坂本企画の舞台裏

「嘘をつくひと」をテーマに芝居を作る、『坂本企画』の舞台裏
次回→新作『抱えきれない わたしを抱いて』
webサイト:https://www.sakamotokikaku.com

2011年08月

さて、今日は南船北馬さんの仕込みでcan tutkuへ
can tutku照明環境改善計画を引き受けている関係で
管理さんのようなことをしに行きます

デジタル制御できる常設回路(β版)の本稼動一本目なので
機材たちのご機嫌を取りにいかねばならんわけです

もっとも、
この構成にしてからトラブルが起きたことは無いので
専ら仕込みの手伝いに終始することになろうかとは思います
そうありたいものです

can tutkuは劇場には珍しく白壁で
そこが魅力でもあるのですが
水性・油性にかかわらずスモークが御法度なこともあり
照り返しを管理するのが腕の見せ所だったりします

反面、生明かりの映え方はちょっと類を見ない感じなので
なるべくシンプルに使いこなせるようになりたいものです

今日の仕込みはプロのプランナーさんなので
何かしらワザを盗んでこれればいいのですが

そんなわけで、
我らがcan tutkuは演劇のみならず
カジュアルな室内楽なんかにもぴったりなはずです
もし、お手頃なスペースをお探しなら
ぜひとも一度お越しくださいませ
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MONO語り、はじめます、と言っておいて何ですが。


今、映画のシナリオも書いてます。

vol.3『さよなら ルーシィ』が
非常に好評をいただいてまして、
なかでも、「明地 望」という男が、
なぜだかモテておりまして、
vol.5『月光グールド』
なんて続編も出来てしまったのですが、

さらに、
彼を主人公に映画を撮っていただく事になりました。


こちらとしては大変ありがたいお話ですが、
非常にダメな男として造形した明地なる男が、
なぜこれほどモテるのか、
少々納得いかない思いでもあるのです。
あんなにダメな男なのに……


さて、それに先立ち、
映画を撮って頂く方々の上映会のために、
映画と映画の間のMC替わりになるような映像を
作ってはどうかということに。


それならと、
今、坂本企画イチオシの『カフェ+シアター』に
懐かしのLucy's cafeの面々を再集合させました。

また明地です。
憎いあンちくしょう三度、です。
番外編なのでやりたい放題です。

おそらくは、作家の書くドライな明地像ではなく、
役者・中野聡氏が想定するウェットな方の明地です。


おそらく、明地がここまで愛されるのは、
役者・中野聡氏の力だと思います。
彼の演じる明地は、非常にウェットで、
それでいて、非常に飄々としています。

私は、ドライでありながら、
かなり陰湿な個性として想定していたので、
『さよなら ルーシィ』の稽古はとても面白い手触りでした。

おそらく、書き手と、演じ手の、性格の差でしょう。
どちらが魅力的かは、言うまでもありませんね。


『月光グールド』の際に販売した戯曲をお持ちの方は、
ぜひとも読み返してみてください。
果たして、あなたの中の明地は、どんな性格でしょうか。


上映会用の短編映像
並びに、
明地を主人公とした映画は、
そろそろと動き出したところで、
まだシナリオも私の手を離れていません。


おそらく、お目にかけることができるのは、
今年の冬以降、
おそらくは来年のことになると思いますが、
その折には、またお知らせさせていただきたく思います。


その頃には、舞台版の方も、
ブラッシュアップして再演をしたいねと
中野氏とも言っているのですが、
どうなることやら。


3年を経ずして、
さよならしたくともできない演目と
キャラクターを持てたことに感謝しつつ、
憎たらしいあの男の人生に付き合わざるをえない日々に、
もうしばらく悩まされそうです。

さよなら ルーシィ1
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