における新しい抗結核薬開発の現状(結核予防会、2007年) http://t.co/fU8hWsbM isoniazid(INH)をMoxifloxacin(MFLX)に置き換えての併用療法を治験。米国、ヨーロッパ、アフリカ諸国、計28ヶ所で臨床試験験の第供銑形蠅魴兮鈎

モキシフロキサシン(Moxifloxacin、MFLX)。抗菌薬。ニューキノロン系。製薬会社は、バイエル。商品名、アベロックス(Avelox)。仝撞朶鏨鏡症の原因菌に対し、強い抗菌活性を示す。結核に対し多剤併用療法を行う際、従来のINHと交換することで、治療期間が半分に短縮?

モキシフロキサシン(Moxifloxacin、MFLX)。‘本の厚労省は、(呼吸器感染症などに対し)保険適応の薬剤として認可している。∧鷙陲気譴討い襦壁囘拮毀世痢暴殿腓壁作用としては、ショック、アナフィラキシー様症状、心室性頻拍、痙攣・錯乱・幻覚等の精神症状、失神・意識消失。

超多剤耐性結核の治療法が発見(グローバル・エイズ・アップデート)2009年6月 http://t.co/9XxXr3Nv 『クラブラン酸Clavulanate』と、『メロペネムMeropenem』の組み合わせが、世界最悪の結核である『超多剤耐性結核XDR-TB』 の株の成長を阻害

メロペネム(meropenem、MEPM)。抗菌薬。注射用カルバペネム系薬(チエナム系)。製薬会社は、大日本住友。商品名は、メロペン(Meropen)。”広い抗菌スペクトル。一週間以上の投与では必ず肝機能検査を実施。I作用(頻度不明)重大:ショック、アナフィラキシー様症状等

カルバペネム系抗生物質製剤「メロペン®」の用法・用量の一部変更承認取得について(大日本住友製薬) http://t.co/rWv7sBnp メロペンは、当社が自社開発し、国内において1995年9月に発売。当社と導出先のアストラゼネカ社とあわせて、世界100カ国以上で販売


・・・

アフリカで同性愛者等が迫害されエイズ検査・治療に来ない


「ケニアなどアフリカで同性愛者等が迫害され行為が違法のためエイズ検査・治療に来ない問題に関するツイート 20120429まで 1548字」 http://t.co/9778i3Fs 山本敏晴のブログより


・・・

関連ブログ


エイズ(2007年に記述)、HIV/AIDSの 医学的側面 6,753字 http://t.co/KdOwWCJP 社会的側面 6,132字 http://t.co/kmAkG8D0 包括的対策 10,476字 http://t.co/OLgXUUp7 山本敏晴のブログより

国連合同エイズ計画・新事務局長の講演20100902 その1 9198字 http://t.co/CnuQy8ZE その2 11063字 http://t.co/LWqlpOct 山本敏晴のブログより

「日本のエイズ対策の現状。生島嗣さんの話20100902 5376字」 山本敏晴のブログより http://t.co/q6AiZd4H

HIV/エイズに関するツイート20101201まで 「世界の潮流と予防」 http://t.co/lfNrBszO 「世界の治療と人権」 http://t.co/t6htnKpQ 「日本編」 http://t.co/UgaWDZiY 山本敏晴のブログより

「HIV/エイズの講演20101206岩本愛吉先生 6791字」 山本敏晴のブログより http://t.co/zaOzQhL6


・・・

関連書籍


「HIV/エイズとともに生きる子どもたち ケニア」 写真・文:山本敏晴 小学館 2009年11月 http://t.co/ySlXmcDl 生まれながらにHIVに感染している子ども達。彼らに描いてもらった、『大切なもの』の絵。絵と写真が、彼らの心を『写す』。土門拳賞ノミネート作品

「国際協力師になるために」 http://t.co/yTBT4n52 著者:山本敏晴、出版社:白水社。プロとして、有給の仕事として、国際協力に関わってゆくために。国連、JICA、開発コンサルタント、企業の社会的責任、それらに関わる人になるための『キャリア形成』の具体的な道筋