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目次:

はじめに
第二の万能細胞、人工多能性幹細胞(iPS細胞)
山中伸弥にノーベル医学生理学賞、「初期化」の功績、2012年10月
英ケンブリッジ大のジョン・ガードン教授も同時に受賞、2012年10月
山中伸弥が、京都マラソンで募金、2011〜2012年
振りかけるだけで、iPS細胞に、2011年5月
脳性麻痺の治療に、2011年11月
脊髄損傷の治療、神経の再生
血液一滴からiPS細胞を作成
血小板を大量生産、2011年12月
ビジネス分野への応用
iPS細胞の特許を巡る動き
国家予算、「科学技術振興費」を投入、2010年3月
長寿の秘密を探る、2011年〜2012年
糖尿病の治療へ、2011年3月
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療薬の開発、2012年8月
その他の難病
不妊症の治療に期待、卵子と精子の作成に成功、2011年〜2012年
同性愛者同士で、子どもを作ることが可能か?
スポーツ選手、オリンピック選手を作れるか?
iPS細胞の課題、拒絶反応
絶滅危惧種を救済、2011年9月
第一の万能細胞、胚性幹細胞(ES細胞)
脊髄損傷で手足が麻痺した患者の治療に失敗、2011年11月
ES細胞から網膜組織を作製、2012年
第三の万能細胞、卵子で「初期化」
人間とは?、に関する哲学的・倫理的問題


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はじめに


知識欲により、鉄やプラスチックで作られた動物を「ロボット」と言う。一方、性欲により、遺伝子という設計図に従いながら、蛋白質や脂肪で作られた動物を「人間」と言う。では誰かが、知識欲と名誉欲に突き動かされ、iPS細胞を使って、蛋白質と脂肪で作った動物は、ロボットだろうか、人間だろうか


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第二の万能細胞、人工多能性幹細胞(iPS細胞)


iPS細胞は、induced Pluripotent Stem cell(人為的に多能性を持たせた幹細胞)の頭文字で、山中伸弥・京大教授が名付けた。「i」だけが小文字なのは、はやりの米アップル社の携帯音楽プレーヤー「iPod」にあやかって、広く普及して欲しいとの遊び心だった。

iPS細胞。皮膚や髪などの細胞を操作して、心臓や神経、肝臓など体の様々な細胞になれる能力を持たせたもの。一定の条件で培養すれば無限に増やせる。様々な細胞になる「万能性」は、1981年に作られた胚性幹細胞(ES細胞)と同じだが、受精卵を壊して作るES細胞と違って倫理的な問題が少ない

iPS(アイピーエス)細胞(人工多能性幹細胞 Induced pluripotent stem cells)とは、皮膚などの細胞に数種の特殊な遺伝子を導入することで、神経など様々な組織に分化できるようになったもの。再生医療に使える可能性。2006年に京都大学の山中伸弥教授が作成。


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山中伸弥にノーベル医学生理学賞、「初期化」の功績、2012年10月


山中伸弥(1962年生)。大阪で生。神戸大医卒。87年から整形外科。だが基礎研究を志し米グラッドストーン研究所に留学。99年に奈良先端科学技術大学院大助教授となりiPS細胞の開発へ。2004年に京大再生医科学研究所教授になり、06年にマウスでiPS細胞を作製、07年にヒトでも成功

手術が下手で、「ジャマナカ」と呼ばれた。ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京大教授は、医学部を卒業後、整形外科医になろうとした。だが、あまりの手術の下手さに、臨床医になる道を断念。通常は10分で終わる良性腫瘍の摘出に、1時間以上かかった。以後は研究職に。「挫折こそ万能の父」

スウェーデンのカロリンスカ医科大は、2012年のノーベル医学生理学賞を、京都大の山中伸弥(しんや)教授(50)らに贈ると発表。皮膚などの体細胞から、様々な細胞になりうる能力をもったiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作り出すことに成功。難病の仕組み解明や新薬開発、再生医療に道を開いた

山中伸弥の受賞決定で日本のノーベル賞受賞者は19人に。2012年10月。内訳は文学、平和両賞が3人で、残りの16人は自然科学系(医学生理学、物理学、化学)。1949年に日本で初めて受賞したのは物理学の湯川秀樹。米国籍の南部陽一郎を除いた日本の自然科学系の受賞者計15人は世界で6位

山中伸弥教授が開発した体のあらゆる組織の細胞になる能力を秘めたiPS細胞。再生医療への夢をふくらませるが、ノーベル賞の選考委員会が評価したのは応用への夢というよりも、基礎生物学に与えた衝撃。皮膚などの細胞を、あらゆる細胞に変化できる状態に戻す「初期化」。源流はクローン作製技術から

ノーベル医学生理学賞を山中伸弥が受賞。2012年10月。神経や皮膚など様々な細胞は1個の受精卵から分かれてできる。受精の直後は体のあらゆる細胞になる「万能性」をもつが、特定の役割を持つようになると元の状態に戻る「初期化」はしないと考えられていた。だが彼は、体細胞の「初期化」に成功

山中伸弥、iPS細胞の開発。2006年8月、マウスのしっぽから採った体細胞に四つの遺伝子を導入することで、様々な細胞になりうる能力をもつiPS細胞を作った。07年11月にはヒトの皮膚の細胞でも成功。すでに特定の役割を持った体細胞を再び受精卵のような万能の細胞に戻す常識破りの成果

ノーベル医学生理学賞に山中伸弥。2012年10月。「万能細胞」の主役だった胚(はい)性幹細胞(ES細胞)は、受精卵を壊して作る必要があり、受精卵を「生命」とみる立場から慎重論もあった。ヒトiPS細胞はこうした倫理的な問題を回避できる。皮膚などの体細胞に四つの遺伝子を導入するだけ


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英ケンブリッジ大のジョン・ガードン教授も同時に受賞、2012年10月

ノーベル医学生理学賞を京大の山中伸弥教授が受賞。2012年10月。日本の受賞は19人目で2010年以来。医学生理学賞は利根川進さんに次ぎ25年ぶり2人目。共同で受賞するのは英ケンブリッジ大のジョン・ガードン教授(79)。授賞理由は「成熟細胞が初期化され多能性をもつことの発見」。

ジョン・バートランド・ガードン(1933年生)。英国の生物学者。ケンブリッジ大勤務。2012年、山中伸弥と共にノーベル生理学賞。1960年代に、脊椎動物で初めて体細胞からクローンを作製。オタマジャクシの体細胞から核を取り出し、核を除いた未受精卵に入れると「初期化」されることを発見


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山中伸弥が、京都マラソンで募金、2011〜2012年


京都マラソンで、完走を掲げて、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の研究基金を募っていた山中伸弥・京都大教授(49)が古都を走り切った。2012年3月。「研究もマラソン同様にペース配分が大切。最後まで走らないと意味がない」。寄付を募ったインターネットのサイトには、735人から888万円

「京都マラソン(2012年10月11日)の完走に挑戦します。応援してくれる方は寄付を」。京都大iPS細胞研究所(CiRA)所長の山中伸弥が呼びかけ。CiRAは、人件費などの運営費を国からの科学研究費でまかなっているが、2014年度以降のめどはたっていない。「人材流出を防ぐため」


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振りかけるだけで、iPS細胞に、2011年5月


振りかけるだけで、さまざまな細胞になりうるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作ることに大阪大の森正樹教授のチームが成功。2011年5月。振りかけるのは、遺伝子の働きを制御する分子「リボ核酸(RNA)」の断片。ウイルスを使う遺伝子組み換え技術に頼る従来の手法と違い、癌化の危険性は低い


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脳性麻痺の治療に、2011年11月


早産で脳性まひになった子どもに、出産時にへその緒から採った自分の臍帯血を点滴して運動機能の改善をめざす臨床研究を、高知大が開始。臍帯血は主に白血病の治療に使われていて脳性まひの治療に試みるのは国内で初。今後、iPS細胞等と同様に幹細胞の供給源としても注目。2011年11月


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脊髄損傷の治療、神経の再生


脊髄損傷のマウスをiPS細胞を使って治療し足が動くまで回復させた例がある。人間が交通事故等で脊髄損傷を起こした場合、2週間以内に神経を移植すれば治療可能。だが、iPS細胞の作製には数カ月かかるのでそれからでは間に合わない。常に他人のiPS細胞由来の神経細胞のバンクを作っておく必要


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血液一滴からiPS細胞を作成


慶応大学福田恵一教授らが血液一滴からiPS細胞の樹立に成功。従来の皮膚から作る方法では70日かかっていたがリンパ球(T細胞)だと25日。また従来のレトロウィルスは癌化の恐れがあるが今回安全なセンダイウィルスを使用し成功。心筋細胞への分化も確認。大量生産も可能で再生医療の産業化へ?


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血小板を大量生産、2011年12月


血小板、iPS細胞で限りなく増殖 京大グループ成功。2011年12月。血液のあらゆる細胞のもとになる造血前駆細胞をiPS細胞から造り、それを巨核球に分化させる。中村壮らは、細胞を増やす遺伝子と細胞の老化を防ぐ遺伝子を入れ、巨核球のもとになり、限りなく増やせる細胞をつくることに成功

ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)で血小板を大量につくる方法を京都大などのグループが開発した。血小板をつくる細胞をiPS細胞からつくる際、組み込む遺伝子を工夫することで、限りなく増やせる細胞をつくることができた。iPS細胞で課題とされるがん化の危険も避けられる。2011年12月


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ビジネス分野への応用


iPS細胞(新型万能細胞)を使うことによって様々な新薬の実験が可能になった。基本的に人体実験は禁止されているが、iPS細胞からは心臓の細胞でも、肝臓の細胞でも作れる。2010年、これらを使ってC型肝炎の新薬の開発がなされた。今後製薬会社たちはiPS細胞に飛びつくことに。金のなる木

ノーベル医学生理学賞に山中伸弥。2012年10月。彼は、2006年にiPS細胞を開発した。将来的には再生医療の実現への期待。iPS細胞から神経幹細胞を作って脊髄損傷の患者に移植したり、心筋細胞を心不全の患者に移植したりして、病気を治す再生医療の実現に向けて世界中で研究が進んでいる

ノーベル医学生理学賞に山中伸弥。2012年10月。iPS細胞は、新薬開発への応用に期待。アルツハイマー病やパーキンソン病など様々な病気の患者の細胞からiPS細胞を作り、神経や肝臓などの細胞に分化させ、薬の候補になる薬剤をふりかければ、効果があるか、毒性がないか、調べることが可能

ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大の山中伸弥(しんや)教授がつくり出した万能細胞「iPS細胞」は、臓器や組織をつくって人体に移植する「再生医療」への応用だけでなく、新薬開発のスピード化で関連企業から大きな期待を集めている。研究を側面支援するビジネスも急速に広がりつつある。

iPS細胞のビジネスへの応用。2012年10月。大日本住友製薬は2011年春、京大研究所と難病の治療薬を開発する共同研究を開始。遺伝子の変異が原因とみられる難治性希少疾患の治療薬を探る。武田薬品工業も慶応大と協力。iPS細胞を使ってアルツハイマー病のメカニズム解明につなげる狙い


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iPS細胞の特許を巡る動き


iPS(アイピーエス)細胞の創設者である京都大学の山中伸弥教授は言う。「知財(知的財産)をもしも、ある企業が多数もってしまうと、他の企業や研究者がそれを研究できなくなってしまい、開発が遅れる。だから、公的な組織である京都大学がそれを持ち、公平に分配することを可能とすることが重要」

山中伸弥教授らが開発したiPS細胞の特許について、京大は2011年2月、米国での取得を争っていた米バイオ企業アイピエリアンから譲り受ける契約をした。マウスのiPS細胞は京大が最初に開発したが、その後複数グループが開発し、独バイエル薬品も開発したが、米アイピエリアンにその権利を譲渡

京都大は2011年7月、再生医療や創薬への応用が期待される人工多能性幹細胞(iPS細胞)の基本技術について欧州での特許が成立したと発表。京大の特許は日本のほか南アや旧ソ連諸国などで成立している。山中伸弥教授が2006年、世界で初めて発表。3、4種の遺伝子を体細胞に導入する方法など

京都大は2011年11月、人工多能性幹細胞(iPS細胞)について、米国での2件目の特許が成立したと発表した。4遺伝子を入れると細胞が初期化するという発見に対する特許は1件目で成立していたが、今回は一歩進み、心筋細胞などに分化させるなどiPS細胞の使い方までの権利が認められた。

iPS細胞に関わる京都大の米国での3件目の特許が2012年3月に成立。作られた心臓や神経等で薬を開発すること等にも権利が及ぶ。米国ではこれまで、皮膚等の細胞から山中伸弥教授らの方法でiPS細胞をつくる特許が認められていた。できた細胞を企業などが買って研究に使う場合にも、権利が及ぶ

京都大は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)に関する特許が米国で3件、国内で1件新たに成立したと発表。2012年9月。米国でiPS細胞をもとに薬を探す方法などの特許が認められたほか、国内でもiPS細胞の作製に使う遺伝子の範囲が大幅に広がり、複数ある作製手法の5割以上で権利を押さえた

iPS細胞のビジネスへの応用、特許許諾2年で倍増。2012年10月。製薬業界では、患者らの体の一部を使ったiPS細胞を使って病気のメカニズムの解明を目指す動きが活発化。新薬の候補が見つかった場合でも、効果や毒性を試すのにiPS細胞を使えば、動物実験よりも精度の高い判定ができる


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国家予算、「科学技術振興費」を投入、2010年3月


「iPS細胞関連技術」の産業化は、資源もなく製造業分野でも衰退傾向のある日本にとって数少ない希望の星。国は2010年3月「科学技術振興費」総額1兆3,321億円において27年ぶりに(455億円の)減額をしたが、iPS細胞については60億円を確保し、この分野の予算としては過去最大へ

ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった山中伸弥・京都大教授のiPS細胞の実用化を進め、世界的に優位な産業として成長させるため、文部科学省は、2012年からの10年間で、200億〜300億円を助成する方針。iPSも含めた再生医療全体に対しても、2012年から5年間で435億円を投じる


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長寿の秘密を探る、2011年〜2012年


110歳以上の「超長寿者」の血液から、iPS細胞(新型万能細胞)を作ることに、慶応大学の広瀬信義講師と湯浅慎介講師のチームが成功。2011年11月。血管や心筋などの細胞を作って性質を調べ、ゲノム(全遺伝情報)を解析して遺伝子の特徴も明らかにする計画。長寿の秘密の解明が期待される

健康なまま長寿で亡くなった人の細胞からiPS細胞を作ることに、慶応大の鈴木則宏教授らが成功。2012年7月。米科学誌プロスワンに研究成果を発表。病気の人の細胞と比べると病気の特徴がよく分かり、アルツハイマー病やがんなど老化にかかわる様々な病気の研究や治療法の開発に役立つという


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糖尿病の治療へ、2011年3月


東京大学教授の宮島篤らのチームが、マウス実験レベルながら、ランゲルハンス島の元になる細胞を培養する方法を開発し、iPS細胞をランゲルハンス島にすることに成功。このランゲルハンス島をマウスに移植することで、血糖値を低く保つことにも成功。2011年3月の日本再生医療学会で発表された

iPS細胞(人工多能性幹細胞)から血糖値を下げるインスリンを分泌する組織、『膵島(すいとう)』を作ることに東京大学の宮島篤教授がマウスで成功。これまでインスリンを出す細胞自体はできていたが他の細胞とともに立体構造になった膵島作りに成功した例はなかった。糖尿病治療につながると期待。


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ALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療薬の開発、2012年8月


京都大学iPS細胞研究所(山中伸弥所長)は、全身が思うように動かなくなる不治の病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の原因の一端を、様々な細胞に成長できるiPS細胞を使い解明。2012年8月。神経細胞の一部に構造上の異常が見つかり、治療につながる薬の候補物質(抗がん剤アナカルジン酸)も

全身の運動神経が衰える難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の患者のiPS細胞から運動神経の細胞をつくり、薬の候補となる化合物を見つけることに京大iPS細胞研究所の井上治久准教授が成功。患者の皮膚細胞から正常な運動神経細胞を作成した。2012年8月初頭。米医学誌サイエンス(電子版)


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その他の難病


筋肉が骨に変わる難病「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」と闘う兵庫県明石市立魚住中学3年山本育海(いくみ、14)と母親の智子(39)は、交流がある山中伸弥教授のノーベル賞受賞に「よかったね」と手を取り合って喜んだ。育海は「(受賞を機に)研究が進み、薬の開発が早まると思う」と期待


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不妊症の治療に期待、卵子と精子の作成に成功、2011年〜2012年


体のあらゆる組織や臓器になるとされるヒトのiPS細胞から精子や卵子を作り出す研究が2011年2月、慶応大学の倫理委員会で認められ、近く研究開始。岡野栄之教授らのグループは、ヒトの皮膚から作ったiPS細胞に遺伝子を組み込んで「始原生殖細胞」という細胞を作り出し精子や卵子になるか研究

マウスのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から卵子をつくることに京都大の研究チームが成功。2012年10月。その卵子を体外受精させ、子どもや孫も生まれた。iPS細胞から生殖能力のある卵子ができたのは初。米科学誌サイエンスの速報電子版で5日に掲載。

京大が、マウスのiPS細胞から卵子を作成。その卵子を体外受精させ、子どもや孫も生まれた。2012年10月。なお11年、マウスのiPS細胞から生殖が可能な精子も作っており、人に応用できれば、精子ができない男性と、卵子ができない女性が、皮膚の細胞などをもとに、自分らの子どもを作れる

京大が、マウスのiPS細胞から卵子を作成。2012年10月。林克彦准教授らは、雌のマウスのiPS細胞から卵子の元になる「始原生殖細胞」を作り胎児から取り出した将来卵巣に育つ細胞と一緒に培養。その上で卵巣に移植した所、卵子ができた。これをマウスの普通の精子と体外受精させ、子を得た


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同性愛者同士で、子どもを作ることが可能か?


男性同性愛者同士、あるいは女性同性愛者同士から、子どもを作ることができるか? まず、双方の皮膚や髪などから、iPS細胞を作る。そこから、「始原生殖細胞」を作る時に、片方を「卵子」に、もう片方を「精子」に分化させることができるか? ポイントは、Y染色体を持つ卵子が、存在しうるか??


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スポーツ選手、オリンピック選手を作れるか?


強力に酸素を供給する『人工心肺』を埋め込んだ人がマラソンの世界記録を出したとする。オリンピック出場は可能か?あるいは本人のiPS細胞から作成し、『ちょっと有用な遺伝子』を組み込んで作った『自分の心肺』を埋め込むのはOKか? いよいよ、スポーツと科学技術(医学を含む)の倫理が問題に

「ピストリウスのカーボン繊維の両足義足、オリンピック、障害者のパラリンピックについてのツイート 20120805まで 2258字」 http://t.co/hY52UGIT 山本敏晴のブログより


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iPS細胞の課題、拒絶反応


再生医療の切り札と期待されるiPS細胞の応用に新たな課題。患者の細胞から作れば、移植で戻しても免疫拒絶反応は起きないと見られていたが、拒絶反応を起こす可能性があることが米カリフォルニア大研究チームによるマウスの実験で判明。免疫反応に関係する遺伝子が、作製の過程で活性化された可能性


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絶滅危惧種を救済、2011年9月


絶滅の危機に直面するサイとサルの体細胞から、様々な細胞に変化できるiPS細胞を作製することに、米スクリプス研究所などが成功。2011年9月5日、科学誌ネイチャーに掲載。世界中でわずか7頭しか生存していないキタシロサイと、同じ絶滅危惧種でオナガザルの仲間のドリルの皮膚細胞から合成


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第一の万能細胞、胚性幹細胞(ES細胞)


胚性幹細胞(Embryonic stem cells、ES細胞)。動物の発生初期段階である胚盤胞期の胚の一部、内部細胞塊より作られる幹細胞細胞株。理論上全ての組織に分化する分化多能性を持ち、ほぼ無限に増殖させる事ができるため再生医療へ応用。また遺伝子に様々な操作を加えることが可能

人(ヒト)の胚性幹細胞(ES細胞)を作成・使用する場合の、倫理上の問題点。ES細胞を樹立するには、受精卵ないし受精卵より発生が進んだ胚盤胞までの段階の初期胚が必要。ヒトの場合には、受精卵を材料として用いることで、「生命の萌芽」を滅失してしまうために、倫理的な論議を呼んでいる。


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脊髄損傷で手足が麻痺した患者の治療に失敗、2011年11月


米バイオベンチャー、ジェロンは2011年11月、ヒト胚性幹細胞を使った臨床試験から撤退。同社は2010年から交通事故などで脊髄を損傷し手足が麻痺した患者に対し世界初のヒトES細胞を使った治験を手掛けていた。経営上の問題が理由としているが、4人に行われた治験で、効果がみられなかった


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ES細胞から網膜組織を作製、2012年


視力障害から失明につながりやすい目の網膜疾患「加齢黄斑変性」と「スターガート病」の患者について万能細胞「胚性幹細胞(ES細胞)」を網膜細胞に変えて移植した所、視力がある程度改善。米国の世界初のES細胞を使った臨床試験。米バイオ企業とカリフォルニア大。2012年1月。英誌ランセット

体のさまざまな組織になれるヒト胚性幹細胞(ES細胞)を使った再生医療の臨床試験(治験)で、「目の病気が良くなった」という初の成果。2012年2月。米アドバンスト・セル・テクノロジー社の発表。「黄斑変性」(スタルガルト病)で治療を受けた50代女性と、「加齢性黄斑変性」の70代女性

理化学研究所と住友化学は、万能細胞の一つであるヒトの胚性幹細胞(ES細胞)から立体構造をした網膜組織を作製することに世界で初めて成功。2012年6月。視細胞を含む6種類の細胞が重なる。本物の目に近づき、移植治療の可能性も。視力が衰える難病の網膜色素変性症の再生医療に道を開く成果


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第三の万能細胞、卵子で「初期化」


ヒトの卵子に皮膚細胞の核を入れ様々な組織に育つ万能細胞を作ることに米ニューヨーク幹細胞財団研究所が成功。ヒトの「卵子に別の成人の体細胞の核を入れて培養すると63個中13個が「胚盤胞」に。2011年10月。/郵多能性幹細胞(iPS細胞)、∽性幹細胞(ES細胞)に続く第三の可能性

近い将来、女性は自分の卵子で自分を若返りできる?「卵子を使えば体細胞を初期化できる可能性を証明した」。第三の万能細胞を制作した米ニューヨーク幹細胞財団研究所の発言。ヒトの卵子に他の成人の皮膚細胞の核を導入し、受精卵のように細胞分裂を開始させ、骨のもとなどに分化させることに成功した

卵子ビジネス。ヾに不妊症の夫婦に自分の卵子を売って、その夫との体外受精後に妻の子宮に着床させるビジネスが米国などで存在。⇒饂劼搬虜挧Δ粒砲鮃臑里気擦襪海箸覗反イ亮稱屬蠅鯀世┐襪海箸判明したため、女性であれば自分の卵子を売って、その研究・治療・若返りに材料を提供?だが倫理的問題


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人間とは?、に関する哲学的・倫理的問題


人間であるか人間でないか? 1)猿(チンパンジーは染色体数48、塩基対数28億)と人間(染色体数46、塩基対数34億)の中間の遺伝子群を持つ生物をクローン技術・iPS細胞技術で作った場合どうなる? 2)生まれつきの染色体異常では染色体の一部がちぎれて数千万の塩基対が欠落。これは?

「ダウン症候群、新型出生前診断、血清マーカーに関するツイート 20121008まで 6909字」 http://t.co/YIDjp0XS 山本敏晴のブログより