「読書」に対して大きな価値を見出している方、あるいは逆に大した価値があるとは思わない方。

「読書」に対する価値観は人それぞれです。

本書では、インターネット時代における「読書」の意味合いを論じるとともに、この体験をただ読むだけ以上の存在へと変える様々な手法の紹介、そしてそれらの根底にある考え方を紹介しています。

著者曰く、現在では知識を持っているだけでなく、それを独自に加工し、新たな情報を作り出す力が大切であり、「読書」を通してその力が身につくとの事。
本書はこの情報創出力を身につける読書の仕方を紹介しており、本の選び方や速読と熟読の比較、読書へのモチベーションの抱き方と言った初心者向けの内容等、読書習慣の無い方でも参考になるものとなっています。

しかし、完全に初心者向けの本なのかと言えばそうではなく、本への書き込みのすすめ、読後に行う本の内容まとめ方などが解説されており、特に本への書き込みの重要性を訴えています。

#読んでいて途中、本との出会いに図書館の利用が紹介されていないのはなぜだろうと疑問を抱いたのですが、本へ書き込みをするというのであれば、確かに図書館の蔵書は利用できません。


紹介されているテクニックとしては、重要箇所に線を引く、読後にA4用紙1枚へ内容まとめ(その際、情報のふるい落としを行う)、evernoteを活用した「内容まとめ」の整理等があり、それぞれに参考になる箇所があるかと思います。
これをそのままの形で活用するのもいいでしょうが、本書の肝はテクニックの根幹をなす「読書に対する考え方」ですので、それを把握できれば後は自分で応用が効くかと思います。

#読書習慣の無い方はまずは本書を参考に自分にあった本を選ぶことから始め、ある程度読書を嗜む方は参考になる点をピックアップして取り入れるのも良いでしょう。

尚、文体は(砕けている訳ではありませんが)決して小難しいものではなく、また、文字のサイズが若干大きめかつ行間も多めにとっていますので、普段読書をしない方でも最後まで読みきれるのではないかと思います。

読書の習慣を身につけたい方や、読書からこれまで以上に多くを得たいという方は一度目を通してみては如何でしょうか。