当初6人参加の予定が、一人減り、二人減って最終的には4人になってしまった。
63回目のこの会（十人会）では今まで最も少ない参加者でも5名であったが、今回は最小人数となり寂しい会合となった。
しかも大型台風が来襲した中で、動きが取れず勢い温泉に入りながら部屋での雑談と情報交換が中心となった。
幹事のK君はスペキュレーター（投資家と言うより相場師）で会社勤務時代からかなりの財をなしたかと思うとスッカラカンとなったこともあった。
今回はかなり儲けもあったようで、宿泊＆宴会費用の大半を負担すると言い出し、前例になるからと思い留まらせるのに苦心する始末であった。
前からK君は色道には誰も真似のできないテクニックを有し、とてもここでは開陳できない内容を延々と聞かされる始末で、卒業している筈の後の三人があっけに取られてしまった。
T君は自動車関係の部品を扱う会社を経営しており、今は週一回会社にでて、譲った子息を手伝っているが、彼もかなり株式、貴金属を扱っていたようで、副業としては成功していた節がある。
しかし、株式は大型安全株を堅実に運用していたようで、あまり大負けはしなかったらしい。
金では００００万円と四桁稼いだこともあるらしいが、これは怖いから皆には勧められないとのことであった。
今最大の関心事は自動車の自動運転化や電気化に伴う部品の変革にどうついて行くかと言うことが喫緊の課題だそうだ。
かたわら愛妻家で足が不自由な奥さんを車椅子に乗せて豪華客船で各国を廻る余裕もあり優雅な一面を聞かされた。
最後にN君は中手の鉄鋼会社を定年間際に辞め、その時培った海洋関係の漁礁に活路を見出し、今も会長として週一回出社しながら、家にあっては農業もこなし、大好きな温泉旅行を奥さんと楽しんでいるようだ。
彼とは研究室も同じで公私とも付き合いは深くて長く信頼すべき友人である。
ある時期彼の会社に少し出資し、仕事面で協力できる分野で多少手伝ったが今はそういう関係ではない。
ご息女はある大学の教授になっておられ、子供の教育には一家言あり、それを聞いたことはなかったが、驚くことばかりであった。
テニス、ゴルフでも好敵手であった。
三人三様で今度の旅行は啓発されることが多く真似はできないと思いつつ、考えさせられる所もあり、少人数であったが別面楽しかった。
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