2020年06月27日

『まほり』高田大介著(角川書店)3

 図書館が開館したので、久しぶりに訪問して見つけたのが、この本である。

 『図書館の魔女』の著者ということで、無条件で借りてきた。

まほり (角川書店単行本)
高田 大介
KADOKAWA
2019-10-02


 【『図書館の魔女』の著者が描く、初の長篇ミステリ!
4年の沈黙を破り、『図書館の魔女』の著者が描く驚天動地のミステリ
「まほり」とは何か?
蛇の目紋に秘められた忌まわしき因習
膨大な史料から浮かび上がる恐るべき真実
大学院で社会学研究科を目指して研究を続けている大学四年生の勝山裕。卒研グループの飲み会に誘われた彼は、その際に出た都市伝説に興味をひかれる。上州の村では、二重丸が書かれた紙がいたるところに貼られているというのだ。この蛇の目紋は何を意味するのか? ちょうどその村に出身地が近かった裕は、夏休みの帰郷のついでに調査を始めた。偶然、図書館で司書のバイトをしていた昔なじみの飯山香織とともにフィールドワークを始めるが、調査の過程で出会った少年から不穏な噂を聞く。その村では少女が監禁されているというのだ……。代々伝わる、恐るべき因習とは? そして「まほり」の意味とは?
『図書館の魔女』の著者が放つ、初の長篇民俗学ミステリ!】(角川書店HPの内容紹介より)
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2020年05月31日

『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』ダン・アリエリー著(ハヤカワノンフィクション文庫)5


 4月末からのGWは、お出かけ好きの我が家の人間も「ステイ・ホーム」で過ごした。ぼくは、相変わらず、過去に雑誌で見かけて切り抜いておいたレシピや、ネットで見つけたレシピで料理づくりに励んでいた。

 時間がたっぷりあっても、図書館が閉館しているので新たに本を借りることができず、結局、5月いっぱい掛かって、下の娘が「面白いよ」と言って貸してくれたこの本一冊を読むので精一杯だった。

 その代わり、『鬼滅の刃』19巻を上の娘から借りて読んだり、最近は自分で『アクタージュ』を7冊買ってきたりと、漫画はせっせと読んでいたけどね。



 【「現金は盗まないが鉛筆なら平気で失敬する」「頼まれごとならがんばるが安い報酬ではやる気が失せる」「同じプラセボ薬でも高額なほうが効く」――。人間は、どこまでも滑稽で「不合理」。でも、そんな人間の行動を「予想」することができれば、長続きしなかったダイエットに成功するかもしれないし、次なる大ヒット商品を生み出せるかもしれない!行動経済学ブームに火をつけたベストセラーの文庫版。解説/大竹文雄】(文庫本裏表紙の内容紹介より)

 確か、以前、異業種交流の展示会「メッセなごや」に大阪ガス行動観察研究所がブースを出展していたように記憶している。何だか面白そうだなと思ってブースを除き、その時、初めて行動経済学という学問があることを知ったような気がするのだが、ぼくの記憶違いならごめんなさい。

 ぼくたちは何らかの行動を起こすときに、熟慮を重ねて、合理的な判断の元に行動しているつもりでいるが、この本を読むと、実際には、先入観だったり、企業の巧みなマーケティング戦略だったりに影響を受けて行動していることが多いのだと改めて知った。

 面白かったのは第3章の「ゼロコストのコスト」。いかにぼくたちが「無料」というセールスポイントの誘惑に陥りやすいかがよく理解できた。

 また、第4章の「社会規範のコスト」も面白かった。日常生活には社会規範と市場規範の二つが存在しており、例えばボランティア活動というものは善意や奉仕精神といった社会規範に属する。そうした活動に対して、報酬がゼロでは申し訳ないと思って、寸志を出すようにすると、逆に市場規範が働き、「こんな少額の報酬では働いていられない」と反発するという結果を招きかねない。

 こうしたすれ違いは男女のデートの際にも生じるので、男性がレストランでの食事の支払いをすべて持った時には、それがいかに高額であったにしても、金額を女性に告げてはいけないとアドバイスしてくれる。

 今の日本の現状を鑑みると、一番読み応えがあるのは、第12章の「不信の輪」、第13章・第14章の「わたしたちの品性について」である。

 国民の間に、政治に対する深い不信感が広がっているが、アベシンゾウ氏をはじめとする与党の政治家諸氏は、ゴルフをしたり、自分の応援団のヨイショ本を読んだりする暇があるなら、この本を読んで自らの政治家としての振る舞いを改めてほしいものだ。

 それにしても、自らの仮説を検証するために著者たちが行う実験の数々のユニークさには感心させられる。日本の大学でこの手の実験をしようとしたら、きっと猛反発をくらうだろうね。

 ハヤカワ文庫からは同じ著者の続編も出ているようなので、是非とも読んでみたいと思う。


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2020年04月30日

『流人道中記 上・下』浅田次郎著(中央公論社)

 4月最初の月曜日の朝、客先で常駐するスタッフから、「金曜日夜から37.4°の熱が続いているのですが、出勤した方がいいですか」と連絡があった。いやいや、それはまずいだろうと自宅待機とさせ、保健所に連絡するように指示し、ぼくがスタッフの代わりに客先へと向かった。

 保健所に電話がつながるのに2時間半掛かり、しかも、ヽこ暗蝋厠鬚ない、熱が37.5°以上ではないことから、「多分コロナとは無関係だと思いますが、心配ならもよりの医療機関で診察してもらってください」と言われ、ガチャリと電話を切られたという。

 スタッフは微熱が続いたため、客先とも相談し、実働日数で14日間休ませ、やっと復帰することができた。一週間近く発熱が続いた時点で、スタッフはもう一度保健所に連絡したが、やはり前回同様の答えが返ってくるだけだったそうだ。最寄の医療機関では三度診療を受けたが、PCR検査を受けるどころか、レントゲン写真を撮ってもらうこともできず、結局、コロナに感染していたのか、していなかったのかも分からず仕舞いであった。

 ぼくの勤務先では、別のスタッフも同様の症状に見舞われたが、やはり保健所の答えは同じで、電話で診察してもらえるかどうか訪ねた医療機関からは、「診察できません」と断られたそうだ。このため、この方も実働日数で10日以上自宅待機させることとなった。

 限られた人数の保健所が大変なことは理解しているが、やっぱり検査すらできないというのは、おかしい。アベシンゾウ氏は、「一日に2万件の検査」などと大言壮語していたが、実情は1万件にも満たないらしい。「アベノマスク」だの星野源さんへの動画投稿での炎上だの、夫人の花見だ大分旅行だの、こんな人物がリーダーでは、とても未曾有の危機を乗り切れそうにない。

 「他に適任者がいない」とアベ氏をかばう人もいるが、なるほど、アソウ氏だニカイ氏だの、与党にはろくな人物がいないことは分かっているが、それなら、いっそ野党に任せてみればいい。もしかしたら、パニック小説のように埋もれていた人材が強力なリーダーシップを発揮して、状況を好転させてくれるからもしれない。

 と情けないご政道を批判してみた。

 ところで、外出自粛を求められている中、ぼくは料理作りに励んでいる。

 豚の角煮に、シラスとゆかりと大葉の和風パスタ、ベーコンと小松菜のパスタ、桜エビとキャベツのペペロンチーノ、納豆キムチのチャーハン、トロトロコーンの中華スープ、青梗菜の豆乳スープ、キムチのピリ辛スープ、野菜ジュースカレーなど。失敗作もあれば、我ながらよくできたと自画自賛したくなるものもある。おかげで料理のレパートリーが増えた。

 そんなこんなで 4月は危うく、一冊も本を読まずじまいになる所だった。

 図書館も閉館中で、読みたい本が借りれないんだよね。この本は、娘たちがぼくの誕生日にちょっと遅れてくれたプレゼントの図書カードで買ってきた本だ。


 【この男、仏か、罪人か。
万延元年(1860年)。姦通の罪を犯したという旗本・青山玄蕃に、奉行所は青山家の所領安堵と引き替えに切腹を言い渡す。
だがこの男の答えは一つ。
「痛えからいやだ」。
玄蕃には蝦夷松前藩への流罪判決が下り、押送人に選ばれた十九歳の見習与力・石川乙次郎とともに、奥州街道を北へ北へと歩んでゆく。
口も態度も悪いろくでなしの玄蕃だが、時折見せる所作はまさに武士の鑑。
道中で行き会う、抜き差しならぬ事情を抱えた人々は、その優しさに満ちた機転に救われてゆく。
この男、一体何者なのか。そして男が犯した本当の罪とは?】(中央公論新社特設HPの内容紹介より)。
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2020年03月22日

『戦の国』冲方丁著(講談社)

 コロナウイルスのせいで図書館が休館となり、読む本がなくなってしまった。

 それにしても、今年の初めには、こんな事態が訪れるなんて誰も想像していなかっただろう。よりによって、アベシンゾウが率いる史上最悪の三無主義(無知・無恥・無能)内閣の時にこんな災厄に見舞われるとは、われわれ国民もついていない。

 「私の指示で」とか「私の判断で」とか、やたら自分の功績をアピールするアベ氏であるが、それなら森友学園問題も潔く「私の指示で」と答弁していれば、自ら命を絶つ人も出なくて済んだのにと思う。

 さて、『戦の国』である。図書館の書棚で目に留まったので借りてきたが、予想以上に面白かった。
戦の国
冲方 丁
講談社
2017-10-19


  【戦国――激動の55年を、織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼ら六傑の視点から描く、かつてない連作歴史長編小説!
男達が戦う意味は何だったのか。あの日、あの刻、誰か一人の、一つの決断がなければ、戦国の世は変わっていたかもしれない。
冲方丁の新たなる代表作、ここに結実!】(講談社BOOK倶楽部HPの内容紹介より)

 収録作品は『覇舞謡』、『五宝の矛』、『純白き鬼札』、『燃ゆる病葉』、『真紅の米』、『黄金児』。それぞれの作品は上で紹介されている六人の武将と対応している。

 これらの作品は『決戦!桶狭間』や『決戦!関ヶ原』といった講談社から出版されているアンソロジーに収録されているようだ。

 一番面白かったのは、織田信長と明智光秀の関係を新たな視点から描いた『純白き鬼札』である。天下布武の実現した後の世について、こんこんと光秀を諭す信長の姿が切ない。また、信長の思い描く未来を受け入れらない光秀が謀反に走った心情もよく理解できる。

 「裏切者」として悪評の高い小早川秀秋や、過保護な母親のもとで育った凡愚な将というイメージのあった豊臣秀頼の描き方も非常に新鮮だった。

 隆慶一郎さん風に言えば、この作品集に登場する武将たちは皆「いくさ人」で、ぼくの眼には彼らが非常に魅力的に映った。戦国時代を舞台にした物語の好きな人にはお勧めの一冊である。


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2020年02月16日

『営繕かるかや怪異譚 その弐』小野不由美著(角川書店)3

 地元の図書館で書架を見ていて見つけた『営繕かるかや怪異譚』の続編。早速借りてきて読んだ。

営繕かるかや怪異譚 その弐
小野 不由美
KADOKAWA
2019-07-31


 【営繕屋は死者の声を聴き、修繕する。
人々の繋がる想いに涙する魂の物語。
両親と弟が鬼籍に入り、かつて花街だったという古い町並みにある町屋の実家に戻ってきた貴樹。貴樹が書斎として定めた部屋はかつて弟が使っていた部屋だった。何気なく、書棚に立てかけられた鏡をずらしてみると、柱と壁に深い隙間があった。そしてその向こうに芸妓のような三味線を抱えて座るはかなげな着物姿の人影が見えた。その女と弟の死には関係があるかもしれないと探すうちに、貴樹がその女を見ずにはいられなくなり……。(「芙蓉忌」より)】(KADOKAWA HPの内容紹介より)

 収録作品は、『芙蓉忌』、『関守』、『まつとし聞かば』、『魂やどりて』、『水の声』、『まさくに』の6編。

 どれもこれも怖い話ではあるが、このシリーズは最後には不思議な力を持つ(?)尾端が怪異の起きる因縁を明らかにし、解決してくれることが分かっているので、安心して読み進めることができる。

 同じ怪異を扱った小野さんの作品でも『鬼談百景』は得体の知れなさが残るので、いつまでも怖さが後を引くんだよね。

 「通りゃんせ」の歌に材を得た『関守』や、愛猫が事故で死んだことを知らずにいつまでも猫の帰りを待つ小学生と、息子を傷つけまいとその事実を隠そうとする父親を描いた『まつとし聞かば』など、それぞれに趣向が凝らされている。

 怖い話は読んでみたいが悪夢にうなされるような怖さはご免こうむるという方には、このシリーズは最適だと思う。

 


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『中野のお父さんは謎を解くか』北村薫著(文藝春秋)4

 図書館で、『中野のお父さん』の続編を見つけたので借りてきた。



 【本好きお父さん、またも日常の謎を快刀乱麻
意外な当て逃げ犯、文豪同士の喧嘩、病床の夫が呟いた言葉の意味。編集者の娘が職場や本の中で出合う謎を父が解く、好評シリーズ。 】(文藝春秋HPの内容紹介より)

 収録作品は『縦から横か』、『水源地はどこか』、『ガスコン兵はどこから来たか』、『パスは通ったのか』、『キュウリは冷静だったのか』『「100万回生きたねこ」は絶望の書か』、『火鉢は飛び越えられたのか』、『菊池寛はアメリカなのか』の8編。

 このシリーズといい、『飲めば都』といい、『太宰治の辞書』といい、北村さんの作品に登場する主人公は出版社に勤務する女性が多い。

 このため話題も、小説家をはじめとする文学畑であることが多い。今回も、ある社会派推理小説作家の盗作疑惑だったり、太宰治の小説に登場する謎の言葉の由来だったりと、内容は盛りだくさんである。

 ぼくは本は好きではあるが、読んでも意外と内容を覚えていない。たまに自分のブログを読み返してみても、読んだかどうか記憶にない本が時々あるくらいである。

 それに比べると、この中野のお父さんの記憶というか、知識量はすごい。

 本当の本好きというのは、彼のような人物のことを指すのかなとつくづく思ってしまう。

 このシリーズを読んでいると、出版社における編集者の仕事ぶりや、作家の方々とのおつきあいの様子なども知ることができて興味深い。

 <日本推理作家協会の会長も務めたことのある大御所が、村山冨美男先生。現代小説から時代小説、海外を舞台にした超大作まで、次々に発表している。>

 この人物のモデルは誰だろうと推理してみるのも楽しい。

 新たなロマンスの芽吹きもありそうで、続編がますます楽しみだ。


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2020年02月11日

『ファーストクラッシュ』山田詠美著(文藝春秋)

 3人の姉妹の「初恋」をめぐる物語だと何かで読んだので興味を惹かれて借りてきた。

 初恋といえば、「ファーストラブ」という言葉をイメージするが、「ファーストクラッシュ」という表現もあるのだそうだ。
ファースト クラッシュ
山田 詠美
文藝春秋
2019-10-30


【初恋、それは身も心も砕くもの。
母を亡くし、高見澤家で暮らすことになった少年に、三姉妹はそれぞれに心を奪われていく。
プリズムのように輝き、胸を焼く記憶の欠片たち。
現代最高の女性作家が紡ぎだす、芳醇な恋愛小説。】(文藝春秋HPの内容紹介より)

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『欺す衆生』月村了衛著(新潮社)5

 知人がオレオレ詐欺に引っ掛かりそうになったことがある。

 警察官だという男が電話をしてきて、「ご主人が交通事故を起こされました。相手の方は妊婦さんで、母子ともに危険な状態にあり、緊急の手術が必要です。」と言う。「ちょっとご主人に代わります」と言って電話口に出た男性は「ウッ、ウッ、ごめん、ウッ」と嗚咽するだけで何も言わない。すると、警官を名乗った男が再び電話に出て、「どうもご主人は取り乱していてお話できるような状態ではないようです。こんな時に申し訳ありませんが、手術のためには300万円必要です。すぐに現金を用意していただけますでしょうか。」

 普段は冷静な知人もすっかり動顚してすぐJAに走り、窓口で預金を下ろそうとすると、担当者が「どうして、急に大金がご入用になったのですか?」と聞く。かいつまんで事情を説明すると、「それはもしかするとオレオレ詐欺かもしれません。一度ご主人の会社に電話をしてみてはいかがですか。」とアドバイスをしてくれた。そこで、夫の勤め先に電話をすると、本人が「急にどうしたの、何かあった?」と電話口に出る。そこで初めて自分が騙されたことに気づいたそうだ。

 沈着冷静なストレーカー最高司令官の女性版のような人が騙されるくらいなのだから、すごい演技力だったんだなと妙な感心をしてしまった。

 さて、この本はそうした詐欺師の暗躍を描いたものである。ずっと読みたいと思っていて、地元の図書館で予約をし、やっと借りることができた。

欺す衆生
月村 了衛
新潮社
2019-08-27


 【戦後最大かつ現代の詐欺のルーツとされる横田商事事件。その残党たる隠岐は、かつての同僚の因幡に導かれるがまま〈ビジネス〉を再興。次第に詐欺の魅力に取り憑かれていくが――。欺す者と欺される者、謀略と暴力の坩堝の果てに待ち受ける運命とは。透徹した眼差しで現代の日本を、そして人間の業と欲を徹底的に描破する】(新潮社HPの内容紹介より)
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2020年01月25日

『書店主フィクリーのものがたり』ガブリエル・ゼヴィン著(早川書房)

 今日はビブリオバトルの催しがあった。

 午前中、妻と上の娘と上小田井の「てる家」さんで中華そばを食べ、その足でmozoに行き、ウィンドウショッピングをして、その後地下鉄で鶴舞図書館へと向かった。今日のビブリオバトルは発表者が9人。4冊の本が2票の同票でチャンプ本に選ばれるという珍しい展開となった。

 ぼくが発表したのは、何かの書評で面白いと紹介されていたので地元の図書館で借りてきたこの『書店主フィクリーのものがたり』だ。ぼくの準備不足もあり、中途半端な説明に終わり、この本の魅力を十分に伝えることができなかったのは残念だ。

書店主フィクリーのものがたり
ガブリエル・ゼヴィン
早川書房
2015-10-22

 【その書店は島で唯一の、小さな書店−偏屈な店主のフィクリーは、くる日もくる日も、一人で本を売っていた。
 かつては愛する妻と二人で売っていた。いつまでもそうすると思っていた。しかし、彼女は事故で逝き、いまはただ一人。ある日、所蔵していたエドガー・アラン・ポーの稀覯本が盗まれる。売れば大金になるはずだった財産の本が、もう、なにもない、自分にはなにも。それでもフィクリーは本を売る。そしてその日、書店の中にぽつんと置かれていたのは−いたいけな幼児の女の子だった。彼女の名前はマヤ。自分も一人、この子も一人。フィクリーは彼女を独りで育てる決意をする。マヤを育てる手助けをしようと、島の人たちは店にやってくる。婦人たちは頻繁にマヤの様子を見に訪れるし、あまり本を読まなかった警察署長も本を紹介してくれと気にかけて来てくれる。みなが本を読み、買い、語り合う。本好きになったマヤはすくすくと成長し…
人は孤島ではない。
本はそれぞれの大切な世界。
これは本が人と人とをつなげる優しい物語。
】(単行本表紙見返しの内容紹介より)
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2020年01月13日

『平場の月』朝倉かすみ著(光文社)5

 『平場の月』は書評か何かで紹介されていた。面白そうなのでぜひ読んでみたいと思って、かなり前から地元の図書館で予約していたのだが、やっと読むことができた。
平場の月
朝倉かすみ
光文社
2018-12-13

 【「おまえ、あのとき、なに考えていたの?」
「夢みたいなことだよ。夢みたいなことをね。ちょっと」
朝霞、新座、志木――。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。元男子の青砥も、このへんで育ち、働き、老いぼれていく連中のひとりである。須藤とは、病院の売店で再会した。中学時代にコクって振られた、芯の太い元女子だ。
50年生きてきた男と女には、老いた家族や過去もあり、危うくて静かな世界が縷々と流れる――。心のすき間を埋めるような感情のうねりを、求めあう熱情を、生きる哀しみを、圧倒的な筆致で描く、大人の恋愛小説。】(光文社HPの内容紹介より)
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2020年01月11日

『暗約領域 新宿鮫Ⅺ』大沢在昌著(光文社)4

 今年最初に読んだ本が久しぶりの『新宿鮫』シリーズである。

 『このミステリーがすごい』でその存在を知ってから、もう30年近くになるのかと感慨深いものがある。

 何しろ前作から8年も経過しているため、鮫島の上司である桃井が殉職したことと恋人の晶と別れたことは覚えていても、今回も登場する陸永昌やその父親との関わり、つまり『絆回廊』の内容はすっかり忘れてしまった。8年という歳月のせいならいいのだけれども、自分の記憶力の衰えのせいならショックだね。
暗約領域 新宿鮫XI
大沢在昌
光文社
2019-11-19

 【犯罪者に食らいついたら離さない――執拗な捜査で闇社会の住人から「新宿鮫」と恐れられる新宿署刑事・鮫島。
彼は出世を約束されたキャリアでありながら警察の内部抗争に巻き込まれ、新宿署に左遷させられた過去を持つ。
以来鮫島は、警察内でアンタッチャブルな存在となった。相棒はいない。捜査は常に単独だ。
しかし、優秀さは誰もが認めざるを得ない。彼を忌み嫌い続けるライバルでさえ。
よき理解者とかけがえのない人物。
ほぼ同時にふたつの大きな別れを経験した鮫島は、自らを追い込む厳しい捜査をすることにより虚ろな気持ちを誤魔化していた。
張り込み捜査の最中、鮫島は北新宿のヤミ民泊で男の射殺死体を発見。被害者の身元、実行犯とも不明。
鮫島はルールに厳格で警官であることに強い誇りを持つ女性の新上司・阿坂景子に若手刑事・矢崎と組むことを命じられる。
一方、鮫島と因縁のある国際的犯罪者・陸永昌は友人の死を知り来日する。その友人とは、ヤミ民泊で殺された男だった。彼は闇のコネクションを駆使し、真相の究明に奔走する。
地を這うような鮫島の捜査と怜悧な永昌の動きが次第に交錯していく中、なぜか公安も密動を開始。
さらに謎の悪女が登場、事態は混沌していく。
新宿には、何かが隠されている――。
彼らが知った「真実」は?】(光文社『暗約領域 新宿鮫Ⅺ』特設サイトの「あらすじ」より)
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2020年01月04日

『トリニティ』窪美澄著(新潮社)4

 随分遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 さて、この本は本来であれば昨年中に読み終えるはずであった。残りわずかのページだったので、紅白歌合戦を見ながら、興味のないアーティストのところでは本を読むことに集中すれば余裕で読み終えられると思っていた。しかし、ちょっとしたアクシデントがあったことと、娘たちに紅白が終わる前から近所の氏神様に初詣に出かけたいと言われたこともあって、読み切ることができなかった。残念。

トリニティ
窪 美澄
新潮社
2019-03-29


 【「男、仕事、結婚、子ども」のうち、たった三つしか選べないとしたら――。

どんなに強欲と謗(そし)られようと、三つとも手に入れたかった――。50年前、出版社で出会った三人の女たちが半生をかけ、何を代償にしても手に入れようとした〈トリニティ=かけがえのない三つのもの〉とは? かつてなく深くまで抉り出した、現代日本を生き抜く女たちの夢と祈り――。平成の掉尾を飾る傑作!】(新潮社HPの内容紹介より)

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2019年12月24日

『CHRISTMAS LIST』平原綾香

 クリスマスソングの大部分は男女の恋愛をテーマにしている。幸せいっぱいのカップルを描いたものはあまりなくて、待ち合わせをすっぽかされたり、恋人と別れてイブをひとり寂しく過ごしたりといった歌詞が多い。

 FMラジオで聴いたこの歌が強く印象に残ったのは、ジョン・レノンの『イマジン』を思わせるような歌詞だったからだと思う。

 原曲は海外の歌だとは知っていた。今、ウィキペディアで調べたら、ディヴィット・フォスターというカナダの音楽家の作ったもので、ナタリー・コールが歌ったのだそうだ。

 日本語詞をつけたのは吉元由美さん。平原さんのデビュー曲『Jupiter』の歌詞を書かれた人であるが、ぼくにとっては杏里さんの名曲『SUMMER CANDLES』、『ALL OF YOU』の作詞家というイメージが強い。

 まだまだ争いの絶えることのないこの世界。

 穏やかな聖夜くらい、ラブソングではなく、こうした歌に耳を傾けるのもいいんじゃないかな。

クリスマス・リスト
平原綾香
Dreamusic
2006-11-15





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2019年12月23日

『Can’t Wait’ Till Christmas』宇多田ヒカル

 宇多田ヒカルさんの存在を知ったのは1998年。彼女がデビューした年だ。当時、大きな総勢40人以上という大きなプロジェクトを担当していたが、その中のアルバイトの男性(確か22歳くらいだった)が「宇多田ヒカルは天才ですよ」と力説していたため、その名前を覚えた。

 当時巷に流れていた彼女の楽曲は、確かに他のアーティストと一線を画すものがあった。アルバイト君が、「今までの音楽は縦乗りだったけれど、宇多田ヒカルの歌は横乗りなんです」と解説してくれたような記憶があるが、もしかしたらぼくの勘違いで、どこかの音楽評論家が彼女の音楽をそう評していたのアルバイト君の言葉として覚えているのかもしれない。

 ぼくは彼女の曲を聴くと、足元がおぼつかないような妙な不安感にとらわれるため、それほど熱心には聴かなかった。それでも、その後に発表された『First Love』や『FINAL DISTANCE』といった明るめの曲は、ぼくの好みだった。

 この『Can’t Wait’ Till Christmas』は、2010年に発表された『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2』に収録されている。


 このアルバムを借りてきたのは、『花より男子』の挿入歌でもある『Flavor Of Life』が聴きたかったからなのだが、全編通して聴いている中で、この曲に出会った。

 宇多田さんとクリスマスソングという組み合わせは意外ではあったが、さりげなくて、いい感じの曲だと思った。この季節になると、一度か二度は必ず聴いているぼくのお気に入りの一曲である。


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『雪のクリスマス』DREAMS COME TRUE

 この曲を初めて聴いたのは随分昔のことだ。歌詞もメロディもぼくの好みだった。前にクリスマスソングを集めたCDを作ろうとした時に、この曲も入れようと考えた。ドリカムのベストアルバムをPCに取り込んでいたので簡単だと思っていたのだが、いざCDを聴いてみたら、なんと歌詞が英語ではないか。

 ぼくはこの曲のタイトルを『WINTER SONG』だと認識していた。そこで、別のベストアルバムなら、日本語の歌詞だろうとレンタルCDを借りてきてPCに取り込んでみたら、アレンジは異なるが、またまた歌詞が英語。もう一つのベストアルバムを借りてきたが、これまた英語の歌詞。

 ウィキペディアで調べてみたら、歌詞が日本語の曲のタイトルは『雪のクリスマス』で、オリジナルアルバムにもベストアルバムにも収録されていないことが分かった。ただ、ボーカルを新たに録音したバージョン(VERSION’16)が『DREAMS COME TRUE THEウラBEST!私だけのドリカム』が収録されていると紹介されていたので、TSUTAYAに走って借りてきた。
DREAMS COME TRUE THE ウラBEST! 私だけのドリカム
DREAMS COME TRUE
Universal Music =music=
2016-07-07


 以前、ラジオで聴いたものとは若干違うような気がするが、日本語の歌詞でこの曲を聴くことができるのなら、ぼくは満足である。

 改めて歌詞を読むと、本当にロマンチックで、静かに雪が舞う夜にピッタリの曲だとしみじみ思う。


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2019年12月22日

『クリスマスソング』back number

 最後にクリスマスソングについて書いてから、もう7年にもなる。その間にもさまざまなクリスマスソングが登場した訳だが、その中でぼくが一番気に入っている曲について書こう。

 フジテレビの月9の主題歌にも使われていたback numberの『クリスマスソング』である。

 一時期ぼくはback numberの楽曲にはまっていて、お気に入りの曲を集めたCDを作って毎日のように聴いていた。この曲は『ヒロイン』や『手紙』といった名曲と一緒にアルバム『シャンデリア』に収録されている。

シャンデリア(初回限定盤B)
back number
Universal Music =music=
2015-12-09


 この曲の何が気に入っているのかというと、これまでは男性が口にすると「男らしくない」とか「女々しい」とか「情けない」とか言われそうな歌詞を率直に歌っていることだ。まあ、これはこの曲に限らず、back numberの楽曲の大きな特徴であり、魅力でもあるのだけど。

 とりわけ、♪できれば〜 の箇所の歌詞は、今でもあまりストレートに口にはできないよなあと思う。そんな素直な気持ちに、♪でもそんなこと〜 と自分で突っ込みを入れているところが照れ隠しに思えて微笑ましい。

 という訳で、クリスマスの近づいた今日この頃は、この曲を繰り返し聴いている。


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『しんせかい』山下澄人著(新潮社)1

 この本も何かのコラムで紹介されていたので、借りてきた本だ。倉本聰さんの「富良野塾」をモデルにした小説だとは認識していた。

 倉本聰さんと言えば、ドラマ『北の国から』が有名だが、今、ウィキペディアで調べてみたら、夏木陽介さん主演の『太陽野郎』や、森光子さんや石坂浩二さんの出演していた『二丁目三番地』、田宮次郎さんと山本陽子さんが共演した『白い影』も、倉本さんの脚本であった。これはぼくが見ていたドラマなんだよね。

 残念ながら『北の国から』は『初恋』くらいしか見ていない。『前略おふくろ様』も『優しい時間』も見ていないなあ。

 まあ、倉本さんの話はともかくとして、この『しんせかい』は、芥川賞を受賞した作品である。この本には、『率直に言って覚えていないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどうか』というシュールなタイトルの作品も収録されている。

しんせかい
山下 澄人
新潮社
2016-10-31


 【19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。辿り着いた先の【谷】では、俳優や脚本家志望の若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。苛酷な肉体労働、【先生】との軋轢、地元の女性と同期の間で揺れ動く感情――。思い出すことの痛みと見向きあい書かれた表題作のほか、入塾試験前夜の不穏な内面を映し出す短篇を収録。】(新潮社HPの内容紹介より)

 『芥川賞』を受賞したから面白い作品であるとか、すぐれた作品であるとかいう保証はない。

 正直、いわゆる小説家の書く文章を読みなれているぼくには、この『しんせかい』を読むのはかなり苦痛であった。それくらい、この作品の文体というか、語り口は異質なものであった。一人称で書いているはずなのに、いきなり主人公のぼくの存在していない場所での描写が挿入されるという場面がある。省略も多いし、会話も誰の発言なのか分かりにくい。

 もう一点、主人公である「ぼく」の無関心というか、何事に対しても熱のない態度が、ぼくには共感できなかった。

 ただ、倉本聰さんの信奉者で、かつての「富良野塾」での生活に興味がある人には面白いかもしれないね。


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『駅神』図子慧著(早川書房)2

 20日は内輪での忘年会。ピザ屋さんで、美味しいものを満喫した。

 さて、この『駅神』は、何かの読書案内で紹介されていた。愛知県図書館で見つけたので借りてきた。

駅神
図子 慧
早川書房
2007-09-07


 【雨の日、気まぐれに駅のホームに現れて易を立てるという謎の老人。ふとした偶然からその存在が知られることになり、彼の助言をもとめて駅を訪れる人々。易とは何なのか?その結果によって悩める人々は救われるのか?東京の下町を舞台に、人々の想いが絡みあい綾をなす異色の人情ミステリー。】(単行本裏表紙の内容紹介より


 中学生の頃に読んだミステリーに登場する名探偵を紹介する新書版の本で、「隅の老人」という探偵を見た記憶がある。どんな作家のどんな作品に登場するのかは覚えていない。ネットで調べればすぐに分かるのだろうが、まあ、別にいい。読んだことがなくても何となく自分の中で出来上がったイメージがあって、この作品も「隅の老人」っぽい作品なのだろうと勝手に思い込んでいた。

 実際には老人が謎を解決するのではなく、素人にはさっぱり意味不明な老人が出した易の結果を、主人公である青年が、「新宿易学学院」なる学校に持ち込み、四人の人物がその易の結果をああでもない、こうでもないと解釈するという体裁をとっている。

 「当たるも八卦、当たらぬも八卦」というが、易に興味のある人には楽しい作品かもしれない。ただ、純粋にミステリーを楽しみたいと思うぼくには、物足りない作品であった。


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2019年12月08日

『オーバーストーリー』リチャード・パワーズ著(新潮社)

 いつだったかの土曜日、中日新聞の夕刊の文化面を読んでいたら、確か、豊崎由美さん(だったと思う)がこの本を紹介していた。翌日、地元の図書館へ行ったら、新刊案内のところにこの本が置かれていたので、借りてきた。一冊4300円もするこの本をよく地元の図書館が購入したなあと感心しながら、読んでみた。

オーバーストーリー
リチャード パワーズ
新潮社
2019-10-30

 【南北戦争前、アメリカ中西部で、ある男が庭に栗を植えた。四世代に亘り撮影しつづけた一本の栗の木の写真を、一族の末裔である芸術家が相続する。不遇を託っていた彼が出会ったのは、セックスとドラッグに溺れたあげくうっかり感電死し、たまたま蘇生した女子大生。自分が生き返ったのは「光の精霊」のおかげだと信じている彼女に導かれ、ともに西を目指す。そこには高さ百メートル近いレッドウッド(セコイア)が聳え、大陸最後の手つがずの森が、野蛮な開発の危機にさらされていた―。樹木同士のコミュニケーションを発見する聴覚障害の科学者、中国からの移民の父を自死で喪った女性技術者、撃墜され大木に救われた空軍兵士、筋金入りの動植物好きの心理学者…互いに見知らぬ人々が、巨木の「声」に召喚され、原始林を救う戦いに集結する。現代アメリカ文学の旗手パワーズによる最新巨篇。2019年ピュリッツァー賞受賞作。 】(単行本表紙裏の内容紹介より)
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2019年11月10日

『クオリティランド』マルク=ウヴェ・クリング著(河出書房新社)5

 『夕刊ゲンダイ』の書評で取り上げられており、面白そうだと思っていたら、地元の図書館の「新刊コーナー」にあったので借りてきた。

クオリティランド
マルク=ウヴェ・クリング
河出書房新社
2019-08-24

 【“無職太郎”が欲しくもない「あなたへのおすすめ」を返品するため大冒険! もうすぐ現実になる?超監視&スコア化社会を描く爆笑ディストピア小説。
恋人や仕事・趣味までアルゴリズムで決定される究極の格付社会。アンドロイドが大統領選に立候補し、役立たずの主人公が欠陥ロボットを従えて権力に立ち向かう爆笑ベストセラー。】(河出書房新社HPの内容紹介より)
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