やっぱし舞台が好き!

芝居、ミュージカル、バレエ、ダンス、クラシック、コンサートなどの舞台観賞が大好きです。 観劇の個人的な感想をつらつらと書いてます。 たまに、ちょっとした体験談や気になったことも・・・。

残念ですが、観劇・・・できず

コロナ禍で、様々な業種が痛手を被っていますが、舞台関係も大変ですよね。
特に、開幕直前で中止になると、劇場のキャンセル料はもちろん、稽古に費やした人件費やチラシなどの宣伝費、舞台セットや小道具にかかった費用、パンフレットなどの物販といったものが、すべて無駄になってしまいます。

最近では配信とかネット販売という手もありますが、それ以上に、「出来なかった」という精神的苦痛も大きいでしょう。

もう、なんか、何も言えないです。

月とシネマ
貫地谷しほりさん、大丈夫でしょうか?
月とシネマ


【観劇】カメレオンズ・リップ(KERA CROSS 第三弾)

カメレオンズ・リップ

作: ケラリーノ・サンドロヴィッチ
演出: 河原雅彦
出演: 松下洸平、生駒里奈、ファーストサマーウイカ、坪倉由幸、野口かおる、森準人、シルビア・グラブ、岡本健一
観劇日: 2021年4月21日(水) 13:00
上演時間: 第1部(90分) / 休憩(25分) / 第2部(75分)
劇場: シアタークリエ
チケット代: 10,500円(BOX席) [パンフレット代:2,000円]


【感想】

この舞台、観に行くかどうか、ちょっと悩んだんですよね。
というのも、「東宝ナビザーブ」での抽選に当選し、さて、そろそろチケットを発券しようかと思ったところ、引き換え番号が見当たらない?
抽選申込時に、支払いはクレジットカードにしていたのですが、これが自動引落ではなく、当選後、自分でちゃんと払込しなければいけなかったんですね。
で、払込期限が過ぎていて、キャンセル扱いになってたみたい。
じゃあ、もう観るの諦めようかなと思いましたが、念のため、空きがあるかどうか探してみると、BOX席があるじゃないですか!
まあ、もう観なくていいかなと思ってたんですが、シアタークリエのBOX席って、なかなかチャンスがないので、チケットをゲットしたという訳です。

さて、肝心の舞台の方ですが、これがなかなか手強くて……。

20世紀初頭、とある外国の郊外(山奥?)にある邸宅。
そこには姉・ドナ(生駒里奈さん)と弟・ルーファス(松下洸平さん)が住んでいました。
ドナは、呼吸をするように嘘をつく。
しかし、ある日、突然に姿を消してしまいます(死んでしまう?)。
それから8年後。ドナと瓜二つの使用人・エレンデイラ(生駒里奈さん)と暮らしているルーファスは、拾ったバッグをネタに化粧品会社の社長をゆすろうと企みますが……。

主要な登場人物が、みんな何かしらの嘘をついていて、それがなかなかややこしい。
全くの他人だと思っていたら、以前から知り合いだったとか、誰と誰がつながっているのか、という関係性にも混乱してしまい、ややこしさに拍車がかかってしまいました。
それに加えて、謎の怪奇現象も起きるし。

あと、多分私だけでしょうが、キャストの台詞が何となく耳に入ってこなくて
いや、言葉はハッキリ聴こえるんですが、物語としてどうも飲み込めない感じ?
なので、休憩含めて約3時間というのが、ちょっと長く感じられました。
まあ最近は、観劇数も減ってるし、どれもだいたい休憩なしの2時間程度の舞台が多かったので、”観劇体力”が落ちてきたせいかもしれません。

それぞれに秘密を抱え、それを隠すために、カメレオンのようにコロコロと色を変えるみたいに嘘をつく、そんな唇(リップ)を持った登場人物たち。
化粧品会社の社長を騙ったビビ(シルビア・グラブさん)が実は女優で、ガラ(ファーストサマーウイカさん)やエレンデイラ(生駒里奈さん)とも女優仲間?だったんですが、これって、「俳優=嘘をつく商売」と言ってたんでしょうね。
ビビがチェーホフについて語るシーンがあったんですが、ルーファスの邸宅を狙った目論みなんてのも、「桜の園」をちょっと彷彿させるものがあります。

ややこしくて手強い舞台でしたが、後半は色々と回収できた分、少し理解できたかな……謎はいっぱい残りましたが(笑)。


※ シアタークリエのBOX席について
ほとんど見切れることもなく、かなり観やすい席でした(今回の舞台では、下手側にあった暖炉の中は見えませんでしたが)。
客席の最後尾の脇にドアがあり、そこから半階分上ったところにあります。
非常階段からもアプローチできますが、上演中は、このルートは通れません。
最初、係員にアテンドされて行くので、ちょっとした特別感もありました。
ただし、スタオベなどの立ち上がっての観劇は禁止です。
この時期、下の客席より密にならないのも良かったですね(休憩中は、トイレ待ちの行列で、ホワイエは密になってましたが)。
ちなみに退場の順番も、一番最初でした(帰りは非常階段から出られました)。

【展覧会】天地創造(白川義員写真展)

天地創造

開催期間: 2021年4月6日〜2021年5月9日
場所: 東京都写真美術館
入場料: 700円

【感想】

4月4日まで開催されていた第一期の『永遠の日本』に続く写真展です。
今回は、海外の風景を主にしています(一部、日本もありますが)。

会場に入って、まず展示されているのは、ネパール・中国・パキスタンあたりの山々。
K2とかヒマラヤとかマナスルとか。
ここらへんは、撮影(空撮)許可をとるのも大変らしく、その費用が、都心のタワーマンション5〜6棟分とも書いてありました。
でも、その美しさと言ったら……。

他にも滝、河、渓谷、草原、砂漠などのジャンルに分かれ、それぞれに色とりどりの景色が収められています。

中でも圧巻なのは、チラシにもなっているアメリカの「ザ・ウェーブ」
近年、テレビなんかでも時々紹介されるようになりましたが、ホントに自然にできたの?っていうくらいの造形と色彩です。

日本の風景は、"生命力に溢れた"感じの写真が多かったですが(雪山は別として)、海外の(特にアメリカの)は、"荒涼とした"景色に魅力を感じました。

今回もまた、図録を買ってしまいました。

【観劇】パークビューライフ

パークビューライフ パークビューライフ

作: 岡田惠和
演出: 田村孝裕
出演: 風間俊介、倉科カナ、中川翔子、前田亜季
観劇日: 2021年4月7日(水) 14:00 ※初日
上演時間: 1時間45分(休憩なし)
劇場: 世田谷パブリックシアター
チケット代: 9,500円(L列) [パンフレット代:2,000円]


【感想】

ちょっと面白そうなキャスティング。
男女比が1:3というのも、不均衡で何かが起きそう。
ということでチケットをゲット!

新宿御苑を臨むマンションの最上階。
絵かきの成瀬(風間俊介さん)が一人で暮らしています。
今夜が東京最後の夜になる3人(のぞみ:前田亜季さん、かなえ:中川翔子さん、たまえ:倉科カナさん)は、そこが屋上庭園だと勘違いし、非常階段を上ってきます。
諦めきれない彼女たちは、成瀬が留守だと思い込んで、屋上テラスに忍び込みますが……。

前半は、3人の侵入に気づいた成瀬が、物陰から様子を伺う(時々、見つかりそうになる)という展開で笑わせてくれるんですが、あれっ?この状況、どこかで観たことが?
そう2019年に上演された『不機嫌な女神たち プラス1』。
脚本は同じ岡田惠和さんで、しかも男女比も1:3。
ちなみに演出の田村孝裕さんとのコンビも同じ。

『不機嫌な女神たち プラス1』は、説明台詞の多さにかなり辟易しましたが、今回は、成瀬という全くの他人を入れることによって、女性陣の関係性などは、成瀬に紹介するという形をとっていたので、まだ自然な会話になっていたと思います。
それでも、これまでの経緯(何故、3人は東京を離れるのかとか、成瀬が一人で裕福な生活をしていられる理由とか)なんかも全て口頭で説明するのは、ちょっと芸がない感じもします。
難しいかもしれませんが、こういうのは再現シーンで観せるとかした方が変化があっていいんじゃないかと。
「かなえは、こんな性格で」みたいなのも、ご丁寧に話してくれるんですが、そういうのも観てればだいたい分かるものなので、もっと観客の理解力を信じて欲しかったかな。
ここらへんは、テレビの脚本とはまた違う難しさもあるんでしょうね(舞台はコロコロ場面転換できないとか、いろいろ制約もありますし)。

と、脚本構成については、しっくりこない部分も多かったんですが、キャスト4人については、それぞれの持ち味が生かされていて良かったと思います。

ジャニーズなのに存在感が薄いという自虐ネタがピッタリくる風間俊介さん。
いかにもリーダーでお姉さん的存在の前田亜季さん。
役の上ではオタクじゃないけど、ところどころオタク感を漂わせる中川翔子さん。
自由奔放でムードメーカーの倉科カナさん。
特に、中川翔子さんが、いわゆる"ショコタン"キャラを垣間見せながらも、役柄にきちんと溶け込んでいたのが魅力的でした。

現在のコロナ禍の事情というのも取り込みつつ、等身大の男女の物語として、後味の良い舞台だったと思います。

【展覧会】日本の現代写真 1985-2015(日本写真家協会創立70周年記念)

日本の現代写真

開催期間: 2021年3月20日〜2021年4月25日
場所: 東京都写真美術館
入場料: 1,000円

【感想】

ここ最近、東京都写真美術館で開催される写真展が、私好みのものが多くて、とても嬉しい!
この写真展は、日本写真家協会(JPS)の創立70周年を記念した展覧会です。
1985年〜2015年に撮影された作品を3期に分類して展示しています。

様々な写真家の作品なので、スナップあり、風景あり、人物ありと、ジャンルも多彩で見ていて飽きません
私はどちらかというと、アート的なものは苦手なんですが、それが少なかったのも良かったかな。
まあスナップも、その良し悪しは分かりませんが、その中に時代や日常の生活感なんかが感じられると、惹きつけられるものもあります。

1985年〜2015年というと、フィルムからデジタルへの変換期にあたり、そのへんの背景も合わせると、また面白い見方ができるのかもしれません。

【観劇】白昼夢

白昼夢

作・演出: 赤堀雅秋
出演: 三宅弘城、吉岡里帆、荒川良々、赤堀雅秋、風間杜夫
観劇日: 2021年3月24日(水) 13:00
上演時間: 1時間35分(休憩なし)
劇場: 本多劇場
チケット代: 7,500円(B列:最前列) [パンフレット代:1,000円]


【感想】

赤堀雅秋さんの舞台は、やっぱし面白い!
今回も、様々な問題を抱えた”愛すべきダメ人間・小市民”の生き様に目が離せませんでした。

12年間、自宅に引きこもっている47歳の薫(荒川良々さん)。
妻に先立たれた父親(風間杜夫さん)との二人暮らしです。
結婚して家庭のある兄の治(三宅弘城さん)は別に暮らしていますが、この状況を何とかしようと、支援団体の別府(赤堀雅秋さん)と石井(吉岡里帆さん)に協力を仰ぎますが……。

いわゆる「8050問題」です。
舞台は、家のリビング・ダイニングの1シチュエーション。
赤堀さんの舞台ではお馴染みのスナックシーンは、今回はありません(喫煙シーンはチョコチョコ)。
このセットで、夏・秋・冬・春の移ろい(それぞれの変わり目で暗転)を描いていくという構成です。

「8050問題」というと、この場合、主に薫(荒川良々さん)に原因がありそうですが(まあ実際そうですが)、それ以外の人たちも多かれ少なかれ闇を抱えていて……。

特に、吉岡里帆さん演じる石井
周りに気を使って、明るく振る舞おうとしている感じが健気でもあり、可哀想でもあり。
無理して作っているかのような笑顔が、観ているこちらをも不安定な気分にさせてきます。

風間杜夫さん演じる父親は、すぐにカッとなって怒鳴るような人。
その着火がいつ起きるのか分からないので、平穏な場面でも、ずっとどこかに緊張感が漂っていました。
でも、薫のことを心底愛している(こういう表現が合っているかどうか分かりませんが)のが分かるシーンもあります。

大きな出来事があるようでないような、そんな話が続くんですが、その中で印象に残ったのが、薫(荒川良々さん)が夜中にゴキブリと出くわしたというエピソードを、別府(赤堀雅秋さん)や石井(吉岡里帆さん)に聞かせるくだり。
珍しく機嫌よく話していた途中で、兄の三宅弘城さんが帰ってきます。
話は、ちょうどクライマックスで、まさにオチに入ろうかというところ。
腰を折られ、急速にテンションが下がっていく、あの何とも言えない微妙な空気感が、とてもリアルでした。
その間の悪さみたいなのが、この家族の関係性を象徴しているかのようにも思えます。

ちょっと暗くなりがちなテーマではありながら、チラシにも書かれている「それでも生きて行く。喜劇。」とあるように、少し笑えて、少し前向きになれる、そんな舞台でした。


【観劇】WAITRESS

WAITRESS

脚本: ジェシー・ネルソン
音楽・歌詞: サラ・バレリス
オリジナルブロードウェイ振付: ロリン・ラッターロ
オリジナルブロードウェイ演出: ダイアン・パウルス
翻訳・訳詞: 高橋知伽江
出演: 高畑充希、宮野真守、宮澤エマ、浦嶋りんこ、渡辺大輔、おばたのお兄さん、勝矢、佐藤正宏、黒沼亮、田中真由、茶谷健太、中野太一、藤森蓮華、麦嶋真帆、渡辺七海、藤咲みどり
BAND MEMBERS: 太田裕子、明石敏子、佐々木章、石田純、塚田剛、渡辺具義、伊藤ハルトシ、小宮哲朗
観劇日: 2021年3月16日(火) 13:00 ※ぴあ貸し切り
上演時間: 第1部(1時間15分) / 休憩(25分) / 第2部(1時間5分)
劇場: 日生劇場
チケット代: S席 14,000円(XB列:最前列) [パンフレット代:2,000円]


【感想】

もともとは映画(2007年)だったのを2016年にブロードウェイミュージカルにした作品とのこと。

緞帳がパイの図柄だったり、上手と下手にパイのショーケースがあったり、開演5分前の合図が舞台となるダイナーのチンベルだったり、幕が開く直前の「携帯を切って」というアナウンスが歌だったり……始まる前からワクワク要素がてんこ盛りです。
そして、幕が上がったら、「うん、これは確かに”ザ・ブロードウェイ・ミュージカル”」っていうオープニング!

アメリカの田舎町にあるダイナーに勤めるジェナ(高畑充希さん)は、オリジナルのパイを作るのが得意で、店の名物にもなっています。
ウェイトレス仲間のドーン(宮澤エマさん)やベッキー(浦嶋りんこさん[LiLiCoさんとWキャスト])と楽しく仕事をしていますが、ある日、ろくでなし夫・アール(渡辺大輔さん)との子を妊娠していることがわかります。
病院へ行き、ポマター医師に「妊娠は嬉しくないけど生む」と告げ、一方でパイづくりコンテストに出場して賞金を稼ぎ、アールと別れようと決心しますが……。

話自体は、様々な問題を抱えているジェナたちの苦悩も描いているので、手放しでハッピーとは言えませんが、アップテンポの歌も多く、楽しさのほうが勝っている感じ。
高畑充希さんの生歌もたっぷりと堪能できました(昨年は『ミス・サイゴン』が中止になってしまいましたからね)。

宮野真守さんも安定の歌声でしたが、翻訳もの特有の仕草とか台詞回しとかのせいもあるんでしょうか、途中からだんだんジム・キャリーに見えてしまって(笑)。

他にも宮澤エマさんや浦嶋りんこさんという錚々たるミュージカル俳優の中にいて、全く遜色なかったのがおばたのお兄さん!
観る前は、失礼ながら「大丈夫かいな」みたいに思っていましたが、いやいや歌はうまいし、身体能力は高いし、それに何よりキャラクターをものにしているという感じで。
出番はそれほど多くはなかったですが、ある意味、一番沸かせてたんじゃないでしょうか。
私も途中から彼の登場を心待ちにするようになりました。
ドーンとのカップルも微笑ましかったですし(他の二組は不倫だったりするので)。
日本の演出家だったら、小栗旬モノマネなんかを放り込んで笑いをとるみたいなことをしてたかもしれないですが、そんなことも一切なくて、”真面目に”笑わせていたのも好感が持てました。

生バンド演奏もあり、キャストも多くて、久しぶりにミュージカルを観たって感じ。
色々あったけど最後はハッピーエンドというストーリーも、このご時世、元気をもらえて良かったです。

【展覧会】永遠の日本(白川義員写真展)

永遠の日本

開催期間: 2021年2月27日〜2021年4月4日
場所: 東京都写真美術館
入場料: 700円

【感想】

ちょうど一年前。
あの時もコロナの感染が拡大していた時で、軒並み色んな催し物が中止になっていた頃……この展覧会も延期になったと聞いて、とてもがっかりしました。

でも、ようやく開催!
比較的、空いてそうな時間帯を見計らって行きました。

「雄大な自然」なんて言葉がありますが、自然を「雄大に」撮るのは至難の業
白川義員先生は、そんな写真を撮ることのできる数少ない一人です。

とにかく迫力が違う!
同じ景色を撮っても、我々素人が撮影すると、おそらく、のっぺりとした絵葉書のような感じになってしまうでしょう。
そうならないのは、空撮という手段だったり、4x5の大判や望遠という機材を使っていたりということだけじゃない、画面のダイナミックな切り取り方にあるんだと思います。
それと、綿密に計算された、撮影する季節・時間・天候などの諸条件。
だから、朝焼け・夕焼けの雪山とか新緑・紅葉の森とか、カレンダーなんかでよく知られている景色が、それとは全く違って、圧倒的な美しさで迫ってきます。

そんな写真が全部で130点!
それぞれに先生による解説がついてるんですが、ところどころ撮影裏話的な話も書かれていて、これも面白い。
ホワイエ(展示場の外)には、インタビュー映像(約12分)が流れていましたが、その中でも、ちょこちょこ自慢話をいれてくるあたり、チャーミングな人柄が垣間見えました(笑)。

鑑賞後、もちろん図録(2000円)を買いました。

この『永遠の日本』は4月4日までで、4月6日からは引き続き『天地創造』が開催されます。
こちらも絶対に見に来ます!


※ ところで、恵比寿ガーデンプレイスの三越が2月末で閉店してたんですね。
そのせいか、この日は、ガーデンプレイス自体が、閑散としていて(密とは程遠い)、寂しかったです。

【観劇】月影花之丞大逆転(2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線)

月影花之丞大逆転

作: 中島かずき
演出: いのうえひでのり
出演: 木野花、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、賀来賢人(映像出演)、橋本さとし(ナレーション)
観劇日: 2021年3月3日(水) 14:00
上演時間: 125分(休憩なし)
劇場: 東京建物ブリリアホール
チケット代: S席 14,000円(E列) [パンフレット代:2,000円]


【感想】

125分という新感線としては短い上演時間でしたが、鬱々とした気分を吹き飛ばしてくれる爽快な舞台でした。

月影花之丞(木野花さん)が座長を務める劇団には、ベテランの塾頭剛太郎(古田新太さん)や元トップ女優の水林星美(西野七瀬さん)といった俳優が所属しています。
そこへ契約欲しさに稽古に参加する保険外交員の東影郎(阿部サダヲさん)。
しかし、稽古中、劇団員が突然倒れてしまいます。
一方、インターポール極東支部捜査官のモスコウィッツ北見(浜中文一さん)は、国際的な殺し屋・イレイザーが塾頭剛太郎として劇団に潜り込み、月影花之丞の命を狙っていることを突き止めます。
モスコウィッツ北見も劇団に潜入し、イレイザーの逮捕を目論みますが……。

月影花之丞が登場する『紅天狗』は観たことがありませんでしたが、その強烈なキャラクターで、木野花さんの登場とともに、すぐにその人となりを掴むことができました。
名前や見た目からも分かる通り、『ガラスの仮面』の月影先生のパロディ(オマージュ?)でしょう。
他にもオープニングから、いろんなパロディ(パクリ?)のオンパレード。
座頭市、鬼滅の刃、美女と野獣、欅坂46、などなど。
ここらへんのノリは『五右衛門VS轟天』の時にもありましたね。
新感線おなじみの俳優さんたちは当たり前になっているんでしょうが、初参加の西野七瀬さんと浜中文一さんが思いの外、馴染んでいてビックリしました。

長靴をはいた猫+100万回生きた猫=「100万回長靴をはいた猫」にも笑いましたが、極めつけは、中盤から物語の軸となる劇中劇『アルプスの傭兵 ジイジ』(ジイジ:古田新太さん、ハイジ:阿部サダヲさん、クララ:西野七瀬さん)。
「銃声はなぜ遠くから聞こえるの♪」とか「クララが撃った」とか、観ているこちらが「そんなこと演っちゃって大丈夫?」と心配するくらいの天才的アレンジ!
途中、稽古中に劇団員が倒れてしまった謎など、いろいろな伏線を回収したり(若干、説明くさいところもあったけど)、殺陣のシーンがあったり(まだ日が浅いせいか、ちょっとキレがないところもあったけど)しつつ……古田新太さんと阿部サダヲさんが、捨之介の決め台詞を披露してくれた時には、会場、拍手喝采!の盛り上がり。

最後には、月影花之丞の「すべての道は舞台に通ず」とか「才能ある役者が演技できる場を作りたい」(うろ覚えです)といった言葉に、ジンときたりして……。
新感線のいろんな要素がてんこ盛りで、元気をもらえる舞台でした。


物販にはペンライトが売られていて、歌のシーンでは、光らせて応援することができるとありました(このご時世、声を出すわけにはいかないので)。
2500円もするので、私は遠慮しましたが(すみません)、この日は、ざっと見たところ、3分の1くらいの方が持ってたかな。


※ 東京建物ブリリアホールには初めて来ました。
どの席からも観やすそうで、いい劇場ですね。
でも、私は前方の下手の席だったんですが、巨大なスピーカーに邪魔されて、少し見切れた部分がありました(おそらく上手側も同じでしょう)。
これは今回だけの配置だと思いますが、何とかして欲しかったなぁ。残念。
ちなみに、感染対策として、この日の客席は1席飛ばし。
入場時の手指消毒や検温はもちろん、チケット半券の裏側に氏名と連絡先を記入してモギリました。

【生配信】スジナシ シアター Vol.13(ゲスト:中井貴一)

出演: 笑福亭鶴瓶、中井貴一、中井美穂(案内人)
観劇日: 2021年2月28日(日) 14:00
上演時間: 約2時間10分
劇場: 世田谷パブリックシアター
チケット代: 2,400円(配信)


【感想】

今回も生配信で参加。
全員観たかったですが、懐具合とも相談して、やはりここは中井貴一さんの回を!
劇場を世田谷パブリックシアターに移しての公演です。
今までの赤坂Blitzに比べると、だいぶ大きくなりますが、画面で見る限り、そんなに大きすぎるという感じはなかったかな。
感染対策でしょうか、やはり席はポツポツと空席を設けているみたいでしたが、でも3階席までお客さんが座っていました。

いつものように、鶴瓶師匠と中井美穂さんが軽く会場を温めてから、ゲスト・中井貴一さんの登場です。
いやぁ、ダンディーとはこのことかってくらい、渋く決めてます。
師匠とは長年の付き合いらしく、お二人の気のおけない仲が伝わってきました。

今日の設定は「結婚式場」。
とは言っても、セットは結婚式の”会場”ではなく、その手前の受付をしたりするロビーです(披露宴会場はドアの向こうにCGで映すようになっています)。
今まで、スジナシを観たことがないという中井貴一さん、セット見学時には、色んなところを見てじっと考え込んでいる様子です。
緊張しているというよりは、策を練っているという雰囲気で、どんなことをしてくるのかと期待値が上がってきます。
配信の視聴者への生電話で、師匠が板付き、中井貴一さんが後から入ってくるというスタートが決まり、効果音は、このご時世、観客にお願いできないとのことで、TBSのドラマプロデューサー(4月スタートの金曜ドラマ『リコカツ』)が担当することになりました。
どんな効果音があるのかを確かめている時、中井貴一さんから「効果音が鳴ったら、絶対受ける(無視しない)ということにしましょう」という提案が
なかなかの怖いもの知らずです(笑)。

さて、そんなこんなで、いよいよ即興劇がスタート。

ドカジャンを着て、黄色の工事用ヘルメットをかぶった師匠が、披露宴会場のドアの前で、中の様子を伺っています。
もしかしたら、(事情があって出席できない)娘の結婚式をこっそり見に来たのかもしれないと思っていると、タキシードを着た中井貴一さんが現れます。
どうやら式場関係者(ブライダルプランナー)のようで、師匠に向かって「スルガさん?お待ちしてました」と対応。
そこから、結婚するのは、師匠本人という話へ持っていき……。

いやぁ、中井貴一さんが間断なく喋る喋る(笑)。
後で中井美穂さんも言ってましたが、何でも売ることができるトップセールスマンのよう。
私には、途中、もしかしてブライダルプランナーを装った詐欺師?みたいにも感じられました。
脚本があったとしても、あんな長台詞を淀みなく話し続けるのは至難の業でしょう。
それをアドリブで演っちゃうんですから。
自分が話していない時にも(師匠が電話に出ている時とか)、ちょっとした表情の機微を見せたり、即興とは思えない身のこなし。
スルガ(お客様)には丁寧な態度で接するのに、部下には電話などでキツく当たるところをみせたり、短い時間でも、その人となりを表現しちゃうところもすごい!
さすがの師匠も防戦一方のワンサイドゲームとなりました。

でも、プレビューで分かったことですが、最初、中井貴一さんは、師匠が幼稚園児の格好をしているんだと思ったとのこと。
老眼でよく見えなかったので、黄色いヘルメットが、幼稚園児がかぶる黄色い帽子に見えたらしく、「どうしよう」と怯んだとか。
ステージに入って初めて”工事現場の人”と認識したらしいんですが、そこから立て直して、怒涛の攻めに転ずるんですから、やはり只者じゃないですね。

タイトルは、配信を視聴している人も参加できるようツイッターで募集しましたが、会場からツイートした『敏腕プランナー そのご縁繋ぎます』となりました。

※ いつもは公演当日の夜中にテレビ放送(関東ローカル)するんですが、今回は、3月8日からするみたいですね。


過去のスジナシの感想はこちら



















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