M教授:寒冷化対策というようなものに対しては、
   ともかく、人口の縮小ですよね。

   で、本当にその氷河時代になったら、ロンドンとかニューヨークね、
   それから北京、日本で言えば、東北日本・・・
   それから、パリ、ロンドン・・・
   そのあたりから結んだ北側は、全部氷のかたまりに覆われるから、
   人間は一人も住めないよ。

   だから、ロシアは全滅だよ。
   北欧も全滅だよ。
   それから、オーストリアから、あのあたりのところも含めてね。

   だから、そこが完全に全滅するということになる。
   別な言い方をすると、
   そこにいる人間は、
   全部どっかで(他の国が)収容しなくちゃいけない。
   で、それは一晩でそういうふうにならないけど、
   それが、数十年くらいのの規模でそういうことが、
   どんどんどんどん、進行していくとになったら、
   そっからの難民が全部南に逃げてくるわけだ。

   さっき行った4、5世紀なんていうのは、
   そこまでは行かなかった、ちょっとした寒冷化だったよね。

   だけど、やがて本格的な氷河時代に入るのは、
   もう目に見えてるわけだから、
   それが、問題は、数世紀かかるのかということだけど、
   仮に、数世紀かかるにしても、それに向けた
   大きな政策というものを持っておかないと、
   まあ、結局は最後は、もう普通の、脳がない、動物達の
   「アームズ・レース」とおんなじですよね。

参考:
アームズ・レース(arms race)
軍備拡大競争。
多くは、核兵器の軍備拡大競争の意味で使われる。

M教授:殺し合いで、戦争で決着をつけると。
   ごく自然な、もっともありそうなのは、そういうの。 

   で、昔と違うのは、さっき言った、
   大量殺戮兵器というのを、今、人間はもう手にしてるわけだ。
   それが一番大事で。
   それで、いくつかの政府は、
   それに磨きをかけるということを、寒冷化対策として取るだろう。

   日本だけは、ともかく脳天気に、ね、ヒューマニズムとか、
   なんか、人間だけを助けてくれんじゃないかとか、
   漠然とそういう妄想を信じている特異な民族だと思うけどね。

山本:人間だけを助けてくれる?

M教授:ヒューマニズムはそうでしょ? 
   漠然とみんなそう思ってる。

   で、そんなことはありえない。
   俺が神様だったら、まず率先して、人間だけを殺戮する。
   そんな、めちゃくちゃでね、もっとも残忍でね、
   もっとも、めちゃくちゃなことを、
   やってきた生物だと思うよ、人間はね。

山本:そうですね。

M教授:だから、ガイヤという思想とか、人間だけが特異でね、
   すべて、人間中心主義の思想っていうのを持ってるわけじゃない。

山本:ガイヤっていう思想があるんですか?

M教授:うん、ガイヤって言うのはね、地球も命があると思ってるわけ。

山本:それは、聞いたことがありますけど・・・

M教授:ただ、変動している火山が噴いたりね、
   変化が起きてることを、生きているという風に勘違いしてね、
   それで、人間のためにあらゆるものがあるという思想ですよ。

山本:新興宗教の一つですか?

M教授:まあ、極端に言えば、そういうことだと思う。

参考:
ガイア(Gaia)
ギリシア神話に登場する女神。
カオス(Chaos(混沌))から生まれた。
大地の女神とされる。

参考:
ガイア理論(ガイア仮説)
地球と生物が相互に関係し合い環境を作り上げていることを、
ある種の「巨大な生命体」と見なす仮説。
NASAに勤務していた大気学者であり、化学者でもある
ジェームズ・ラブロックによって1960年代に提唱。
主に気候を中心とした、生物と環境の相互作用についての理論。
地球があたかもひとつの生命体のように
自己調節システムを備えている、としている。

参考:
ガイアシンフォニー(Gaia Symphony)、地球交響曲
ドキュメンタリー映画の作品名。
元NHKのディレクター、龍村仁(1940年生)が監督。
1992年から2015年現在までに8つの作品を発表した。
自主上映に近い形で、各地で小規模に作品を上映。
4番目の作品に、上記のジェームズ・ラブロックが出演した。
彼のガイア理論に「勇気付けられて」製作した、と
龍村仁監督は述べている。
http://gaiasymphony.com/

M教授:あの、科学と宗教も、僕はおんなじものだと思うけど、
   要するに、
   「あらゆるもの、万物のものを説明したかった」
   わけよ。

   ただ、その時に観察の事実とか、
   観察する方法が、非常に原始的だった時代があるでしょ?
   例えば(イエス・キリストの生まれた)2千年前とか・・・
   2千3百年くらい前ね。

参考:
天地創造。
旧約聖書の「天地創造」の部分が書かれた時期や作者は、不明。
伝承では、モーゼ(モーセ)が、
紀元前1500〜1300年ごろに書いたとされているが、
真偽は不明である。
それはともかく、旧約聖書の冒頭が「創世記」で、
「神が7日間で世界を創り(天地創造)、
 楽園に男と女を住まわせたが、
 彼らが蛇の誘惑によって禁忌を犯したので楽園を追放された」
うんぬん、ということが書かれている。

参考:
天地創造の7日間
1日目 暗闇がある中、神は光を作り、昼と夜が出来た。
2日目 神は空をつくった。
3日目 神は大地を作り、海が生まれ、地に植物をはえさせた。
4日目 神は太陽と月と星をつくった。
5日目 神は魚と鳥をつくった。
6日目 神は獣と家畜をつくり、神に似せた人をつくった。
7日目 神は休んだ。
これらが発生した時期について、キリスト教の各教派は
見解を述べている。
正教会(ギリシャ正教、東方正教会)では紀元前5508年だとし、
英国国教会では紀元前4004年10月18日〜24日だとしている。
後者については、聖書内に記されている「バビロン捕囚」が
紀元前586年であったことが考古学的に判明しており、
そこから何年前に天地創造が起こった、ということが
聖書に記載されているため、上記のように逆算することが可能。
なお、実際には、紀元前5500年〜4000年ごろには、
(神による天地創造どころか)
世界各地で(人類による)四大文明が萌芽しており、
エジプト、メソポタミア、インダス、黄河において、
人類が農耕や集落形成などをすでに始めていた。
つまり、聖書の記述の「天地創造」は、
少なくとも年代的な意味において、誤りであることがわかっている。
なお、これに対するキリスト教側の反論としては、
神の「七日間」における「1日」とは、
人間が誕生してから規定された24時間のことを言うのではなく、
神にとっての1日のことを指すので、
それはもっとずっと長い期間の可能性もあるため、としている。

参考:
ビッグバン理論(ビッグバン仮説、Big Bang)。
「この宇宙には始まりがあって、
 爆発のように膨張して現在のようになった」とする説。
また同説において想定されている、
宇宙の最初期の超高温度・超高密度の状態のこと。
今から138億年前と計算されている。
この根拠は、
多くの銀河(渦巻き星雲)が、
我々(の銀河)から遠ざかっている速度が、
ある法則(ハッブルの法則,1929年)を元に、一定であり、
すなわち、「宇宙は膨張している」ことが天体観測で確認されていて、
かつ、
その遠ざかっていく銀河たちが、元にあった場所と時間を逆算すると、
それが138億年前の、1点に集約される、という計算結果による。
米国の、エドウィン・パウエル・ハッブル(1889年-1953年)の
理論と、各地での天体観測、さらに相対性理論によって裏付けられ、
現在では、宇宙の始まりを説明する説の、主流となっている。

M教授:だけど、何人かの人間はさ、
   あらゆるものを、すべて統一的に説明したかったわけよ。

   だから、地球の起源から年齢から、
   あらゆることを、まあ、説明したわけだよね。

   で、それは観察の事実や考え方が増えてくると、
   修正されていくじゃない?
   それでも、現代でもまだ完璧にわかったわけじゃないのよ。

   だけど、それに対しての飽くなき努力を続けていくわけで、
   だから、現代の科学というものも、
   ある意味では、現在進行形の「宗教」だというふうな言い方をしても、
   おかしくはないけどね。

解説:
おそらく、ここでは、M教授は、
「あらゆるものを、統一的に説明したがる人間の性質」
のことを、「宗教」と言っているのだと思われる。
そういう意味では、「科学」も同じだとM教授は言っている。

解説:
(皮肉なことに?)M教授自身にも、上記の「性質」がある。
宇宙からふりそそがれる宇宙線の増加によって
「寒冷化」がおき、それにより、
「カンブリア爆発」などの生物の進化が起こったり、
「中央アジアの遊牧民の移動」による戦争と国の滅亡が
繰り返されてきた、という風に、
宇宙からの宇宙線によって地球の歴史が作られてきた、
という風に、M教授は考えたい、と思っていると推察される。
つまり、M教授も、
「あらゆるものを、統一的に説明したがる人間の性質」
を持っていることになる。

M教授:ただ、それはどんどん変わっていくもんだよ。
   人間の真実に対する理解というものはね。
   真理というものは、絶対零度みたいなもので、
   絶対零度には、そこまで到達できないけど、
   限りなく近づくことはできるじゃない?

参考:
絶対零度(Absolute zero)とは、
セルシウス度で表せば ?273.15 ℃。
温度は、物質の熱振動をもとにして規定されているので、下限が存在する。
だが量子力学では、原子の振動が止まることはなく、
エネルギーが最低の状態でも零点振動をしている。
このため実際には、物質が、絶対零度に移行できることは、ない。

M教授:で、その方法(真実に限りなく近づくための方法)が、
   科学というふうに言ってるだけなんだと僕は思う。

   で、そこから派生して、ビジネスとしてなっているのが、
   宗教のもう一つの側面だろ?

山本:まあ、(宗教は布教に成功して信者が増えれば)
   金がもうかりますからね。

M教授:うん、ビジネスになってる。

   だから、そのこと
   (あらゆるものを、統一的に説明したがる人間の性質)
   を2つに分けて、片方を宗教、
   (もう片方を科学)と呼ぶのをやめて、
   哲学というように呼ぼうとしている人がいるのね。

   だから、哲学と宗教とはそういうふうに違うし、
   哲学と科学が一体化しているよね。
   今、現在で、現代人が哲学というのとはちょっと違うよ。


(次回に続く)

・・・

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