山本敏晴のブログ

1965年生、仙台出身。医師・写真家・NPO法人宇宙船地球号理事長。元国境なき医師団日本理事。 峭餾欟力師」という概念を提唱。企業の社会的責任(CSR)を推進。世界中で大切なものの「お絵描きイベント」を実施。著書に『世界で一番いのちの短い国』『アフガニスタンに住む彼女からあなたへ』 『国際協力師になるために』、『あなたのたいせつなものはなんですか?』『世界と恋するおしごと』『地球温暖化 しずみゆく楽園ツバル』『「国際協力」をやってみませんか?』など

消費者の買い物

CSR(企業の社会的責任)についてのブログの記事一覧

CSR(企業の社会的責任)を実施。三位一体戦略 2,998字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/50990767.html

企業の社会的責任(CSR)とは? 6,040字 (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/52280787.html

CSR(企業の社会的責任)の客観的評価とランキングのプロジェクト開始 (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/64893286.html

賢い市民、コンビニでジュースを買うの巻 (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65061305.html

賢い市民、家電量販店でエアコンを買うの巻 (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65064439.html

宇宙船地球号とCSR(企業の社会的責任)の歴史 (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65074017.html

CSR評価システムが、世の中に必要な理由、SRIの黎明期 (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65075485.html

CSRランキング(2008年夏版)の問題点 (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65081337.html

世界企業ランキング 2008 Newsweek (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65089216.html

林檎をかじった少年、ウィリアム (企業の社会的責任、CSR)
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化粧品のCSRランキング2010年の調査結果 9215字 (企業の社会的責任、CSR)
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総合感冒薬は「武田薬品工業」 CSRランキング2010 7960字 (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65343015.html

清涼飲料水は「キリンビバレッジ」 CSRランキング2010 8540字 (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65343233.html

太陽電池は「シャープ」 CSRランキング2010 7180字 (企業の社会的責任、CSR)
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国内航空は「日本航空」 CSRランキング2010 6386字 (企業の社会的責任、CSR)
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デジタル一眼レフカメラは「キヤノン」 CSRランキング2010 12,280字 (企業の社会的責任、CSR)
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チョコレートは「明治製菓」 CSRランキング2010 6550字 (企業の社会的責任、CSR)
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あなたにできる、亀は久美子 2539字 (企業の社会的責任、CSR)
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牛乳類は「明治乳業」 CSRランキング2010 6531字 (企業の社会的責任、CSR)
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家庭用ゲームソフトは「バンダイナムコゲームス」 CSRランキング2010 12021字 (企業の社会的責任、CSR)
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ワインは「アサヒビール」 CSRランキング2010 11107字 (企業の社会的責任、CSR)
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二輪車は「ヤマハ発動機」 CSRランキング2010 13476字 (企業の社会的責任、CSR)
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衣料用合成洗剤は「ライオン」 CSRランキング2010 7389字 (企業の社会的責任、CSR)
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コンビニエンスストアは「ローソン」 CSRランキング2010 9607字 (企業の社会的責任、CSR)
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しょうゆは「キッコーマン」 CSRランキング2010 6171字 (企業の社会的責任、CSR)
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冷蔵庫は「シャープ」 CSRランキング2010 13055字 (企業の社会的責任、CSR)
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携帯音楽プレーヤーは「東芝」 CSRランキング2010 9406字 (企業の社会的責任、CSR)
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CSRランキングの正しい使い方 3097字 (企業の社会的責任、CSR)
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即席めんは「日清食品」 CSRランキング2010 13456字 (企業の社会的責任、CSR)
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中小企業で行うべきCSR(企業の社会的責任) 2157字 (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65419701.html

薄型テレビは「東芝」 CSRランキング2010 9714字 (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65450057.html

雪印集団食中毒事件、その対処をした男の物語 6742字 (企業の社会的責任、CSR)
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65450486.html

企業の社会的責任(CSR)ランキング2010を公開 (企業の社会的責任、CSR)
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CSRのツイート、欧米のCSRの歴史、20101126まで 14891字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65506234.html

CSRのツイート、日本のCSRの歴史など、20101126まで 14363字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65506236.html

CSRのツイート、地球温暖化・生物多様性、20101126まで 14260字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65506238.html

CSRのツイート、格付け・ランキング、20101126まで 5952字
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ユニクロのバングラデシュ等での社会企業とCSR活動に関するツイート_20110417まで 15377字
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企業の社会的責任ランキング(CSRランキング)2012年版の方針_20110926 5367字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/65665856.html

2012年版CSRランキング 〜NPO法人 宇宙船地球号〜
http://www.ets-org.jp/csr/




企業の社会的責任ランキング(CSRランキング)2012年版の方針_20110926 5367字

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NPO法人・宇宙船地球号による
「企業の社会的責任ランキング」(CSRランキング)を
今年も始動します。

そろそろ5年目のため、
いろいろ新要素を盛り込みました。

以下に、
A.一貫した変わらぬ方針、と、
B.今年からの新方針、を、
記載し、説明します。


ですが、その前に、
企業の社会的責任(CSR)とは何か、
を知らない方は、以下からお読み下さい。


企業の社会的責任(CSR)とは? 6,040字
http://blog.livedoor.jp/toshiharuyamamoto128/archives/52280787.html



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・・・

A.一貫した変わらぬ方針(三つ)

・・・

1.買い物による「国際協力」


私は「国際協力」という概念を
非常に広くとらえており、

アフリカで医療をやることや、
アジアに学校を作ることだけでなく、

「日本で環境や社会性に配慮した企業の商品を
 優先的に購入すること」も、

非常に重要だ、
ということを一貫して提唱してきました。

このため、(看護師や教師などの資格がない)
一般の消費者の人でも可能な
「国際協力の形」を
10年以上かけて、模索してきました。

その決定版が、この
「CSRランキングに基づく、日々の買い物」
です。

簡単に言いますと、
我々が日々使う「商品」を作るために、
その原料や材料を企業が仕入れ、作るために、
CO2が発生し地球温暖化が進んだり、
石油の奪い合いから中東で戦争が起こったり、
未来の子どもたちが使う分の資源まで使い果たしてしまう…
などの問題が起こっている、ということです。

これらを、全て
「日々の買い物で、防ごう!」
ということです。

「22世紀の子どもたちのために、
 未来に残しても良いと思える企業の製品だけを買い、
 そうでない企業の製品は、絶対に買わない。

 そうすることによって、
 良い企業は残し、
 悪い企業は淘汰(とうた)する」

ということです。

「もしも、あなただけでなく、全ての人が、
 本当にそんなことをするようになり、

 そうした消費者の動きに触発されて、
 企業の方も環境や社会性に配慮するようになれば、
 世界は変わる」

そんな、夢物語の第一歩を、
自らの行動として始めよう、というのが、この
「CSRランキングに基づいた、日々の買い物」
です。

これが、変わらぬ方針の第一、です。


・・・

2.徹底的な「中立性」


当法人の特徴は、中立性です。
政治・経済・宗教的な中立性です。

政治的な中立性とは、
自民党や民主党内の右翼からも、
共産党や社民党内の左翼かも、
影響を一切受けず、関係もない、
ということです。

経済的な中立性とは、
今回、調査対象となるような、
いわゆる、大企業からの
「献金・寄付・募金」などは、
一切うけていない、ということです。

(お陰さまで、当法人は非常に貧乏です(笑))

宗教的な中立性とは、
キリスト教や仏教団体等からの
影響を受けない、ということです。

(ただし、講演の依頼にだけは応じます。)

さらに加えて、
CSRランキング作業に関わるスタッフは、
主に、有志の社会人の方々ですが、
自分が働いている企業の調査などは、
させない方針となっています。
(自社の評価は、甘くなりやすいからです。)


以上が、当法人の「中立性」
ということになります。


・・・

3.「第三者機関からの監査」で評価する


CSRは、日本では、
2002年にリコーとソニーが最初に導入しました。

以後、他の大企業に普及しましたが、

ほとんどの企業は、自社のイメージアップのために
宣伝としておこなっているのが実情です。

このため、当法人では、
各企業が、
「自分は、こんな素晴らしいことをやっているんだ」
という(宣伝的な)部分は、一切見ませんし、評価もしません。

綺麗ごとの、ウソをついているかもしれないからです。

その企業が、
本当にCSR的な活動をやっているかどうかを知るには、
「その企業と利害関係のない第三者機関に監査してもらう」
しか、ありません。

これのみが、その企業が本当にCSRをやっているかどうかを知る、
唯一の方法です。
よって、当法人は、そこのみを見ます。

例えば、
国際標準化機構の環境マネージメントシステムである
ISO14001、
という「第三者機関による監査システム」のある、
評価制度がありますが、
これを取得しているかどうか、などを見ます。

そうした、第三者による監査を10項目用意し、
それらにより、CSRランキングを付けるのが、
当法人の特徴です。

他の団体には、類を見ない、
非常に独創的なシステムです。


以上の三つが、一貫した変わらぬ方針、です。


・・・
・・・

B.今年からの新方針(二つ)


内閣府が、「男女共同参画室」を設置し、
さらに、「ワーク・ライフ・バランス」を
提唱するようになりました。

こうした時代の動きをとらえ、
当法人も、
「女性の職場における働きやすさ」
を、今年は、
CSRランキングに反映させることにしました。


また、
今回もそうですが、
以前から制作しているCSRランキングは、
基本的に、
携帯電話、スマートフォン、パソコン等で
消費者にご覧いただき、
買い物をする時の参考にしていただく、
というのが、基本的な目的です。

で、こうした
「買い物をすることが、社会貢献につながるような行為に、
 興味を持つとされている世代は、20〜40歳代の女性」
であることが、一般に知られています。

(cause related marketing(CRM)
 (慈善運動に関連したマーケティング)
 という調査などで判明しています。)

で、
その20〜40歳代の女性が、
企業を選んで商品を買おうとする場合、
やはり、気になるのが、
「その企業で、どのくらい
 女性の働きやすさが考慮されているか?」
ということだと思います。


というわけで、今回は、以下を追加しました。
それが、以下の二つです。


1.(会社内に)育休制度があるか、その取得率は?

2.女性の昇進のしやすさは?


新システムの導入のため、
不備があるかもしれませんが、
とりあえず今年は、
この二つも加えて
CSRランキングを実施する方向です。


・・・
・・・

以下、今回の評価の具体的な評価方法を書きます。

(文章は、敬体から常体に変わります。)


・・・
・・・

今回の『評価』は、以下の10項目で行う。

それぞれが、0〜3点前後の、『評点』を持ち、
それらの合計による総合評価で、
CSRランキングを付ける。

合計点数は、一応、30点満点とする方向である。

・・・

#: キーワード

その企業について、消費者が知りたい場合に、
検索しやすいように、キーワードを列挙する。

その会社の、『通称・俗称』はもちろん、
『主力商品の名称』も、2〜5個程度、記載する。


・・・

(1)CSRリポート等(2011年)があるか? 

最高3点

 「CSRリポート等」に含まれるのは、
 CSR報告書、CSRリポート、
 持続可能性報告書、サステナビリティーリポート、
 環境報告書、社会環境報告書、
 レスポンシブル・ケア報告書、RCレポート、
 など。

評点は、

0点:CSRリポートが(親会社などにも)どこにもない
1点:一つ上の親会社にはある
   (二つ以上、上の親会社は、今回、調査をしない。)
2点:その調査対象企業で制作していることが確実である
   (ところが、なんらかの理由で読むことができない)
3点:その調査対象企業にありホームページ上で読める
   (URLを記載でき、かつ閲覧できる)

・・・

(2)CSRリポート等(2010年度)があるか?

最高3点

CSRの基本の一つは、過去から未来まで、
一貫した方針を持って行うこと、である。

要するに、前年度に『AはBだ』と言っていたことが、
翌年に、ころっと変わっているようではいけない。
これを閲覧できるように、
前年度のレポートが見られることも重要である。

 1.の今年度と同様に、そのURLを記載する。
 親会社の調査についても、同様の扱いをする。

評点は、

0点:CSRリポートが(親会社などにも)どこにもない
1点:一つ上の親会社にはある
  (二つ以上、上の親会社は、調べない)
2点:その調査対象企業で制作していることが確実
  (調査をやってみればわかるが、
   前年度のCSRリポートについては、
   あったことが確実だが、そのURLが消去されており、
   この2点に相当することが多いことを通知しておく)
3点:その調査対象企業にありホームページ上で読める
  (URLを記載でき、閲覧もできる)

・・・

(3)GRI対照表があるか?

最高2点

 国連環境計画(UNEP)等の製作した
 GRIガイドラインに沿っているか?

 (注: GRIとは、CSRの国際的な基準。)
 (注: Global Reporting Initiative のこと)

 評点は、

 0点 まったく記載がない
 1点 GRIという言葉が、
    CSRリポートまたはその企業のホームページ内にあれば、
    OKとする。
 2点 GRI対照表がある。

・・・

(4)第三者機関からのコメント

最高4点

 第三者機関からの監査や内容のチェック、あるいはコメント等が、
  CSRリポート内にあるか?

 通常、CSRリポートの最後のほうにある。

 第三者機関としては、監査法人、CSR評価会社、
 NPO法人、環境問題系NGO、大学教授、欧米のシンクタンク、など。

 その人の名前と、所属組織も記載する。
 例えば、

 NPO法人・環境総合研究所 佐藤太郎

 などのように書く。
 誰が、その「第三者機関からのコメント」を書いたのかは、
 ものすごく、重要である。
 理由は、以下の評点に影響するからである。

 CSRリポート内(通常は文末)ではなく、
 それ以外の、その企業のホームページのどこかに
 上記のコメントがある場合もあります。
 (実際、ありました。)
 これも、見落としがちです。

 あり、または、なし、で記載する。
 ホームページにある場合、そのURLも記載。

評点は、

0点 なにもなし。
1点 監査法人からの監査
   (トーマツ、アズサなど
    『財務などに不正がないことを証明する』、
    とだけ、数行書いてあるタイプ)
2点 ステークホルダーダイアログ
   (複数人の討論会の様子の記載など)
3点 大学教授やNPO法人代表などからの
   文章形式の具体的なコメント
4点 上記の教授やNPO代表などが、
   明らかに、その企業にとって、
   不利な情報(欠点や問題点など)を指摘しており、
   それを隠さずに掲載している場合、
   評点をさらに高くする。
   (要するに、透明性のある企業を高く評価する)
   (この部分に、どうしても、
    担当者の主観が入るが、やむをえず)

・・・

(5)1990年比でCO2削減6%以上を達成したか?

最高3点

 1990年比で、CO2の「絶対的な総排出量」が
 6%以上、減っているか?

 「商品あたりのCO2量」が減っていても、ダメ。
 「原単位あたりのCO2量」を減らしても、ダメ。

 「その会社からでる、CO2の総排出量を減らした場合のみ、
  OKとする」

 上記のどちらか、今一わからない場合
 (うやむやな書き方の場合)
 ごまかしている可能性が高いので、ダメ。

 2000年など(自社にとって都合のよい)
 他の年度と比べて減らしても、ダメ。
 『1990年と比較』して6%減らした場合のみ、OK.

 達成した、または、達成していない、で記載する。
 ホームページに情報がある場合、そのURLも記載。

評点は、

0点 なにもやっていない。または記載がない。
1点 とにかくCO2削減をなにかしていると書いてある。
2点 商品あたり(または原単位あたり)6%以上削減
   (比較する年度は、いつでもよい)
3点 1990年比でCO2絶対量を6%以上削減と明記

・・・

(6)グローバルコンパクトに参加しているか?

最高2点

 元・国連事務総長のコフィー・アナンが提唱した
 企業がまもるべき、人権・労働・環境に関する十原則。

 参加、または、不参加、で記載する。
 ホームページにある場合、そのURLも記載。

評点は、

0点 なにもしていない(なにも記載がない)
1点 グローバル・コンパクトという文字が、
   CSRリポートまたはホームページ内にあればOK.
2点 グローバル・コンパクトへの参加を表明
   (グローバルコンパクトのページで裏をとる)

・・・

(7)ISO14001の取得をしているか?

最高3点

 今回も、工場や事業所が、ひとつでも取得していれば
 評価を与えることにする。

 また、ISO14001の記述は
 CSRリポート内にはなく、
 ホームページ内の他の部署にある場合も多い。
 環境のページなどに、よくある。

 ホームページにある場合、そのURLも記載。

評点は、

0点 なにもなし
1点 工場などの一つ以上で取得
2点 工場のすべてで取得
3点 工場・事業所のすべてで取得

・・・

(8)ISO26000についての記載があるか?

最高2点

 2010年に成立した、CSRの国際基準。

 現段階でも、いくつかの企業が
 すでにそれへの参加を表明している。
 その言葉の記載があれば、OK.

評点は、

0点 何もなし
1点 ISO26000という文字があればOK.
2点 ISO26000への参加を表明(それに類する表現)

・・・

(9)育休制度があるか、その取得率は?

最高4点

今回、女性を、
CSRランキングを使用する
メインターゲットにしたことにより、
この、9と10の項目を追加する。

評点は、

0点 なにもなし(記載なし)
1点 育休制度に関する会社内での規定がある
2点 育休制度が会社内にあり、
   法定通り「子が1歳6か月になるまで」
   (または、それ以上が可能)
3点 上記の規定に加え、実際の取得率が80%以上
4点 上記の規定に加え、実際の取得率が90%以上

・・・

(10)女性の昇進のしやすさ等

最高4点

評点は、

0点 社員の男女比率の記載すらない
1点 社員の男女比率の記載がある。
2点 管理職における男女比の記載がある。
3点 女性の管理職の割合が10%以上
4点 女性の管理職の割合が20%以上

・・・
・・・

以上の10項目で、30点満点。

・・・
・・・

評価方法について、
今後、若干の変更があると思いますが、
基本的に、今年は、こんな感じで実施する方向です。




・・・
・・・

参考:
前回のCSRランキングは以下です。
(これには、女性の働きやすさ、は含まれていません。)

CSRランキング2010年版
http://www.ets-org.jp/csr2010/




15回以上、リツイートされたツイート20110402_08 2820字

.

はじめに:
旧ツイッター及び新ツイッターのシステムが変わり、
2011年4月5、6日ごろから、
リツイートされた回数が表示されなくなりました。
(15回以上になると表示されなくなりました。)

このため、毎週続けてきたこの企画が、
困難になっています。
(詳細は、文末に記載)


・・・
・・・

89人

あなたにできる最大の社会貢献は、日々の生活の中で、いろいろな商品を買う時、なるべく、1)環境に配慮し、2)社会貢献活動を行っている企業の商品を選んで買うこと。もしも全ての人が、そのように買い物をした場合、悪い企業は全て社会から淘汰されてゆく。これが世界を持続可能にする、一つの方法


59人

ドイツ気象局が日本の放射性物質拡散の予報。2011年4月5日は「太平洋上に拡散し本土にも上陸する見込み」。6日は「東へと拡散されていき太平洋上から南方へと風の影響を受け西日本にも飛ぶ可能性」。一方、日本気象学会は予測を公表しないように通達 http://bit.ly/hXKVtu


58人

医薬品が不足。東日本大震災で多くの製薬工場が被災し閉鎖したため。不足しているのは、1)チラージンS。甲状腺機能低下症の薬。2)メバロチン。高コレステロール血症の薬。3)マドパー。パーキンソン病の薬。4)リボトリール。てんかんの薬。5)エンシュア。経腸栄養剤、など。緊急輸入も検討中


54人

福島県会津若松市は2011年4月2日、山口県萩市から震災の義援金2200万円の目録と、保存食や下着類、ランドセルなどの支援物資を受け取った。幕末の戊辰戦争で両市にそれぞれ拠点を置いた会津藩と長州藩は激しく対立。今もわだかまりを抱える関係にあるが、震災を受けて萩市が支援を申し入れた


49人

宗教を持たない人は世界の問題の一つは宗教だと思ってしまいがち。だが公平に考えると「神がいる」ことは科学的に証明されていないが「神がいない」ことも証明されていない。ふと気付けば(資源の枯渇が近いにも拘らず)現在の豊かな生活がずっと続くと我々は漠然と信じている。これも広い意味での宗教


47人

「人」の隣りに「夢」と書いて「儚い(はかない)」。「人」の「為」と書いて「偽(いつわり)」。夢は儚いものにすぎず、人の為に尽くすことことも偽りにすぎない。漢字を発明した人は皮肉屋だろう。それでも倒れそうな「棒」が二本寄りかかり合うのが「人」という字。それが彼の「願い」であったか。


41人

生活不活発病。災害などをきっかけに外出が減り座りっぱなしになるなど生活が不活発になって全身の機能が低下。新潟県中越地震では高齢者1626人中496人が歩きにくくなり、うち4割が5カ月後も回復せず。医学的には、「廃用症候群」(disuse syndrome)と言う。筋肉の萎縮など。


40人

人間は結局「何を信じるか」で生き方が決まる。いや「何を信じたいか」で決まると言ってもいい。世の中の様々な事柄(それが正しいかどうか)は科学的に証明されておらず、また今後もその証明が不可能なものの方が多い。してみると本人が何を信じるかは自由であり、そうした意思の集合体が「人間界」か


35人

「海の魚はかわいそう。お米は人につくられる、牛は牧場で飼われてる、鯉もお池で麩(ふ)を貰(もら)う。けれども海のお魚は、なんにも世話にならないし、いたずら一つしないのに、こうして私に食べられる。ほんとに魚はかわいそう。」 金子みすず(1903-1930年)。童謡詩人、26歳で自決

被災地に行きボランティア活動をした場合。1)活動期間中の食糧・水は自分で用意。2)宿泊場所・移動手段・ガソリンも現地に負担をかけない。3)ボランティア保険へ加入。4)軍手・雨具・動きやすい服装の用意。ネイルアート等は論外。4)自分がやりたいことをやるのではなく相手が望むことをやる


32人

「私が両手をひろげても、お空はちっともとべないが、とべる小鳥は私のように、じべたをはやくは走れない。私がからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、あの鳴るすずは私のように、たくさんなうたは知らないよ。すずと、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい」 金子みすず


29人

東日本大震災の被災者に対する政府の緊急雇用対策第1弾の全容。2011年4月初旬。被災地だけでなく広域的に雇用を確保するため、全国の中小企業に被災者を1人雇用するごとに90万円(大企業は50万円)、内定を取り消された新卒者の雇い入れには1人あたり120万円を助成する制度を新設する。


28人

「日本に募金するな。寄付をするな。義捐金を送るな」というロイターの記事。『Don’t donate money to Japan』 Felix Salmon  http://reut.rs/fnw1iC


23人

米エネルギー省は2011年4月1日、福島第一原発の核燃料について「1号機は最大で70%、2号機は最大で3分の1が損傷」。東京電力は原子炉建屋の爆発などが続いた3月14〜15日時点の1〜3号機の燃料損傷の割合について格納容器内の放射線量のデータから、それぞれ70、33、25%と推定


20人

千人を超す群衆に襲われたマザリシャリフの国連アフガニスタン支援ミッション事務所は自爆テロを警戒して高さ3メートルのぶ厚い壁に囲まれていた。群衆に対し地元警察は警告射撃で解散させようとしたが失敗。群衆の一部は武装。壁によじ登り警備員から銃を強奪、火を放った。国連の外国人職員7人死亡


18人

遠隔操作の軍用ロボットが福島原発へ。キネティック北米社の、「タロン」は、米軍ロボの先駆的存在で、路上の爆発物の探知・処理に多用されている。イラクやアフガンなどの戦地、同時多発テロの現場などに投入されてきた。福島原発事故仕様のタロンには放射性物質の精密測定器や暗視カメラが搭載済み。


15人以上(4月6日以降は15人以上はそれ以上としかわかりません)

福島第一原発の原子炉を製造した東芝が1〜4号機の廃炉案を東京電力と経済産業省に提出。2011年4月上旬。廃炉には一般に30年かかるとも言われるが東芝案は技術的には10年半で可能としている。米スリーマイル島(TMI)原発事故では核燃料の取り出しに11年かかったが法的な手続き等のため

SPEEDIによる甲状腺の内部被曝量の試算。福島第一原発事故後の2週間での累積が100mSvを超える地域は、同心円状にはなっていない。北西部の浪江町、飯館村などの30km圏内外にある地域で高い。ま南の、いわき市にも集積。一方、ま西から南西にかけては20km圏内でも拡散していない。

原発から30キロ圏外の福島県飯舘村でも、原発事故で土壌が汚染された影響で爆発から3カ月後も最高地点では平常時の約400倍の放射線が出続ける可能性のあることを京都大や広島大の現地調査で判明。この3カ月間の放射線の積算量は、国が避難の目安として検討中の年間20ミリシーベルトを超える値

宮内庁は、天皇・皇后両陛下が福島第一原子力発電所事故に伴う東京電力の計画停電に合わせ、皇居・御所で2011年3月15日以降毎日、自主節電を続けていることを発表。御所では計画停電の第1グループに合わせて自主的に電源を切っている。東電が停電を見送った場合も実施しているという。





・・・
・・・

余談:
ツイッターのシステム変更にともなう問題について。


皆様にお願いです。どなたか、自分のツイートがリツイートされた回数を表示できる「ツイッター関連のソフトウェア」か、または同様の機能を持つサイトをご存じないでしょうか?2011年4月6日頃から、ツイッター自身ではリツイート数が表示されなくなってしまったため、大変困っております。(涙)

自分のツイートがリツイートされた回数を知りたい件。旧ツイッターでも新ツイッターでも4月5日頃まで「リツイートされたあなたのツイート」を選ぶと、15人以上いる場合でも、その数が表示された。だがこの日以後15人以上いる場合『その他多数』としか表示されなくなり人数が不明になってしまった

ツイッターの関連サイト。お気に入りに指定されたツイートの数を集計したサイト。  @yamamoto1208 の最もfavられてるツイート http://ja.favstar.fm/users/yamamoto1208

自分のツイートがリツイートされた回数を知りたい件。皆様からご紹介頂いた、favstar というサイトは、「お気に入り」に登録された回数が表示されるサイトとして以前から知っていました。が、リツイート数も表示されるようですね。ただし過去を見るには有料。1年間で5000円?。ちと高いが

自分のツイートがリツイートされた回数を知りたい件。favstarというサイトで、最近の20ツイートだけリツイートされた回数が見れる。だがそれ以上見るには1年で5千円支払う必要。今、諦めて払った所。24時間以内に見られるようにするという通知が来たが、まだ確認できていないのでちと不安

自分のツイートがリツイートされた回数を知りたい件。favstarというサイトに登録し、年間5千円の使用料を払った所、過去の自分のツイートに対する、リツイートとfavが表示されるようになりました。しかし、ツイッター本体が表示するリツイート数よりも、だいぶ少ない現象が発生。原因不明?




雪印集団食中毒事件、その対処をした男の物語 6742字

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私は宮城県の、
仙台二校(せんだいにこう))という公立高校を
卒業しているのだが、
同窓の先輩に、
西(にし)さんという方がいる。

実は、以前、
あの有名な「雪印集団食中毒事件」が起こった時に、
「雪印乳業」の社長に任命された方でもある。

彼から(同窓生の)内輪の会で、その当時の様子を
詳細に伺ったので、忘れないうちにまとめておく。


「社長とは何か?」
ということが非常によくわかる。


以下、彼の言(げん)である。

(主語は、西さん、になっている。)



・・・
・・・

「あの事件」が起こった、当時の農林水産大臣は、
自民党の武部勤(たけべつとむ)さんだった。

彼から、
「二度と、こういう事件を起こさないように」
と言われ、厳しくしかられた。

消費者の代表の方からは、
「安全より安心」
という言葉を、繰り返し言われた。

繰り返し、繰り返し、言われた。


・・正直、もう思い出すのがいやだ。

しかし、今日話すことが、
みなさんにとって、なんらかのお役にたてるかもしれない、と思い、
「食品産業のリスク・マネージメント」
の話として、お聞き頂きたい。


・・・

雪印は、昭和25年の創設とされているが、
実際は、大正14年に作られた。

北海道の、酪農家(らくのうか)たちが共同で出資した組合が、
その母体だった。

酪農家たちが生産する牛の乳(ちち)から、
バターなどを作るための、共同の工場、共同の会社を作ろう、ということが、
もともとの創業の意図だった。


当時から、雪印の理念は、以下のものだった。


「健土健民」(けんどけんみん)


健康な土の上で育った牛の乳(ちち)を飲み、
健康な国民を育てる、という理念だった。

この企業理念が、いつから失われてしまったのか・・


・・・

あの事件は、なぜ、起きたのか?
詳細は、こうだ。

2000年に遡る(さかのぼる)。

北海道の南東部に、大樹(たいき)、という町がある。
そこに雪印の工場の一つがあった。

(注:北海道広尾郡大樹町。帯広市と釧路市の間にある。)


3月31日、

その工場で、北海道でしか起こり得ない、
(自然現象に由来する)事故が起こった。

氷柱(つらら)が、工場の電気室に落下したのだ。
そして、停電となった。

当時、その工場では、チーズと脱脂粉乳を作っていた。

停電で、冷蔵機能が働くなったため、
(まわりにある、製造機械の発する熱で)
40度前後の温度となり、
チーズと脱脂粉乳が温められ続けられた。

その結果、製品内に潜んでいた細菌が増殖した。

8時間、そのままだった結果、
(人間の手などに住んでいる)
黄色ブドウ球菌(おうしょくぶどうきゅうきん)が増殖し、
その細菌がまわり(食品中)に毒素を放出した。

この毒素の名前を、エンテロトキシンA、という。

食中毒の原因となる物質で、
腹痛・下痢・嘔吐などを起こす。



4月1日、工場では、上記の原料をつかって、
     1000袋の脱脂粉乳を作った。
     (製品化した。)

     しかし、出荷前の製品検査の結果、微生物の混入を確認し、
     そのまま市場へは出荷はせず、

     「再生」にまわした。


(注:微生物の混入があっても、
   そのまま捨ててはもったいない、と思い、
   「再利用できないか」と考えた。
   高熱処理などをすれば、食品中の微生物は死ぬから、
   また原料として使える、と工場の人は考えていた。)

(注:実際は、高熱処理をすれば、
   細菌などの微生物は死ぬが、
   微生物が既に放出してしまった
   エンテロトキシンンA,という毒素は死なない。
   「耐熱性」があるこの物質は、そのまま存在し続ける。
   加熱処理などをしても、無駄なのである。
   工場の生産ラインにいる人に、
   この知識がなかったことが最大の問題だと思う。)


4月10日 上記の細菌と毒素が含まれていた「不合格品」を
      大樹工場は、「再溶解」し、牛乳に戻した。


(注:加熱処理をしたので、細菌は死んだ、と考え、
   これで問題のない原料に戻った、と判断した。)


      この再溶解品から、再び、脱脂粉乳が作られた。
      これが「関西にある大阪工場」へ搬送された。
      細菌は死んでいたが、毒素は死んでいなかった。

      その後、大阪工場で、この脱脂粉乳から
      低脂肪乳(ローファットミルク)が作られることになる。


(そして、二か月が経過)


6月27日、大阪工場が製造した低脂肪乳で、
      食中毒が起こったという通報がきた。

      この段階では、下痢が数名。嘔吐はなし。
      だから、通報を受けても、
      大阪工場の社員たちは、油断していた。


(注:当時、雪印では、下痢はよくある症状で、
   軽い症状だと考えていた模様。
   逆に、もし、嘔吐があれば、重大な症状だと
   考えていたようだ。
   これは、医学的には間違いである。
   嘔吐があることと、医学的な重大性は比例しない。
   下痢だけなら軽い、ということも一概には言えない。)


6月28日、食中毒患者は、5人や10人じゃない、との報告。
      保健所の人がきた。
      大阪工場の立ち入り検査を行った。


6月29日、食中毒の報告は、どんどん増えてゆく。
      大阪工場は、ストップさせられた。

      エントロトキシンが入っている可能性がある、という。
      だから、嘔吐も起きる。
      死亡者は、幸いなことに、なかった。

      この時期、雪印乳業は、「株主総会」中だった。
      このため、この時まで、
      石川社長に連絡は来なかった。


(注:この段階では、西さんは、まだ雪印の社長になっていない。
   関東支部の支社長だった。
   石川さん、という人が、社長だった。)


     この日、初めての記者会見を雪印は行う。
     が、石川社長は登場せず、大阪工場の担当者が謝罪を表明した。


6月30日、和歌山県微生物研究所で、
      問題となった低脂肪乳内に、
      黄色ブドウ球菌の、エンテロトキシンAが検出された。


7月1日、被害が拡大した。
     大阪、和歌山、神戸、京都。

     食中毒が確定した事例だけで、1万5千件。
     実際に被害を受けた人は、おそらく、数万人にのぼる。

     「日本の歴史史上、空前の食中毒」が起こってしまった。

     当時の社長は、石川社長。
     おおらかな人で、私は、個人的に好きだった。

     石川社長は、まわりの人たちから、こう言われていた。

     「記者会見では、頭を下げていればいい」と。
     「詳細は、知らなくてもいい」
     と聞かされていたし、また本人もそう思っていた。

     同時、関東地区の支社長を私はやっていた。
     それがある日、いきなり、
     「次の雪印の社長をやってくれ」、
     と石川社長から言われた。

     石川社長は、
     日経新聞の記者からいろいろ言われて、
     (もうすぐ)辞任せざるを得ない状況になった、
     と言っていた。

     日経新聞の社会部の記者は、本当に悪質で、
     大企業が不祥事をすると、ここぞとばかりに、
     こてんぱんに叩くことしかしない、
     人間扱いをしてくれない、
     とんでもないやつらだと思う。

     みなさんも、新聞記者には、
     よくよく気を付けたほうがよいですよ。


     石川社長は、ともかく、辞任する方向だという。
     幹部クラスの経営陣も、ことごとく辞めるらしい。

     だから、私は、引き受けるしかなかった。

     その当時、社員は、1万人。
     グループ企業までいれると、4万人。
     取引先も含めると、10万人。

     その社員たちと、その家族を守るのが、
     私の仕事だと思った。


7月4日 石川社長が、有名な失言をしてしまう。

     この前の晩から、雪印では、徹夜で会議が行われいた。
     その結果を待つために、マスコミの連中も、
     会議室の外で、待っていた。

     徹夜の会議があけて、朝になり、
     石川社長は、会議室からでてきた。

     記者は、「どうなったんですか?」と聞いた。
     石川社長は最初、無言だった。

     記者は、
     「寝ていないで、待ってたんだ。何か、話をしろ!」
     と言った。

     これに対して、石川社長は、
     「私だって寝ていないんだ」
     と発言した。

     マスコミは、この後者の部分だけを報道した。


     「私だって寝ていないんだ」


(注:この部分だけを聞くと、
   数万人の一般市民を食中毒の被害にあわせたのに、
   当事者の社長は、反省の色がなく、
   自分の保身(ほしん)ばかり考えているように聞こえる。
   この表現が、新聞に大きく掲載された。)


     このため、
     石川社長は、無責任な社長、責任をとる気がなく、
     反省の色がない、世間の人々から思われてしまった。

     これを期に、ほとんどの量販店から
     雪印の製品の撤去が始まってしまった。

     このように、政治家の失言でもそうだが、
     マスコミは、前後関係を伝えず、
     発言の一部だけを誇張して報道する。

     みなさんも、気を付けられたほうがいい。


     当時、ひどいジョークが流行った(はやった)。

     三菱のパジェロが、大事故を起こした。
     山崎製パンも、問題を起こした。

     だから、

     「パジェロに乗って、
      山崎のパンを喰いながら、
      雪印の牛乳を飲むと最悪だ」

     というジョーク。

     これが面白がられて、ますます事態が悪化していった。

     日経の記者は、石川社長に、
     「社長を、いつまでやるんですか?」
     (いつ、辞めるんですか?)
     と、言い続けた。

     帰宅後も、石川社長の自宅まで記者はついてきて、
     それを何百回も、繰り返された。
     夜中の12時半まで、である。

     あまりの精神的ストレスに、石川社長は、
     「俺は、もう、やってられない」
     と記者に言っちゃった。


7月7日 石川社長が、本当に辞めてしまった。

     私への引き継ぎは、全くなかった。


8月4日 自民党から、国会へ呼ばれた。
     3時間半、参考人聴取を受けた。

     国会では、代議士の方のために、
     「前どり」というのがあり、
     あらかじめ、前の日に質問を決めている。
     もちろん、答えも決めてある。

     しかし、私に対しては、
     実際は、(予定と)全然違う質問をされた。

     だから、準備などできなかったので、
     誠意をもって(その場で)答えるしかなかった。
     わからないことは、わからない、と言った。

     西(にし)参考人、と呼ばれた。
     (国会では)すぐ前にいかないといけないので、
     (後ろにいる)秘書から(アドバイスを)聞く暇もない。

     この国会での答弁のお陰で、
     以後、立っている癖がついた。

     そうでないと、気持ちがつたわらないような気がする。
     失礼なんじゃないか、と。


・・・

事件を起こした背景にあったものは、
三つだったのではないか、と思う。


その1.
創業の精神である、
「健土健民」(けんどけんみん)を忘れてしまったこと。

だから、「健土健民」と大きく書いた額縁を作り、
それを全事業所に配って、配置させた。


その2.
マスコミ(新聞の社会部の記者)の恐ろしさへの無知。

社長が、何もしらずに、
記者会見では、ただ謝っておけばいい、
というのは、間違い。

それだと、記者会見場で質問されたときに、
社長が、墓穴を掘ってしまう(答弁をする)ことが多い。
やはり、正しい情報が必要。

情報を知らなかったため、
社長(自分)が、加害者である、という自覚もなかった。


その3.

風通しの悪い企業風土。

悪いことは、上に伝えるべきではない、
という考え方。

「かくす」という体質。
自分や、自分のいる事業所の評価に結び付くため。

(評価は給料に結び付くため。)


また、
経営者は、自分は「天下人(てんかびと)」だと考えがちで、
現場を知ろうとしない、知らなくてよい、と思っていることが多い体質。


あと、
危機管理マニュアルは、
あっても実際には機能しない。


こうしたことが問題だった。



・・・

それにしても、新聞の社会部の記者は、最悪だった。
大企業の足をひっぱって、トップを引きずりおろす。
それしか、考えていない。

社長が私になっても、
日経の記者が、ずっとついてくる。自宅まで。
夜中の12時半までいっしょにいる。

(12時半が締め切りで、それまでに原稿を書けば)
朝刊にまにあうからだ。


誠意だけでは、ダメ。
正しい情報をもってから
新聞記者に対応しないとダメだ。
(マスコミに、つぶされる。)


・・・


当社の製品を飲んで、
下痢や嘔吐をしたのは事実。

しかし、
加害者である反省の姿勢を示すべきだった。

俺のせいじゃない、と思ってても。
それ(反省の姿勢)をマスコミに示すべきだった。


・・・

私は、経営は、まったく素人だ。
だから、他人の話をきこうと思った。

事件後、
経営諮問(しもん)委員会を発足した。
弁護士、大学教授、酪農団体の方などをお呼びした。
大変、勉強になった。


・・・

毎日1000件の、苦情の電話が来た。

フリーダイヤル365日と、
お客様ケアセンターを設置した。


全国の雪印事業所から、
2万人の社員を動員し、大阪に集め、
被害者のご自宅を訪問させ、謝罪させた。


・・・

取締役の人員削減。
23人から8人へ。

監査役4人のうち、
2名を社外の方に頼んだ。

これはよかった。
やはり、社外の人のほうが、
内部のおかしい点を、指摘してくれる。

工場への監査もより厳しくなった。


・・・

従業員を、7000名から
1000名、削減。

雇用調整。
リストラをした。

退職金は、1.3倍、しはらった。
本人たちは悪くないのだから。

残りの従業員は、10%の給料のカット。

会社の運動部として、
アイスホッケーを運営していたのだが、
やめた。

氷のリンクを作るためなどに、
15億ぐらい、年間の経費がかかっていた。


医薬品事業など、いろいろな事業から撤退、
または売却した。


・・・

社長は、現場をしらなければいけない。

そう思って、
なるべく多くの社員と触れあうようにした。


社長の仕事が終わった後、
決して、エレベーターに乗って帰ったりせず、

一階ずつ階段を下りて、
各階にいる社員たちに話かけた。

新入社員であっても、なるべく話すようにした。

(社長への)「風とおし」をよくするために。


さらに、ちょっとでもスケジュールに空きがあれば、
全国の工場を視察にいくよう、がんばった。

当時、45の工場があったが、全部、まわった。まわりきった。


・・・

以上の結果、
(事件後、いろいろな努力をした結果)

一度、年収が半分以下になった雪印だったが、
往年の72%まで、回復した。

昔、
5600億(円の年収が)あり、半分以下となったものを、
4000億まで回復させた。


ところが・・・





・・・

そう、思っていた矢先に、
狂牛病(BSE)問題が発生し、
二回目の不祥事が、起こってしまった。


2002年1月22日。

雪印は、輸入牛肉を、国産といつわって販売した。

問題はそれだけではなかった。

BSEが既に発生していた外国から輸入した牛肉を
国産として売っていたため、
二重の意味で問題だった。


(注:一つめは輸入牛を国産として、食品偽装したこと。
   二つ目は、狂牛病(BSE)に感染する可能性のある食肉の販売。)


このため、雪印は、再び信用を失った。
完全に、信用をなくしてしまった。

今度は、もう、どうしようもなかった。


具体的に起こったことは、
雪印食品の、関西ミートセンターが、
輸入牛肉を国産牛の箱に詰め替え、売っていた。

わずか、900万の金ほしさに、
(関西の担当者たちが)
それをやってしまったのだ(怒、悲)。


この時は、本当に、もう、どうにもならなかった。

会社をつぶすか?
ということを本気で考えた。


いろいろ考えたが、
最後は「苦肉の策」で、

雪印乳業、
全農(全国農業協同組合連合会,JA)、
全酪連(全国酪農業協同組合連合会)
の三つを統合し、

ホールディングズ(持ち株会社)にした。
そして、なんとか会社を残した。

その子会社として、
酪農家から乳(ちち)をいれる先を作るために、
メグミルク、という会社を作った。

これは、
もし、雪印がつぶれてしまったら、
乳(ちち)を生産する酪農家たちが、
みんな、生活に困ってしまう。

当時、明治(乳業)や森永(乳業)に、
それらの酪農家すべてを受け入れられる能力はなかった。


なんとかして、会社を残さなくては・・


「健土健民」(けんどけんみん)


事業所にかかっている創業の精神をみながら、
ただ、歯を喰いしばった。


社員と、取引先の人々の、生活を守ること。
最後は、それだけだった。

それ以外のことは、
何も考えなかった。

できる限り、がんばって
事件後の体制を作った後、

私は、責任をとって、雪印の社長を辞任した。




・・・

59.9歳で雪印の社長になった。
自分で決めたわけではない。
「天命」だったと思っている。

「くじ運」が悪かったとは、一度も思わなかった。

(今も過去も)
これが、私に与えられた天命だと思っている。

その時、ぶつかって、せいいっぱい努力をして、
会社がもとにもどるようにがんばってきた。


アメリカは、会社の基本は、資本だという。

しかし、私は違うと思う。
会社の基本は、人だ。


・・・

雪印のマークに対する執念があった。

ブランドをなくすことはしたくなかった。
一貫して。

創業以来、77年。
ここまで作ってくれた諸先輩に申し訳ない。

だから、(バターなどを今でも作っている)
雪印乳業という、会社を残した。

牛乳のほうも、
メグミルクとして、なんとか残した。



・・・

最後に一つだけ、皆さんにお伝えすることがあるとすれば、
社長と言うものは、

「最悪をいつも考えているか?」

ということだと思う。
それに尽きるのではないか。


あと、もうひとつ。

私は、本社で、仕事が午前中に終わったら、
午後は、工場に行った。
それによって、(工場の社員たちと)対話をした。

対話をするしかないと思った。

それが私の原点。
(現場と社長が)共通の認識を持つこと。

事件が起きたからやるんじゃない。

夜中でも帰るときには、
(エレベーターを使わず)
各フロアに声をかけながらやってきた。

私は、営業で、45,6年やってきた。
商売でも、対話しかない、と思っている。

人間の人間たるものは、話し合いなんだろうなあ、と思う。

そこから、
お互いに、疑問にもっているものを
話し合っていくしかないんだろうなあ、と思う。

時間があれば、誰とでも話をしよう。

生涯、そう思っている。





















補足:

4つのことを思った。

一つめは、
直接的には、自分のせいではないところで、
企業(自分の組織)に不祥事が起こった時に、
トップはどういう責任の取り方をするべきか、
という、ところで、
最終的には、その人の人生哲学がでるんだな、と思った。

どんな大企業であろうと、どんな小さい組織であろうと、
最後はそこにいく、という点で、変わらないと思った。

「人間の人間たるところは、
 会って、お互いに話をして、疑問を解決していくこと。」

そんな彼の哲学に、素直に感動した。


二つ目は、
トップがこれだけがんばって、
会社の各フロアを
(階段をつかわず)歩いてまわり、
すべての工場に足を運んだにも関わらず、

結局、二回目の不祥事が起こり、
会社にとどめを刺した。

雪印グループの社員は、当時4万人いた。
これだけ社員が多いと、どうしても、その中に悪い人がいる・・
というわけではなく、

誰でも、(私でも、あなたでも)
金儲けに目がくらむことがあり、
また、少しでも楽な道を選ぼうとすることがあり、

そんな気分の時に、
悪いことをしてしまうような、いくつかのきっかけが、偶然重なると、
人は、悪事をしてしまう、ということ。

4万人もいれば、誰かがその偶然に、ぶつからないはずはない。

で、おそらく、(大企業の中で)年間何十と起こる悪事が、
内部告発等で、マスコミにばれたり、警察に通報されたときに、
始めて、事件として社会に露呈する。

大企業であれば社員の人数が多いため、どうしてもそれは起こる。
トヨタでも、三菱でも、雪印でも、変わりはない。

つまり、
「リスク・マネージメント」などの対策をもうけ、
どんなに注力し、気を付けていても、
(その不祥事を、多少減らす効果はあっても)
それは、起こる時は起こる、ということである。

(あとは、起きた後の、マスコミ対策が重要だ、ということはあるが・・)

要するに、トップにできることは、
「常に、最悪のケースを想定し、その覚悟をしておく」こと。

これしかないのだなあ、と思った。


3番目は、

「マスコミに向けてしゃべる時、
 (現場から)事実を詳細に確認した後、
 どういう方向性で、どこまで話すか、ということを、
 幹部や現場の当事者と、よくよく細かいところまで、決めておく必要がある」

ということ。

それを決めていない状態で、社長がマスコミにでると、
(不祥事の際の、マスコミ対応に)
慣れていない社長は、墓穴を掘る可能性が高い、ということである。」

先日の、トヨタの不祥事をみていても、
上記のように思った次第である。



4番目、そして最後に思ったことは、
やはり、マスコミの恐ろしさ、である。

私も10年前ぐらいから、マスコミに出るようになったが、
その恐ろしさを痛感している。

よく、マスコミの人たちは、自分たちの職業のことを
「他人(ひと)の不幸で、飯を食う商売」
と、皮肉まじりにいっているが、まさにそうした側面がある。

簡単にいうと、
よく話をきいているとわかるが、
雪印の最初の社長の失言も、今回のトヨタの社長の失言も、
事件の本質とは、全然関係ない部分を、マスコミは、大きくとりあげている。

つまり、
大企業が不祥事を起こした場合、
マスコミの記者たちは、その記者会見場で、企業の社長に対し、

「わざと怒らせるような、暴言を吐き、
 その社長の感情をたかぶらせ、失言をさせる」
という作戦をとる、のである。

これによって、怒った社長は、つい、ぽろっと、

「私だって、寝ていないんだ」

などという、
事件の本質とは、全く関係ない、どうでもいいことを言ってしまい、
そこを、マスコミは大きく報道する。

つまり、マスコミの悪質な記者は、
事件の真実を報道しようとしているのではなく、

いかに、大企業の社長が、
「その事件に対して、誠意のない考えを持っているか」
ということを、誇張して伝えようとする体質がある、ということである。

要するに、

「不祥事をした場合、その記者会見場で、
 マスコミの連中は、こちら(社長)をわざと怒らせ、失言させようという、
 戦略をとってくるので、それに乗せられないように、
 よほど、一言一言、自分の言葉に注意しながら発言をしないといけない」

ということを、心しておかねばならない、ということである。

それほど、マスコミというのは、恐ろしいものなのだ。





薄型テレビは「東芝」 CSRランキング2010 9714字

.

2011年7月24日に、
テレビの「アナログ放送」が終了する関係で、
最近、「地上デジタル波」に買い替える人が
多いと思う。


総務省、地上デジタルテレビ放送のご案内
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/dtv/index.html


上記の理由の他に
(映像作品の編集作業も行っているなどの)業務上の理由で、
私は、フルハイビジョンのテレビが必要になったため
思い切って買い替えることにした。

で、薄型テレビ(液晶テレビ、プラズマテレビ、等)
を製作している会社たちの
CSR(企業の社会的責任)の状況を調査したのだが、
その結果は、東芝が一番良かった。


以下、その内容を概説する。

・・・

まず、東芝は
CSRリポート(企業の社会的責任の報告書)に含まれるものを
三つもウェブ上に公開している。


CSR報告書2009
http://www.toshiba.co.jp/csr/jp/report/index_j.htm

環境レポート2009
http://www.toshiba.co.jp/env/jp/report/index_j.htm

社会貢献活動レポート2009
http://www.toshiba.co.jp/social/jp/report/index_j.htm  


非常に詳細なレポートが記載されており、
その「やる気」がうかがわれる。


・・・

次に、第三者機関からの意見(批判・指摘)も
2名から受けており、
自社の欠点を、指摘された通りに、正直にウェブ上に掲載している。

また、翌年に、その指摘された内容を改善するよう
その努力をしたことも記載されている。

外部からの意見を、しっかり取り入れている点において、
この薄型テレビ業界では、
東芝が筆頭である。


・・・

以上より、今年度、
地デジ(地上デジタル波)対応テレビへの買い替えを行う場合、
私は、東芝の薄型テレビを購入することを勧める。

(ちなみに、この調査結果を受けて、
 自分でも、東芝の薄型テレビを買った。)


ちなみに、
薄型テレビとは、
液晶テレビ、プラズマテレビ、有機ELテレビなどの総称である。


・・・

私が個人的に買ったのは、
東芝の、REGZA(レグザ)と呼ばれる液晶テレビ。

http://www.toshiba.co.jp/regza/

(具体的には、REGZA R9000 シリーズ)

http://www.toshiba.co.jp/regza/lineup/r9000/index_j.htm


・・・

環境配慮に関する具体的な取り組むとしては、
いろいろ行われているが、以下のウェブが、
子どもでもわかるようにイラスト化されていてわかりやすい。

地球の未来のために 東芝の環境への取り組み ― 東芝デジタルドアーズ
http://www.toshiba.co.jp/digital/csr/dm/

簡潔にまとめるならば、

1.水への取り組み

 工場のある荒川・利根川の水質を悪化させてないため、
 廃棄物排水の中の不純物を、凝集剤で沈殿させてから、川に流す。

2.REGZAの、CO2削減

 おまかせドンピシャ高画質、という機能により、
 現在の部屋の明るさ・天候などを考慮し、
 必要以上に液晶を明るくしない自動調節機能を搭載。
 また、
 液晶テレビの表面にある「透過フィルム」の
 光の透過性を向上させることにより、
 背後にある蛍光管の照度と消費電力をおさえることに成功。

3.150万本の森づくり

  インドネシア、タイなどで、マングローブの植林。
  カリフォルニアの山火事で消失した森林を復活。
  青森の間伐材を有効利用。この紙でCSRリポートを作成。

などが、行われている。


・・・

なお、
東芝のREGZAは、もちろん、
「エコポイント対象商品」になっており、
2万数千円から、3万数千円分のポイントが後日、支給される。

グリーン家電普及促進事業 エコポイント
http://eco-points.jp/


と、いうわけで、今年、テレビを買い替えるなら、
東芝の、REGZAへ、GO!


(以下、調査結果の詳細です。)



・・・
・・・

薄型テレビ

・・・

CSRランキング、2009年

1.東芝      ☆☆☆☆☆☆☆☆
2.日立製作所   ☆☆☆☆☆☆☆
3.シャープ    ☆☆☆☆☆☆
3.ソニー     ☆☆☆☆☆☆
5.パナソニック  ☆☆☆☆
・・・・・

市場独占率、2008年
 
1.シャープ         38.8%
2.パナソニック       22.8%
3.ソニー          13.0%
4.東芝           12.9%
5.日立製作所         6.8%


・・・

※薄型テレビの注記

本調査で参照している「日経市場占有率2010」では、
昨年まで「液晶テレビ」「プラズマテレビ」と分類されていたテレビ部門を
今年から「薄型テレビ」に一本化。

「液晶テレビ」と「プラズマテレビ」は表示原理が全く異なる。

液晶テレビは、
画面に液晶を用いたディスプレイ(液晶ディスプレイ、略称『LCD』)を使用し、
数インチの小画面から最大108インチ程の大画面まである。

プラズマテレビは、
プラズマディスプレイ(PDP, Plasma Display Panel)を使用しており、
32から150インチの大画面だけが製品となっている。

・・・


シャープ  ☆☆☆☆☆☆

1.CSRリポート  あり☆

 環境・社会報告書2009
     http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/csr_report/index.html

2.CSRリポート(前年度) あり☆

     http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/csr_report/pdf2008.html

3.GRI対照表  あり☆
    
     http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/report2009/edit/guideline.html

4.第三者機関のコメント あり☆
    
   KPMGあずさサステナビリティ株式会社
    (あずさ監査法人グループ)
   代表取締役 魚住 隆太氏

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし  

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加  あり☆ 2009年6月

     http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/topics/t_090630a.html

9.ISO14001の取得  あり☆

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

シャープの主力は、液晶テレビ「アクオス」。
吉永小百合のCMで有名である。

2008年の薄型テレビ国内市場は、
前半期は、ブラウン管からの買い替えや北京五輪商戦により堅調な販売だったが、
後半期は、経済危機の影響から販売が鈍化。

それでも液晶テレビの出荷台数は、
プラズマテレビの前年比10.8%増に対し、
17%増よりも大きい伸び率を記録した。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、
非常に充実している。
PDF版(冊子版)で網羅しきれない部分は、WEB版で更に補足してある。
冊子版はいつでも請求可能。
またアンケートも積極的に募集している模様。

2.昨年のCSRリポートに関しては、
1999年以降閲覧可能。

3.GRI対照表については、
環境報告ガイドライン対照表もWEB版で参照可能。
http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/report2009/edit/social_guideline.html

4.第三者機関のコメントについては、
毎年同じ期間、同じ人からの一枚の、形式的な証明書があるのみ。
内容は、開示データの正当性を客観的に証明するのみで、
企業活動の取り組みに対する評価者の主観的な感想などは一切なし。

5.自社への批判については、
上記4.の内容であるため、記載なし。

6.昨年の問題を今年達成したかについても、
上記4.、5.の内容の通りで、言及なし。

7.CO2削減については、
前年度比での削減実績しか記載されていないため、1990年比では☆なし。
2007年度比では、2%削減(CO2総排出量)。
一方、前年度比原単位では増加、と正直に記載している点は評価できる。

中期目標で掲げられているのは、
1990年度比2008〜2012年度平均で35%削減。
対象は生産高原単位なので、総排出量への変更とともに、
今後の取り組みが期待される。

8.グローバルコンパクトについては、
2009年6月に参加。
グローバルコンパクトに関する詳細な内容も
WEB版できちんと説明されている。

9.ISO14001については、
生産事業所のみならず、国内外多くの非生産事務所でも取得されており、素晴らしい。
http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/data_list/iso14001.html

10.ISO26000については、言及なし。

11.その他については、

非常に充実した内容の情報がたくさん開示されており
閲覧者にも見やすく作成されている。

言語も、英語だけでなく中国語版にも対応している。

しかしこれだけ充実しているのに、
‖荵絢夘床繊´CO2削減設定 の二点が十分でないことが残念である。

全体の取り組み具合から、
上記二点の改善は不可能でない会社であるはずなので、
日本を代表する会社の一つとしても、今後の取り組みに期待したい。


・・・
・・・


パナソニック  ☆☆☆☆

1.CSRリポート      あり☆

 社会・環境報告2009
     http://panasonic.co.jp/csr/reports/

2.CSRリポート(前年度) あり☆

     http://panasonic.co.jp/csr/reports/backnumber.html

3.GRI対照表        あり☆

     http://panasonic.co.jp/csr/guide/    

4.第三者機関のコメント   なし
  
5.自社への批判・苦言    なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得  あり☆

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

パナソニックは、プラズマテレビで世界首位である。

主力の「ビエラ」ブランドは、プラズマと液晶共に拡販。
北京五輪スポンサーの立場を生かした宣伝にも力を入れた。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、
HPでは、CSRと環境活動に分けて報告があり、情報も多く充実している。

2.昨年のCSRリポートに関しては、
バックナンバーあり。ウェブ上で発見しやすい。

3.GRI対照表については、
詳細項目まできちんと網羅されており、対象項目を見つけやすい。

4.第三者機関のコメントについては、
2008年度まではあったようだが、
今年度はなくなってしまったようで残念。
その代わり、社外評価団体の紹介がある。
     http://panasonic.co.jp/csr/recognition/index.html#ac-djsi

5.自社への批判については、
上記4.の通り、今年はなし。

6.昨年の問題を今年達成したかについては、
上記4.、5.の通り今年はなし。

7.CO2削減については、
生産活動でのCO2排出量総量で削減することを目指し、
中期経営計画3年間で、グローバルに30万トン削減の目標に対し、
2008年度は、51万トンを削減(2006年度比)。
1990年比でないのが残念である。

8.グローバルコンパクトについては、
報告書内で、参考としているような記載はあるが、
参加実績はなし。

9.ISO14001については、
国内外の生産・非生産事業で多く取得されている。

10.ISO26000については、言及なし。

11.その他については、
肝心の第三者評価が後退してしまった点がかなり残念である。
その会社の独自の取り組みが批評される部分なので、
是非、来年以降はコメントが追加されることを期待する。

また、国際団体承認を発表する場合は、
その会社のどの部分が評価されて認証に至ったのかを記載すると、
会社の独自性がアピールできるので、工夫してほしい。


・・・
・・・


ソニー  ☆☆☆☆☆☆

1.CSRリポート  あり☆
    
    CSRレポート2009
    (主に2008年4月1日〜2009年3月31日)
     http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/report/index.html

2.CSRリポート(前年度) あり☆

    http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/issues/report/index.html

3.GRI対照表  あり☆

    http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/report/sustainability/index.html
    
4.第三者機関のコメント あり☆

    ビューローベリタス(BV) ジャパン株式会社
    http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/environment/data/BVQI/index.html

5.自社への批判・苦言  あり☆

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし  

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加  なし

9.ISO14001の取得  あり☆

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

ソニーの主力ブランドは液晶テレビ「ブラビア」。

世界最薄などの機種投入を行うも、
景気悪化のため低価格機種に消費が流れ、
売上を伸ばせなかった。

ホタルと同じように有機物の発光現象を利用した
有機ELテレビもソニーの商品である。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、
ウェブサイトが非常に充実しており、必要な情報が探しやすい。
英語版もある。http://www.sony.net/SonyInfo/csr/
冊子版も請求可能。
子ども版CSRレポート「未来を生きる君たちへ」が
作成されていることも素晴らしい。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/issues/book/index.html
(ただし、どのように子どもたちへ展開しているのかは疑問)

2.昨年のCSRリポートに関しては、
ウェブ版1997年以降が閲覧可能

3.GRI対照表については、
CSRレポートについて、情報開示、対象期間等々詳しい説明と共に
記載されている。

4.第三者機関のコメントについては、
個人ではなく、ビューローベリタス(BV) グループに依頼しているのが残念。
データの確実性は裏付けられるが、コメントへの信頼性が薄い。

5.自社への批判については、
全体的に、評価するコメントが主。
課題として、
業務手順書管理レベルの徹底と、海外域内物流のCO2排出量算定が
求められているのみ。

6.昨年の問題を今年達成したかについては、
昨年までの第三者コメントが確認できないので、比較不可。

7.CO2削減については、
2006年制定の環境中期目標「Green Management 2010」で、
全事業所からのCO2換算温室効果ガス総排出量を2000年度比で2010年までに絶対量で7%以上削減
という目標を掲げている。

8.グローバルコンパクトについては、
参考にしている、との記載はあり。

9.ISO14001については、
2002年4月全製造事業所で取得を完了。
2005年度末、全世界で一本化したISO14001の統合認証を取得。

10.ISO26000については、
2006年版レポートでは、ISO26001に向けた
策定作業について言及あり。

11.その他については、
第三者意見が残念。
PDF版では、BVの認証マーク記載があるのみで、コメントはなく、
ウェブ版では、BVからの参考所見についてのコメントはあり。
しかし、個人名で責任を持って発言した内容記載が望まれる。

全体としては、レポートのみならずCSR・環境・社会貢献欄に
非常に詳細な内容が記載されており、
会社全体としての社会貢献意識はとても高いことが伝わってくる。


・・・
・・・


東芝  ☆☆☆☆☆☆☆☆

1.CSRリポート  あり☆
 
  CSR報告書2009
    http://www.toshiba.co.jp/csr/jp/report/index_j.htm
  環境レポート2009
    http://www.toshiba.co.jp/env/jp/report/index_j.htm
  社会貢献活動レポート2009
    http://www.toshiba.co.jp/social/jp/report/index_j.htm

2.CSRリポート(前年度) あり☆
  
  バックナンバー
    http://www.toshiba.co.jp/csr/jp/report/index_j.htm

3.GRI対照表  あり☆
    
     http://www.toshiba.co.jp/csr/jp/gri/index_j.htm

4.第三者機関のコメント あり☆
    
   神戸大学大学院 経営学研究科教授
   國部 克彦氏
     http://www.toshiba.co.jp/csr/jp/report/review_j.htm

   ビューローべリタスジャパン株式会社
   システム認証事業本部
     http://www.toshiba.co.jp/env/jp/report/index_j.htm   

5.自社への批判・苦言  あり☆

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 あり☆  

7.1990年比でCO2削減6%以上 なし

8.グローバルコンパクトに参加  あり☆ 2004年1月

    http://www.toshiba.co.jp/csr/jp/highlight/2009/global_j.htm

9.ISO14001の取得  あり☆

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

東芝のテレビの主力は、
液晶・薄型「REGZA(レグザ)」。

上位5社で前年度比増加率が一番高かった。
勝因は、割安モデルと、録画機能搭載モデル。

広告に福山雅治を起用し、
認知度向上に注力したことも奏功した。

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、
ウェブ上で見つけやすく、
さらに今回の評価対象項目の殆どが1ページに集約されており、
読者視点で作成されているのがよく分かり、好感度が高い。

またCSR、環境、社会貢献の三冊を毎年発行していることから、
会社の熱心さも伝わってくる。

2005年版以降は英語版、中国語版も揃えた充実ぶり。

2.昨年のCSRリポートに関しては、
今年度版同様、見つけやすく、
また第三者意見はバックナンバーでも別途リンクがあり比較しやすい。

3.GRI対照表については、とても分かりやすい場所にある。

4.第三者機関のコメントについては、
評価者意見を受けて、東芝側のコメントも必ず記載されている。
毎年の改善点、良かった点もまとめられており、好感がもてる。

5.自社への批判については、
今後の改善が望まれる点として、環境レポートに記載あり。
内容は、データの確度、算出方法、網羅性の向上である。

6.昨年の問題を今年達成したかについても、
前年度からの改善点として、きちんとまとめられている。
2008年からの改善点は、データ充足度の向上があげられている。

7.CO2削減については、
環境レポート「ハイライト」にまとめられている。
http://www.toshiba.co.jp/env/jp/report/index_j.htm

東芝グループでは、事業所の操業にかかわる温室効果ガス排出量の、
事業拡大に伴う増加を2012年度までに止めて1990年度比の70%以下でピークアウトし、
そこから2025年に向け排出量を10%削減することを目指している。

8.グローバルコンパクトについては、
2004年1月に参加。

9.ISO14001については、
1997年に国内製造拠点でISO14001認証取得完了。

10.ISO26000については、言及なし。

11.その他については、
各情報の見やすさが素晴らしい。
いずれの項目も、読者に探させるのではなく、
会社が見てほしいポイントを誘導するように配置されている。

それらの内容は決して会社にとって都合のよい情報だけでなく、
第三者意見の指摘も大いに記載し、
逆に次に繋げていることをきちんと伝えている所がとても良い。


・・・
・・・


日立製作所  ☆☆☆☆☆☆☆

1.CSRリポート  あり☆
 
  CSR報告書2009
  環境報告書2009
    http://www.hitachi.co.jp/csr/download/index.html#download_01

2.CSRリポート(前年度) あり☆
  
  バックナンバー
    http://www.hitachi.co.jp/csr/download/index.html#download_01

3.GRI対照表  あり☆
    
    http://www.hitachi.co.jp/csr/download/gri/index.html

4.第三者機関のコメント あり☆
    
   小林総合法律事務所 弁護士
   小林 英明氏  

5.自社への批判・苦言  なし

6.上記の批判・苦言を翌年に改善 なし  

7.1990年比でCO2削減6%以上 あり☆

8.グローバルコンパクトに参加  あり☆ 2009年2月

9.ISO14001の取得  あり☆

10.ISO26000への参加表明  なし

・・・

参考:

日立製作所の主力は、
ハイビジョンテレビ「WOOO(ウ―)」シリーズ。

2009年4月に冷蔵庫不当表示問題。
概要:
リサイクル材の使用により、冷蔵庫の製造工程のCO2を48%削減、
という記載で広告したが、実際には48%の効果は出ていなかった。
http://www.hitachi.co.jp/csr/information/fridge/index.html

・・・

担当者の主観的記載

1.CSRリポートに関しては、
冊子版はエコほっとラインで請求可能。
https://www.infoword.jp/ecohotline/?module=Public&action=Detail&cd=4a77f7d221981

英語版、中国語版も揃えた充実ぶり。

2.昨年のCSRリポートに関しては、
バックナンバーも上記と同じページにあり見つけやすい。

3.GRI対照表については、分かりやすい場所にある。

4.第三者機関のコメントについては、
評価者意見を受けて、日立側のコメントも記載されている。

5.自社への批判については、
不祥事があったにも関わらずA4半ページの非常にあっさりとした内容で、
具体的な指摘がなく、第三者意見の役割を果たしているとは言い難い。

また、自社コメントも、今後の施策を考えたいと思う、という曖昧さで、
危機意識の低さが感じられた。

6.昨年の問題を今年達成したかについても、
具体的な反省、言及がなく、残念である。

7.CO2削減については、
CO2国内排出量削減率(基準年度1990年)
2008年度目標7%に対し、14%達成とのこと。
http://www.hitachi.co.jp/environment/activities/vision/plan.html#plan03

8.グローバルコンパクトについては、
2009年2月に参加。

9.ISO14001については、
国内外での取得実績あり。

10.ISO26000については、言及なし。

11.その他については、
不祥事後の対応が企業にとって非常に重要であるにも関わらず、
大企業としての責任感、
反省が伺える消費者へのアピールが感じられず、残念である。


・・・
・・・

総評(薄型テレビ)

・・・


テレビメーカーは消費者にとって身近な企業であるため、
各社ともCSRに対する取り組みのレベルは高く、
相互に意識し合っていることが分かる。
(例えば、CSRレポートの英語・中国語版作成など)

対象5社の中では、東芝がダントツである。
☆の数だけでは差は分かりづらいが、
第三者意見の重要性を認識しているのは東芝だけ、と取れる。

一見、項目達成度は同じレベルに見えても、
じっくり比較することで、会社のCSRに対する意図の違いが大きく見えてくるので、
表面的なデータに惑わされずに企業を評価する重要性を学んだ。


・・・


(担当; 椿、27歳、女性、学生)





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