山本 :次は、ケース4(途上国の地方の診療所)で、
    直接的医療をやりたい場合、について、ですね。

    これも、例の落ち着いた途上国、
    戦争も自然災害の直後でも無い途上国において、
    中くらいの(医療レベルの)ケース。

    中くらいのケースってのは、
    診療所の建物は有ると、
    電気は(電球レベルですら)有るか無いか分からないけど、
    取り敢えず灯油等で(夜でも)明かりは付くと、
    看護師が1人位は居ると、
    もしくは看護師のようなナースエイドなどと呼ばれる、
    1ヶ月位、首都かどっか(州都など)で研修を受けてきた、
    地方公務員のおばさん(またはおじさん)が居る。

    一応、(日本の医師や看護師からみても、いわゆる普通の)
    医療みたいな事はやっていると、いう状況です。

    さっき言ったような、
    マラリアに対するクイックテストでの診断ってのが出来て、
    陽性だったらクロロキン飲ませる、
    陰性だったら、きっと肺炎だろうからって言って、
    抗生物質飲ませる。

    簡単だよね。
    (医師や看護師でなくても)別に誰でも出来る、
    はっきり言って。

    と、いう事をやっている所に、あなたが行って、
    何かその「看護師もどき」の人に対して、
    こうやった方がいいんじゃないのって事を指導したり、
    自分で医療をやったりする(仕事を手伝う)
    っていうケースですかね。

    あとは、薬剤師の代わりに、
    薬を患者さんに直接渡して、
    「これ1日3回5日間飲むんですよ」、
    って事を教えたり、
    この間話した、「耐性化」が問題になる事が多いので、
    「これはずっと、だらだら飲んでいると、
     薬が効かなくなっちゃうから、
     この村の、地域全体にとって悪くなるので、良くないから、
     5日飲んだら絶対やめるのよ、あんた」、
    とか説教したり、します。

    あとは、外傷ですね。

    何だかんだ言って、
    (問題になる外傷の中では)
    火傷って結構多かったですね。

    あとは、外傷、切った貼った、
    消毒して、ナート(縫合)しているのを、
    ドクターの横で、ゲンタシン軟膏(抗生剤入り軟膏)とか、
    ガーゼを渡すとか、こうピンセット等でこう・・・

    清潔操作を現地スタッフに教えるとか、
    そういう事ですかね。

    これは診療所レベルだから、
    入院患者の話はケース5に回しますかね。

    このくらいのケースだと、中くらいのケースだと、
    ケース4の場合は、
    (途上国の)医療従事者がやることとして、
    「母子保健」(MCH, mother child health)
    が必ず入ってくるので、
    妊婦の検診とか、出産の介助とか、
    産まれた子供の扱いから、新生児検診、乳児検診、
    5歳までの検診とかが入ってくるんだよね。

    やっぱり小児科、産婦人科の知識は、
    このケース4だと、やっぱ有った方がいんやないかと、
    俺は思ってるけどね。

    (外科病棟の看護師のあなたが、途上国に行った場合)
    ケース4では何するんだろうね?

    何すると思う?

さおり:でも、イメージは、今先生がおっしゃった感じで、
    手術はしないけど、簡単な処置までは出来る。

山本 :例えば、農作業で、
    鍬(くわ)とか鋤(すき)とかを使っている時に、
    自分の足を間違って切っちゃったとかいう時に、
    どんくらい切れているかはともかく、
    取り敢えずの処置は決まっている。

    消毒して、水か何かで、蒸留水で、
    滅菌蒸留水で洗って、
    アルコール、またはイソジンで消毒した後に、
    普通ゲンタマイシンか何かぶち込んで、
    あとガーセあてとくしか無いよね。

    あとは、縫うかどうかに関しては、
    傷が、汚なければ、
    普通は1週間位、わざとぬわずに、
    「開放創」にして、様子をみる。
    きれいな傷だったら、すぐ縫うってのが、
    確か外傷ケアの基本だと思いますけども。

    これらは、第4のケースですね。



(次回に続く)

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