山本: と、いう訳で、感染症の予防ですね、次にくるのが。

    下痢、いわゆる大腸菌などの細菌性の下痢だけでは無くて、
    ウィルス性の下痢が、
    あの時期(福島が被災した時)の前後に流行っていました。

    ロタウィルス、ノロウィルスですね。

    細菌性の胃腸の感染症、いわゆる食中毒は、
    6月7月8月に多いんですけれども、
    ロタウィルス、ノロウィルスとかは、
    冬でも結構感染します。
    こちらはウィルス性ですけどもね。

    ともかく、感染症が有ると、いうので、
    これを予防するのが大事ですね。

    (被災地における)予防はもう、
    途上国(に行った時)と同じです。

    散々喋ったように、
    水は、煮沸したのを冷ましてから使う、ということと、
    手は必ず石鹸を、少量使って洗うということ。

    トイレをしたら、うんこを拭くと、
    手に、細菌やウィルスがつくので、
    まわりの人に、感染が広がりやすくなります。
    ですので、震災で水が足りないときでも、
    いかにして、少量の水で衛生状態を守るかが
    大切になります。

    ともかく、これはこれで、1つの立派な仕事なのですが、
    保健師的な能力が必要です。

    あと、インフルエンザ。
    これが、被災地では、やがて流行してきます。

    これに対してはいわゆる、「咳エチケット」って言って、
    かかった人が、咳をする時に、周りの人にうつさないように、
    こう、口にハンカチとかをあててから、咳をしなさいって事を、
    徹底的に指導するくらいしか無いですね。

    ワクチンが有れば、事前に打っていればいいですけれど、
    事前に、様子することは、困難でした。
    突然の災害だったので、あの時期はちょっと無理だった。

    あと感冒。
 
    高齢者が、(日本でも)途上国と同じように、
    風邪引いて、抗生物質が無いと、
    そのまま肺炎になって死ぬんですよね。

    普通の日本では考えられないんですけども、
    医療が崩壊している地域では、
    皆これで死んでたって、事ですね。

    と、いうように、こういった本当に、
    途上国のBIG5(前述)と
    同じような病気が問題になる、という事です。

    その頃、福島で、
    バンバン発電所が(水素)爆発している時期が続いていて、
    放射線の恐怖とかが有ったんですけれども、
    この辺の話は、(福島のケースだけの話しで)
    国際協力には関係無いので、割愛しますね。

    インフルエンザの予防で知っておくべき事は3つで、
    一応言っておきますかね。

    1番重要なのは、感染してしまった人が、
    エチケットを守るって事なんだけれども、
    これ要するに他の人に移るのを防ぐので、
    自分にとっては何の得にもならないんですよ。

    咳エチケット、守って下さいね、って人に言っても、
    皆、なかなか守りません。

    自分の得にはならないから。

    って、いうような、いわゆる社会倫理みたいなものを、
    どうやって避難所とかで作るのか、
    自分が生きていくのさえ必死で、
    ギリギリなのに、人の事なんてかまっていられるか、
    俺だけは生き残ってやると、思うのが、
    人間だけじゃない全ての生物ですから、
    その中で咳エチケットなんてやるわけ無いんです、
    はっきり言って。

    それでも、教えないと広まっていく。

    と、いうわけで、
    インフルエンザは避難所では、止められない。

    と、いうのが普通の認識です。

    マスクも同じです。

    マスクは自分が感染している場合、
    他人に移さないという効果は有ります。

    ところが、マスクをしていても、
    他人からのインフルエンザの感染を防ぐ、という効果は、
    証明されていません。

    だから、マスクは、要するに自分が、
    掛かるのを防ぎたいという意味では、やっても無駄なんですね。

    自分が掛かっちゃったら、
    人に移すのを防ぐ効果は、マスクには有ります。
   
さおり:そうなんですね。

山本 :咳エチケットと同じです。

    と、いう事が、公衆衛生学的に証明されています。

    この2つの事を、わりと皆さんが、知らないんです。
    公衆衛生学では有名な話なんですけれども。

    あと、ワクチンですね。

    インフルエンザに対するワクチンは、もし打っても、
    抗体が身体に出来るのは4週間後ですから、
    その前の時期は、効果でありません。

    隣の人が席をして、
    インフルエンザに感染した場合、
    3日位で発症しますから、
    4週間後に抗体が出来ても無駄だ、ということになります。

    周りでもう流行り出した時に、
    ワクチン打っても無駄だ、という話です。
    打つんだったら、
    毎年11月位にはワクチン打っとけよと、
    理由は、インフルエンザは、
    12月1月2月に流行る病気だからと、いう事ですね。

    これがインフルエンザの予防ですかね。



(次回に続く)

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