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2007年05月14日
相良町 （さがらちょう）
弘前市相良町は 弘前大学付属病院の建物と その両側の町である。
私の姪っ子が熊本県人と一緒になっているので 私にとって熊本県は他の都道府県よりは一ランク上の関心度の高い県である。
この本を読んでいると 相良町の由来が 遠い熊本は人吉 肥後の国 相良藩よりきていることが分かる。
この3冊の本からかなり大雑把であるが 抜粋してみると次のとうりである。相良家は平氏滅亡後鎌倉幕府の源頼朝の命により遠江国 （静岡県榛原郡相良町のことで平成17年隣の榛原町と合併 現在は牧之原市相良町となっている）より肥後に任命された。多良木村にいった相良氏を上相良氏 人吉荘にいった相良氏を下相良氏と称したが、南北朝時代に主導権をめぐり対立 下相良氏が勝利、以後相良藩は室町時代 江戸時代から明治の廃藩置県までの 670年にいたる長き間国替えもなく肥後の国を治めてきたまれな藩である。 家老犬童頼兄（いんどうよりもり いぬどうと読ませる資料もある）は豊臣秀吉の朝鮮出兵で功績をあげ相良姓を与えられた。また関が原の戦いでは西軍に加担していたが事前に頼兄は徳川家と内通していて 東軍につき東軍を勝利に導き、相良藩のお家安泰をもたらした。家老頼兄は相良清兵衛と名を改め家康に御目見えを許され権威を大きなものにした。三代将軍家光は人吉相良藩に2万2千石を安堵したが家老相良清兵衛はその中から８０００石を与えられるようになった。黒石藩創設時黒石藩の石高は５０００石だからいかに大きな石高かわかる。このあたりから清兵衛の専横の振る舞いも多くなった。藩主頼寛（よりひろ）に自分の娘を夫人とし 先代藩主の次女を孫の嫁にするなどやりたい放題。相良藩主頼寛は幕府に2回清兵衛のそれぞれ9か条、13か条からなる悪行を訴えた。幕府は清兵衛を江戸に召喚した。評定所での裁定の結果清兵衛の私曲があきらかになったが、若年以来の功績と家康御目見えのものであることから切腹は免れ陸奥弘前の津軽藩お預けとなった。津軽藩では相良清兵衛に屋敷を与え住まわせたところが相良町と呼ばれるようになった。
相良藩の菩提寺願成寺を訪ねた。地図をクリックすると 何とユニークな駅だろうか。相良藩願成寺駅だ。こちらの駅に名前を付けたら 津軽藩碇ヶ関駅なんて言うのはどうだろうか。相良氏歴代とその夫人の墓所で第一墓所から第五墓所までありそれぞれに五輪塔 石灯籠 宝きょう印塔 など見事な芸術ともいうべき墓がたてられている。 願成寺は２００６年撮影したものです。
４/３０ 撮影 この梅の木は（八重紅梅） 相良清兵衛が津軽藩主より拝領した梅の盆栽を庭に植えたもので 樹齢３００年以上 名木である。弘前市の保存樹木第三号に指定されている。相良町の名前の由来となる 貴重な梅の木である。場所は弘前大学医学部コミュケーションセンター隣の佐々木邸。
余談になるが このお菓子は姪の土産である。夫は熊本 牛深市 合併で 現在天草市牛深 ハイヤとは牛深ハイヤ節のハイヤである。江戸時代東廻り 西廻り航路の開設で各地にハイヤ節が伝わっていった。ハイヤ系民謡は全国に３０余り 津軽人の気質として 他とは違うということで なんにでも頭に津軽をつけるくせがあるがこのハイヤ節が津軽に伝わって 津軽アイヤ節になった。民謡研究家の定説になっている。牛深では全国ハイヤ節大会が毎年行われています。津軽と遠い熊本 ここにも つながりがあるって不思議な気がします。 （熊本県の歴史散歩より）
