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さて
2014年振り返り後半戦です

7月、8月は
もちろんこれ


『The Flower 花を枯らさぬ、罪と罰』

めずらしく大きめの美術を作ったり
実は凝った塗装をしてみたり

三澤さんと二人でcantutkuを借りての美術製作時
事務所で作業中だった樋口先生が会話を聞いておられ
「アラサー男子がビール片手に寄り集まって
 寂しさを埋め合わせてる……」との感想を
お持ちになっていたというのは
ついこの間うかがったお話

それでも
久しぶりの道具作りは大変楽しゅうございました
 
坂本企画にしては
あくまでも坂本企画にしては
とんでもなく早く戯曲が最終稿までいったので 
俳優さんに大きな顔ができました

「植物になる人間」を表現するために
中野さんと三澤さんと腹を抱えながら
「暗黒舞踏」を研究したのはいい思い出です
本編ではあんまり使いませんでしたが

そういえば
この『The Flower』の中の
子を失った夫婦の姿を描いた中編『名付けられた百合』

このエピソードが
お客様の年代によって大きく感想が分かれたのが印象的でした

20代から30代前後の方
つまり製作側と同年代層の女性からは
「最終的に父親の意見が通ったようで残念」
という声が寄せられました

対して
30代以降の方からは
「よくこんな複雑な女性の心理・夫婦の微妙な有り様を描いたものだ」と
お褒めの言葉をいただき大変嬉しかったのを覚えております

それはひとえに俳優の荘司歩美と中野聡の力です

もういい加減おっさんと化してきた演出としては
同年代男子の
「よくわからんけど女は怖いよね」という意見に
力強く頷くのみであります

皆様の目にはどのように映りましたでしょうか?



9月に入って
いろんな場にお呼ばれしての公演が続きます

uncloseさん主催のライブ
『月光の叫びとささやき』

水木たねさんが読むモノローグを
書き下ろしました

こちらのライブ
今年で三部作完結! とのことでしたが
もしかしたら2015年も何か動きがあるかも?

ことの成否は
uncloseのshimaさんが
林未郁さんにグランドピアノを用意できるかどうか
そこにかかっているのかもしれません

9月はもう一つ
ドラマギ!の公演がありました


普段とは趣向を変えて
全編ドラマ仕立てでの公演
シナリオも通常の三倍でした

そして10月
ドラマギ! 本公演からの
short act battle参戦です


結果は残念ながら予選敗退でしたが
新たな課題も見え
有意義な日々でした

何より
最小限の荷物を抱え
アカツキさんと二人で現場を行き来するのは
ドサ回りしているようでなんだか楽しかったのです

11月
数年ぶりの千本なぐり『dust』
ほぼ3週間で作り上げた公演でしたが
そこはもうみなさん百戦錬磨
ゴールに向けてきっちり仕上げていらっしゃいました
短距離走は嫌いではありません

裏話としては水木さんのこちらの衣装
本当はウォームアップのために着てこられた
純粋な普段着だったのですが

演出・奥田氏の「そういうのいいね」という
鶴の一声で衣装に採用

本番の数時間前の出来事でした


最後に12月
先日は『奇跡の夜に』へご来場いただきまして
ありがとうございました

鞭に続いて
蝋燭を垂らす水木さんの画を押さえておかなかったのが
悔やまれますが
演出の誕生日が近いということでケーキをいただきました

まるで第29回公演記念のようなケーキですが
本当はこの番外編で14.5回目
まだ道半ばです

15回目は
年明け3月28、29日
及び
4月4、5日と11、12日

再演『寝室百景』でお会いいたしましょう


みなさま
2014年は本当にお世話になりました
2015年もなにとぞ
よろしくお願い申し上げます


坂本企画
坂本涼平