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目次:

臓器移植法、改正、2009年、2010年
子どもからの臓器移植
15歳未満の脳死からの臓器移植、2011年
6歳未満の脳死からの臓器移植、2012年
子どもからの臓器移植を巡る議論、賛否両論
脳死
臓器提供の意思表示カード、エンディングノート、遺書
WHOは臓器移植の原則は死体から。だが日本は生体からが9割
暴力団を通して生体腎移植した開業医、堀内利信
米国ネオコン・チェイニーが71歳で心臓移植
人身売買と臓器移植
ナイジェリアの赤ちゃん工場・人身売買・臓器移植
拒絶反応が起きない移植
ビジネスモデルとしての移植
移植途中に地面に落っことした
安楽死
尊厳死

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臓器移植法、改正、2009年、2010年


臓器移植法が2010年7月17日に改正。従来は以下の三つが必要だった。1)家族の同意、2)本人の意思を示す書類、3)15歳以上。改正後は、1)家族の同意、2)本人が拒否の意志を(口頭にせよ書面にせよ)示していなかった。以上より事実上、家族の同意だけで小児の脳死患者から移植が可能に

臓器移植法。原則は本人が臓器提供の意思を明示する必要。民法では遺言可能年齢等を参考として15歳以上の者の意思表示を有効とする。よってそれ未満は臓器提供できなかった。だが2009年の法改正で10年1月から可能に。さらに同年7月、本人の臓器提供の意思が不明でも家族の承諾があれば可能に

改正臓器移植法(臓器の移植に関する法律)。1997年制定。2009年7月改正。死亡した者が臓器移植の意思を生前に書面で表示していて、遺族が拒まない場合に限り、「脳死した者の身体」を「死体」に含むとしてその臓器を摘出できると規定。09年の改正で、15歳未満の脳死からの摘出も可能に



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子どもからの臓器移植


子どもからの臓器移植。脳死判定の対象は、ゝ埖圓なく、∨椰佑拒否の意思を示しておらず、2搬欧臓器提供を承諾。判定は脳波が平坦で自発呼吸がないなど、大人と同じように5つの項目を検査し判定。2回行う判定の間隔は(子どもは回復力が強いため)6歳未満の場合24時間以上と6歳以上の4倍

子どもからの臓器移植。脳が十分に発達していない、生後12週未満の乳児は、脳死の判定の対象から除かれる。(非常に確率は低いが、『奇跡的な』回復が生じる可能性があるためと思われる。)


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15歳未満の脳死からの臓器移植、2011年


日本臓器移植ネットワーク(移植ネット)は2011年4月12日、関東甲信越地方の病院に入院中の10歳から15歳未満の少年が改正臓器移植法に基づいて脳死と判定され、臓器提供の手続きに入ったと発表。2010年7月に本格施行された改正法で可能になった15歳未満の子どもからの提供は、初めて

子どもからの臓器移植。2011年4月、15歳未満で脳死と判定された初のケースが発生。関東甲信越地方の病院で治療を受けていた10代前半の男児が脳死判定。その心臓が、同じく10代の患者に移植されるなど、5人の患者に臓器が提供された


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6歳未満の脳死からの臓器移植、2012年


15歳未満の子供からの脳死移植を認めた改正臓器移植法が全面施行されてから初めて、6歳未満の幼児の移植手術が富山大学付属病院(富山市)で実施。2012年6月。富山県内で脳死判定に基づき、臓器提供が行われるのは06年、脳血管障害で脳死となり県立中央病院で手術を受けた患者以来、2例目

改正臓器移植法に基づき、6歳未満として初めて脳死と判定された男児からの臓器摘出に向け、10歳未満の女児への心臓移植をする大阪大など3病院の摘出チームが、富山大病院(富山市)に集合。2012年6月。大阪大のほか、10歳未満の女児に肝臓を移植する国立成育医療研究センターのチームも。

富山大学附属病院で治療を受けていた6歳未満の男子が脳死と判定され、臓器移植に向けた準備へ。2012年6月。判定の基準がより厳しい6歳未満で脳死と判定されたのは、初めて。幼い子どもの脳は回復力が強いとされているため、脳死判定は6歳以上の4倍に当たる24時間以上の間隔を空け、2回実施


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子どもからの臓器移植を巡る議論、賛否両論


子どもからの臓器移植。日本医科大学、横田裕行教授。「子どもの脳死判定は、虐待がなかったかに加え、家族への説明の難しさ、判定の技術的な難しさという3つのハードル。2010年に法改正されたが、子どもの脳死例はあったとしても、実際の提供には至らなかった。ようやく、12年6月に事例が」

子どもからの臓器移植。生命倫理学が専門で、臓器移植に慎重な立場の東京海洋大学・小松美彦教授(1955年生)は「子どもは脳死判定されても、心臓が長期にわたって動き続ける例もみられ、こうしたことが親にきちんと説明されたかや、病院でありとあらゆる治療が尽されたのかを確認する必要がある」


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脳死


脳死(brain death)。ヒトの脳幹を含めた脳全ての機能が回復不可能な段階まで低下した状態。ただし国によって定義は異なり、大半の国々は大脳と脳幹の機能低下に注目した「全脳死」を脳死としているが、イギリスでは脳幹のみの機能低下の「脳幹死」を採用。日本は脳死を個体死とは明記せず


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臓器提供の意思表示カード、エンディングノート、遺書


日本臓器移植ネットワーク http://t.co/hm4dvlAW 臓器提供について http://t.co/PNnJfHhX 意思表示カードについて http://t.co/ADF8j97n 新しいカードは2010年7月よりカード付きリーフレットとして全国で配布。ネット上でも

エンディングノート。遺言書の一種。突然の死が訪れた時のために家族に対し伝えたいことを書いておくもの。意識不明になった場合どんな治療を受けたいか、脳死の場合の臓器移植提供はどうか、どんな葬儀・埋葬をやって欲しいか、財産・保険・クレジットカードの情報、家系図、自分史、友人知人リスト等

「自分が脳死になった場合、自分の体からの臓器の移植を許可するか?」と、友人から問われた。ちなみに、その友人の母親は、「脳死になった場合でも、他人への臓器移植を絶対的に拒否する」意志だと言う。理由は、「あたしは死んだら、この世から、跡形もなく消え去りたいのよ」


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WHOは臓器移植の原則は死体から。だが日本は生体からが9割


WHOが、臓器移植のための臓器売買を禁止。広告・あっせん・仲介を全て禁止した。基本的に臓器移植は死体からの提供が原則だが、各国の国内法で認められている場合のみ、生体からの移植も容認。しかし生体ドナーの、提供後の健康調査を行うべき、との指針。日本は生体からの移植が9割という現状。


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暴力団を通して生体腎移植した開業医、堀内利信


自身への生体腎移植の提供者を暴力団を通して探した開業医、堀内利信(55歳)。2009年、住吉会系の元組員から腎臓を提供してもらう見返りに1千万円供与。10年1月、虚偽の養子縁組。だが仲介役から「臓器売買が公になれば医師を続けられなくなるぞ」と脅迫。拒否されたため元組員は東京家裁へ

暴力団がからむ臓器移植法違反事件で、東京都江戸川区の医師・堀内利信容疑者(55歳)に2010年7月、腎臓を移植した埼玉県越谷市出身の男性(21歳)が、仲介役の住吉会系暴力団幹部から、借金帳消しの代わりに臓器提供を持ちかけられた疑い。男性には100万円以上の借金。双方の弱みを利用。


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米国ネオコン・チェイニーが71歳で心臓移植


「心臓移植に当たって年齢は考慮すべきか?」71歳のチェイニー前米副大統領が心臓移植を受けたことで議論に。2012年3月。医療技術の向上で、高齢でも移植を受けられるようになった半面、臓器提供者(ドナー)は不足、若年者に配慮(優先)すべきだとの意見も。日本では「60歳未満が望ましい」


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人身売買と臓器移植


人身売買(Human Trafficking)。日本の省庁では人身取引。人間を誘拐などの強制手段や甘言によって誘い出し、移送し、金銭等によってこれを売り払う行為。目的は、強制労働、性的搾取、臓器移植、国際条約に定義された薬物の生産や取引、養子など。人の移送が国境を越える場合も多い

外務省、人間の尊厳を求めて「児童のトラフィッキング」撲滅に向けた日本の闘い。2003年1月 http://t.co/UrsLUPuW 「カンボジアのストリートチルドレンの中には大人の買春の犠牲になったり、子どもの臓器の方が移植しやすいという事から臓器摘出の犠牲になる子どももいる」

「人身売買・人身取引、売春、買春、子どもの権利に関するツイート 10351字」 山本敏晴のブログより http://t.co/OHi9lgE6

「赤ちゃんポスト、中絶、里親、里子、養子、途上国から引き取り、人身売買に関するツイート 20120331まで 5895字」 http://t.co/FblTMwi7 山本敏晴の日記より


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ナイジェリアの赤ちゃん工場・人身売買・臓器移植


ナイジェリアの赤ちゃん製造工場。2011年6月。人身売買を監視する国際機関NAPTIPは「新生児の売買は児童就労や移植用の臓器摘出、性的虐待などが目的で、後を絶たない。一部の部族社会では子供がいない女性が呪われた者とみなされるため、新生児を買って自分の子供と偽る事態も起きている」

「ナイジェリアの赤ちゃん製造工場・赤ちゃん工場・赤ちゃん農場・人身売買に関するツイート 20120422まで 2411字」 http://t.co/nufxaJcG 山本敏晴のブログより


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拒絶反応が起きない移植


拒絶反応が起きない生体腎移植に米ルイビル大などが成功。2012年3月。抗がん剤と放射線で患者の骨髄を壊してから移植。白血球の型が一致しなくても移植が可能。手術を受けた8人のうち5人で免疫抑制剤をのまなくてもいい状態になった。通常は患者の免疫システムが移植臓器を異物とみなし攻撃する


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ビジネスモデルとしての移植


医療改革におけるビジネスモデルの一つ。value-adding process business(VAP)。虫垂炎(盲腸)、乳癌、白内障、臓器移植などに対して、そればっかりをやる専門のチームが手術をする病院。慣れているのでミスが少なく、術後の合併症も少ない。費用対効果が安くなる。


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移植途中に地面に落っことした


病院への搬送中に医療関係者のミスで地面に落ちた心臓を移植されたエリカ・エルナンデス(28)が2012年1月、メキシコの首都メキシコシティの病院を無事退院。この心臓は搬送容器から飛び出し、路上に落下。その後、詳しく調べたところ、臓器に問題が見つからなかったため同月11日に移植された


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安楽死


安楽死(euthanasia)。末期癌など不治かつ末期で耐えがたい苦痛を伴う患者の求めに応じ医師などが積極的あるいは消極的手段によって死に至らしめること。薬物を投与するなどの積極的安楽死と、医学的には生命を維持するために必要な蘇生措置をしない人口呼吸器をつけないなどの消極的安楽死

米国で1990年代、難病の末期患者の安楽死を手助けし、「死ぬ権利」を巡る議論を巻き起こした元医師ジャック・キボキアンが2011年6月、ミシガン州の病院で死去。83歳。一酸化炭素を吸入するなどの「自殺装置」を考案。患者130人以上の安楽死を手助け。99年に殺人罪で有罪評決を受け服役

ジャック・キボキアン(ケヴォーキアン、Jack Kevorkian、1928-2011年)。アメリカの病理学者、元医師。末期癌患者の積極的安楽死を推進、自殺装置(1989年)を開発。130人を自殺装置で尊厳死させ、「殺人医師」「死の医師」と呼ばれた。1998年殺人罪、服役中に死亡

安楽死。日本においては、安楽死は法的に認められておらず、刑法上殺人罪の対象。だが1962年、名古屋高裁の判例で、6つの要件を満たせば違法性阻却。〇犂が切迫、耐え難い肉体的苦痛、6貭砲僚去・緩和が目的、ご擬圓意思表示、グ綮佞行うこと、ξ冤的妥当な方法で実施。

東海大学安楽死事件。1991年、入院していた末期癌患者に塩化カリウムを投与し、死亡させた医師が殺人罪に。日本で安楽死の正当性が問われた唯一の事件。本人は昏睡。妻と長男は治療の中止を希望。患者自身の死を望む意思表示がなかったため殺人罪で起訴。1995年、有罪(懲役2年執行猶予2年)

ドクター・キリコ事件。1998年に東京で起きた毒殺による「遠距離ネット心中」。24歳女性宅に青酸カリが配達され、服用した女性が死亡。発送した男性も青酸カリを飲んで自殺。男性は29歳主婦が運営していた安楽死のサイトに「ドクター・キリコ」という名で参加し「診察」と称し相談にのっていた

消極的安楽死は実際の医療現場では多数行われている。脳卒中から昏睡になった時、とりあえず医師は人工呼吸器を設置するが、ICUで管理し、酸素を24時間流しているだけで月に100〜300万円かかる。数か月以上、ほぼ脳死で生存が続いた場合、家族に支払能力がなく、家族は治療の中止を希望する


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尊厳死


尊厳死(death with dignity)。末期癌患者などが、人間としての尊厳を保って死に臨むこと。実施するには、ゞ貭砲ら解放されるためのペインコントロールを利用。⊆尊櫃忙爐魴泙┐訝奮では意識を失っているため、 無意味な延命の拒否を示す生前遺言(Living Will)。

尊厳死または積極的安楽死を認めている国。スイス、1942年。アメリカ(オレゴン州)、1994年。オランダ、2001年。ベルギー、2002年。ルクセンブルク、2008年。アメリカ(ワシントン州)2009年。