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目次:

はじめに
熱性けいれん
熱性けいれんから、てんかんへの原因解明
海馬
熱中症
熱けいれん


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はじめに


「熱性けいれん」と「熱けいれん」は、全く別のもの。’性けいれんは、乳幼児期の子どもが、発熱した時に起きるけいれん(多くは5分以内)。熱けいれんは、熱中症の一つで、直射日光の下での長時間労働などで起きる意識消失発作など。マスコミの報道で、両者を混同している場合があるので注意


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熱性けいれん


熱性けいれん。乳幼児に見られる発熱時のけいれん。|噂稠性けいれん(狭義の熱性けいれん):通常は発症が5分以下で、発作の形に左右差が無く、全身の強直・間代痙攣で、意識の回復が良いもの。∧雑熱性けいれん:時間が長く、左右対称でないなどの場合、将来、てんかん等に移行する場合もある

熱性けいれん。初回の単純熱性けいれん(5分以内、左右対称)を起こした子どもが、もう一度起こす可能性は1/3。だが3回以上起こす場合は、その後も繰り返し易い。熱性けいれん自体は、何十回と繰り返してもかまわないという意見と、発作が多いと側頭葉てんかんの発症率を高めると言う意見がある。


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熱性けいれんから、てんかんへの原因解明


幼い時にインフルエンザ等で重い熱性けいれんになると、脳の一部で神経回路が発達せず、てんかんを発症しやすくなるとする研究結果を、東京大学薬学系研究科がネズミを使った実験でまとめた。2012年7月。生まれて間もないネズミ16匹に人工的に熱性けいれんを起こした所、成長後、半数でてんかん

幼少期に重い熱性けいれんになると将来てんかん。2012年7月。人工的に重い熱性けいれんを起こしたマウスでは、海馬において、成長とともに移動するはずの神経細胞が、特定の神経伝達物質に過剰に反応してしまい、本来の場所に到達できていないことが判明。海馬で神経回路が発達せず、てんかんに

幼少期に熱性けいれんになると将来てんかんに。2012年7月。東大・池谷裕二准教授。海馬の神経細胞が本来の場所へ移動できず、特定の神経伝達物質に過剰に反応するようになるため。けいれんの治療で使う薬の大半に、この物質の働きを強める作用があるため、薬の投与でてんかんのリスクが高まる恐れ

熱性けいれん起因てんかんの原因解明。東大・小山隆太助教と池谷裕二准教授。2012年7月。てんかん発症者の30〜70%は幼少時に高熱によるけいれん。熱けいれんとてんかんの関係は以前から指摘されていたがメカニズムは不明だった。熱けいれんを起こした子供のラットの海馬断片を取り出して調査


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海馬


海馬。脳の記憶や空間学習能力に関わる。虚血に対して非常に脆弱。アルツハイマー病における最初の病変部位。心理的ストレスを長期間受け続けるとコルチゾールの分泌により、海馬の神経細胞が破壊され、海馬が萎縮。心的外傷後ストレス障害(PTSD)・うつ病の患者にはその萎縮が確認されている。


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熱中症


熱中症は3種類。1)熱疲労(だるい、めまい、吐き気)、2)熱けいれん(こむら返り等)、3)熱射病(意識障害、反応が鈍い)。熱射病は重篤で死亡する。6割が高齢者。予防には軽装をした上で、小まめな水分補給と塩分補給。このためスポーツドリンクが勝る。患者に対しては首や脇の下などを冷やす


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熱けいれん


熱痙攣(熱けいれん)。熱中症(暑熱環境下での身体適応の障害)の一つ。仝彊:直射日光の下での長時間行動や高温多湿の室内で起きる。発汗による脱水と末端血管の拡張によって、体全体の血液の循環量が減少。⊂評:突然の意識の消失、体温は正常。脈拍は徐脈。治療:輸液と冷却。