坂本企画の舞台裏

「ほんの少しボタンを掛け違えた人の悲劇に寄り添う」をテーマに芝居を作る、『坂本企画』の舞台裏
次回→西暦2024年版『天の光とすべての私』
webサイト:https://www.sakamotokikaku.com

カテゴリ: 今日の稽古

見続けた夢と生き続けた現実の狭間で揺れる、魂の独白。

『天の光とすべての私』、まもなく開幕。


宇宙飛行士の夢を諦めた一人の女性が、再び選択の岐路に立つ。

地球に根付いた日常か、はるか彼方の星々か。

彼女の決断が、観客の心に鮮烈な光を投げかける。


人生の岐路に立つすべての人へ。
純度99%の一人芝居が、あなたの心を揺さぶる70分。


爽やかで少し寂しい観劇体験をお約束します!


【公演詳細&ご予約はこちら】
http://blog.livedoor.jp/tottengeri/archives/1804823.html

IMG_6689IMG_6678

























いよいよ来週に迫った開演を前に
笠松バージョン、鳩川バージョン共に完成目前!

生まれにふしあわせを持つ少女の成長に
笠松遥未が痛々しいまでの明るさをもって立ち向かい、
ぺしゃんこになり、
人生の苦みを受け入れて究極の選択を乗り越える笠松バージョン。

そして、その成長を
鳩川七海が全身全霊をもって拒否し、
地団駄を踏んで暴れ回り
それでも受け入れざるを得ない自らの変化に微笑めるようになる鳩川バージョン。

どちらもすすめのメニューでございます。
この際、両方味わってみてはいかがでしょうか。

【公演詳細&ご予約はこちら】
http://blog.livedoor.jp/tottengeri/archives/1804823.html


IMG_6688































    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

『天の光とすべての私』
キャスト








いよいよ稽古も中盤戦。
昨日は7時間にわたるロング稽古でした。

鳩川さんと笠松さんは、稽古場のスタンスから全然違います。

鳩川さんは薄く何度もレイヤーを重ねて重層的なシーンを創り出すタイプ。
一回の稽古ではあまり深追いせず、
重要なポイントや大事にしたいニュアンスを確認したら
さらに周辺の領域に手を広げてシーンを有機的に結合させます。
そしてある程度扱えるシーンが増えたらテーブル稽古で解釈を詰めます。

それを繰り返すことで最終的に深みのあるシーン、芝居を創り出すのです。


いっぽう笠松さん。
頭からどっしりとシーンの稽古を詰めていき、
土台を安定させながら最終シーンに向けて上り詰めていくタイプに見えます。
そのシーンそのシーンでの勘所をしっかり体におろすまで妥協はしません。
揺るぎない前提を作ってから次のシーンに向かいます。

それを繰り返すことで厚みのある芝居が生まれてきています。


故に、二人の進行具合は一見バラバラです。

鳩川さんはすでに全体をさらう2週目の稽古に入り、
これからどんどん通しに向けて反復回数が増えるでしょう。

笠松さんは、いま全体の半分に到達したところです。
返し縫いのようにちょっとずつ復習をしながら一歩一歩足を固めていきます。

それでいいのだと思います。


今回は純度99パーセントの一人芝居なので、
演者のわがままというか個性を99パーセント尊重したいです。
その中で演出者としてどう自分のビジョンを反映させるか、
それが腕の見せ所なのだと思います。

【公演詳細&ご予約】
http://blog.livedoor.jp/tottengeri/archives/1804823.html











    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

IMG_6615










ここは一人芝居のシーンですが
基本アクションはお二人共通でつけて
のちに個々人の芝居の方向性に合わせてチューニングします


あらすじにもありますが
宇宙飛行士の夢を絶たれて純地球的な生活をすることになった主人公
その生活の様子が坂本企画お得意のBGMにのせた早回しで表現されます

今回はダンスではなくほぼほぼアクティングでしたが
例のエイトカウントごとの表はまた作っていきました

IMG_6588














好評かどうかはわかりませんが
うまい具合に共通言語にはなっているようです

次回から段取稽古も中盤に突入
ぐっと会話劇的になるシーンをどう演出しようか
いまから楽しみです

今日は笠松さんから
「私のいまやってる芝居、優等生すぎて偽善的じゃないですか?」
と質問を受けました

確かに優等生で、それが鼻につくような芝居かもしれません
でもそれがいいのです

このあと彼女はどん底にたたきつけられ
とても優等生ではいられなくなるのですから
その瞬間、過程、ワクワクしますよね

その様子は是非とも劇場で御覧ください!


【公演詳細&ご予約はこちら】
http://blog.livedoor.jp/tottengeri/archives/1804823.html
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

先ほどの記事でもお知らせしましたが
いよいよチケット予約開始日が
2024年5月22日(水)20:00に決定した
『天の光とすべての私』
本日は二人稽古!

この夏の改訂版『天の光とすべての私』は
99パーセント一人芝居ですが
ワンシーンだけ笠松さんと鳩川さんが
お互いのバージョンにゲスト出演するシーンがあります

今日はそのシーンをセットアップしました

鳩川バージョン(ゲスト:笠松)は
フィジカルにテクニカルにと
ストイックに作り上げました

これは鳩川さんの持っていらっしゃったアイデアと
この脚本に対するイメージが大きく作用しています

IMG_6593


































そして笠松バージョン(ゲスト:鳩川)は
坂本企画が得意な叙情的な動きとセリフをミックスした
エモーショナルなシーンにできあがりました

みんなで「エモい!」「エモいな!」と言い合いながら
でも鳩川バージョンにも劣らず段取が多いので
大変な芝居をほぼ一時間でモノにした笠松さんの吸収力には脱帽です

IMG_6594











演出的には
美味しいところの演出を先につけてしまったので
ここからはまた地道な作業に戻っていくわけですが
この立ち上げの時期が一番苦しいんだと信じて
来週も頑張っていきます




    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

時間にして65秒のシーンにたっぷり3時間使う贅沢をして
というか
踊れない動けない演出家には
たった3時間で65秒のアクティングが立ち上がるなんて
奇跡にしか思えないのですが
ともあれオープニングシーンができあがりました

このオープニングシーンは前回上演時にはなかった新規シーンです

FullSizeRender











写真は振付なんてできない演出家が
それでも必死にカウントを数えて
エイトカウントごとにどんな表現をしたいかを表にしたもの

戯曲もそうなんですが
ダンスも構造なんだなーと実感する瞬間です

これに演者さんの身体言語と
演出家がコレクションしたコンテンポラリーダンスの動画資料と
なによりイマジネーションを掛け合わせて
鳩川さんバージョンと笠松さんバーションの
2パターンのオープニングアクトが完成しました

個性が出てて面白いので
ぜひお楽しみに

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

このページのトップヘ