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目次:

はじめに
小説
映画
セリフ
羅城門と、現在地
影響を与えた作品


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はじめに


「いったい、正しい人間なんて、いるのかい? みんな自分でそう思ってるだけじゃねえのか? 人間っていう奴は、自分に都合の悪いことは忘れちまって、都合のいい嘘を、本当だと思ってやがんだい。その方が楽だからな。…まあ、いいよ。」 『羅生門』より

「すべての人が、自分に都合のよい部分だけを記憶に残しているというのか。そして自分に都合のいい嘘をついていると言うのか! なんということだ。なんという恐ろしい話だ。私は人という人がすべて、信じられなくなった。この世は地獄だ」 「ああ、そうさ。この世は地獄さ。」 『羅生門』より


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小説


羅生門(らしょうもん)。芥川龍之介(1892-1927年)の小説。1917年に出版。『今昔物語集』の一部を元にしている。羅生門とは、朱雀大路にある平安京(794年〜)の正門のこと。正しくは羅城門。22年の『藪の中』の要素と合わせ、50年、黒澤明が映画化。テーマは「生きるための悪」


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映画


映画『羅生門』。1950年の黒澤明(1910-1998年)監督によるモノクロ映画。芥川龍之介(1892-1927年)の短編小説 『藪の中』と『羅生門』の両方の要素を合わせて原作にされている。1951年ヴェネツィア国際映画祭でグランプリを受賞、「世界のクロサワ」に。米国映画等に影響


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セリフ


「本当のことが言えねえのが、人間さ。人間って奴は、自分自身にさえ白状しねえことがたくさんあらあ。」「そうかもしれぬ。しかし、…人間は弱いからそうなのだ、人間は弱いからこそ嘘もつく。おのれさえも偽る。」 『羅生門』より

「この羅生門に住んでいた鬼が、人間の恐ろしさに逃げ出したという話さえあるこの頃だ。」 『羅生門』より

「けっ、人の気持ちを考えてたら、キリがねえや。手前勝手が、なぜ悪い。手前勝手でねえ奴が、生きていかれるような世の中じゃねえやっ!」 『羅生門』より


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羅城門と、現在地


羅城門(らじょうもん)。後世に当て字で『羅生門』に。古代、平城京や平安京といった条坊都市の中央を南北に貫いた『朱雀大路』の南端に構えられた大門。事実上の都の正門。朱雀大路は、現在の京都市の主要な南北の通りの一つである、千本通。羅城門の位置は、九条通との交差点付近の、千本九条の辺り

羅生門(らしょうもん)。平安京、平城京の大門・羅城門の後世の当て字。「らせいもん」とも読む。羅城門は近代まで羅生門と表記。


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影響を与えた作品


映画「羅生門」に影響を受けた作品。 愼察1954年のイタリアの映画。フェデリコ・フェリーニ(1920-1993年)監督。◆惱莉の泉』1960年のスウェーデン映画。イングマール・ベルイマン(1918-2007年)が監督。