2017年1月30日(月)
カフェ+ギャラリー cantutku 閉店の前日
お別れ会を兼ねた
さよならワークショップを行いました

2017-01-30-19-02-37



特定の集団に属していない

「野良役者」のために

と題し 
基礎力研鑽と知見の拡大をめざして
たまーにゆるーく開催している坂本企画ワークショップ

今回は
今春失われる我らがホーム
カフェ+ギャラリー cantutku で開催しました

ちなみに今回のメニューはこのような感じ 

【その1.体の調整力実験】
◆倒れかけのエチュード
◆立ち上がりのエチュード
◆ポージングのエチュード

【その2.「これからひどい目にあう役」と「もうひどい目にあった役」で違うキャラクター作り術】
◆内心のエチュード
◆講義:「劇的」な瞬間の前と後
◆「これからひどい目にあう役」と「もうひどい目にあった役」のエチュード




その1では
普段の生活や活動の中では気がつきにくい
体のアンバランスや不自由を観察し
楽しく簡単に取り除く方法を探しました

その2では
誰もが悩み苦しむ役作りの
その第一歩目をとにかくも踏み出すための
ちょっとしたテクニックについて
演劇史的な視点からアプローチしてみました



途中
「板目に物が挟まる」という
cantutkuお約束のトラブルに見舞われながらも
それすら楽しい和気藹々とした雰囲気
2017-01-30-20-01-14

今回は見学の方を含め8名もの参加者に恵まれ
その1では多人数ならではのエチュードも実施することができました

その一つがこの写真
2017-01-30-20-30-27

何をしているところかおわかりでしょうか

これは「ポージングのエチュード」の中で行った
「ポーズの伝言ゲーム」の結果検証での一枚です

「ポーズの伝言ゲーム」とは
参加者が一列に並び「お題」を聞いた先頭の人から
「ポーズ」を一人ずつ伝えていくというゲームです

お察しの通り
人間の体はなかなか理想の「ポーズ」をそのまま表現することはできませんので
伝わって行くにつれて「ポーズ」にはノイズが混じり変化していきます

最終的に 
一番後ろの人が「お題」がなんだったのか
伝わってきた「ポーズ」とともに解答するのですが

たいていの場合正解にはたどり着けません



今回は

「水泳」

というお題だったのですが
今一度ご覧下さい

2017-01-30-20-30-27


左から右へ
だんだんと「クロール」を表現した「ポーズ」が変容していっています

答え合わせの結果
「クロール」が「歌舞伎の見得」になり
最終的になんと「競技カルタ」になったことが判明しました

この後
当然のごとく「ポーズ」を変容させた「犯人」探しが行われたわけですが
皆さんには誰が最も罪深い「犯人」か
おわかりになるでしょうか


後半は坂本企画の過去のテキストを用いて
セリフの掛け合いも
2017-01-30-21-53-36

坂本企画は
「キャラクターの内面はセリフの内容ではなく話し方に表れる」
という立場を取っていますが

その2では
とある理由から
「あることを知っている」という内面を持ったキャラクターと
「そのあることを知らない」という内面を持ったキャラクターで
ワンシーンを演じてもらいました

2017-01-30-21-59-08

詳しい内容はブログ上で説明するのは難しいので
ぜひ次回のワークショップにお越しいただくとして

このテクニックで
単なる言葉の羅列が
あっという間に先の気になる「物語」になる様は
仕掛けた私自身も驚くほどでした


最後は
あまり普段やらない記念撮影
2017-01-30-22-12-24

やけに私が光っているのは
実はcantutkuの精だった私が
閉店とともに光の粒子になって消えてゆく前兆ではなく
単なるレールライトの位置の問題です


こんな風にワークショップをやっていると
まだまだここで芝居が作れそうな錯覚に陥りますが
cantutkuとは今日でお別れ

たっぷり三時間のワークショップを終えてなお
ぐずぐずと帰りがたく名残を惜しみ
それでも更けてゆく夜に急かされるように
皆家路についたのでした