January 25, 2010

マオウとユウシャ その参

その報せは、瞬く間に世界を駆け巡った。

――人間界 『王国』 王宮

「何だと!?勇者が死んだだと!?それは確かな情報か!?」

王の間で二十歳にも満たない少女が慌てふためいている。
この少女は、人間界全土を統治――いや、支配している『王国』の女王である。

「ええ。確かな筋からの情報です。何でも勇者は――魔王と相打ちになって死んだとか」

それに答えたのは、初老と言っていいような、切れ長の目をした男性。
切れ者と噂される、この国の宰相だ。
取り乱している女王とは違い、平静を保っている。

「惜しい男を、亡くした……」
「哀しいことです」

宰相はそう答えるが、口元は僅かに吊り上がっている。
そう、まるで――笑いを堪え切れないかのように。

「……亡骸は?」
「送られてきてはおりません。と言うよりも、死体が――失礼。遺体が無いそうです」

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toshiyamablog at 19:32|PermalinkComments(8)TrackBack(0) ファンタジー 

January 24, 2010

マオウとユウシャ その弐

奴は言った。
『籠の中の鳥』、と。
『私を連れ出す』、とも。
つまり奴は、私の現状を知っているのか?
私が『お飾り魔王』と陰で言われていることを。
事実、私は一度も勇者なるものと戦ったことが無い。
今までの勇者が弱すぎた、と云うのも在ろうが、目の前までは来たものの、我が側近に斃される、というのが常だ。
その為、魔族の中から『側近を魔王にするべきだ』という声も挙がっている。
正直私は、疲れた。
魔王として生きるのに。
私は――

「考えは、纏まりましたか?」
「ひゃあっ!?」続きを読む

toshiyamablog at 10:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ファンタジー 

最近10時間眠っても疲れが取れない

朝起きるじゃないですか。
普通、その後って『頑張るぞー!』とか思いません?
何か最近は朝起きても『疲れた……』って感じなんですよ。
まあだからと言って、朝『頑張ろう』と思える人にも、『疲れた』と思う人にも、平等に今日はやって来ますからね。
でも、なんか気分悪いです。
体が疲れてるだけならともかく、心まで疲れてる感じで、一日をやって行こー!と思えない。
もう!僕の体のバカバカ!アンタ嫌い!ツーン!
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
……こんなアホらしいことが出来る位なんだから、僕はまだ元気なんでしょう。
では、今日も一日!ガンバロー!

toshiyamablog at 09:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ぞくぶつにっき 

January 23, 2010

マオウとユウシャ その壱

――俺はマゾクだ!
だからニンゲンは殺す

――私はニンゲン
ゆえにマゾクは滅ぼす

――俺は、ヘイシだ
テキは、斃す

――私はユウシャ
『セカイ』を、救う
否、セカイに存在する、『全て』を

――私は、マオウだ
『セカイ』とは、一体……?続きを読む

toshiyamablog at 12:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ファンタジー 

ぞくぶつにっき

初めての記事投稿になります。
頑張れ自分!
負けるな自分!
……ということでやっていきたいと思うのです
このブログは、自分自身がぞくぶつである限りは続けていきたいと思います。
それでは。



toshiyamablog at 12:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) ぞくぶつにっき