.

目次:

治療薬が高価だったが、ジェネリック医薬品で安価に
国境なき医師団のHIV/エイズに対する活動
第二の危機、ウィルスの耐性化、重篤な副作用の際の代替薬がない
ニーズに適合していない治療や検査(アンメット・ニード)
必須医薬品キャンペーン
結核、多剤耐性結核
世界金融危機と、世界基金の財政難
参考
参考ブログ

・・・
・・・

治療薬が高価だったが、ジェネリック医薬品で安価に


国境なき医師団。「1997年、抗レトロウイルス(ARV)薬の3剤併用治療の登場で、エイズは死の病から慢性疾患になった。だが費用が約1万米ドルと高額。途上国の数百万人に上るHIV感染者にとっては手の届かないもの。専門家のほとんども、この3剤併用治療は複雑すぎて途上国での実施は無理」

国境なき医師団。「(2000年頃、HIV治療には年間1万米ドル必要だったが、2008年頃には、)製薬会社間の価格競争により、年間100米ドル以下と大幅に下がり、多くの患者が治療を受けられるようになった。3種類の薬を1つに合わせた多剤混合薬のジェネリック版も開発され簡便になった。」

国境なき医師団。「2000年頃、年間1万ドルの費用がかかったHIV治療が、2008年頃に100ドル以下まで下がり、多くの人が治療を受けられるようになった。)こうしたことが可能になったのは、安価なARV薬が、ブラジルやインド、タイなど特許のかからなない国々で製造されたためである。」


・・・

国境なき医師団のHIV/エイズに対する活動


国境なき医師団「(HIVに対する3剤併用療法は高額でありまた複雑であったため途上国では実施不可能だった。)この状況を受け入れがたいと考え2000年にタイで治療を開始。翌年、アジア、中南米、アフリカの6ヵ国でプログラムを立ち上げ。(だが)当時治療を受けられたのは患者全体の1%未満」

国境なき医師団(MSF)。「MSFは30ヵ国以上の途上国で10万人以上に対して抗レトロウイルス(ARV)薬を提供。途上国全体で合計200万人がARV治療を受けているが、ARV治療を緊急に必要としている患者は500万人に上り、これは治療の拡大が大幅に遅れていることを示している。」

国境なき医師団 MSFとHIV/エイズ http://t.co/vJrhXXPg


・・・

第二の危機、ウィルスの耐性化、重篤な副作用の際の代替薬がない


国境なき医師団。HIVのアクセス危機の第2波。「現在服用している薬が効かなくなった時には、新しい薬に切り替える必要。ウィルスが耐性化した場合や、耐え難い苦痛をもたらす副作用が生じた際に必要。多くの場合、新しいARV薬は価格が高すぎるか、入手不可能」


・・・

ニーズに適合していない治療や検査(アンメット・ニード)


国境なき医師団。「HIV/エイズ治療における大きな障害は、検査や治療法の開発が途上国のニーズに適合していない。‐児用の薬が不足。18ヵ月未満の幼児がHIVに感染しているかどうかを検査する簡易検査法が存在しない。治療効果を判定するための遠隔地で使用できる簡易検査も存在しない」

国境なき医師団は『充足されていない医療ニーズ』として、,茲蠍果的な薬剤耐性結核の治療薬、⊂児エイズの治療薬、シャーガス病の治療効果の測定法、ぬ剤耐性を持つ致死性感染症治療のための新しい抗生物質、ツ祺肯通体系(コールドチェーン)や注射を使わず接種できるワクチンを挙げている


・・・

必須医薬品キャンペーン


国境なき医師団。「現場で活動する医師らは途上国の患者に必要な薬が特許に守られて手の届かない価格であることや市場での収益性が低いために製造中止になっている現状に直面。この状況を受け、1999年に必要な医薬品を全ての人の手に届くものにすることを目指す『必須医薬品キャンペーン』を開始」

国境なき医師団。必須医薬品キャンペーン。貧しい国において医療ツールの入手を困難にしている障壁:HIV治療薬などは高価。特許権を保護する動き。途上国における新薬の薬事登録と治療方針の変更の遅れ。例えば、マラリアに対するアルテシミニン誘導体と他の抗マラリア薬の併用療法(ACT)

国境なき医師団。必須医薬品キャンペーンとは http://t.co/QzCSCHld


・・・

結核、多剤耐性結核


国境なき医師団。エイズ。「免疫システムが弱まった結果他の日和見感染症に感染しやすくなり、とりわけ現在増加しつつある結核に二重感染している患者の治療において、さらなる障害。結核はHIV/エイズ感染者の死因の第1位であるが、結核との二重感染を適切に診断・治療するツールが不足している」

国境なき医師団。通常の抗結核薬が効かない多剤耐性結核の感染が世界的に拡大。2011年3月。不適切な結核治療を受けたり治療の中断と再開を繰り返したりした場合、薬剤耐性結核を発症。世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)が新たな資金援助を全面的に中止するなど国際的な資金も不足


・・・

世界金融危機と、世界基金の財政難


世界エイズデーを前に2010年11月、国境なき医師団はEUが年内の締結を急ぐ、「開発途上国に対するインド製・後発エイズ治療薬の供給に制限を設ける措置」を即時停止するよう求めた。また「国際社会が金融危機によりエイズ治療への支援が先細りを見せている現状に対し責任ある行動を起こすべき」

ギリシャに端を発した欧州債務危機が、軌道に乗り始めた世界のエイズ対策に打撃。アフリカのHIV対策に取り組む「国境なき医師団」の看護師は、対策を支える基金への「先進国の拠出が先細りする恐れがあると警告」。2011年12月。コンゴなどで資金不足から新規の患者を一切受け入れられない状況

国境なき医師団。エイズ対策の危機。「途上国のHIV/エイズや結核治療に向けた主要な資金拠出機関である「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)」は2011年11月、深刻な財政難により新規の資金援助の案件の募集を中止する事態に陥った。これにより治療継続や拡大が危ぶまれる事態」

世界恐慌、再び?2007年サブプライム、08年リーマンショック、09年ドバイショック、10年ギリシャ危機、PIIGS危機(ポルトガル、 イタリア、 アイルランド、ギリシャ、スペイン)、11年通貨ユーロの信用失墜、12年ユーロ圏GDP4位のスペインが不良債権でEUとIMFに支援要請


・・・

参考


国連HIV/エイズ・ハイレベル会合。2011年6月。2015年までに1500万人を対象にHIV/エイズ治療の提供を目指す宣言が採択。これが実現されれば国連合同エイズ計画(UNAIDS)の推計では2020年までに700万人の命を救うことができ1200万人の新規感染を防げるようになる

アンジェリーナ・ジョリー。1975年生。母に米国先住民の血。1998年エイズに罹患した実在のスーパーモデル『ジーア』を演じ高い評価。2001年、国連難民高等弁務官親善大使。2002年からカンボジア、エチオピア、ベトナムの子らを養子にとる。2010年、百万ドルを国境なき医師団へ寄付


・・・

参考ブログ


「国境なき医師団に関するツイート 20120608まで 12195字」 http://t.co/NRvg0MTb 山本敏晴のブログより

「映画「ナイロビの蜂」、HIV/エイズ、多剤耐性結核、製薬会社の治験・臨床試験に関するツイート 20120429まで 4326字」 http://t.co/Qm2AlfQG 山本敏晴のブログより

「HIV/エイズとともに生きる子どもたち ケニア」 写真・文:山本敏晴 小学館 2009年11月 http://t.co/ySlXmcDl 生まれながらにHIVに感染している子ども達。彼らに描いてもらった、『大切なもの』の絵。絵と写真が、彼らの心を『写す』。土門拳賞ノミネート作品