なぜ、それを好きになるのか?脳をその気にさせる錯覚の心理学の「第3章.なんとなく好きにさせる王道テクニック」(p51〜104)の「第2節.サブリミナルで好きを作り出す」(p89〜104)を読みました。(小林教室収蔵

脳の中にある二つの道として、ハイロードとロウロードが紹介されています。

《以下引用(p96)》
ハイロードは高位の経路、ロウロードは低位の経路という意味です。視覚情報の処理に限って言えば、脳の中の中継部位(視床)から大脳皮質(視覚皮質)、そして感情を処理する領域(扁桃体)まで全てを使い、ある程度時間をかけて、しっかりと意識的に入力情報を処理する経路がハイロード(高位の経路)です。一方で、脳の中継部位(視床)からそのまま直接感情を処理する領域(扁桃体)に到達する経路もあり、それはロウロード(低位の経路)と呼ばれます。大脳皮質まで到達しないため、意識には何も上らず、全ては無意識のまま高速に処理が進む経路です。
《引用終わり》

前回のサブリミナルは無意識下で起こる現象なのでロウロードです。これは、「○○が見えた」と意識してしまうとサブリミナル効果が起きないことからも証明できます。「○○が見えた」と意識してしまえば、ハイロードを通り、理性の管理下に入りますから、それまでの先入観どおりに視覚情報は処理され、新しい意識変化は起きません。

それから、ポジティブマインドの効用もまとめてあります。

《以下引用(p95)》
・視野が広くなる。
・寛容になる。
・冒険をしたくなる。
・頭の回転が速くなる。
・より深く考えて評価する。
《引用終わり》

私は、「勉強嫌いを克服できないか?」というテーマでこの本を読んでいます。ここまで読み進んで、このテーマをより具体化することができるようになりました。即ち…

サブリミナル効果などを使ってロウロードを活用することにより、「私は勉強が嫌いだ!」という理性をバイパスして、勉強中にポジティブマインドを抱かせることはできないか?

《インデックス》

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