2017年09月17日

『ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン」小路幸也著(集英社)5

 今日は朝から、妻のリクエストで北名古屋市の「じょあん」さんに行き、モーニングを食べた。野菜も果物もハムも食べて、朝からお腹いっぱいだ。

 さて、『東京バンドワゴン』の新作が出たことは新聞の広告で知っていた。

 愛知県図書館で借りようとしたら、すでに随分予約が入っていた。地元の図書館なら借りられるかなと思っていたら、本自体がなかった。

 2週間前に地元の図書館に出かけたら、なんと書架にあるではないか。早速借りてきて、ぼくが読み、妻も読んだ。

 相変わらずの安定した面白さだ。

ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴンラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン
著者:小路 幸也
集英社(2017-04-26)
販売元:Amazon.co.jp


 【ライブの帰り、我南人はチンピラに絡まれている女の子を見つける。彼女の名は秋実。歌手として活躍する親友を窮地から救うため、東京に来たという。我南人と〈東亰バンドワゴン〉の一同は、彼女のために一肌脱ぐが、思わぬ大騒動に発展し……?
】(集英社HPの内容紹介より)

 この作品は、我南人とその妻・秋実のなれ初めを描いたものだ。『マイ・ブルー・ヘブン』は勘一とサチおばあちゃんの出会いを描いているので、同じパターンだね。

 『マイ・ブルー・ヘブン』で活躍した「海坊主」なる人物が登場するのだが、残念ながら、本が手元にないので、読み返すことができない。番外編を読むときには、前作も一緒に準備しておかないといけないなあ。

 芸能界の裏側がほんの少し露わにされる。これは、どの芸能プロがモデルなんだろうななんて、想像しながら、読み進めた。

 我南人の例の決め台詞の由来(?)も明らかになる。

 笑ったり、ホロリとさせられたり、読んでいる間、浮世の憂さを忘れることができる楽しい本であった。

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『遠い唇』北村薫著(角川書店)4

 15日はノー残業ディ。

 という訳で、飲み会であった。美味しいイタリアンのお店だった。場所が知りたい人は、聞いてくれれば、こっそり教えます。こっそりも何も、グルメ本にも紹介されているお店だけどね。

中トロのカルパッチョ
牛タンのローストビーフわさび醤油がけ
厚切りベーコンの温玉のせシーザーサラダ
ナポリタン
帆立の小柱と明太子のクリームソースのパスタ





















 さて、地元の図書館で北村薫さんの本を見つけたので、借りてきた。

 『飲めば都』や『太田のお父さん』のような、出版業界に勤める女性を主人公にした作品だと思って借りてきたのだが、全然違った。

遠い唇遠い唇
著者:北村 薫
KADOKAWA(2016-09-30)
販売元:Amazon.co.jp


 【小さな謎は、大切なことへの道しるべ。
ミステリの巨人が贈る、極上の“謎解き”7篇。

■「遠い唇」
コーヒーの香りでふと思い出す学生時代。今は亡き、姉のように慕っていた先輩から届いた葉書には、謎めいたアルファベットの羅列があった。
■「解釈」
『吾輩は猫である』『走れメロス』『蛇を踏む』……宇宙人カルロロンたちが、地球の名著と人間の不思議を解く?
■「パトラッシュ」
辛い時にすがりつきたくなる、大型犬のような同棲中の彼氏。そんな安心感満点の彼の、いつもと違う行動と、浴室にただよう甘い香り。
■「ビスケット」
トークショーの相手、日本通のアメリカ人大学教授の他殺死体を目撃した作家・姫宮あゆみ。教授の手が不自然な形をとっていたことが気になった姫宮は、《名探偵》巫弓彦に電話をかける――。

全7篇の、一筋縄ではいかない人の心と暗号たち。
解いてみると、“何気ないこと”が光り始める。】(角川書店HPの内容紹介より)

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2017年09月03日

『やめるときも、すこやかなるときも』窪美澄著(集英社)5

 今日は、市内の河川美化デー。

 朝7時半から、堤防沿いの通学路のごみを拾ったり、草を刈ったり。

 帰宅してからは妻に言われて、自分の部屋の掃除。

 我が家の愛車にはMDプレイヤーをオプションで付けてあった。このため、これまでレンタルでCDを借りてくるとすべてMDに録音していた。ところが、MDプレイヤーの調子が悪く、全然聴けなくなってしまった。

 そんな訳で、MDを処分することにした。300枚以上はあったが、録音だけして一度も聴いたことのないMDもあった。

 さて、窪さんの最新作(だと思う)、『やめるときも、すこやかなるときも』である。

 結婚式の時の牧師さんの言葉の決まり文句というイメージがあるが、神前結婚式で神主さんが同じ言葉を口にするのを聞いたこともある。洋の東西を問わず、男女が夫婦の誓いを交わすときの心構えは同じということかな。

やめるときも、すこやかなるときもやめるときも、すこやかなるときも
著者:窪 美澄
集英社(2017-03-24)
販売元:Amazon.co.jp


 【忘れられるはずなんてない。
 僕が生まれて初めて結婚しようと思った相手のこと。

 家具職人の壱晴は毎年十二月の数日間、声が出なくなる。過去のトラウマによるものだが、原因は隠して生きてきた。制作会社勤務の桜子は、困窮する実家を支えていて、恋とは縁遠い。欠けた心を抱えたふたりの出会いの行方とは−−?】(集英社HPのあらすじより)続きを読む

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2017年09月02日

『偽装 越境捜査』笹本稜平著(双葉社)2

 サッカー日本代表のW杯ロシア大会の出場が決まってよかった。

 さて、本大会に選ばれる23人は、一体誰になるのかな。あれこれ、想像するのも楽しい。とりあえず、次のサウジアラビア戦では、これまで最終予選に出場していないDFの三浦選手や植田選手らを起用して、若手の世界で戦う経験値を上げておいて欲しいと思うんだけどね。

 一部では、ハリルホッジ監督に替えて、八百長疑惑の晴れたアギーレ前監督を起用すべきだとの声もあるようだが、はてさて、どうなるのかな。

 さて、『越境捜査』シリーズもいつの間にか5作目。図書館で続編を見つけると借りてきていた。今回も、地元の図書館で見つけたので、早速、借りてきた。

偽装 越境捜査偽装 越境捜査
著者:笹本 稜平
双葉社(2015-04-21)
販売元:Amazon.co.jp


 【三年前に新宿で起きた傷害致死事件の容疑で内偵を進めていた男がマンションの一室で死体となって発見された。男は、大手金属加工機メーカーの跡取りと目されていた木崎乙彦。容疑者を失ったかたちとなった警視庁特命捜査対策室の鷺沼と井上に、神奈川県警のはぐれ刑事、宮野から電話が入る。神奈川に自宅を持つ木崎は、以前からよくない噂のある人物だったのだ。――狡猾な企業経営者の壁を打ち破れるか。鷺沼と宮野の絶妙コンビが悪を挫く好評シリーズ第五弾!】(双葉社HPの内容紹介より)

 うーん、ちょっと、マンネリ化してきたかな。鷺沼たちがやたらと「タスクフォース」という言葉を口にするのが鬱陶しいし、井上の恋人である所轄の婦警・山中彩香のことを、鷺沼たちが「彩香」と呼び捨てにするのも、何だかなあと思う。宮野は分け前がどうとか、相変わらずうるさい。

 読み始めた頃は新鮮だった、一癖もふた癖もある登場人物たちが、今回は、リアリティのかけらもないように思えてきた。

 最後になって、バタバタと話が終息に向かい、これにて一件落着となるのも最近の傾向で、放送時間の制約のある『遠山の金さん』ならともかく、もう少し、工夫があってもよさそうな気がする。

 という訳で、結構辛口の評価となってしまった。

 次回作を手に取るかどうかは微妙なところだね。
 






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2017年08月20日

『森見登美彦氏対談集 ぐるぐる問答』森見登美彦著(小学館)2

 初めて読んだ森見登美彦さんの作品は、『夜は短し歩けよ乙女』であった。当時のレビューを読むと、至極あっさりと書き流しているが、それでも気にはいっていた。次に読んだのが、『太陽の塔』。これは、ぼくにはさっぱり良さの理解できない作品であった。レビューもそっけないし、評価も低い。

 それでも森見さんの作品は時々読んできた。

 2か月ほど前に、フジテレビの『ボクらの時代』に森見さんが、万城目学さん、上田誠さんと出演していた。上田さんが何者かぼくは知らずに番組を見ていたのだが、なかなか面白そうな人物だということは理解できた。

 この対談集には、その万城目さん、上田さんも登場する。

 一体、森見さんの対談はどんなものなのかという興味もあり、久しぶりに<対談集>という体裁の本を借りてきた。

ぐるぐる問答: 森見登美彦氏対談集ぐるぐる問答: 森見登美彦氏対談集
著者:森見 登美彦
小学館(2016-10-25)
販売元:Amazon.co.jp


 【森見登美彦氏初の対談集!
 10代、20代の読者に圧倒的な人気を誇る森見登美彦氏、初の対談集!
 デビュー以降各雑誌に掲載された、いまやほとんど読むことの出来ない対談を一挙収録。対談相手は劇団ひとり氏、本上まなみ氏、大江麻理子氏、萩尾望都氏、羽海野チカ氏、うすた京介氏、綾辻行人氏、綿矢りさ氏、万城目学氏など14人。十年前の森見登美彦氏と現在の森見登美彦氏が対談する小説「今昔対談」も特別収録。】(小学館HPの内容紹介より)続きを読む

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『サムライブルーの料理人 サッカー日本代表専属シェフの戦い』西芳照著(白水社)4

 地元の図書館で目に留まったので、借りてきた。

 昔、トルシエが日本代表監督だった頃、U−20代表の海外遠征の際に、現地の食事を食べてこそタフさを身につけることができると力説していたと耳にしたことがある。

 その時には、「なるほど、若い選手には、それも貴重な経験の一つか」と納得した。しかし、この本を読んで、チームに帯同するシェフの存在が、いかに代表チームのパフォーマンスに影響を及ぼすかを知ることができた。

サムライブルーの料理人 ─ サッカー日本代表専属シェフの戦いサムライブルーの料理人 ─ サッカー日本代表専属シェフの戦い
著者:西 芳照
白水社(2011-05-06)
販売元:Amazon.co.jp


 【《日本代表の活躍を支える料理の秘密》
 W杯ベスト16、アジア杯優勝と躍進するサッカー日本代表。選手たちを「食」で支え続ける専属シェフがいる。本書の著者、西芳照だ。西が最初に日本代表の海外遠征に帯同したのは2004年3月、シンガポールで行なわれたW杯ドイツ大会アジア地区予選。ジーコ監督時代から現在に至るまで、日本代表の海外遠征に西は欠かせない存在だ。本書はW杯ドイツ大会、W杯南ア大会を経て、アジア杯優勝に至るまでの舞台裏を専属シェフが初めて明かす感動のドキュメント。
 環境や食習慣の異なる海外で選手たちが最大の力を発揮できるように、西は衛生面に細心の注意を払うと同時にメニューや調理法に様々な工夫を凝らす。それが選手たちの体調の良さだけでなく、チームの雰囲気づくりにもつながっている。現地ホテルの厨房で料理することには苦労も伴う。選手たちの戦いの陰に、シェフのもう一つの戦いがあった。
 W杯、アジア杯ともに延長戦の末まで走り続けた選手たち。どんな料理がスタミナ源になっているのか? 試合前後に何を食べて戦っているのか? 代表選手は食事にどのような配慮をしているのか? 全ての秘密が本書に詰まっている。W杯南ア大会の全メニューを日記で紹介。巻末レシピ付! W杯メニューを再現できる。 】(amazonHPに掲載された出版社コメントより)続きを読む

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2017年08月15日

『中野のお父さん』北村薫著(文藝春秋)4

 地元の図書館で借りてきた。

 タイトルは、「中野という知人がいて、そのお父さん」という意味なのか、「中野に住んでいるお父さん」なのか、どちらなのだろうと思っていたら、後者であった。

中野のお父さん中野のお父さん
著者:北村 薫
文藝春秋(2015-09-12)
販売元:Amazon.co.jp


 【〈本の達人〉が贈る新名探偵シリーズ

体育会系な文芸編集者の娘&定年間際の高校国語教師の父が挑むのは、出版界に秘められた《日常の謎》!

□「応募してませんよ、わたしは」
新人賞最終選考に残った候補者からの思いがけない一言は?(夢の風車)
□「実は、扱いに困っている手紙がありましてね」
ある大物作家に宛てた女性作家の手紙には愛の告白が?(幻の追伸)
□「わたしは殺人事件の現場に行き合わせることになったわけです」
定期購読者の話を聞いているうちに思いもよらない事態に?(茶の痕跡)

ほか、大手出版社の文宝出版を舞台に繰り広げられる8つのミステリーの推理の結末やいかに……。〈円紫さんと私〉〈覆面探偵〉〈ベッキーさん〉シリーズほか、多くのファンを唸らせてきた名手による、新たな名探偵コンビが誕生。】(文藝春秋BOOK HPの内容紹介より)

 <定年間際の高校国語教師の父>が「安楽椅子探偵役」というと、著者の北村さんと重なる部分がある。

 また、出版社が舞台ということで、作品の中の雰囲気が『飲めば都』にも似ている。

 収録作品は、上記の3作の他に、『鏡の世界』、『闇の吉原』、『冬の走者』、『謎の献本』、『数の魔術』。

 俳句が登場したり、市民マラソン大会が舞台になったり、尾崎一雄と志賀直哉の師弟関係が話題になったりと、内容が多岐にわたっていて、読んでいると楽しい。

 とりわけ、<闇の夜は、吉原ばかり月夜かな>という俳句が取り上げられる『闇の吉原』は、俳句の解釈の多様性を改めて認識することができて、勉強になった。普段は国文科出身だなんて言っているが、まだまだ、知らないことの方が多いね。

 出版社の裏事情とミステリーの融合ということで、一粒で二度美味しい作品なので、是非、続編も書いて欲しいものだ。

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2017年07月24日

『教場2』長岡弘樹著(小学館)5

 ずっと、読みたいと思っていた『教場』の続編。地元の図書館で見つけたので、借りてきた。

教場2教場2
著者:長岡 弘樹
小学館(2016-02-23)
販売元:Amazon.co.jp


 【●第一話 創傷(そうしょう)
初任科第百期短期課程の桐沢篤は、風間教場に編入された不運を呪っていた。医師から警察官に転職した桐沢は、ゴールデンウイーク明けに最初の洗礼を受ける。
●第二話 心眼
風間教場では、備品の盗難が相次いでいた。盗まれたのは、PCのマウス、ファーストミット、マレット(木琴を叩く枹)。単独では使い道のないものばかりだ。
●第三話 罰則
津木田卓は、プールでの救助訓練が嫌でたまらなかった。教官の貞方は屈強な体格のスパルタ教師で、特に潜水の練習はきつい。本気で殺されると思ってしまうほどだ。
●第四話 敬慕
菱沼羽津希は、自分のことを初任科第百期短期課程のなかでも特別な存在だと思っている。広告塔として白羽の矢が立つのは、容姿に秀でている自分なのだ。
●第五話 机上
仁志川鴻は、将来の配属先として刑事課強行犯係を強く希望している。元刑事だという教官の風間には、殺人捜査の模擬実習を提案しているところだ。
●第六話 奉職
警察学校時代の成績は、昇進や昇級、人事異動等ことあるごとに参照される。美浦亮真は、同期で親友の桐沢篤が総代候補と目されるなか、大きな試練に直面していた。】(小学館HPの内容紹介より)

 相変わらずの面白さだ。警察学校の中で起きる些細な事件、あるいは事件とも呼べない出来事の謎を、教官の風間が解き明かしていく。といっても、『名探偵コナン』の毛利小五郎のように、得意顔で推理を披露するのではない。彼は黒子に徹しながら、真相を明らかにするのだ。

 『教場』のレビューの時にも書いたことだが、小学館のTVCMを見ていた時には、生徒の失態を見逃さない鬼教官が登場する作品だと思っていた。

 それは大きな勘違いであった訳だが、この続編を読んで、風間という人物がより魅力的に思えてきた。時として、生徒に辛辣な言葉を投げかけるが、その根底には、真摯に警察官を目指す者に対する愛情が流れている。

 もっとも、この作品に描かれているように、「パワハラ」や「モラハラ」のオンパレードが警察学校の実態で、助教の朝永のような人物にしごかれるのだとしたら、根性なしのぼくにはとても耐えられそうにもないね。

 長岡さんには『教場』シリーズを書き続けてほしいと思う。



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2017年07月23日

『現代詩人探偵』紅玉いづき著(東京創元社)2

 昨日は、妻の誕生日祝いで、東区泉の「ぽっか」さんでお食事。前日までに予約が必要な「お二人様とりわけコース」を頼んでおいた。こちらのお店は、しょうがと味噌を使ったお料理を看板メニューとしている。ネットで偶然見つけたのだが、どの料理も美味しかったし、ボリュームもあって、妻も喜んでいた。今度は、ランチでお邪魔したいな。

 さて、『ミミズクと夜の王』の紅玉いづきさんの本を、地元の図書館で見つけたので、借りてきた。こんなタイトルをつけられたら、国文科出身のぼくとしては、読んでみずにはいられない。

現代詩人探偵 (ミステリ・フロンティア)現代詩人探偵 (ミステリ・フロンティア)
著者:紅玉 いづき
東京創元社(2016-03-12)
販売元:Amazon.co.jp


 【とある地方都市で、「将来的に、詩を書いて生きていきたい人」が参加条件のSNSコミュニティ、『現代詩人卵の会』のオフ会が開かれた。互いの詩の合評を行い、現代詩について存分に語り合った九人の参加者は、別れ際に約束を交わした。「詩を書いて生きる志をもって、それぞれが創作に励み、十年後に詩人として再会しよう」と。しかし約束の日、集まったのは五人。ほぼ半数が自殺などの不審死を遂げていた。なぜ彼らは死ななければならなかったのか。細々と創作を続けながらも、詩を書いて生きていくことに疑問を抱き始めていたぼくは、彼らの詩にまつわる事情を探り始めるが……。
 生きることと詩作の両立に悩む孤独な探偵が、創作に取り憑かれた人々の生きた軌跡を辿り、見た光景とは?気鋭の著者が描く初のミステリ長編。】(単行本表紙見返しの内容紹介より)続きを読む

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『図書館の魔女 上・下』高田大介著(講談社)5

 『図書館の魔女』というファンタジーが面白いということは、耳にしていた。一度、読んでみたいと思っていたが、なかなか図書館で借りることができずにいた。ひと月ほど前に、地元の図書館の書架で見つけたので、借りてきた。

 上下巻2冊借りてきたのだが、とにかく厚さがすごい。amazonの登録情報によると、上巻が658ページ、下巻が810ページ、合計すると1400ページを超えるのだ。

 当初、ぼくは、軽いタッチの読み物を想像していた。実際には、生半可の気持ちで読み出すと、すぐに挫折してしまいそうな重厚で壮大な物語であった。なんと言ったらいいのか、読者の想像力も試されるような作品である。ありきたりの日常の中で発揮される想像力だけでは、とても太刀打ちができない。
 
図書館の魔女(上)図書館の魔女(上)
著者:高田 大介
講談社(2013-08-09)
販売元:Amazon.co.jp

図書館の魔女(下)図書館の魔女(下)
著者:高田 大介
講談社(2013-08-09)
販売元:Amazon.co.jp


【鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女(ソルシエール)」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声を持たないうら若き少女だった。超弩級異世界ファンタジー全四巻、ここに始まる!】

【図書館のある一ノ谷は、海を挟んで接する大国ニザマの剥き出しの覇権意識により、重大な危機に晒されていた。マツリカ率いる図書館は、軍縮を提案するも、ニザマ側は一ノ谷政界を混乱させるべく、重鎮政治家に刺客を放つ。マツリカはその智慧と機転で暗殺計画を蹉跌に追い込むが、次の凶刃は自身に及ぶ!】

【深刻な麦の不作に苦しむアルデシュは、背後に接するニザマに嗾けられ、今まさに一ノ谷に戦端を開こうとしていた。高い塔のマツリカは、アルデシュの穀倉を回復する奇策を見出し、戦争を回避せんとする。しかし、彼女の誤算は、雄弁に言葉を紡ぐ自身の利き腕、左手を狙った敵の罠を見過ごしていたことにあった。】

【手を汚さずして海峡に覇権を及ぼす、ニザマの宦官宰相ミツクビの策謀に対し、マツリカは三国和睦会議の実現に動く。列座したのは、宦官宰相の専横に甘んじてきたニザマ帝、アルデシュ、一ノ谷の代表団。和議は成るのか。そして、マツリカの左手を縛めた傀儡師の行方は?超大作完結編。第45回メフィスト賞受賞作。】(講談社HP文庫版全4巻の内容紹介より)
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2017年07月02日

『烏に単は似合わない』阿部智里著(文藝春秋)4

 話題になっていると聞いたので、読みたいと思いながら、地元の図書館では貸し出し中なのか、手に入れることができなかった。

 先日、愛知県図書館で見つけたので、早速借りてきた。

烏に単は似合わない  八咫烏シリーズ 1烏に単は似合わない  八咫烏シリーズ 1
著者:阿部 智里
文藝春秋(2012-06-01)
販売元:Amazon.co.jp


 【松本清張賞を最年少で受賞、そのスケール感と異世界を綿密に組み上げる想像力で選考委員を驚かせた期待のデビュー作は、壮大な時代設定に支えられた時代ファンタジーです。
人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」では、世継ぎである若宮の后選びが今まさに始まろうとしていた。朝廷での権力争いに激しくしのぎを削る四家の大貴族から差し遣わされた四人の姫君。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれの魅力を誇る四人は、世継ぎの座を巡る陰謀から若君への恋心まで様々な思惑を胸に后の座を競い合うが、肝心の若宮が一向に現れないまま、次々と事件が起こる。侍女の失踪、謎の手紙、後宮への侵入者……。峻嶮な岩山に贅を尽くして建てられた館、馬ならぬ大烏に曳かれて車は空を飛び、四季折々の花鳥風月よりなお美しい衣裳をまとう。そんな美しく華やかな宮廷生活の水面下で若宮の来訪を妨害し、后選びの行方を不穏なものにしようと企んでいるのは果たして四人の姫君のうち誰なのか? 若宮に選ばれるのはいったい誰なのか?
あふれだすイマジネーションと意外な結末――驚嘆必至の大型新人登場にご期待ください。】(文藝春秋HPの内容紹介より)。続きを読む

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栄ミナミ音楽祭2017

 注意:開催されたのは5月13日です。

 毎年恒例の栄ミナミ音楽祭。

 昨年はなぜか5月7日、8日という早い時期に開催された。7日は斉藤和義さんのライブに出かけたので、去年は行かずじまい。

 今年はあいにくのお天気で、矢場公園のメイン会場がどうなるか心配されたのだが、何とかお天気が持ちそうだったので、3時過ぎに出かけた。

 ちなみに午前中は、朝の9時から妻とカラオケ。昔の歌を中心に歌ったけれども、やはり今の歌を歌うよりも、昔の歌の方が安定感があるとは妻のお言葉。

 さて、メイン会場の矢場公園に近づくと、慣れ親しんだメロディが聞こえてくる。あれっ、これって『心の旅』?。歌っていたのは、「八事交差点」というデュオ。後で調べたら、「八事交差点」のメンバーは伊藤秀志さんと元・雅夢の三浦和人さんであった。お二人は中京大学のフォークソング部の先輩・後輩という間柄らしい。

 さて、公園の入り口でプログラムの入った袋を渡されたが、中身がいろいろあって豪華だった。

 寿がきやの「みそのだしつゆ」、カゴメの「ごろごろローストチキン用炒め用スープ」に「野菜生活 ライム・ミントミックス」、名古屋トヨペットのタオルに、男性用、女性用のシャンプーの試供品、UCCコーヒーの試供品に、クリアファイル。何だか得した気分。

栄ミナミ2017_1





栄ミナミ2017_2



 会場には、午前中に降っていた雨をよけるためかテントがいくつか設営されていたが、足元はぐちゃぐちゃ。お天気が回復してきたたため、そのテントも撤去され、後半に向かう。

 今回のぼくのお目当ては、Kさん以降のアーティスト。

 まずはKさん。関根麻里さんの夫であるが、それは音楽とは無関係なことだね。以前、彼の楽曲を気に入って、MDに録音した記憶があるが、どの曲なのか忘れてしまった。

 Kさんが最初に歌ったのは、ドラマ『科捜研の女』の主題歌『シャイン』。次がブルーノ・マーズのカバー。

 最後に歌った『桐たんすの歌』は、お嫁にいった女性の父親の心情を、その家にある桐たんすの視点から歌ったという、ユニークな作品だった。

 次はScoop on Somebody。以前、鈴木雅之さんが栄ミナミに出演していた時以来かな。

 前に聴いた時には、それほど感じなかったのだけれども、歌唱力がすごい。ただ、聴いて、彼らの曲だとわかるのは、『sha la la』くらいしかないんだけどね。

 Kさんも、Scoop on Somobodeyも、しきりに今回のトリの佐藤竹善さんが、超のつく「雨男」であることをアピールする。確かにやんでいたはずの雨が、ポツリポツリと落ちてくる。会場では傘の使用は禁止で、用意のいい人は、雨ガッパを羽織っていたが、まあ、濡れるほどの雨でもないから、そのままステージを見続けた。

 次が、矢井田瞳さん。彼女の代表曲『my sweet darlin’』について、二つ思い出がある。

 一つは、会社の同僚たちとカラオケに行った時、歌の上手なTさんという女性社員が、この歌を英語部分も含めて、完璧に歌ったことだ。びっくりしたぼくが、「相当練習した?」と聴いたら、「今日、初めて歌ったんです」というので、二度びっくりした。

 もう一つは、矢井田さんが「ヤイコ」と呼ばれていたことを踏まえての話。ある時、職場の有線放送から、すごく気になる歌が流れてきた。歌のタイトルも、誰が歌っているかも分からなかったので、20歳くらいのアルバイトさんに、「これって、誰の歌?」と聞くと、「ヤイコ」。

 えっ、『my sweet darlin’』と、曲調も歌い方も全然違うし、声も違うんじゃないかと思っていたら、後にぼくの聞き違いだったことが分かった。

 アルバイトさんは「アイコ」と言ったのに、母音が一緒だったので、ぼくが勝手に「ヤイコ」だと思い込んだというオチである。

 ちなみに、その時流れていた曲は、『桜の時』。

 矢井田さんを特に気に入っていたという訳ではないが、なぜか、セカンドアルバム『Candlize』を借りてきてMDに録音していた。

 久しぶりに『my sweet darlin’』を聴けるかと思ったのだが、残念ながらこの曲は歌わず仕舞い。その代り、『Candlize』に収録されていた『Over the Distancd』を聴くことができた。懐かしくて、涙が出そうだった。

 さて、トリの佐藤竹善さん。彼の歌は、カバーアルバム『CORNERSTONES』シリーズを3枚ほどMDに録音して聴いていた。当時は今ほどカバーアルバムがなかったので、時々思い出しては聴くという程度で、特にファンであるという訳ではないんだけどね。

 まずは、「雨男」のエピソードから。その頃から、またポツポツと雨が落ちてきたが、佐藤さん曰く、「ぼく的には、これは晴天(青空だったかな?)です。」幸い、それ以上雨が強くなることはなかった。

 佐藤さんの歌った曲は、洋楽が多くて、どこかで聴いたことはあっても、アーティスト名も曲名も分からない。歌唱力も、ギターも、さすがって感じだったけどね。

 最後は、Kさん、Scoop on Somebody、矢井田さんもステージに上がり、佐藤さんと一緒に、『夢で逢えたら』を熱唱。いやー、よかった。

 昨年の栄ミナミを見ていないので、趣向が変わったのが、昨年からなのか、今年からなのか分からないけれども、以前は、出演アーティストが代わる度に司会者がステージに登場して、次のアーティストを紹介していた。

 今回、Kさん以降は、次のアーティストと一緒に、一曲披露してから、次のアーティストに代わるというスタイルであった。

 KさんとScoop On Somebodyのジョイントした曲が何か分からなかったけれども、Scoopと矢井田さんは、キャロル・キングの『You’ve Got A Friend』。そして、矢井田さんと佐藤さんのコラボは、THE BLUE HEARTSの『青空』。『青空』と言えば、miwaさんもカバーしているが、ギターを抱えて歌う女性アーティストの走りは、矢井田さんだったようにも思える。

 さてさて、来年の栄ミナミには、どんなアーティストが出演するのかな?気の長い話だけれども、今から首を長くして待っていよう。 

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2017年07月01日

『黒警(こくけい)』月村了衛著(朝日新聞出版)3

 たまたま愛知県図書館に出かける機会があって、書架を眺めていたら、この本が目に留まったので借りてきた。

 『機龍警察』シリーズに比べると、かなり薄い本なので、内容はどうかなと思いながら読み始めた。

 面白かったけれども、やはりページ数の関係もあって、物足りなかった。

黒警黒警
著者:月村了衛
朝日新聞出版(2013-09-06)
販売元:Amazon.co.jp

 【街で女を見捨てた警視庁組織犯罪対策部・沢渡と、見ず知らずの女の命を救った滝本組の幹部ヤクザ・波多野。腐れ縁の2人の前に、カンボジア難民の女を助けたい中国黒社会の新興勢力「義水盟」の沈が現れる。3人の運命が重なった時、警察内部の黒く深い闇が蠢きだす……。『機龍警察』『土漠の花』の著者による本格警察小説!】(朝日新聞出版HP 文庫版の内容紹介より)

 主人公と思しき刑事の沢渡よりも、ヤクザの波多野の方がずっと魅力的に思われる。中国の黒社会に生きる沈はスマートなインテリヤクザ(?)でありながら、「義」に篤い不思議なキャラクターである。

 このページ数で、この三人が三面六臂の活躍ができるのだろうかと心配していたら、なるほど、そう来たか。

 沢渡も波多野も、所詮は組織の一員にしか過ぎない。腐敗した警察組織の中で、一介の刑事にできることなどたかが知れている。しかし、彼らは、大胆な作戦で、組織のトップに一矢を報いる。

 どうやら続編も出版されているようだが、『機龍警察』のような重厚なストーリー展開は望めそうもない。

 手軽に読む作品としてなら、いいかもしれないね。

touch3442 at 09:18|PermalinkComments(0)BOOK−ミステリー | BOOK−月村了衛

2017年06月25日

『考証要集 秘伝!NHK時代考証資料』大森洋平著(文春文庫)5

 GW前から、読み終えてもレビューを書き終えることができなくて、かなり順番が前後してしまった。実際に読み終えた順に本を並べると、『ひとり吹奏楽部』、『ランニングをする前に読む本』、次がこの『考証要集』で、『カムパネルラ』、『流』の順となる。

 さて、2003年に放映された山田孝之さん、綾瀬はるかさん主演のTBSドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』はぼくのお気に入りだった。

 すべてビデオに録画したし、放送終了後はすぐにDVDボックスを注文した。後にも先にも、DVDを購入したドラマはこれしかない。

 ただ、途中、気に入らないシーンがあった。

 柄本佑さん演じる山田さんの友人・ボウズが、「マジっすか?」と声を上げる場面だ。

 このドラマの背景となっているのは1985年で、「マジっすか」という表現はなかったはずだ。

 そういえば、筒井道隆さん、吉岡秀隆さん、石田ひかりさんの出演した『1970 ぼくたちの青春』。先ごろ話題になった川越美和さんも出演していたっけ。

 このドラマも素晴らしいドラマなのだが、本屋さんのシーンがあり、そこで、1970年当時には存在しなかった文庫(確か集英社文庫)が陳列されていて、ちょっと興ざめしたことがあった。

 まあ、気づかない人の方が多いのだろうけれども、やっとの思いで当時の車や衣装を調達してきても、そうした些細なことで、せっかくの苦労が水の泡になることがある訳だ。

 図書館でこの本を手に取り、パラパラとめくってみると、色々とぼくの知らないことが出てきて、興味を持ったので借りてきた。

考証要集 秘伝! NHK時代考証資料 (文春文庫)考証要集 秘伝! NHK時代考証資料 (文春文庫)
著者:大森 洋平
文藝春秋(2013-12-04)
販売元:Amazon.co.jp


【織田信長がいくら南蛮かぶれでも、望遠鏡を使わせたらドラマは台無し。「花街」を「はなまち」と読ませたり、江戸っ子に鍋料理を食わせようものなら、番組の信用は大失墜。斯様に時代考証は難しい。テレビ制作現場のエピソードをひきながら、史実の勘違い、思い込み、単なる誤解を一刀両断。目からウロコの歴史ネタが満載です。】(紀伊國屋書店WEB STOREの内容紹介より)

 例えば、「弥平は大店から3両を盗んだ下手人として召し取られ、5年の遠島を申し付けられた。」とか「今回の行為は、海軍兵士として恥ずべきものでありますが、その責任はすべて自分にあります。」というナレーションやせりふを聞いて、どこがおかしいのか分かるだろうか。

 情けないことに、この本を読むまで、この文例のどこがおかしいのか、ぼくには全然分からなかった。(この文章は、本書に掲げられた事柄を組み合わせて、ぼくが作ったものである)。

 「へぇー」と感心させられることが山盛りの楽しい読み物である。興味のある方は、ぜひ一度手に取って、興味のある項目についての解説を読んでみてください。

touch3442 at 20:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)BOOK−ビジネス・実用 | BOOK−その他の「あ」行の作家

永瀬正敏主演『光』

 先日、知人がFacebookに伏見ミリオン座の看板をアップしていた。看板には、第70回カンヌ国際映画祭でエキュメニカル賞を受賞した『光』のポスターもあり、そういえば、この映画を見たいと思っていたことを思い出した。

 ぼくは映画監督や映画賞には全く詳しくない。映画を見る基準は、雑誌や新聞の映画紹介を読んで、ピンとくるかどうかで決める。カンヌで上映後、10分間のスタンディングオベーションを受け、監督や出演者が涙を流したという記事を読んで、どんな映画なのだろうと興味を持っていた。 

 伏見ミリオン座の上映スケジュールを見ると、先週の金曜日までは一日2回上映される。しかも、2回目の上映は、午後7時35分からで、仕事が終わってからでも間に合う。

 今は、まだ仕事が立て込んでいないので、21日の水曜日に、ほぼ定時で退社し、ミリオン座へ向かった。

 上映までにはまだ時間があったので、コーヒーとクイニーアマンを買って、腹ごしらえをした。

 主演の永瀬さんの存在を知ったのは、昔、あだち充さん原作の『みゆき』の実写版を見に行った時のことだ。今、調べると1983年の作品だから、もう30年以上前のことになる。

 永瀬さんの若松真人、血のつながらない妹・みゆきは、宇沙美ゆかりさん、同級生の鹿島みゆきは、三田寛子さんというキャストだった。

 当時中学3年生だった下の弟が見たいというので、一緒に連れて行ったが、当時は満員でも客を入場させていた。大混雑の中での立ち見だったため集中できなかったのか、記憶があいまいだ。

 永瀬さんの演技も特には印象には残っていない。

 その後、テレビドラマ『私立探偵 濱マイク』が話題になった時に、一度見たことがある。ぼくの想像していたのと違うドラマだったため、一回きりで、これまた永瀬さんの印象は残っていない。

 今年のお正月に元妻の小泉今日子さんと共演した『毎日かあさん』をDVDで借りてきて見たが、この時に初めて、永瀬さんのことを、味のあるいい役者さんだと思った。

 『光』















 【「萌の朱雀」の河瀬直美監督が「あん」に続いて永瀬正敏とタッグを組み、「ユダ」の水崎綾女をヒロインに迎えて描いたラブストーリー。人生に迷いながら生きてきた女性が、視力を失いゆく天才カメラマンとの出会いを通して変化していく様子を描く。視覚障がい者のための「映画の音声ガイド」の制作に従事している美佐子は、弱視のカメラマン・雅哉と出会う。雅哉の無愛想な態度に反感を覚える美佐子だったが、彼が撮影した夕日の写真に感動し、いつかその場所に連れて行って欲しいと思うようになる。そして、視力を失っていく雅哉の葛藤を間近で見つめるうちに、美佐子の中の何かが変わりはじめる。共演に「日本のいちばん長い日」の神野三鈴、「るろうに剣心」シリーズの小市慢太郎、「龍三と七人の子分たち」の藤竜也。】(「映画.com」の解説より)
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touch3442 at 17:53|PermalinkComments(6)MOVIE 

2017年06月18日

『YOGA DAYS TOKAI 2017』

 妻と一緒に、愛・地球博記念公園で開催された『YOGA DAYS TOKAI 2017』というイベントに参加した。

YOGA DAYS TOKAI 2017











 妻は数年前からヨガを習っている。その関係もあって、参加したいと言い出したのだ
が、ひとりで参加するのは心もとないらしく、ぼくに同行を求めたという訳である。

 妻が参加したのは、11時30分から開講される『全身のバランス維持を高める足・脚のヨガ行法』、ぼくは同じ11時30分から開講される『体調管理ヨガ』に参加した。

 男性が一人だったらどうしようと心配していたのだが、ぼくの講座には、男性が7、8人いたのでよかった。

 ヨガをやったこともなければ、その効用についてもほとんど知らないぼくであったが、13時まで、それなりに楽しく時間を過ごすことができた。

 ただ、ぼくは赤ちゃんの時に股関節脱臼をした関係で、あぐらをかくことができないなど、股関節の動きが不自由なため、ちょっと辛い部分もあった。

 講座の後に、妻と一緒にお弁当を食べた。参加申し込みの際に頼んでおいた、超健康的なお弁当はおいしかったけれども、ちょっと物足りなくて、ソフトクリームのチョコミントを食べたり、マルシェのパン屋さんのパンを食べたりしてしまった。

お弁当












 14時からは、妻のヨガ教室の先生のお師匠筋にあたるという木村慧一さんという方の講演を聞いた。

 ユーモアたっぷりの講演(ただし、若干のセクハラ発言や問題発言もあったが、安倍とか菅とかいうバカな政治屋があれだけの低レベルな発言をしている昨今、問題視するようなものではないとぼくは思う)で、日本のヨガ療法が世界的に見て、いかにレベルの高いものなのかを知ることができたのは有益だった。

 その後、「整膚」のコーナーで、初めて整膚なるものを10分間してもらった。マッサージのような心地よさはないが、それでも肩こりが楽になった。

 今日は、父の日なので、その後は瀬戸にある妻の実家に行き、妻の両親と焼肉を食べに出かけた。

 結構、あわただしい一日だったが、初めての経験が出来て、ちょっとした気分転換になった。今度はヨガ関連の本も読んでみようかなと思った。

touch3442 at 22:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)身辺雑記 

2017年06月11日

『Yellow Mellow 名古屋ワンマンライブ』4

 昨日の土曜日は、知人のお勧めの女性アカペラグループ『Yellow Mellow』のワンマンライブに出かけた。

 ライブ会場は今池のパラダイスカフェ21で、開場は12:30、開演は13:00。

 会場に向かう前にパスタで腹ごなし。カルボナーラを注文したのは20年ぶりだったが、比較的あっさりとしていて、美味しくいただくことができた。

 さて、会場で最前列右隅の席に陣取り、開演を待った。

 オープニング・アクトは『JUKU☆MELO』というこれまたアカペラのグループ。熟女3名、若い(?)男性3人という組み合わせで、いきなり『セーラー服を脱がさないで』。ちょっと、これには意表を突かれた。

 アカペラというのは、しっとりとした曲を歌うものだという先入観がぼくにはあったためだ。

 『JUKU☆MELO』というグループ名は、「熟女が懐メロ」あるいは「熟女にメロメロ」の両方を掛けたネーミングらしい。時折名古屋弁を交えたおしゃべりも面白くて、楽しかった。

 いつもなら、ライブに出かけるときには、ペンとメモを持っていくのに、今回は忘れてしまったため、残り2曲がなんだったかが思い出せない。ごめんなさい。


 さて、続いて、『Yellow Mellow』の登場である。

 イエロー・メロー












 彼女たちの歌うのは、『JUKU☆MELO』さんたちと同じくカバー曲。『五番街のマリー』や『世界で一番暑い夏』、『UFO』、『狙い撃ち』(これは山本リンダさんだ)などなど。

 これまた意外だったのは、『UFO』と『狙い撃ち』。だって、振り付けまで入っているんだもの。

 途中休憩をはさんで、第二部。

 第二部は『マイ・ピュア・レディ』や『ダンシング・オールナイト』、『駅』などサード・アルバムの『第三埠頭』の曲を中心とした構成であった。

 実は今日、妻とカラオケに行って、妻が歌った歌と、昨日聞いた歌とがごっちゃになってしまい、メモを取っていなかったこともあり、セット・リストがきちんと思い出せない。

 アンコールに『学園天国』を歌ったことは覚えているのだが、最後の『JUKU☆MELO』さんと一緒に歌ったのは、何だっけ?

 何はともあれ、初めての生アカペラ体験は楽しかった。

 アカペラというのは、ボイスパーカッションとかベースボーカルといった、縁の下の力持ちの役割を果たす方がいて、初めて成り立つのだなと思った。

 関西人らしいツッコミの入ったMCも楽しかったよ。

 名古屋でのワンマンライブは1年2ヶ月ぶりだという話だったけれども、チャンスがあれば、また聴きに出かけたいと思う。

 ちなみに帰りには、池下まで歩いて行って、ドゥリエールというケーキ屋さんで、シュークリームを買ったきた。クリームがたっぷりのシュークリームは1個150円とお値打ちで、娘たちは大喜びで食べたとさ、めでたし、めでたし。


touch3442 at 23:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)MUSIC 

2017年06月10日

『ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング』田中宏暁著(講談社ブルーバックス)5

 小学校時代は陸上部だった。足はそれほど速くなかったけれども、ハードルが得意で、6年生の時には、郡大会に出場した。もっとも、入賞はできなかったけどね。

 中学校時代は剣道部に所属していたにもかかわらず、なぜか駅伝の郡大会に出場した。多分、1500m走のタイムが良かったからだろう。

 そんな訳で、「走る」ことは嫌いではない。結婚した当初は、朝、3kmほど走っていたこともある。ひと月も続かなかったし、その後は、早起きする余裕もないほど仕事に追われるようになって、もう20年近く走る機会はなかった。

 GWにかなり体重が増加し、お腹がポッコリしてきたので、これはいけないと思っていたら、本屋さんでこの本を見つけた。

 本の帯には、「今始めても、3ヵ月でフルマラソンは完走できる!」とある。いや、フルマラソンに挑戦しようという気は全然ないのだが、『ためしてガッテン』でも取り上げられていた「スロージョギング」の第一人者の書かれた本だというので、買ってきて読んだ。

ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング (ブルーバックス)ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング (ブルーバックス)
著者:田中 宏暁
講談社(2017-02-15)
販売元:Amazon.co.jp


 【運動生理学の研究から生まれた「走るための最強メソッド」

 本来、走ることは、決して苦しい運動ではありません。
 誰でも持っている「走る才能」を100%発揮するには、フォアフット着地で、楽なペースで走ること。
 「スロージョギング」から始めれば、
 一流ランナーと同等のスキルが簡単に習得できます。
 準備運動も筋トレもいらない、膝や心臓への負担もない。
 それでいて、消費カロリーはウォーキングの2倍。
 初心者から、サブスリーを目指す上級者まで、
 弱点を克服し、確実に結果を出すノウハウを徹底解説。】(本書裏表紙の内容紹介より)続きを読む

touch3442 at 09:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)BOOK−ビジネス・実用 | BOOK−その他の「た」行の作家

2017年06月04日

『流(りゅう)』東山彰良著(講談社)5

 直木賞受賞作の『流』。読みたいと思っていたら、地元の図書館で見つけることができたので、借りてきて読んだ。

 東山さんの作品を読むのはこれが初めてだ。

流
著者:東山 彰良
講談社(2015-05-13)
販売元:Amazon.co.jp


 【1975年、台北。
偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。
戦争中、内戦で敗れ、追われるように台湾に渡った不死身の祖父。
なぜ? 誰が?
無軌道に生きる17歳のわたしには、まだその意味はわからなかった。
台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ――。
歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。】(講談社『流』特設HPの内容紹介より)
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touch3442 at 14:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)BOOK−ミステリー | BOOK−その他の「は」行の作家

2017年06月01日

『カムパネルラ』山田正紀著(東京創元社)3

 最近、何かと話題の宮沢賢治。ぼくも『宮沢賢治全集』をちくま文庫版で持っているが、実は全然読んでいない。『銀河鉄道の夜』は幻想的で、ぼくの好みの作品ではあるけれども、なんとなく物悲しい気分になるので、読み返すことはない。

 山田さんのSFは、大学生の頃に『弥勒戦争』や『神狩り』を読んだけれども、面白さがよく分からなかった。10年ほど前に読んだ、『ミステリーオペラ』も、大作ではあったが、ぼくにはそれほど印象に残らなかった。

  少し前に『夕刊ゲンダイ』が紹介していたおすすめのSFの一冊がこの『カムパネルラ』であった。地元の図書館にあったので早速借りてきて読んだ。

カムパネルラ (創元日本SF叢書)カムパネルラ (創元日本SF叢書)
著者:山田 正紀
東京創元社(2016-10-20)
販売元:Amazon.co.jp


 【十六歳のぼくを置いて、母は逝った。研究者だった母は、現政権の思想教育の要となっている宮沢賢治作品−とりわけ『銀河鉄道の夜』を熱心に研究し、政府が否定する「第四次改稿版」の存在を主張していた。遺言に従い、遺灰を携え花巻へ行ったぼくは、ふと気がつくと土砂降りの中、賢治が亡くなった昭和八年九月二十一日の二日前に転移していた。いまなら彼の死を阻止できるかも知れない−その一年で辿り着いた賢治の家でぼくを迎えたのは、早逝したはずの宮澤トシと、彼女の娘「さそり」だった……

 永遠に改稿され続ける小説、花巻を闊歩する賢治作品の登場人物−時間と物語の枠を超えた傑作長編SF!】(単行本表紙見返しの内容紹介より)続きを読む

touch3442 at 23:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)BOOK−ファンタジー/SF | BOOK−その他の「や」行の作家